セルリア・カルメン
Flora of Mikawa
ヤマモガシ科 Proteaceae セルリア属
別 名 | ジョーイセルリア |
英 名 | deep pinkflowered hybrid , joy Serruria , piderhead |
学 名 | Serruria 'Calmen' |
花 期 | 12~4月 |
[草高] | 1~2m |
生活型 | 1、2年草 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 外来種 南アフリカ原産 |
撮 影 | 西尾市 19.3.26 |
セルリア・カルメンはヤマモガシ科セルリア属の園芸種。セルリア属は南アフリカの固有属の常緑低木。
セルリア・フロリダ(Serruria florida)とセルリア・ロセア (Serruria rosea)との交雑種。オーストラリアで育成されたハイブリッド品種。
常緑低木、高さは1~2m。頭状花序は総苞が鮮やかな濃ピンク色、花弁は綿毛状。ブライダルフラワーとして使用される。花期は4~6月。
常緑低木。葉は羽状複葉、裂片が細い円筒形。花はプロテアによく似ている。各小花は明瞭な花の苞(floral bract小苞)をもつ。花被片は4個、分離し、基部でだけ統合する。小花は頭状花序(flowerhead)となって集まり、小花が頂部に密集した疎又は密な総状花序又は1個だけの頂部の集団になる。総苞片はめったになく、大きな苞が頭状花序の柄に緩く配置される。果実は小さな硬い堅果、まばらに毛があり、基部にアリの餌がつく。
世界に約55種があり、南アフリカに分布する。種は英語でspiderheads と呼ばれる。
南アフリカ原産。英名は blushing bride , pride of Franschhoek。
低木、直立又は斜上、帯紫色、無毛。葉は長さ4.3~6.3㎝、1~2回羽状分裂、基部で幅が広く、無毛、最終裂片は鋭く尖る。頭状花序は腋生又は頂生、少数が一緒になり、花序柄があり、長さ3.1~3.8㎝×直径約3..8㎝。花序柄は長さ2.5~7.5㎝、無毛、苞がつく。苞は大きく、披針形~卵状披針形、非常に鋭く、尖鋭形、無毛(白色)。総苞片は長さ2.5~3.8㎝×幅8~14㎜、披針形~倒卵形、鋭い尖鋭形、膜質、白色 、乾くとピンク色を帯びた黄色に変わる。花の苞(小苞)は長さ約2.1㎝、線形又は線状披針形、細かい錐形の先に向かって幅が狭くなり、ごく長い縁毛がある。花被筒は長さ3㎜、楕円形、花被片は長さ約9㎜、拡大部を除いて無毛、拡大部は長さ約3㎜、長円状線形、薄く絨毛があり、ごく長い毛をもつ。外側の花被片の拡大部は無毛又はほぼ無毛。葯は長さ約3㎜。子房は有毛、長い毛で取り囲まれる。花柱は長さ約7㎜、基部が球形に膨れ、無毛。柱頭は長さ約2㎜。果実は長円状楕円形、短い嘴があり、錆色の軟毛がある、
品種) 'Blushing Bride'
2 Serruria rosea E.Phillips セルリア・ロセア
南アフリカ原産。英名は rose spiderhead, bridesmaid spiderhead
華やかなspiderheadsの1つ。茎にしっかり密集した頭状花序を生じる。
低木、直立し、野生では高さ0.8~1m、栽培種は小さく、高さ30~40㎝程度。葉は上側に曲がり、細かく分裂し、長さ30~60㎜、無毛、先が細かく尖る。頭状花序は花が20個以下で、球形、枝先に束生し、蕾はクリーム色。開花すると、ローズピンク色、古くなると暗色になる。頭状花序は下側の枝先から開花し、長い期間、花が見られる。花柱は長さ約11㎜、葯は棍棒形。花被は長い銀色の絹毛で被われ、頭状花序がフワフワに見える。ピンク色の総苞片は大きく、長さ8~25㎜、縁に毛がある。花期は8~10月。種子は花の2か月後に放出する。
3 Serruria glomerata (L.) R.Br.
南アフリカ原産。英名はcluster spiderhead
小低木、高さ20~50㎝、幅50㎝以下、丸くなる。茎は1本、枝は斜上し、無毛又はまばらに軟毛がある。葉は長さ25~70㎜×幅30~60㎜、上側の1/2~2/3が1~2回羽状分裂、無毛、上向きに曲がり、最終裂片は20~25本、長さ4~10㎜の狭円筒形の裂片に細かく裂け、裂片の先は鋭く尖り、上面にうねがある。頭状花序(head)はほぼ球形、長さ25~50㎜×幅35~45㎜、各枝に3個以下、散房花序状、密集し、ごく短い花序柄があり、上部の葉に包まれ、最終の花序柄は長さ8㎜以下。各頭状花序には4~8個の小さな頭状花序がつき、小さな頭状花序には花が20~40個つく。苞は卵状披針形、鋭形~長い尖鋭形、無毛又はわずかに縁毛があり、長さ2.6~4.5㎜。花の苞(小苞)は長さ4~4.5㎜×幅約3㎜、類円形又は倒卵形、尖鋭形、毛があり、外側はわずかにいぼがある。花はクリーム色、絹状の白色の光沢があり、甘い芳香がある。花被筒は有毛、花被片は長さ約7㎜、線形、伏した絨毛があり、拡大部は長さ2㎜、披針状楕円形、類鋭形、伏した絨毛がある。葯は長さ1.5㎜、長円形。子房は長さ0.7㎜、無毛、多数の長い毛で被われる。花柱は長さ7.5~8㎜、無毛、基部が膨れる。柱頭は長さ1.5㎜類棍棒形、鈍頭。種子は花の約2か月後に放出される。種子(堅果)は小さく、硬くまばらに毛があり、基部にエライオソーム (elaiosome)をもつ。エライオソームはただの突起で、果実が花についているときは隠れ、地面に落ちたときに露出する。花期は晩冬~春(8~10月)。
品種) 'Lemon Honey'
4 Serruria 'Calmen' セルリア・カルメン (別名:ジョーイ・セルリア)
セルリア・フロリダ(Serruria florida)とセルリア・ロセア (Serruria rosea)との交雑種。オーストラリアで育成されたハイブリッド品種。英名はdeep pinkflowered hybrid , joy Serruria。
常緑低木、高さは1~2m。頭状花序は総苞が鮮やかな濃ピンク色、花弁は綿毛状。ブライダルフラワーとして使用される。花期は4~6月。
5 その他ハイブリッド
品種) Serruria 'Pretty 'n' Pink' , 'The Fairy'
Serruria florida
http://pza.sanbi.org/serruria-florida
2) GRIN
Serruria
http://www.tn-grin.nat.tn/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=11092
3)SERRURIA glomerata R. Br. [family PROTEACEAE] on JSTOR
Serraria glomerata
https://plants.jstor.org/stable/10.5555/al.ap.flora.floc012822
セルリア・フロリダ(Serruria florida)とセルリア・ロセア (Serruria rosea)との交雑種。オーストラリアで育成されたハイブリッド品種。
常緑低木、高さは1~2m。頭状花序は総苞が鮮やかな濃ピンク色、花弁は綿毛状。ブライダルフラワーとして使用される。花期は4~6月。
セルリア属
family Proteaceae - genus Serruria常緑低木。葉は羽状複葉、裂片が細い円筒形。花はプロテアによく似ている。各小花は明瞭な花の苞(floral bract小苞)をもつ。花被片は4個、分離し、基部でだけ統合する。小花は頭状花序(flowerhead)となって集まり、小花が頂部に密集した疎又は密な総状花序又は1個だけの頂部の集団になる。総苞片はめったになく、大きな苞が頭状花序の柄に緩く配置される。果実は小さな硬い堅果、まばらに毛があり、基部にアリの餌がつく。
世界に約55種があり、南アフリカに分布する。種は英語でspiderheads と呼ばれる。
セルリア属の主な種と園芸品種
1 Serruria florida (Thunb.) Knight セルリア・フロリダ南アフリカ原産。英名は blushing bride , pride of Franschhoek。
低木、直立又は斜上、帯紫色、無毛。葉は長さ4.3~6.3㎝、1~2回羽状分裂、基部で幅が広く、無毛、最終裂片は鋭く尖る。頭状花序は腋生又は頂生、少数が一緒になり、花序柄があり、長さ3.1~3.8㎝×直径約3..8㎝。花序柄は長さ2.5~7.5㎝、無毛、苞がつく。苞は大きく、披針形~卵状披針形、非常に鋭く、尖鋭形、無毛(白色)。総苞片は長さ2.5~3.8㎝×幅8~14㎜、披針形~倒卵形、鋭い尖鋭形、膜質、白色 、乾くとピンク色を帯びた黄色に変わる。花の苞(小苞)は長さ約2.1㎝、線形又は線状披針形、細かい錐形の先に向かって幅が狭くなり、ごく長い縁毛がある。花被筒は長さ3㎜、楕円形、花被片は長さ約9㎜、拡大部を除いて無毛、拡大部は長さ約3㎜、長円状線形、薄く絨毛があり、ごく長い毛をもつ。外側の花被片の拡大部は無毛又はほぼ無毛。葯は長さ約3㎜。子房は有毛、長い毛で取り囲まれる。花柱は長さ約7㎜、基部が球形に膨れ、無毛。柱頭は長さ約2㎜。果実は長円状楕円形、短い嘴があり、錆色の軟毛がある、
品種) 'Blushing Bride'
2 Serruria rosea E.Phillips セルリア・ロセア
南アフリカ原産。英名は rose spiderhead, bridesmaid spiderhead
華やかなspiderheadsの1つ。茎にしっかり密集した頭状花序を生じる。
低木、直立し、野生では高さ0.8~1m、栽培種は小さく、高さ30~40㎝程度。葉は上側に曲がり、細かく分裂し、長さ30~60㎜、無毛、先が細かく尖る。頭状花序は花が20個以下で、球形、枝先に束生し、蕾はクリーム色。開花すると、ローズピンク色、古くなると暗色になる。頭状花序は下側の枝先から開花し、長い期間、花が見られる。花柱は長さ約11㎜、葯は棍棒形。花被は長い銀色の絹毛で被われ、頭状花序がフワフワに見える。ピンク色の総苞片は大きく、長さ8~25㎜、縁に毛がある。花期は8~10月。種子は花の2か月後に放出する。
3 Serruria glomerata (L.) R.Br.
南アフリカ原産。英名はcluster spiderhead
小低木、高さ20~50㎝、幅50㎝以下、丸くなる。茎は1本、枝は斜上し、無毛又はまばらに軟毛がある。葉は長さ25~70㎜×幅30~60㎜、上側の1/2~2/3が1~2回羽状分裂、無毛、上向きに曲がり、最終裂片は20~25本、長さ4~10㎜の狭円筒形の裂片に細かく裂け、裂片の先は鋭く尖り、上面にうねがある。頭状花序(head)はほぼ球形、長さ25~50㎜×幅35~45㎜、各枝に3個以下、散房花序状、密集し、ごく短い花序柄があり、上部の葉に包まれ、最終の花序柄は長さ8㎜以下。各頭状花序には4~8個の小さな頭状花序がつき、小さな頭状花序には花が20~40個つく。苞は卵状披針形、鋭形~長い尖鋭形、無毛又はわずかに縁毛があり、長さ2.6~4.5㎜。花の苞(小苞)は長さ4~4.5㎜×幅約3㎜、類円形又は倒卵形、尖鋭形、毛があり、外側はわずかにいぼがある。花はクリーム色、絹状の白色の光沢があり、甘い芳香がある。花被筒は有毛、花被片は長さ約7㎜、線形、伏した絨毛があり、拡大部は長さ2㎜、披針状楕円形、類鋭形、伏した絨毛がある。葯は長さ1.5㎜、長円形。子房は長さ0.7㎜、無毛、多数の長い毛で被われる。花柱は長さ7.5~8㎜、無毛、基部が膨れる。柱頭は長さ1.5㎜類棍棒形、鈍頭。種子は花の約2か月後に放出される。種子(堅果)は小さく、硬くまばらに毛があり、基部にエライオソーム (elaiosome)をもつ。エライオソームはただの突起で、果実が花についているときは隠れ、地面に落ちたときに露出する。花期は晩冬~春(8~10月)。
品種) 'Lemon Honey'
4 Serruria 'Calmen' セルリア・カルメン (別名:ジョーイ・セルリア)
セルリア・フロリダ(Serruria florida)とセルリア・ロセア (Serruria rosea)との交雑種。オーストラリアで育成されたハイブリッド品種。英名はdeep pinkflowered hybrid , joy Serruria。
常緑低木、高さは1~2m。頭状花序は総苞が鮮やかな濃ピンク色、花弁は綿毛状。ブライダルフラワーとして使用される。花期は4~6月。
5 その他ハイブリッド
品種) Serruria 'Pretty 'n' Pink' , 'The Fairy'
参考
1) Serruria florida | PlantZAfricaSerruria florida
http://pza.sanbi.org/serruria-florida
2) GRIN
Serruria
http://www.tn-grin.nat.tn/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=11092
3)SERRURIA glomerata R. Br. [family PROTEACEAE] on JSTOR
Serraria glomerata
https://plants.jstor.org/stable/10.5555/al.ap.flora.floc012822