タニギキョウ 谷桔梗
Flora of Mikawa
キキョウ科 Campanulaceae タニギキョウ属
中国名 | 袋果草 dai guo cao |
学 名 | Peracarpa carnosa (Wall.) Hook.f. et Thomson synonym Peracarpa carnosa (Wall.) Hook.f. et Thomson form. macrantha H.Hara synonym Peracarpa carnosa (Wall.) Hook.f. et Thomson var. kiusiana H.Hara synonym Peracarpa carnosa (Wall.) Hook.f. et Thomson var. circaeoides (F.Schmidt ex Miq.) Makino ex H.Hara |
花 期 | 5~7月 |
高 さ | 5~15㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の木陰 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、タイ、フィリピン、パプアニューギニア |
撮 影 | 北設楽郡豊根村 茶臼山 05.5.29 |
山道沿いなどで見かけられる小さな白い花。茎は細くて柔らかく、基部で稀に分枝し、上部で立ち上がる。葉は互生し、長さ3~38㎜、幅3~28㎜の卵円形、浅鋸歯。葉柄は長さ(2)5~15(17)㎜。下部の葉は小さく、葉裏が紫色を帯びる。花は葉腋に普通、単生し、まれに束生する。花は直径約8㎜。花托筒は倒コーン形~倒卵形。萼は5裂する。花冠は白色~淡紫色、長さ(3)5~8(10)㎜、先が5深裂する。雄しべ5個。柱頭は3裂。花柄は長さ2~70㎜。蒴果は長さ2.5~5.5㎜。種子は長さ約1.7㎜。2n=28(北海道),30。
多年草。根茎は長くなり、鱗片と芽をもつ。葉は互生。花は普通、単生、腋生、花柄がある。萼は5裂。花冠は漏斗状鐘形、中間まで又はわずかに越えて5裂する。雄しべは5本、花冠から分離する。花糸は縁毛がある。子房は上位、3室。花柱は上部に絨毛がある。柱頭は3裂、裂片は反曲。果実は2又は3室、不規則に裂開する蒴果。種子は比較的に少なく、楕円形、大きく、平滑、
世界に1種だけ、日本、朝鮮、中国、ロシア、インド、ブータン、ネパール、ミャンマー、タイ、フィリピン、パプアニューギニアに分布する。
多年草、高さ5~15㎝。植物は繊細。根茎は這い、平伏、細く、分枝する。茎は直立又は寄りかかり、まれに平伏、高さ4~25㎝、細く、肉質、分枝せず又はまれに基部から少数分枝し、ときに節~根を出す。葉は茎の先に密集し、基部に離れてつく葉は小さい。葉身は下面が緑色、ときに、紫色になり、上面は緑色、卵形~円形、長さ3~38㎜×幅3~28㎜、膜質又は紙質、下面は無毛、まれに有毛。上面は無毛又はまばらに伏した小剛毛があり、基部は切形、類心形、又は心形、縁は平ら、円鋸歯、鋸歯、小鋸歯、ときに縁毛があり、各切れ込みに腺をもち、先は円形~鈍形~鋭形、しばしば、微突形。葉柄は長さ2~17㎜。花は単生、腋生、まれに2~4(~17)個、束生。花柄は細く、苞は無く、長さ2~70㎜。花托筒は倒円錐形又は倒卵形、無毛。萼片は錐形~狭三角形~三角形。花冠は白色、青紫色、又はときに淡青色、漏斗状鐘形、長さ3~10㎜、花冠裂片は線形~披針形。蒴果は垂れ下がり、倒卵形又は広倒卵形、まれに、楕円形、長さ2.5~5.5㎜×幅1.5~5㎜、果皮は薄く、膜質、脈が目立ち、熟した種子により膨れ、やがて、ほとんど基部で、不規則に破裂する。種子は蒴果に10~16個、入り、褐色、細かい条線があり、長円形~楕円形~紡錘形、長さ約1.7㎜。花期は3~5月。果期は4~11月。2n=30。(Flora of China)
ヒマラヤタニギキョウvar.carnosa, ツクシタニギキョウ var. pumila、タイリンタニギキョウ f. macrantha , エダウチタニギキョウ var. kiusianaなどが細分されているが、Kewscienceではsynonymとしている。
Peracarpa
Peracarpa
タニギキョウ属
family Campanulaceae - genus Peracarpa多年草。根茎は長くなり、鱗片と芽をもつ。葉は互生。花は普通、単生、腋生、花柄がある。萼は5裂。花冠は漏斗状鐘形、中間まで又はわずかに越えて5裂する。雄しべは5本、花冠から分離する。花糸は縁毛がある。子房は上位、3室。花柱は上部に絨毛がある。柱頭は3裂、裂片は反曲。果実は2又は3室、不規則に裂開する蒴果。種子は比較的に少なく、楕円形、大きく、平滑、
世界に1種だけ、日本、朝鮮、中国、ロシア、インド、ブータン、ネパール、ミャンマー、タイ、フィリピン、パプアニューギニアに分布する。
タニギキョウ属の主な種と園芸品種
1 Peracarpa carnosa (Wall.) Hook.f. et Thomson タニギキョウ 谷桔梗
synonym Peracarpa circaeoides (F.Schmidt ex Miq.) H.Feersynonym Peracarpa carnosa (Wall.) Hook.f. et Thomson var. circaeoides (F.Schmidt ex Miq.) Makino ex H.Hara
日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、タイ、フィリピン、パプアニューギニアに分布。中国名は袋果草 dai guo cao 。山道沿いの山地の木陰などで見かけられる小さな白い花。多年草、高さ5~15㎝。植物は繊細。根茎は這い、平伏、細く、分枝する。茎は直立又は寄りかかり、まれに平伏、高さ4~25㎝、細く、肉質、分枝せず又はまれに基部から少数分枝し、ときに節~根を出す。葉は茎の先に密集し、基部に離れてつく葉は小さい。葉身は下面が緑色、ときに、紫色になり、上面は緑色、卵形~円形、長さ3~38㎜×幅3~28㎜、膜質又は紙質、下面は無毛、まれに有毛。上面は無毛又はまばらに伏した小剛毛があり、基部は切形、類心形、又は心形、縁は平ら、円鋸歯、鋸歯、小鋸歯、ときに縁毛があり、各切れ込みに腺をもち、先は円形~鈍形~鋭形、しばしば、微突形。葉柄は長さ2~17㎜。花は単生、腋生、まれに2~4(~17)個、束生。花柄は細く、苞は無く、長さ2~70㎜。花托筒は倒円錐形又は倒卵形、無毛。萼片は錐形~狭三角形~三角形。花冠は白色、青紫色、又はときに淡青色、漏斗状鐘形、長さ3~10㎜、花冠裂片は線形~披針形。蒴果は垂れ下がり、倒卵形又は広倒卵形、まれに、楕円形、長さ2.5~5.5㎜×幅1.5~5㎜、果皮は薄く、膜質、脈が目立ち、熟した種子により膨れ、やがて、ほとんど基部で、不規則に破裂する。種子は蒴果に10~16個、入り、褐色、細かい条線があり、長円形~楕円形~紡錘形、長さ約1.7㎜。花期は3~5月。果期は4~11月。2n=30。(Flora of China)
ヒマラヤタニギキョウvar.carnosa, ツクシタニギキョウ var. pumila、タイリンタニギキョウ f. macrantha , エダウチタニギキョウ var. kiusianaなどが細分されているが、Kewscienceではsynonymとしている。
参考
1) Flora of ChinaPeracarpa
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=124479
2) Plants of the World Online - KewsciencePeracarpa
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:5780-1