シナマンサク 支那満作

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Flora of Mikawa

マンサク科  Hamamelidaceae  マンサク属

中国名 金缕梅 jin lu mei
英 名 Chinese witch-hazel
学 名 Hamamelis mollis Oliv.
シナマンサクの花
シナマンサクの花2
シナマンサク萼
シナマンサク花後
シナマンサクの幹
シナマンサク
シナマンサク2
シナマンサク葉表
花 期 1~3月(4~5月:Flora of China)
高 さ 2~8m
生活型 落葉低木~小高木
生育場所 山地
分 布 帰化種 中国原産
撮 影 新城市  14.4.14
日本固有種のマンサクとよく似ている。花期が早く1月から花が見られ、枯れ葉が花の時期に残っていることもある。葉の歯牙が細かく、葉裏と葉柄に綿毛が密生する。
 若枝は星状毛があり、蕾は狭卵形、灰黄色の密毛がある。葉柄は長さ6~10㎜、密綿毛がある。葉身は広倒卵状円形~楕円形、長さ8~15㎝、幅6~10㎝。葉裏は密に灰色の星状綿毛がある。葉表はややざらつき、まばらに星状毛があり、葉の基部は心形、非対称、縁は曲がりくねった歯牙状。側脈は6~8対、葉裏で明瞭、基部の2対は3次脈がある。花序柄は長さ約5㎜。萼片は長さ約3㎜、ときに背面が褐色になり、残存性。花弁は黄色、長さ約1.5㎝。花糸は長さ約2㎜。葯はほぼ花糸と同長。仮雄しべは先が切形。子房は密に毛がある。花柱は長さ1~1.5㎜。蒴果は卵状球形、長さ約1.2㎝、幅約1㎝、密に黄褐色の星状毛がある。残存性の萼片(floral cup)は蒴果の約1/3の長さ。種子は長さ約8㎜。
 マンサク Hamamelis japonica は日本固有種。開花が2~3月。萼片が暗紫色。葉は互生し、長さ5~11㎝の菱形状卵形、両面に星状毛が散生する。鋸歯は粗い波状の歯牙で、菱形の基部は波が低くなる。葉脈は裏面に浮き出る。花は束状につき、両性の黄色の4弁花。花弁は長さ1~1.5㎝のややちぢれたリボン状の線形。萼片も4個、卵形、暗紫色。蒴果は直径約1㎝の卵状球形、褐色の短毛が密生し、種子を2個入れる。種子は長さ7~9㎜の長楕円形、光沢のある黒色。2n=24。
 マルバマンサク var. discolor は日本海側に自生し、葉先が円形、葉裏の脈上以外は無毛。アカバナマンサクはマルバマンサクの花弁が赤いものであり、花弁の基部だけが赤くなるものをニシキマンサクという。