チガヤ 茅萱 千茅
Flora of Mikawa
イネ科 Poaceae チガヤ属
別 名 | ケチガヤ、フシゲチガヤ、ツバナ(摘花菜) |
中国名 | 白茅 bai mao |
英 名 | cogongrass, Japanese blood grass , bladygrass , blady grass , kunai grass |
学 名 | Imperata cylindrica (L.)P.Beauv. synonym Imperata cylindrica(L.)Raeusch. var. koenigii (Retz.) Pilg. synonym Imperata cylindrica(L.)Raeusch. var. major (Nees) C.E.Hubb. |
花 期 | 4~8月 |
高 さ | (10)30~95(217)cm |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山野、道端 |
分 布 | 帰化種 ヨーロッパ、アフリカ、マダガスカル、マカロネシア、中東原産 |
撮 影 | 御津町大草海岸 07.5.27 |
和名の由来は、群がって生えることから。開花前の若い花穂は「ツバナ」と呼ばれ、万葉集にも歌われている。かむと甘味があり、根茎は利尿、止血の漢方薬として用いられる。茎の節に毛があるものをチガヤ(ケチガヤ、フシゲチガヤ)var. koenigii、毛がないものをケナシチガヤ var. cylindrica と分類されるが、現在では広義に扱う。
多年草。根茎は広く横に伸び、丈夫で鱗片がある。稈は単生または叢生(房状になり)し、長さ(10)30~95(217)cm、直径1.5~3㎜、1~4節があり、節は無毛または有毛。葉鞘は縁と口部が無毛または直軟毛があり、基部の鞘は繊維状になる。葉舌は長さ0.2~3.5㎜。葉身は平らまたは巻き、堅く、直立し、長さ150cm以下×幅(1)3~11(28)㎜、線状披針形、基部は広い中肋まで狭くなり、しばしば、縁に毛がある。円錐花序は長さ5.7~22.3(52)cm、狭円筒形、下部の枝は長さ1~3.2(7)cm、圧着する。小穂は長さ2.5~6㎜。カルスの毛は絹毛状、長さ9~16㎜。苞穎は長さ2.6~5.5㎜。下側の護穎は長さ1.4~4.5㎜。上側の護穎は長さ(0.7)1.3~2.3(3.4)㎜。雄しべは2個、花糸は基部で広がらない。葯は2個、長さ(1.5)2.2~4.2㎜、橙色~褐色。花柱は長さ0.5~3.4㎜。柱頭は長さ2.8~5.2(8.3)㎜、紫色~褐色。2n=20, 40, 60。花期および果期は4~8月。
多年草、強い根茎がある。稈は直立し、枝分かれしない。葉身は主に根生葉、線形、平ら、または巻く。葉舌は膜質。花序は頂生、絹白色の穂状花序状の円錐花序、枝は多数のごく短い総状花序をもつ。総状花序は丈夫な花序軸があり、対の小穂は両方とも小梗(pedicel)があり、1個の小梗はもう1個より長く、成熟すると脱落する羽毛状の毛の総苞の中にある。花序軸の節間と小梗は宿存し、密に絹毛があり、先端が広がる。小穂は小さく、繊細で、±円柱形、毛に包まれる。カルスはごく小さく、小穂を普通、超える長い直軟毛をもつ。両苞穎はほぼ等しく、披針形、膜質、または第1苞穎が草質、背に長い直軟毛がある。下側の小花は空の透明な脈のない護穎に退化し、小穂より短い。上側の護穎は下側の護穎に似て、先は鈍傾、小歯があり、縁毛があり、芒は無い。内穎は短く、幅が広い。鱗被は無い。 雄しべは1または2個。x=10。
世界に約11種があり、アフリカ、地中海沿岸地域、西南アジア、東南アジア、北アメリカ~南アメリカに分布する。
synonym Imperata cylindrica (L.) Raeusch. var. major (Nees) C.E.Hubb.
synonym Imperata latifolia (Hook.f.) L.Liou 宽叶白茅 kuan ye bai mao
synonym Imperata cylindrica var. latifolia (J. D. Hooker) C. E. Hubbard.
synonym Imperata cylindrica var. africana (Andersson) C.E. Hubb.
ヨーロッパ(ポルトガル、スペイン、フランス、フランス領コルス島、イタリア、アルバニア、ギリシャ、バレアレス諸島、ブルガリア、ユーゴスラビア、キプロス、エーゲ海諸島、サルデーニャ島、シチリア島)、アフリカ(アルジェリア、アンゴラ、ベナン、ボツワナ、ブルンジ、ブルキナファソ、カメルーン、南アフリカ、中央アフリカ、チャド、モロッコ、コンゴ、赤道ギニア、エチオピア、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、コートジボワール、ケニア、レソト、リベリア、リビア、マラウィ、マリ、モロッコ、モザンビーク、ナミビア、ニジェール、ナイジェリア、ルワンダ、セネガル、シエラレオネ、スーダン、スワジランド、タンザニア、トーゴ、チュニジア、ウガンダ、ザンビア、ザイール、ジンバブエ)、マカロネシア(カナリア諸島、マデイラ諸島、カーボベルデ)、中東(トルコ、アフガニスタン、イラン、イラク、クウェート、レバノン-シリア、パレスチナ、サウジアラビア、エジプト、オマーン、シナイ、イエメン)、インド洋(モーリシャス、ソコトラ島)、マダガスカル原産。中国名は白茅 bai mao。英名はcogongrass, Japanese blood grass , bladygrass , blady grass , kunai grass。別名はケチガヤ、フシゲチガヤ、ツバナ(摘花菜)。川や海岸の砂地、乱れた草地、耕作地、道端に生える。アジア中部~東部、東南アジア各地に帰化している。Kewscienceではヨーロッパ、アフリカ、マダガスカル、マカロネシア、中東を原産地とし、それ以外は帰化としている。日本では北海道から琉球列島までの全土に分布する。アジア大陸の中西部から東南アジア、オーストラリアにわたる広い範囲に分布し、現在では北アメリカにも帰化している。Flora of Chinaでは日本、朝鮮、中国、台湾、インド、パキスタン、スリランカ、イラン、アフガニスタン、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイ、ベトナム、オーストラリア原産としている。
多年草。根茎は広く横に伸び、丈夫で鱗片がある。稈は単生または叢生(房状になり)し、長さ(10)30~95(217)cm、直径1.5~3㎜、1~4節があり、節は無毛または有毛。葉鞘は縁と口部が無毛または直軟毛があり、基部の鞘は繊維状になる。葉舌は長さ0.2~3.5㎜。葉身は平らまたは巻き、堅く、直立し、長さ150cm以下×幅(1)3~11(28)㎜、線状披針形、基部は広い中肋まで狭くなり、しばしば、縁に毛がある。円錐花序は長さ5.7~22.3(52)cm、狭円筒形、下部の枝は長さ1~3.2(7)cm、圧着する。小穂は長さ2.5~6㎜。カルスの毛は絹毛状、長さ9~16㎜。苞穎は長さ2.6~5.5㎜。下側の護穎は長さ1.4~4.5㎜。上側の護穎は長さ(0.7)1.3~2.3(3.4)㎜。雄しべは2個、花糸は基部で広がらない。葯は2個、長さ(1.5)2.2~4.2㎜、橙色~褐色。花柱は長さ0.5~3.4㎜。柱頭は長さ2.8~5.2(8.3)㎜、紫色~褐色。2n=20, 40, 60。花期および果期は4~8月。
品種) 'Red Baron' (Japanese Blood Grass) , 'Rubra' , 'Major'
※var. cylindrica、var. koenigii(var. major) に分類されていたが、現在では広義にとらえ、分類しない。
1-1 Imperata cylindrica var. cylindrica
地中海沿岸地域、中東原産[Flora of China:中国、アフガニスタン、カザフスタン、キルギスタン、ロシア、トルクメニスタン、ウズベキスタン。 北アフリカ、南西アジア、南ヨーロッパ原産]。中国名は大白茅 da bai mao。川や海岸の砂地、低い山の斜面の乾いた草地に生える。
稈の節は普通、無毛。葉身は丸められ、先は硬く、刺がある。円錐花序は非常に密になる。小穂は長さ4.5~6㎜。 葯は長さ3~4㎜。
1-2 Imperata cylindrica (L.) Raeusch. var. koenigii (Retz.) Pilg. チガヤ
多年草、高さ30~80㎝。根茎は長く横に伸び、白色。葉は平ら、長さ20~50㎝、幅約1cm、葉縁や葉先が赤くなることが多い。稈の節にしばしば毛があり、ときにまばら~無毛になる。円錐花序は長さ10~20㎝の円柱形。小穂は苞頴に包まれ、長さ2.5~4(4.5)(平均3.3)㎜の披針形。護頴は長さ3~4㎜、基部に長さ8~10㎜の綿毛が生える。葯は長さ2~3㎜。果実は長さ約1㎜、褐色。柱頭は紫褐色、2分岐、花後の白い綿毛の中に残っていることがよくある。花期は5~6月。
1-3 Imperata cylindrica (L.) Raeusch. var. koenigii (Retz.) Pilg. f. pallida Honda ケナシチガヤ
synonym Imperata cylindrica auct. non (L.) Raeusch.
北海道、本州、四国、九州、中国、ロシア、西アジア、北アフリカ、ヨーロッパ南部に分布する。別名はカワラチガヤ。花期が4~5月と早く、やや湿った場所を好み、茎の節に毛がなく、葉鞘に白粉があり、葉縁の刺が小さい。小穂は長さ4.5~6㎜。葯の長さ3~4㎜。日本ではチガヤとケナシチガヤとの雑種が分布域の境界付近である東北北部や鹿児島県で多く、数10km単位の交雑帯があることが確認されている。
1-4 Imperata cylindrica var. latifolia (J. D. Hooker) C. E. Hubbard.
synonym Imperata latifolia (Hook.f.) L.Liou
中国、インド原産。中国名は宽叶白茅 kuan ye bai mao。湿った草原に生える。
多年草。基部の葉鞘が繊維状になる。根茎は広がる。稈は高さ2.8m以下、直径6~10㎜、3~8節があり、節は無毛。葉鞘は普通、節間より長く、下部に密集し、無毛で、口部に毛がある。葉身は平ら、長さ120㎝以下×幅1.2~2.8㎝、上面に帯黄色の長い柔らかい毛があり、それ以外は無毛、縁はザラつき、基部は中肋まで狭くなり、先は長い尖鋭形。葉舌は長さ約2㎜。円錐花序は円筒形、豊富に毛があり、わずかにピンク色を帯び、長さ40~50cm。小穂は長さ3~4.5㎜。カルスは長さ約12mmの絹毛がある。第1苞穎は5~7脈があり、中間より下に苞穎の約3倍の長さの絹毛があり、先に縁毛がある。第2苞穎は下部に3脈があり、ザラつき、縁毛がある。下側の護穎は長さ約2.5㎜、縁毛がある。上側の護穎は下側の護穎に似ている。内穎は広卵形、護穎とほぼ等しい。葯は2個、長さ2~2.5mm。柱頭は赤色。花期および果期は夏から秋。
1-5 Imperata cylindrica var. africana (Andersson) C.E. Hubb.
アフリカに分布する。
葉身は平ら。小穂は長さ3~5.7(平均4.5)㎜
Imperata
Imperata
Imperata
Imperata
Imperata
Imperata cylindrica (L.) P.Beauv.
多年草。根茎は広く横に伸び、丈夫で鱗片がある。稈は単生または叢生(房状になり)し、長さ(10)30~95(217)cm、直径1.5~3㎜、1~4節があり、節は無毛または有毛。葉鞘は縁と口部が無毛または直軟毛があり、基部の鞘は繊維状になる。葉舌は長さ0.2~3.5㎜。葉身は平らまたは巻き、堅く、直立し、長さ150cm以下×幅(1)3~11(28)㎜、線状披針形、基部は広い中肋まで狭くなり、しばしば、縁に毛がある。円錐花序は長さ5.7~22.3(52)cm、狭円筒形、下部の枝は長さ1~3.2(7)cm、圧着する。小穂は長さ2.5~6㎜。カルスの毛は絹毛状、長さ9~16㎜。苞穎は長さ2.6~5.5㎜。下側の護穎は長さ1.4~4.5㎜。上側の護穎は長さ(0.7)1.3~2.3(3.4)㎜。雄しべは2個、花糸は基部で広がらない。葯は2個、長さ(1.5)2.2~4.2㎜、橙色~褐色。花柱は長さ0.5~3.4㎜。柱頭は長さ2.8~5.2(8.3)㎜、紫色~褐色。2n=20, 40, 60。花期および果期は4~8月。
チガヤ属
family Poaceae - genus Imperata多年草、強い根茎がある。稈は直立し、枝分かれしない。葉身は主に根生葉、線形、平ら、または巻く。葉舌は膜質。花序は頂生、絹白色の穂状花序状の円錐花序、枝は多数のごく短い総状花序をもつ。総状花序は丈夫な花序軸があり、対の小穂は両方とも小梗(pedicel)があり、1個の小梗はもう1個より長く、成熟すると脱落する羽毛状の毛の総苞の中にある。花序軸の節間と小梗は宿存し、密に絹毛があり、先端が広がる。小穂は小さく、繊細で、±円柱形、毛に包まれる。カルスはごく小さく、小穂を普通、超える長い直軟毛をもつ。両苞穎はほぼ等しく、披針形、膜質、または第1苞穎が草質、背に長い直軟毛がある。下側の小花は空の透明な脈のない護穎に退化し、小穂より短い。上側の護穎は下側の護穎に似て、先は鈍傾、小歯があり、縁毛があり、芒は無い。内穎は短く、幅が広い。鱗被は無い。 雄しべは1または2個。x=10。
世界に約11種があり、アフリカ、地中海沿岸地域、西南アジア、東南アジア、北アメリカ~南アメリカに分布する。
チガヤ属の主な種と園芸品種
1 Imperata cylindrica (L.) Raeusch. チガヤ 広義synonym Imperata cylindrica (L.) Raeusch. subsp. koenigii (Retz.) Masam. et Yanagihara
synonym Imperata koenigii (Retz.) P.Beauv.synonym Imperata cylindrica (L.) Raeusch. var. major (Nees) C.E.Hubb.
synonym Imperata latifolia (Hook.f.) L.Liou 宽叶白茅 kuan ye bai mao
synonym Imperata cylindrica var. latifolia (J. D. Hooker) C. E. Hubbard.
synonym Imperata cylindrica var. africana (Andersson) C.E. Hubb.
ヨーロッパ(ポルトガル、スペイン、フランス、フランス領コルス島、イタリア、アルバニア、ギリシャ、バレアレス諸島、ブルガリア、ユーゴスラビア、キプロス、エーゲ海諸島、サルデーニャ島、シチリア島)、アフリカ(アルジェリア、アンゴラ、ベナン、ボツワナ、ブルンジ、ブルキナファソ、カメルーン、南アフリカ、中央アフリカ、チャド、モロッコ、コンゴ、赤道ギニア、エチオピア、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、コートジボワール、ケニア、レソト、リベリア、リビア、マラウィ、マリ、モロッコ、モザンビーク、ナミビア、ニジェール、ナイジェリア、ルワンダ、セネガル、シエラレオネ、スーダン、スワジランド、タンザニア、トーゴ、チュニジア、ウガンダ、ザンビア、ザイール、ジンバブエ)、マカロネシア(カナリア諸島、マデイラ諸島、カーボベルデ)、中東(トルコ、アフガニスタン、イラン、イラク、クウェート、レバノン-シリア、パレスチナ、サウジアラビア、エジプト、オマーン、シナイ、イエメン)、インド洋(モーリシャス、ソコトラ島)、マダガスカル原産。中国名は白茅 bai mao。英名はcogongrass, Japanese blood grass , bladygrass , blady grass , kunai grass。別名はケチガヤ、フシゲチガヤ、ツバナ(摘花菜)。川や海岸の砂地、乱れた草地、耕作地、道端に生える。アジア中部~東部、東南アジア各地に帰化している。Kewscienceではヨーロッパ、アフリカ、マダガスカル、マカロネシア、中東を原産地とし、それ以外は帰化としている。日本では北海道から琉球列島までの全土に分布する。アジア大陸の中西部から東南アジア、オーストラリアにわたる広い範囲に分布し、現在では北アメリカにも帰化している。Flora of Chinaでは日本、朝鮮、中国、台湾、インド、パキスタン、スリランカ、イラン、アフガニスタン、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイ、ベトナム、オーストラリア原産としている。
多年草。根茎は広く横に伸び、丈夫で鱗片がある。稈は単生または叢生(房状になり)し、長さ(10)30~95(217)cm、直径1.5~3㎜、1~4節があり、節は無毛または有毛。葉鞘は縁と口部が無毛または直軟毛があり、基部の鞘は繊維状になる。葉舌は長さ0.2~3.5㎜。葉身は平らまたは巻き、堅く、直立し、長さ150cm以下×幅(1)3~11(28)㎜、線状披針形、基部は広い中肋まで狭くなり、しばしば、縁に毛がある。円錐花序は長さ5.7~22.3(52)cm、狭円筒形、下部の枝は長さ1~3.2(7)cm、圧着する。小穂は長さ2.5~6㎜。カルスの毛は絹毛状、長さ9~16㎜。苞穎は長さ2.6~5.5㎜。下側の護穎は長さ1.4~4.5㎜。上側の護穎は長さ(0.7)1.3~2.3(3.4)㎜。雄しべは2個、花糸は基部で広がらない。葯は2個、長さ(1.5)2.2~4.2㎜、橙色~褐色。花柱は長さ0.5~3.4㎜。柱頭は長さ2.8~5.2(8.3)㎜、紫色~褐色。2n=20, 40, 60。花期および果期は4~8月。
品種) 'Red Baron' (Japanese Blood Grass) , 'Rubra' , 'Major'
※var. cylindrica、var. koenigii(var. major) に分類されていたが、現在では広義にとらえ、分類しない。
1-1 Imperata cylindrica var. cylindrica
地中海沿岸地域、中東原産[Flora of China:中国、アフガニスタン、カザフスタン、キルギスタン、ロシア、トルクメニスタン、ウズベキスタン。 北アフリカ、南西アジア、南ヨーロッパ原産]。中国名は大白茅 da bai mao。川や海岸の砂地、低い山の斜面の乾いた草地に生える。
稈の節は普通、無毛。葉身は丸められ、先は硬く、刺がある。円錐花序は非常に密になる。小穂は長さ4.5~6㎜。 葯は長さ3~4㎜。
1-2 Imperata cylindrica (L.) Raeusch. var. koenigii (Retz.) Pilg. チガヤ
synonym Imperata cylindrica var. major (Nees) C. E. Hubbard [Flora of China]
熱帯アジア、オーストラリア、熱帯アフリカ東部原産[Flora of China:日本(本州の秋田県以南、四国、九州、沖縄)、韓国、中国、台湾、アフガニスタン、インド、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、ニューギニア、パキスタン、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナム、南西アジア(イラン)、オーストラリア原産]。中国名は大白茅 da bai mao。山野、道端に生える。多年草、高さ30~80㎝。根茎は長く横に伸び、白色。葉は平ら、長さ20~50㎝、幅約1cm、葉縁や葉先が赤くなることが多い。稈の節にしばしば毛があり、ときにまばら~無毛になる。円錐花序は長さ10~20㎝の円柱形。小穂は苞頴に包まれ、長さ2.5~4(4.5)(平均3.3)㎜の披針形。護頴は長さ3~4㎜、基部に長さ8~10㎜の綿毛が生える。葯は長さ2~3㎜。果実は長さ約1㎜、褐色。柱頭は紫褐色、2分岐、花後の白い綿毛の中に残っていることがよくある。花期は5~6月。
1-3 Imperata cylindrica (L.) Raeusch. var. koenigii (Retz.) Pilg. f. pallida Honda ケナシチガヤ
synonym Imperata cylindrica auct. non (L.) Raeusch.
北海道、本州、四国、九州、中国、ロシア、西アジア、北アフリカ、ヨーロッパ南部に分布する。別名はカワラチガヤ。花期が4~5月と早く、やや湿った場所を好み、茎の節に毛がなく、葉鞘に白粉があり、葉縁の刺が小さい。小穂は長さ4.5~6㎜。葯の長さ3~4㎜。日本ではチガヤとケナシチガヤとの雑種が分布域の境界付近である東北北部や鹿児島県で多く、数10km単位の交雑帯があることが確認されている。
1-4 Imperata cylindrica var. latifolia (J. D. Hooker) C. E. Hubbard.
synonym Imperata latifolia (Hook.f.) L.Liou
中国、インド原産。中国名は宽叶白茅 kuan ye bai mao。湿った草原に生える。
多年草。基部の葉鞘が繊維状になる。根茎は広がる。稈は高さ2.8m以下、直径6~10㎜、3~8節があり、節は無毛。葉鞘は普通、節間より長く、下部に密集し、無毛で、口部に毛がある。葉身は平ら、長さ120㎝以下×幅1.2~2.8㎝、上面に帯黄色の長い柔らかい毛があり、それ以外は無毛、縁はザラつき、基部は中肋まで狭くなり、先は長い尖鋭形。葉舌は長さ約2㎜。円錐花序は円筒形、豊富に毛があり、わずかにピンク色を帯び、長さ40~50cm。小穂は長さ3~4.5㎜。カルスは長さ約12mmの絹毛がある。第1苞穎は5~7脈があり、中間より下に苞穎の約3倍の長さの絹毛があり、先に縁毛がある。第2苞穎は下部に3脈があり、ザラつき、縁毛がある。下側の護穎は長さ約2.5㎜、縁毛がある。上側の護穎は下側の護穎に似ている。内穎は広卵形、護穎とほぼ等しい。葯は2個、長さ2~2.5mm。柱頭は赤色。花期および果期は夏から秋。
1-5 Imperata cylindrica var. africana (Andersson) C.E. Hubb.
アフリカに分布する。
葉身は平ら。小穂は長さ3~5.7(平均4.5)㎜
参考
1) Flora of ChinaImperata
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=110810
2) Plants of the World Online| KewscienceImperata
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30017408-2
3) World Flora OnlineImperata
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000019044;jsessionid=D1A2D98B4A3EB5F9721EB2D17102D767
4) World Checklist of Vascular PlantsImperata
https://wcvp.science.kew.org/
5) FNA - Flora of North AmericaImperata
http://beta.floranorthamerica.org/Imperata
6) Atlas of Living AustraliaImperata cylindrica (L.) P.Beauv.
https://bie.ala.org.au/species/https://id.biodiversity.org.au/node/apni/2920993