タムラソウ 田村草
Flora of Mikawa
キク科 Asteraceae タムラソウ属
学 名 | Serratula coronata L. subsp. insularis (Iljin) Kitam. synonym Serratula coronata L. var. insularis (Iljin) Kitam. ex Ohwi synonym Serratula coronata L. subsp. insularis (Iljin) Kitam. var. koreana (Iljin) Kitam. |
花 期 | 8~10月 |
高 さ | 30~150㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の草原、林縁 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、朝鮮 |
撮 影 | 新城市 04.9.11 |
タムラソウ属はこの1種のみ日本に自生する。基本亜種のマンシュウタムラソウ subsp. coronata は中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、ヨーロッパに分布する。
多年草。高さ30~150㎝。根茎は横に這い、木質。茎は直立し、綾があり、有毛。葉は互生し、下部の葉は葉柄が長く、葉身はが大きく、卵状長楕円形で羽状に4~7対に深裂または全裂し、刺はなく、縁には粗い鋸歯があり、上面は緑色、下面は淡緑色。最下の葉は花時には枯れて、無いこともある。上部の葉は短柄または無柄。頭花は紅紫色で、上向きに咲き、直径3~4㎝。頭花は筒状花のみからなる。総苞は長さ約2.5㎝の鐘形~広卵状球形。総苞片は覆瓦状に並び、7列。外総苞片は広披針形、中総苞片から内総苞片に次第に小さくなり、先は鋭い刺状になる。周辺小花は1列、長さ25~28㎜、先は3~5裂し、雄しべと雌しべが無く不稔。中心小花は筒状、長さ22~26㎜、両性、稔性。花柱の先は2岐し、反曲する。痩果は長さ約6㎜の基部が狭い円柱形、冠毛は淡褐色、長さ11~14㎜。花期は8~10月。
多年草、茎は直立、普通、上半部で分枝する。葉は羽状全裂又は羽状複葉、まれに分裂せず、縁は歯状又は鋸歯縁。頭花は異性花 [又は同性花で雌花両性花異株 gynodioecious]、少数~多数つき、円錐花序又は散房花序。総苞は卵形、半球形、又お椀形。総苞片は普通、先が暗色、覆瓦状、先は鋭形。内総苞片は最も長い。周辺小花は雌性、両性の小半よりかすかに長く、仮雄しべをもつ。花冠は紫色~ピンク色。柱頭の枝は細い。痩果は無毛、先は丸い。冠毛は1形、数列につき、、細かい細鋸歯又はザラつく。
世界に4種あり、アジア、ヨーロッパに分布する。
【タムラソウ属の種】
Serratula coronata L.- 日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、ヨーロッパ
Serratula kirghisorum Iljin- ロシア、モンゴル、カザフスタン
Serratula lancifolia Zakirov - ウズベキスタン
Serratula tinctoria L. - トルコ、スワジランド、ヨーロッパ
日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、ヨーロッパ原産。中国名は伪泥胡菜 wei ni hu cai。林内、林縁、山の斜面、草原、牧草地、川岸に生える。
多年草、高さ0.6~1.5m。根茎は丈夫、平伏する。茎は直立、先で分枝し、まれに、分枝せず、無毛。根生葉と下部の茎葉は葉柄があり、剛毛があるか無毛になり、葉柄は長さ5~16㎝。葉身は長円形~楕円形、長さ40㎝×幅12㎝以下、羽状全裂又は羽状複葉、裂片は狭楕円形、縁は歯状又は鋸歯状、側裂片jは3~8対、非対称、葉軸に沿下する。中間と上部の茎葉は無柄、形や分裂は根生葉や下部の葉に似るが小さい。頭花は異性花、少数又はまれに1個。総苞はお椀形~鐘形、直径1.2~2.5㎝、帯褐色の羊毛状の毛~ビロード状の軟毛があり、まれに無毛になる。総苞片は覆瓦状、6~7列につき、外側は紫赤色。外総苞片は三角形~卵形、長さ3~7㎜×幅1.5~4㎜、先は鋭形で小刺をもつ。中間と内総苞片は楕円形、狭楕円形、又は披針形、長さ10~18㎜×幅3~4㎜、先は尖鋭形~鋭形、最も内側の総苞片は線形、約・長さ20㎜×幅1㎜。花冠は紫色、雌性小花は長さ2~2.8㎝、両性小花は長さ約2㎝。痩果は倒披針条楕円形、長さ約7㎜、多数の条線がある。冠毛の要素は黄褐色、長さ約1.2㎝以下、ザラつく。花期と果期は7~10月。2n=22。
synonym Serratula coronata L. var. manshurica (Kitag.) Kitag.
synonym Serratula koreana Iljin
synonym Serratula insularis Iljin var. koreana (Iljin) Kitam.
synonym Serratula coronata L. var. insularis (Iljin) Kitam. ex Ohwi
日本(本州、四国、九州)、朝鮮原産。山地の草原に生える。
多年草。高さ30~150㎝。根茎は横に這い、木質。茎は直立し、綾があり、有毛。葉は互生し、下部の葉は葉柄が長く、葉身はが大きく、卵状長楕円形で羽状に4~7対に深裂または全裂し、刺はなく、縁には粗い鋸歯があり、上面は緑色、下面は淡緑色。最下の葉は花時には枯れて、無いこともある。上部の葉は短柄または無柄。頭花は紅紫色で、上向きに咲き、直径3~4㎝。頭花は筒状花のみからなる。総苞は長さ約2.5㎝の鐘形~広卵状球形。総苞片は覆瓦状に並び、7列。外総苞片は広披針形、中総苞片から内総苞片に次第に小さくなり、先は鋭い刺状になる。周辺小花は1列、長さ25~28㎜、先は3~5裂し、雄しべと雌しべが無く不稔。中心小花は筒状、長さ22~26㎜、両性、稔性。花柱の先は2岐し、反曲する。痩果は長さ約6㎜の基部が狭い円柱形、冠毛は淡褐色、長さ11~14㎜。花期は8~10月。
Serratula
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=11091
2) Kewscience
Serratula
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:11002-1
3)Flora of China
Serratula
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=130181
多年草。高さ30~150㎝。根茎は横に這い、木質。茎は直立し、綾があり、有毛。葉は互生し、下部の葉は葉柄が長く、葉身はが大きく、卵状長楕円形で羽状に4~7対に深裂または全裂し、刺はなく、縁には粗い鋸歯があり、上面は緑色、下面は淡緑色。最下の葉は花時には枯れて、無いこともある。上部の葉は短柄または無柄。頭花は紅紫色で、上向きに咲き、直径3~4㎝。頭花は筒状花のみからなる。総苞は長さ約2.5㎝の鐘形~広卵状球形。総苞片は覆瓦状に並び、7列。外総苞片は広披針形、中総苞片から内総苞片に次第に小さくなり、先は鋭い刺状になる。周辺小花は1列、長さ25~28㎜、先は3~5裂し、雄しべと雌しべが無く不稔。中心小花は筒状、長さ22~26㎜、両性、稔性。花柱の先は2岐し、反曲する。痩果は長さ約6㎜の基部が狭い円柱形、冠毛は淡褐色、長さ11~14㎜。花期は8~10月。
タムラソウ属
family Asteraceae - genus Serratula多年草、茎は直立、普通、上半部で分枝する。葉は羽状全裂又は羽状複葉、まれに分裂せず、縁は歯状又は鋸歯縁。頭花は異性花 [又は同性花で雌花両性花異株 gynodioecious]、少数~多数つき、円錐花序又は散房花序。総苞は卵形、半球形、又お椀形。総苞片は普通、先が暗色、覆瓦状、先は鋭形。内総苞片は最も長い。周辺小花は雌性、両性の小半よりかすかに長く、仮雄しべをもつ。花冠は紫色~ピンク色。柱頭の枝は細い。痩果は無毛、先は丸い。冠毛は1形、数列につき、、細かい細鋸歯又はザラつく。
世界に4種あり、アジア、ヨーロッパに分布する。
【タムラソウ属の種】
Serratula coronata L.- 日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、ヨーロッパ
Serratula kirghisorum Iljin- ロシア、モンゴル、カザフスタン
Serratula lancifolia Zakirov - ウズベキスタン
Serratula tinctoria L. - トルコ、スワジランド、ヨーロッパ
タムラソウ属の主な種
1 Serratula coronata L. マンシュウタムラソウ 満州田村草 広義日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、ヨーロッパ原産。中国名は伪泥胡菜 wei ni hu cai。林内、林縁、山の斜面、草原、牧草地、川岸に生える。
多年草、高さ0.6~1.5m。根茎は丈夫、平伏する。茎は直立、先で分枝し、まれに、分枝せず、無毛。根生葉と下部の茎葉は葉柄があり、剛毛があるか無毛になり、葉柄は長さ5~16㎝。葉身は長円形~楕円形、長さ40㎝×幅12㎝以下、羽状全裂又は羽状複葉、裂片は狭楕円形、縁は歯状又は鋸歯状、側裂片jは3~8対、非対称、葉軸に沿下する。中間と上部の茎葉は無柄、形や分裂は根生葉や下部の葉に似るが小さい。頭花は異性花、少数又はまれに1個。総苞はお椀形~鐘形、直径1.2~2.5㎝、帯褐色の羊毛状の毛~ビロード状の軟毛があり、まれに無毛になる。総苞片は覆瓦状、6~7列につき、外側は紫赤色。外総苞片は三角形~卵形、長さ3~7㎜×幅1.5~4㎜、先は鋭形で小刺をもつ。中間と内総苞片は楕円形、狭楕円形、又は披針形、長さ10~18㎜×幅3~4㎜、先は尖鋭形~鋭形、最も内側の総苞片は線形、約・長さ20㎜×幅1㎜。花冠は紫色、雌性小花は長さ2~2.8㎝、両性小花は長さ約2㎝。痩果は倒披針条楕円形、長さ約7㎜、多数の条線がある。冠毛の要素は黄褐色、長さ約1.2㎝以下、ザラつく。花期と果期は7~10月。2n=22。
1-1 Serratula coronata L. subsp. coronata マンシュウタムラソウ 満州田村草 狭義
synonym Serratula manshurica Kitagsynonym Serratula coronata L. var. manshurica (Kitag.) Kitag.
1-2 Serratula coronata L. subsp. insularis (Iljin) Kitam. タムラソウ 田村草
synonym Serratula coronata L. subsp. insularis (Iljin) Kitam. var. koreana (Iljin) Kitam.
synonym Serratula insularis Iljinsynonym Serratula koreana Iljin
synonym Serratula insularis Iljin var. koreana (Iljin) Kitam.
synonym Serratula coronata L. var. insularis (Iljin) Kitam. ex Ohwi
日本(本州、四国、九州)、朝鮮原産。山地の草原に生える。
多年草。高さ30~150㎝。根茎は横に這い、木質。茎は直立し、綾があり、有毛。葉は互生し、下部の葉は葉柄が長く、葉身はが大きく、卵状長楕円形で羽状に4~7対に深裂または全裂し、刺はなく、縁には粗い鋸歯があり、上面は緑色、下面は淡緑色。最下の葉は花時には枯れて、無いこともある。上部の葉は短柄または無柄。頭花は紅紫色で、上向きに咲き、直径3~4㎝。頭花は筒状花のみからなる。総苞は長さ約2.5㎝の鐘形~広卵状球形。総苞片は覆瓦状に並び、7列。外総苞片は広披針形、中総苞片から内総苞片に次第に小さくなり、先は鋭い刺状になる。周辺小花は1列、長さ25~28㎜、先は3~5裂し、雄しべと雌しべが無く不稔。中心小花は筒状、長さ22~26㎜、両性、稔性。花柱の先は2岐し、反曲する。痩果は長さ約6㎜の基部が狭い円柱形、冠毛は淡褐色、長さ11~14㎜。花期は8~10月。
1-2-1 Serratula coronata L. subsp. insularis (Iljin) Kitam. f. albiflora (Kitam.) Kitam. シロバナタムラソウ 白花田村草
白花品種。参考
1) GRINSerratula
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=11091
2) Kewscience
Serratula
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:11002-1
3)Flora of China
Serratula
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=130181