三河のスズカアザミ(鈴鹿薊)

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Flora of Mikawa

キク科 Compositae アザミ属

三河地域で見られるものである。花の色の濃さが薄いものもあり、まちまち。変化が多く、アズマヤマアザミなどとの区別も困難である。総苞の写真の下段の右端のものは特に粘液が多く、くも毛もあり、狭い筒形でアズマヤマアザミに近い形ものである。

総苞


 [形] :総苞は筒型とされているが、幅が広くて鐘形になるものもある。

 [くも毛]:くも毛は量の違いがあるが、必ず見られる。

 [総苞片の列数]:総苞片の列数は6列とされているが、列数は総苞内片を含めると、9~11列。

 [腺体] :総苞片の一部に腺体がある。腺体の全くないものはない。出る粘液の状況はまちまちである。

総苞1 総苞2 総苞3

総苞1

総苞2

総苞3

総苞4 総苞5 総苞6

総苞4

総苞5

総苞6


スズカアザミの総苞片


 9列のものを並べたのが次の図である。総苞内片を除いて刺があり、総苞内片は膜状。
スズカアザミの総苞片

 

スズカアザミの葉


 茎葉は深裂~中裂が多い。三ヶ根山近辺のものは中裂するものが多く、浅裂するものも見かけられる。葉の白班は無いものが多いが、ときどき見られる。根生葉は花期にはないことが普通だが、草刈りにあって頭が切られているような場所で、根生葉があることが多い。

スズカアザミの葉1
 中裂の茎葉

スズカアザミの葉2
 白班

スズカアザミの葉3
 浅裂

スズカアザミの葉4
 深裂