トウゴマ 唐胡麻
Flora of Mikawa
トウダイグサ科 Euphorbiaceae トウゴマ属
別 名 | ヒマ(蓖麻) |
中国名 | 蓖麻 bi ma |
英 名 | castor , castor-bean , castor-bean-plant , castor-oil-plant , palma-christi |
学 名 | Ricinus communis L. |
花 期 | 6~9月 |
高 さ | 1~4(5~10)m |
生活型 | 木質多年草(草質の低木)又は1年草 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 帰化種 原産地不明、おそらくアフリカ原産 |
撮 影 | 浜松市 18.8.30(花) 18.9.28(果実) |
トウゴマ属はトウゴマ1種だけの属である。世界の熱帯~温帯で油脂植物として広く栽培されている。原産地はおそらく熱帯東部アフリカではないかと推定されている。熱帯では低木であり、高さが5mを超え、温帯では1年草で高さ4m以下である。別名はヒマ(蓖麻)という。種子からひまし油(蓖麻子油
castor oil)が抽出され、下剤や印刷用のインキ、化粧品のポマードなどに使用される。
多年草、直立、しばしば、茎が1本、ときに低木状又は高木状、高さ[1~4(+5)]2~5(~10)m。若い部分は白粉色を帯び、植物全体がしばしば赤色や紫色を帯びる。托葉は合着、長さ2~3㎝。葉柄は長さ[10~55]20~40㎝、下部の上面に杯状の腺体が (0~)1~3個、先の上面に2個の腺体がつく。葉身は円形、長さ[15~]30~50(~100)㎝×幅[15~]30~50(~100)㎝、掌状に7~11[12]裂し、裂片は披針形~倒披針形、鋸歯縁、サイズは先で大きくなり、裂片の先は狭い鋭形~尖鋭形。花序は長さ6~30㎝、果時に45㎝以下。苞は2個の宿存する腺体を除いて、早落生。雄花は花柄が長さ5~17㎜。咢片は卵形、長さ5~8㎜×幅3~5㎜。雄しべは長さ7~8㎜[雄しべは束生し、ほぼ球形、直径10~12㎜]。雌花は花柄が長さ[0.5~5]5~10㎜、果時に長さ45㎜以下。咢片は卵形、長さ4~5㎜。子房は密に先に剛毛のある細い円柱状の突起に被われる。花柱は赤色又は橙赤色長さ(2)4~5㎜。柱頭は上部が広がり、パピラがある。蒴果は暗赤色、[類球形]楕円形又は卵形、長さ1.5~2.5㎝、刺で覆われ、刺は長さ約5㎜以下、ときに平滑。種子は楕円形、長さ7~12(22)㎜、光沢があり、帯灰色~銀色~ベージュ色、暗色の班紋があり[まだらの褐色 mottled brown]、カルンクルはつぶれた円錐形、幅2~3㎜。花期は6~9月又は1~12月[花期と果期は夏~晩秋]。2n = 20。[]内はFlora of North America
1年草又は草質の低木、密毛はない。茎は中空。葉は互生。托葉は統合し、脱落性、節の周りに円形の葉痕を残す。葉柄は長く、先に2個の腺体をもち、盾状につく。葉身は掌状分裂する。花序は頂生、分枝又は非分枝、両性。苞は広三角形、脱落性。雄花は下部に、雌花は上部につく。雄花の咢は3~5裂、敷石状、蕾では閉じる。花弁は無い。花盤は無い。雄しべは非常に多数。花糸は約25雄蕊束(phalanges)に統合する。葯は2室、類球形。雌花は咢片が5個、敷石状、落葉性。花弁は無い。子房は3室、柔らかい刺状、ときにいぼ状。花柱は3個、2裂する。果実は蒴果、3室、普通、刺で覆われる。種子は大きく、扁平な卵形、平滑、大理石状、カルンクルをもつ。
世界に1種だけであり、熱帯~温帯の地域で広く栽培され、しばしば、荒地の雑草植物として発生し、残った化石からおそらくアフリカ北東部原産と考えられる。
原産地不明。おそらくアフリカ原産。中国名は蓖麻 bi ma。 英名は castor , castor-bean , castor-bean-plant , castor-oil-plant , palma-christi
多年草、直立、しばしば、茎が1本、ときに低木状又は高木状、高さ[1~4(+5)]2~5(~10)m。若い部分は白粉色を帯び、植物全体がしばしば赤色や紫色を帯びる。托葉は合着、長さ2~3㎝。葉柄は長さ[10~55]20~40㎝、下部の上面に杯状の腺体が (0~)1~3個、先の上面に2個の腺体がつく。葉身は円形、長さ[15~]30~50(~100)㎝×幅[15~]30~50(~100)㎝、掌状に7~11[12]裂し、裂片は披針形~倒披針形、鋸歯縁、サイズは先で大きくなり、裂片の先は狭い鋭形~尖鋭形。花序は長さ6~30㎝、果時に45㎝以下。苞は2個の宿存する腺体を除いて、早落生。雄花は花柄が長さ5~17㎜。咢片は卵形、長さ5~8㎜×幅3~5㎜。雄しべは長さ7~8㎜[雄しべは束生し、ほぼ球形、直径10~12㎜]。雌花は花柄が長さ[0.5~5]5~10㎜、果時に長さ45㎜以下。咢片は卵形、長さ4~5㎜。子房は密に先に剛毛のある細い円柱状の突起に被われる。花柱は赤色又は橙赤色長さ(2)4~5㎜。柱頭は上部が広がり、パピラがある。蒴果は暗赤色、[類球形]楕円形又は卵形、長さ1.5~2.5㎝、刺で覆われ、刺は長さ約5㎜以下、ときに平滑。種子は楕円形、長さ7~12(22)㎜、光沢があり、帯灰色~銀色~ベージュ色、暗色の班紋があり[まだらの褐色 mottled brown]、カルンクルはつぶれた円錐形、幅2~3㎜。花期は6~9月又は1~12月[花期と果期は夏~晩秋]。2n = 20。[]内はFlora of North America。
品種) 'Apache' , 'Aruna' , 'Blue Giant' , 'Carmencita' , 'Carmencita Bright Red' , 'Carmencita Pink' , 'Carmencita Red' , 'Dominican Republic' , 'Gibsonii' , 'Impala' , 'Khersonskaya 10' , 'New Zealand Black' , 'New Zealand Purple , 'Niger' , 'Raven' , 'RC8' , 'Red Giant' , 'Red Spire' , 'Sanguineus' , 'Sowbhagya' , 'Zanzi Palm' , 'Zanzibarensis'
Ricinus
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=128572
2)Flora of North Americ
Ricinus communis
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=200012604
3)GRIN
Ricinus communis
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomydetail.aspx?31896
多年草、直立、しばしば、茎が1本、ときに低木状又は高木状、高さ[1~4(+5)]2~5(~10)m。若い部分は白粉色を帯び、植物全体がしばしば赤色や紫色を帯びる。托葉は合着、長さ2~3㎝。葉柄は長さ[10~55]20~40㎝、下部の上面に杯状の腺体が (0~)1~3個、先の上面に2個の腺体がつく。葉身は円形、長さ[15~]30~50(~100)㎝×幅[15~]30~50(~100)㎝、掌状に7~11[12]裂し、裂片は披針形~倒披針形、鋸歯縁、サイズは先で大きくなり、裂片の先は狭い鋭形~尖鋭形。花序は長さ6~30㎝、果時に45㎝以下。苞は2個の宿存する腺体を除いて、早落生。雄花は花柄が長さ5~17㎜。咢片は卵形、長さ5~8㎜×幅3~5㎜。雄しべは長さ7~8㎜[雄しべは束生し、ほぼ球形、直径10~12㎜]。雌花は花柄が長さ[0.5~5]5~10㎜、果時に長さ45㎜以下。咢片は卵形、長さ4~5㎜。子房は密に先に剛毛のある細い円柱状の突起に被われる。花柱は赤色又は橙赤色長さ(2)4~5㎜。柱頭は上部が広がり、パピラがある。蒴果は暗赤色、[類球形]楕円形又は卵形、長さ1.5~2.5㎝、刺で覆われ、刺は長さ約5㎜以下、ときに平滑。種子は楕円形、長さ7~12(22)㎜、光沢があり、帯灰色~銀色~ベージュ色、暗色の班紋があり[まだらの褐色 mottled brown]、カルンクルはつぶれた円錐形、幅2~3㎜。花期は6~9月又は1~12月[花期と果期は夏~晩秋]。2n = 20。[]内はFlora of North America
トウゴマ属
family Euphorbiaceae - genus Ricinus1年草又は草質の低木、密毛はない。茎は中空。葉は互生。托葉は統合し、脱落性、節の周りに円形の葉痕を残す。葉柄は長く、先に2個の腺体をもち、盾状につく。葉身は掌状分裂する。花序は頂生、分枝又は非分枝、両性。苞は広三角形、脱落性。雄花は下部に、雌花は上部につく。雄花の咢は3~5裂、敷石状、蕾では閉じる。花弁は無い。花盤は無い。雄しべは非常に多数。花糸は約25雄蕊束(phalanges)に統合する。葯は2室、類球形。雌花は咢片が5個、敷石状、落葉性。花弁は無い。子房は3室、柔らかい刺状、ときにいぼ状。花柱は3個、2裂する。果実は蒴果、3室、普通、刺で覆われる。種子は大きく、扁平な卵形、平滑、大理石状、カルンクルをもつ。
世界に1種だけであり、熱帯~温帯の地域で広く栽培され、しばしば、荒地の雑草植物として発生し、残った化石からおそらくアフリカ北東部原産と考えられる。
トウゴマ属の主な種と園芸品種
1 Ricinus communis L トウゴマ原産地不明。おそらくアフリカ原産。中国名は蓖麻 bi ma。 英名は castor , castor-bean , castor-bean-plant , castor-oil-plant , palma-christi
多年草、直立、しばしば、茎が1本、ときに低木状又は高木状、高さ[1~4(+5)]2~5(~10)m。若い部分は白粉色を帯び、植物全体がしばしば赤色や紫色を帯びる。托葉は合着、長さ2~3㎝。葉柄は長さ[10~55]20~40㎝、下部の上面に杯状の腺体が (0~)1~3個、先の上面に2個の腺体がつく。葉身は円形、長さ[15~]30~50(~100)㎝×幅[15~]30~50(~100)㎝、掌状に7~11[12]裂し、裂片は披針形~倒披針形、鋸歯縁、サイズは先で大きくなり、裂片の先は狭い鋭形~尖鋭形。花序は長さ6~30㎝、果時に45㎝以下。苞は2個の宿存する腺体を除いて、早落生。雄花は花柄が長さ5~17㎜。咢片は卵形、長さ5~8㎜×幅3~5㎜。雄しべは長さ7~8㎜[雄しべは束生し、ほぼ球形、直径10~12㎜]。雌花は花柄が長さ[0.5~5]5~10㎜、果時に長さ45㎜以下。咢片は卵形、長さ4~5㎜。子房は密に先に剛毛のある細い円柱状の突起に被われる。花柱は赤色又は橙赤色長さ(2)4~5㎜。柱頭は上部が広がり、パピラがある。蒴果は暗赤色、[類球形]楕円形又は卵形、長さ1.5~2.5㎝、刺で覆われ、刺は長さ約5㎜以下、ときに平滑。種子は楕円形、長さ7~12(22)㎜、光沢があり、帯灰色~銀色~ベージュ色、暗色の班紋があり[まだらの褐色 mottled brown]、カルンクルはつぶれた円錐形、幅2~3㎜。花期は6~9月又は1~12月[花期と果期は夏~晩秋]。2n = 20。[]内はFlora of North America。
品種) 'Apache' , 'Aruna' , 'Blue Giant' , 'Carmencita' , 'Carmencita Bright Red' , 'Carmencita Pink' , 'Carmencita Red' , 'Dominican Republic' , 'Gibsonii' , 'Impala' , 'Khersonskaya 10' , 'New Zealand Black' , 'New Zealand Purple , 'Niger' , 'Raven' , 'RC8' , 'Red Giant' , 'Red Spire' , 'Sanguineus' , 'Sowbhagya' , 'Zanzi Palm' , 'Zanzibarensis'
参考
1) Flora of ChinaRicinus
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=128572
2)Flora of North Americ
Ricinus communis
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=200012604
3)GRIN
Ricinus communis
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomydetail.aspx?31896