トキワネム 常磐合歓

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Flora of Mikawa

マメ科 Fabaceae ベニゴウカン属

別 名 ピンクパウダーパフ、カリアンドラ・セロイ
中国名 香水合欢 xiang shui he huan , 细叶粉扑花 xi ye fen pu hua
英 名 pink powderpuff
学 名 Calliandra brevipes Benth.
 synonym Calliandra selloi (Spreng.) J.F.Macbr.
トキワネムの花序
トキワネムの蕾
トキワネム葉裏と葉柄
トキワネムの咢
トキワネムの幹
トキワネム
トキワネム葉
花 期 7~9月
高 さ 1.5~2m
生活型 常緑低木
生育場所 栽培種
分 布 外来種 ブラジル南東部、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン北部原産
撮 影 浜松市  19.8.26
トキワネムはマメ科ベニゴウカン属の観賞用の園芸品種。ネムノキに似たピンク色の花をつける。芳香がある。
 常緑低木。自由分枝し、枝が硬く、小さな葉(microphyllidious)の低木、高さ±1.5~2m、暗褐色の前年と葉の落ちた古い茎は暗褐色(fuscous)、若い小枝、葉柄及び花序柄は小さな、ときに密に、褐色の微軟毛があり、葉は表裏、2色で、密につき、表面は無毛、ときに、微細な縁毛があり、上面は光沢のある暗緑色、下面は淡色で鈍い。頭花は単生、前年の長いシュートの葉腋又は短いシュートの葉腋につくものは花序柄がある。葉序は2列生(distichous)。托葉は三角状披針形~デルタ形、長さ0.6~2㎜、背面は無毛、1~7脈があり、乾いて宿存する。葉は小葉が(20~)23~45個つく。葉柄は細く、長さ(1~)1.5~4.5(~5)㎜×幅0.3~0.45㎜、付属体は卵状三角形、長さ0.4~1㎜。長い羽片の軸は (12~)15~35(~38)㎜、長い葉間の裂片は長さ0.3~1(~1.2)㎜、小葉枕(pulvinules)は長さ0.1~0.2㎜、葉身は軸に対して無柄。葉は軸の両端で漸減、他は類等長、外形は線形~線状長楕円形、基部は斜めの類切形、真っすぐ又は優しく内向きに曲がり、先は鈍形又は類微突形。大きい葉身は長さ3.5~5.5(~6.5)㎜×幅0.4~1.4(~1.6)㎜、長さは幅の(3.2~)4~6倍、中脈は類中心にあり、普通、(浅見で)不分岐、他の脈は埋没し又はかすかにわかる程度。花序柄は長さ(4~)5~14(~22)㎜、中間を越えて1個の苞がある。頭花は(専門的には散形花序だが、しばしばあいまい)、花が7~12個つき、花托はこん棒形(claviform)又は類球形、長さ1~2㎜。苞は卵状三角形、長さ0.3~0.9㎜、内向きに曲がり、宿存する。各頭花の花は普通、異形、周辺花(peripheral fls)は短い花柄があり、末端の花(terminal fls)は無柄、幅が広いが、変化しない雄しべ群の残りより長くない。周辺花は花柄が長さ(4~)5~14(~22)㎜。花被は無毛又はごく薄く小さな微軟毛があり、青白い萼は士15本の条線がある。花冠はピンク赤色、偶数又はほぼ偶数。萼は鐘形又は筒状鐘形、長さ0.9~1.8㎜×幅1~1.6㎜、萼歯は幅が広く、類内向きに曲がり、長さ0.2~0.5㎜。花冠は長さ4~6.6㎜、花冠裂片は卵形、長さ1.4~2.3㎜。雄しべ群は18~25数性、長さ(22~)25~32㎜、花弁と雄しべの接合組織(stemonozone)は長さ0.35~0.6㎜、筒部は2.2~4㎜、房飾り(tassel)は下部が帯白色、先がピンク色~深紅色(例外的に全て白色)。子房は無毛。周辺花の花柱は線形、切形。末端の花(terminal fl)の花柱は先が膨れ、長さ0.22~0.3㎜。豆果の莢は長さ4.5~6㎝×幅0.7~0.8㎝、粗い縁のバルブは堅く、皮革質、無毛、弱い横波(cross-venulose)がある。種子は知られていない。花期は7~9月。
品種) 'Pink Lilian'