シバスゲ 芝菅

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Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae スゲ属

中国名 截嘴薹草 jie zui tai cao
学 名 Carex nervata Franch. et Sav.
シバスゲの花序
シバスゲの熟した雌小穂
シバスゲの葉
シバスゲ
シバスゲ果胞と果実
シバスゲ基部の鞘
花 期 4~5月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草
生育場所 山地の林内
分 布 在来種 北海道、本州、四国、九州、対馬、朝鮮、中国、ロシア
撮 影 鳳来町 08.10.10
根茎は短く、横に這う。匐枝を出し、広がり、疎生する。基部の鞘は淡褐色、著しく繊維に分解する。葉は幅2~3㎜、柔らかく、扁平、花茎よりかなり短い。小穂は茎頂に集まってつく。 苞の葉身は短く、刺状。雄性の頂小穂は黄褐色、長さ10~15㎜、棍棒状。雌性の側小穂は2~3個つき、長さ7~12㎜、幅約4㎜。果胞は長さ2~2.55㎜、短嘴、脈が目立ち、有毛。鱗片は果胞より短く、芒はない。果実は長さ約1.8㎜、3稜形。柱頭は3岐。
 チャシバスゲ Carex caryophyllea var. microtricha は北海道、本州(中部以北)、朝鮮、ロシアに分布し、雌鱗片に褐色部分があり、果胞が長さ約3㎜。本州中部のものは雌鱗片の褐色部分がはっきりしない。愛知県の準絶滅危惧種に指定され、三河地方では見られない。