ショウジョウバカマ 猩々袴

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Flora of Mikawa

シュロソウ科 Melanthiaceae ショウジョウバカマ属

英 名 Oriental swamp pink , swamppink , Japanese hyacinth
学 名 Heloniopsis orientalis (Thunb.) C.Tanaka
 synonym Helonias orientalis (Thunb.) N.Tanaka
ショウジョウバカマの花
ショウジョウバカマの赤花
ショウジョウバカマの花横
ショウジョウバカマの果実
ショウジョウバカマの熟して裂開した果実
ショウジョウバカマの葉
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ花拡大
ショウジョウバカマ種子
花 期 3~4月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草
生育場所 低地~丘陵の湿った場所
分 布 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、サハリン
撮 影 三ヶ根山 04.3.14
ショウジョウパカマはシュロソウ科ショウジョウバカマ属の多年草。日本のショウジョウバカマ属にはショウジョウバカマのほかコチョウショウジョウバカマ(ツクシショウジョウバカマ、シロバナショウジョウバカマ)、コショウジョウバカマ、オオシロショウジョウバカマがある。
 多年草。高さ10~30㎝。葉はロゼット状になり、へら形、長さ5~20㎝、比較的厚く、紙質~類革質、光沢があり、全縁。花茎には鱗片葉がある。茎頂に総状に花を多数付ける。花冠は淡紅色~濃紅紫色など色の変化が多く、まれに、白色もある。花披片は6個、長さ9.5~16.5mm、花被片の基部はやや膨らむ。雄しべ6個、葯は紫色。花被は花後に退色し、下向きになり、その後、花茎は伸び、蒴果が上向きに大きくなる。花被や蒴果は緑色になり、雌しべや花糸も残る。柱は明瞭に分裂せず、柱頭は頭状~平たい頭状。葯は 実質的に2室(半葯は先の合流が未発達)。内側の花糸は子房から離れ、花糸は対応する花被片につく。隣り合う花被片は明瞭に基部で合着する。蜜腺嚢の底は普通、子房の基部の高さに位置する。蒴果は長さ約8㎜、3つにくびれ、熟すと淡褐色になり、裂開する。種子は長さ4.5~6㎜、両端に細い付属体があり、糸くず状。種子で増えるほか、葉の先端が地面につくと発根して新苗を作る不定芽でも増える。2n=34。花期は3~4月。
品種) 'Dark Double' , 'Dark Single' , 'Nagano' , 'Purple Sprite' , 'Snow White'
 ショウジョウバカマ属はHeloniopsisであり、中国のイプシランドラ属とショウジョウバカマ属をアメリカのヘロニアス属に統合して広義のHelonias属(和名は広義のショウジョウバカマ属)とする見解が出され、Kewscienceはこれを採用しているが、World Flora Onlineでは別属としている。YListではHeloniopsis breviscapaを認めており、これに従って整理した。

ショウジョウバカマ属

  family Melanthiaceae - genus Heloniopsis

 多年草、短く太い根茎をもち、無毛。葉は根生しロゼットになり、無毛、狭長円形~倒披針形~倒卵形、下部は次第に狭くなり、葉柄があり、常緑、、縁は平滑、ときに微細な波打ちがある。花茎は葉のロゼットの中心から生じ、直立し、1本、中空、2~8個の鱗片葉をもつ。花序は頂生の散形花序又は散形花序状の総状花序、花が1~10個つく。苞は普通、無い。花は両性、普通、花時にわずかに下を向き、果時に斜上し、広がった漏斗形。花被片は6個、分離、へら形~線状倒披針形~長円形、内側にはしばしば基部に蜜腺の深いポケットがあり、宿存する。雄しべは6本、しばしば花被片の基部につき、ときに、分離、子房からは常に分離、普通、突き出し、まれに、突き出ない。葯は披針形、背着、外向き~横向き、ときに、室が先で合流する。子房は上位、3室。胚珠は各室に60~180個。花柱は1本、細く、かなり長い。柱頭は頭状。果実は蒴果、3裂し、胞背裂開。種子は小さく、線形、両端が尾状。  世界に6種があり、中国、日本、朝鮮に分布する。

ショウジョウバカマ属の主な種と園芸品種

1 Heloniopsis breviscapa Maxim. コチョウショウジョウパカマ 胡蝶狸々袴
  synonym Helonias breviscapa (Maxim.) N.Tanaka
 日本固有種(本州の関東地方以西の太平洋側、四国、九州の屋久島まで)。従来のツクシショウジョウバカマ、ヤクシマショウジョウバカマ、シロバナショウジョウバカマとされていたもの。低地のやや湿ったところに生える。
 多年草。根出葉は長さ7~15cmの倒披針形、質が比較的に薄く、しばしば縁に微細な波状鋸歯がある。花茎の先に花を3~5個つける。花被片は長さ8.3~11.7mm、白色又はわずかにピンク色を帯び、後に淡緑色となる。花柱は明瞭に分裂せず、柱頭は頭状~平たい頭状。葯は 実質的に2室(半葯は先の合流が未発達)。内側の花糸は子房から離れ、花糸は対応する花被片につく。隣り合う花被片は明瞭に基部で合着する。蜜腺嚢の底は普通、子房の基部の高さに位置する。花期は4~6月。(解説はシロバナショウジョウバカマを含めた広義の Helonias breviscapa)
1-1 Heloniopsis breviscapa Maxim. var. breviscapa  ツクシショウジョウバカマ 筑紫猩々袴
  synonym Heloniopsis orientalis (Thunb.) Tanaka var. breviscapa (Maxim.) Ohwi [World Flora Onlin]
  synonym Heloniopsis orientalis (Thunb.) Tanaka subsp. breviscapa (Maxim.) Kitam.
  synonym  Heloniopsis japonica (Thunb.) Maxim.
  synonym Heloniopsis breviscapa Maxim. var. yakusimensis (Masam.) H.Hara
  synonym Heloniopsis orientalis (Thunb.) Tanaka var. yakusimensis (Masam.) Ohwi
 九州に分布する。山地に林床に生える。生える。
 花茎は淡褐色、鱗片葉は淡緑色。葉の縁に波状鋸歯がある被片は白色、わずかに淡紅色を帯びることもある。花被片花披片はやや短い倒卵状長楕円形で基部はしだいに細まり、花柄との境が膨らまないの基部にふくらみがない点でショウジョウバカマと見わけられる。蜜腺は紫色。葯は白色、花粉を出して紫色になる。花柱は白色~淡ピンク色、長く突き出す。花期は3~5月。
1-2 Heloniopsis breviscapa Maxim. var. flavida (Nakai) H.Hara  シロバナショウジョウバカマ 白花猩々袴
  synonym Heloniopsis orientalis (Thunb.) Tanaka var. flavida (Nakai) Ohwi
 本州(関東以西)、四国に分布。谷筋や山野の湿った場所に生える。ショウジョウバカマに似るが葉に鋸歯がなく、葉質が厚い。
 常緑の多年草。高さ10~25㎝。葉は根生し、ロゼッタを作り、倒披針形で長さ5~15㎝、質がやや薄く、縁に波状の細かい波状鋸歯があり、光沢がある。花茎は直立し、長さ約10㎝、花後に伸び、鱗片葉がつく。花は花被片が6個、白色。雄しべは白色、突き出すか又は突き出ない。葯は白色、披針形。花柱は白色、長く突き出る。柱頭は頭状~平たい頭状、白色。果実は蒴果、3深裂する。花期は3~4月。
1-3 Heloniopsis breviscapa Maxim. var. flavida (Nakai) H.Hara x H. orientalis (Thunb.) Tanaka キンキショウジョウバカマ 
  シロバナショウジョウバカマ×ショウジョウバカマ

2 Heloniopsis kawanoi (Koidz.) Honda  コショウジョウバカマ 小猩々袴
  synonym Helonias kawanoi (Koidz.) N.Tanaka
 日本固有種(鹿児島県、奄美大島~沖縄)。別名はシマショウジョウバカマ。
 極小型種、高さ5~10㎝。葉は根生し、ロゼット状、倒披針形~披針形、長さ2~5㎝×幅3~10㎜。花は数個つく。花被片は淡黄白色~淡黄緑色、普通、長さ6㎜以下。花柱は明瞭に分裂せず、柱頭は頭状~平たい頭状。葯は 実質的に2室(半葯は先の合流が未発達)。内側の花糸は子房から離れ、花糸は対応する花被片につかない。隣り合う花被片は互いに分離。花期は夏下旬~秋(9~10月)。

3 Heloniopsis koreana Fuse, N.S.Lee et M.N.Tamura 
  synonym Helonias koreana (Fuse, N.S.Lee & M.N.Tamura) N.Tanaka
  synonym Heloniopsis tubiflora Fuse, N.S.Lee et M.N.Tamura
 朝鮮原産。
品種) 'Temple Blue'

4 Heloniopsis leucantha (Koidz.) Honda  オオシロショウジョウバカマ 大白猩々袴
  synonym Helonias leucantha (Koidz.) N.Tanaka
 日本固有種(南西諸島 沖縄島、石垣島、西表島)。川沿いの湿った崖に生える。
 多年草、高さ20~40㎝。葉は根生、多数つき、倒披針形、長ささ15~31㎝×幅5㎝以下、全縁、上面に光沢がある。花茎は葉の中心に直立し、花序は頂生の総状花序、花を7~20個つける。花は普通、下向きにつき、鐘形、白色たまにピンク色を帯び、芳香が非常に弱い。花被片は狭楕円形~狭長円形、長さ9.5~14.5mm、先がわずかに後屈する。隣り合う花被片は互いに分離する。花柱は明瞭に分裂せず、柱頭は頭状~平たい頭状。葯は 実質的に2室(半葯は先の合流が未発達)。内側の花糸は子房から離れ、花糸は対応する花被片につかない。花期は春(冬1~2月)。

5 Heloniopsis orientalis (Thunb.) Tanaka  ショウジョウバカマ 猩々袴br>   synonym Helonias orientalis (Thunb.) N.Tanaka   synonym Heloniopsis orientalis (Thunb.) Tanaka f. lutea Mochizuki
 日本、朝鮮、サハリン原産。英名はOriental swamp pink , swamppink , Japanese hyacinth。
 多年草。高さ10~30㎝。葉はロゼット状になり、へら形、長さ5~20㎝、比較的厚く、紙質~類革質、光沢があり、全縁。花茎には鱗片葉がある。茎頂に総状に花を多数付ける。花冠は淡紅色~濃紅紫色など色の変化が多く、まれに、白色もある。花披片は6個、長さ9.5~16.5mm、花被片の基部はやや膨らむ。雄しべ6個、葯は紫色。花被は花後に退色し、下向きになり、その後、花茎は伸び、蒴果が上向きに大きくなる。花被や蒴果は緑色になり、雌しべや花糸も残る。柱は明瞭に分裂せず、柱頭は頭状~平たい頭状。葯は 実質的に2室(半葯は先の合流が未発達)。内側の花糸は子房から離れ、花糸は対応する花被片につく。隣り合う花被片は明瞭に基部で合着する。蜜腺嚢の底は普通、子房の基部の高さに位置する。蒴果は長さ約8㎜、3つにくびれ、熟すと淡褐色になり、裂開する。種子は長さ4.5~6㎜、両端に細い付属体があり、糸くず状。種子で増えるほか、葉の先端が地面につくと発根して新苗を作る不定芽でも増える。2n=34。花期は3~4月。
品種) 'Dark Double' , 'Dark Single' , 'Nagano' , 'Purple Sprite' , 'Snow White'

6 Heloniopsis umbellata Baker  ヒメショウジョウバカマ 
  synonym Helonias umbellata (Baker) N.Tanaka
  synonym Heloniopsis acutifolia Hayata
 台湾原産。中国名は胡麻花 hu ma hua。別名はシマショウジョウバカマ,タイワンショウジョウバカマ。

ヘロニアス属

  family Melanthiaceae - genus Helonias

 多年草、類有花茎、無毛、丈夫な根茎をもつ。根は収縮性があり、へげ根。茎は直立し、1本、単純で、中空、無毛。葉は常緑、根生葉はロゼットになり、上部では小さく、苞状の葉になる。葉身は単葉、長円状へら形~倒披針形、縁は全縁、先は鋭形、無毛。花序は頂生、総状花序、密、苞は無く、花柄がある。花が広がり、香りがよく、漏斗形。花被片は宿存性、6個、基部でかろうじて合着して分離し、紫ピンク色、後に緑色になり、へら形~長円形、下部に蜜腺があり、内側に、弱く溝がある。雄しべは宿存し、6本、花被片の長さと同長。花糸は分離し、内側の3本は子房につく。葯は背着、多方向、1室、外向き。花粉嚢は先が合流する。子房は上位、下部に3室があり、上部に1室があり、蜜腺はない。花柱は3個、先が凹み、子房の先につき、斜上~アーチ状になり、分離し、無柄。柱頭は内側にパピラがない。果実は蒴果、深く3裂し、紙質、胞背裂開。種子は1室あたり16個、線状紡錘形、両端が尾状になる。x=17。
 世界に1種(Helonias bullata)だけ、北アメリカに分布する。

Ypsilandra属と Heloniopsis属を含めた広義のHelonias

 参考3
Ypsilandra属と Heloniopsis属は Helonias属に統合される。検討の結果、Helonias属には9種が認められた。この内の 1種は北米東部に、他の8種はアジア東部に分布している。本稿には,学名の新組合せによる新名が8含まれている。Heloniopsis属の和名であるショウジョウパカマ属という名称は3属を統合した場合のHelonias属の和名としても使えると思う。日本産のショウジョウパカマ属 (Helonias) で、花は白色または少し帯紅紫色、葉はやや薄質で縁がしばしば細かく波状となり、やや黄緑色のものが、関東南部から本州西部、四国、九州、に分布している。この種類は今日シロパナショウジョウバカマとツクシショウジョウパカマの2群(あるいはヤマシマショウジョウパカマも区別して3群)に区別されることが多いが、私はこれらを区別せず一種として見なした。 多年草、無毛。根茎は丈夫、円錐形~塊茎、多くのひげ根を持つ。葉は多数、根生のロゼットにつき常緑、倒披針形~狭倒披針形~へら状披針形、先は鋭形~尖鋭形、先端が短く尖り、基部まで漸尖する。花茎は直立又は斜上、1本、円柱形、数個の短い鱗片葉をもち、花時に高さ1~45㎝。花序は総状花序~散形花序、花が多数~少数つき、普通、苞は無く(H. kawanoiを除く)。花は花柄があり、カップ形または鐘形、強く~弱い香りがある。花被片は6個、倒披針形~楕円形~狭楕円形~狭長円形~線状倒披針形、等長で、長さ長さ4~16.5㎜、基部近くの腹側に蜜腺があり、宿存する。 隣接する花被片は、基部で合着又は分離する。雄しべは6本、花被片と同長又はそれを超える。葯は卵形、長円形または 蹄鉄形、外向き又は横向きe、単室または実質的に2室。花糸は糸状、宿存性。外側の花糸は子房から分離し、内側の花糸は分離又は子房に基部がつく。花糸の両方の輪は、基部が対応する花被片につくか、又は分離する。雌しべは1個、3心皮をもつ。花柱は1本で、柱頭は頭状又は平らな頭状、あるいは様々に3裂し、その腹側が柱頭になる。子房は上位、球形、楕円形、または倒卵形、3裂~3稜形、有柄又は無柄、3室、胚珠は中央の周辺胎座につく。蒴果は3裂、胞背裂開する。種子は帯白色~帯褐色の柔らかい種皮で被われ、紡錘形~線形、両端に尾がある。花期は一般的には春(H.kawanoiは夏~秋)。染色体数2n=34。
 世界に9種があり、1種(H.bullata)が北米東部に分布し、アジアに他の8種が分布する。
 現在では以下の12種がKewscienceで示されている。
1 Helonias alpina (F.T.Wang & Tang) N.Tanaka
  synonym Ypsilandra alpina F.T.Wang & Tang
2 Helonias breviscapa (Maxim.) N.Tanaka ツクシショウジョウバカマ+シロバナショウジョウバカマ
3 Helonias bullata L. 北アメリカ産
4 Helonias jinpingensis (W.H.Chen, Y.M.Shui & Zhi Y.Yu) N.Tanaka
  synonym Ypsilandra jinpingensis W.H.Chen, Y.M.Shui & Zhi Y.Yu
5 Helonias kawanoi (Koidz.) N.Tanaka
6 Helonias koreana (Fuse, N.S.Lee & M.N.Tamura) N.Tanaka
7 Helonias leucantha (Koidz.) N.Tanaka
8 Helonias orientalis (Thunb.) N.Tanaka
9 Helonias parviflora (F.T.Wang & Tang) N.Tanaka
  synonym Ypsilandra parviflora F.T.Wang & Tang
10 Helonias thibetica (Franch.) N.Tanaka
  synonym Ypsilandra thibetica Franch.
11 Helonias umbellata (Baker) N.Tanaka
12 Helonias yunnanensis (W.W.Sm. & Jeffrey) N.Tanaka
  synonym Ypsilandra yunnanensis W.W.Sm. & Jeffre

ヘロニアス属の種

1 Helonias bullata L.
 北アメリカ(デラウェア州、ジョージア州、メリーランド州、ニュージャージー州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、バージニア)原産。英名はswamp pink。
 高さ10~30㎝、果時に60㎝に伸びる。葉は暗緑色、長さ9~35㎝×幅1.5~4㎝。苞状の葉は広三角形、長さ1~2㎝。総状花序は花が30~70個つき、花時に卵形、長さ2.5~10㎝、果時には伸びて、長さ10~17.5㎝。花被片は長さ4~9㎜。花糸は糸状、 長さ5~6㎜。葯は青色、長さ0.75~1㎜。花柱は長さ1.4~2.5㎜。花柄は長さ5~8㎜。蒴果は倒心形、長さ3~8㎜×幅8~10㎜。種子は白褐色、長さ4~6㎜. 2n=34。花期は春下旬~夏初旬。2n = 34

イプシランドラ属

  family Melanthiaceae - genus Ypsilandra

 多年草、短く、太く、わずかに肉質の根茎があり、無毛。 葉は根生し、ロゼットになり、線形~披針形~倒披針形~へら形、基部は葉柄まで次第に狭くなる。花茎は側葉の葉腋に生じ、直立し、単純1本、数個~多数の鱗状葉をもつ。 花序は頂生の総状花序、花が2~30個つく。 苞はない。 花は両性、通常は花時に下向き、果時に斜上し、漏斗状に広がる。花被片は6個、離生、内側の基部に蜜腺があり、宿存する。雄しべは6本、やや長く、花被片から分離し、内側の雄しべは基部が子房につき、外側の雄しべは分離。葯は普通、腎形、底着、室が合流する。子房は上位、3裂し、3室がある。胚珠は各室あたり多数。花柱は1個、非常に短いものから長いものがある。柱頭は頭状~3裂。 果実は蒴果、3稜形、先が3裂、胞背裂開する。種子は多数、狭紡錘形、両端が尾状になる。
 世界に5(6)種あり、中国、ブータン、ミャンマー、ネパールに分布する。

参考

1) Flora of China
 Heloniopsis
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=114957
 Ypsilandra
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=135220
2) Flora of North America
 Helonias
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=114956
3) 植物研究雑誌 J. Jpn. Bot. 73: 102-115 (1998)
 Phylogenetic and Taxonomic Studies on Helonias,
  Ypsilandra and Heloniopsis 111. Taxonomic Revision
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_073_102_115.pdf
4) 植物研究雑誌 J. Jpn. Bot. 72:221-228(1997)
 Phylogenetic and Taxonomic Studies on Helonias, Ypsilandra and Heloniopsis
 1. Comparison of Character States (1)
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_072_221_228.pdf
5) Plants of the World Online | Kew Science
 Helonias
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:328543-2
6) World Flora Online
 Heloniopsis
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000017313
 Helonias breviscapa (Maxim.) N.Tanaka
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-0000654493