ツボミオオバコ 蕾大葉子

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Flora of Mikawa

オオバコ科 Plantaginaceae オオバコ属

別 名 タチオオバコ
中国名 北美车前 bei mei che qian
英 名 pale-seed plantain ,hoary plantain ,dwarf plantain ,Virginia plantain
学 名 Plantago virginica L.
ツボミオオバコの花
ツボミオオバコの果実
ツボミオオバコの茎
ツボミオオバコの基部
ツボミオオバコ
ツボミオオバコ種子
ツボミオオバコの葉表
ツボミオオバコの葉裏
花 期 5~8月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草(1年草又は越年草)
生育場所 道端、荒地
分 布 帰化種 北アメリカ原産
撮 影 蒲郡市形原町  09.5.11
和名の由来は花冠がほとんど開かないことから。
 直根は細い。茎や葉など全体に綿毛が生え、白っぽく見える。葉は根生し、葉柄は長さ0.5~5㎝、翼があり又は無く、葉身は長さ(2)3~18㎝、幅0.5~4㎝の倒披針形~さじ形~倒卵状被針形、白毛があり、脈は(3 又は)5本、基部は狭い楔形~次第に細くなり、葉柄へと続き、縁はさざ波形~不規則な鋸歯状~ほぼ全縁、先が尖形~鈍形。葉はほぼ直立するが、踏みつけられる場所では葉が地面を這う。葉の間から数本長い花茎を伸ばし、その先の穂状花序(spike)に小さな花を多数つける。穂状花序は長さ (1)3~18㎝の狭い円柱形、花柄は長さ4~20㎝、中空、白毛が密生する。小花柄はほとんど無い。萼片は苞よりわずかに短く、有毛。下側の萼片は倒卵形、竜骨は先まで伸びない。上側の萼片は広卵形、竜骨は狭く、先から突き出す。 花冠は淡黄褐色(帯黄色)、無毛、4裂し、裂片は長さ1.5~2.5㎜、直立~反曲し、先は尖る。雄しべは花冠筒部の先付近につき、葯は帯黄色、狭卵形~広惰円形、長さ0.3~1.1㎜。果実は蓋果、長さ2~3㎜の卵形、同形の種子が向かい合って2個入る。種子は長さ(1)1.4~1.8㎜、淡褐色。2n = 12, 24
 ツボミオオバコは普通、両性の閉鎖花を持つ。両性の閉鎖花(cleistogamous )は花冠が閉じたまま直立し、葯が長さ0.3㎜。雌性の閉鎖花は両性の閉鎖花に似ているが、葯が退化し、柱頭が突き出す。開放花(chasmogamous)は1割弱しかなく、花冠裂片が開き、反曲し、雄しべが突き出し、葯は長さ1~1.1㎜の広惰円形、しばしば子房が痕跡になる。
 オオバコは葉の幅が広く、蓋果の中に種子が4~8個。