セッコク 石斛

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Flora of Mikawa

ラン科 Orchidaceae セッコク属

別 名 セキコク
中国名 细茎石斛 xi jing shi hu
学 名 Dendrobium moniliforme (L.) Sw.
セッコクの花
セッコクの花
セッコクの若い芽
セッコク
花 期 4~5月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草
生育場所 広葉樹林の樹幹に着生、森林の岩や谷の崖に岩生
分 布 在来種 本州(中部地方以南)、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、ミャンマー、ベトナム
撮 影 新城市   14.5.6
園芸種のデンドロビュウムと同じ属であり、Dendrobiumをセッコク属という。セッコクは江戸時代より栽培され、長生蘭(ちようせいらん)、竹蘭とも呼ばれる。花が濃紅色、紅色、丸弁などの園芸品種も多数ある。
 茎は直立し、円筒形、普通、長さ10~30㎝またはそれ以上、細く、直径3~6㎜、多数の節があり、節間は長さ1.5~2.5㎝、黄金色または乾燥すると黄色で暗灰色を帯びる。葉は数枚、しばしば茎の中間より上で、互生し、披針形、長円形、または狭長円形、長さ3~5(~7)㎝×幅0.5~1.2(~1.5)㎝、基部が抱茎の鞘に沿下し、先は鈍形でわずかに不均等に2裂する。花序は1~数個、落葉性または葉のつく古い茎の中間より上に生じ、普通、花が1~3個つく。花序柄は長さ3~5㎜。花の苞は淡白色で、褐色の斑点があり、卵形、長さ3~7(~8)㎜×幅2~3(またはそれ以上)㎜、乾き、膜質、先は鈍形または尖鋭形。小花柄と子房は白色、長さ1~3㎝、細い。花はときに芳香があり、黄緑色、乳白色、または白色で淡紫赤色を帯びる。唇弁は白色、淡黄緑色、または緑白色、淡褐色または紫赤色~淡黄色を帯びた斑点があり、しばしば、中裂片の基部近くの中心に紫赤色、淡褐色、淡黄色、または黄緑色の斑点がある。ずい柱は白色、足はしばしば、基部に紫赤色の縞模様がある。葯帽は白色または淡黄色。萼片と花弁は類似しており、卵状長円形、長円状披針形、または卵状披針形、長さ(10~)13~40㎜×幅(1.5~)3~10㎜、5~6脈があり、先は鋭形~尖鋭形~鈍形。側萼片は斜めで、ずい柱の足につく。メンタム(mentum:花の基部の距または顎のような花の延長部)は円錐形またはほぼ球形、長さ4~15㎜×幅約5㎜、鈍形。花弁はほぼ楕円形、長さ(23~)25~40㎜×幅10~15㎜、5~6脈があり、先は鋭形。唇弁は外形が卵状披針形、萼片よりわずかに短く、基部がくさび形、明瞭または不明瞭に3裂する。側裂片はほぼ円形、直立し、ずい柱を包み込み、縁は全縁または不規則な歯がある。中裂片は卵形~卵状披針形、無毛、しばしば基部に楕円形のカルスをもち、縁は全縁、先は鋭形またはわずかに鈍形。ディスクは2側列片の間に密に毛がある。ずい柱は長さ3~4㎜、足は長さ約1.5㎝、無毛またはときに毛がある。葯帽は円錐形、ときに密に細かいパピラがあり、先は分裂しない。花期は4~5月。

セッコク属

  family Orchidaceae - genus Dendrobium

 多年草、着生、岩生、またはそれほど頻繁ではないが地上生、多形性、落葉性または常緑樹。茎は次のいずれかである:1)根茎をもつ、2)直立して多くの節があり、3)直立し、1節または多節の根茎から数個の節、または4)根茎がない。多数の節をもつ新しい茎は古いものの基部から生じ、長さ1または2(~500)㎝、丈夫または肉質、節間は1~数個、基部またはその近くで膨れ、または全長にわたり膨れ、杖のような偽鱗茎を形成し、葉の基部の鞘と低出葉、鱗片葉(cataphyll)で覆われ、しばしば乾くと黄色になる。葉は1枚~多数、互生、茎の先、または二列生につき、線形、披針形、長円形、または卵形、時にはほぼ円柱形または円柱形、紙質~硬い革質、ときに黒色または褐色の毛状突起があり、特に鞘に多く、基部には関節があり、しばしば抱茎の鞘鞘があり、先は普通、2裂または凹形になる。花序は側生、一般的には上部につき、一部の節(sections)のものは偽頂生(pseudoterminal)であり、花は1個~多数つき、普通、総状花序であり、直立、水平、または垂れ下がる。花の苞は普通、小さい。花は色や形が非常に多様で、しばしば派手で、非常に小さいものから大きいものまであり、倒立するか(resupinate)またはしないこともあり、普通、広がり、短命(ephemeral)または長命。萼片は等長で、離生、短い~糸状。側萼片は、長いずい柱の足および唇弁の一部に付着し、長さ0.1~3cmのメンタム=唇弁基部=下顎部(mentum:ずい柱の足、唇弁や側萼片が様々に統合したものからなる距または顎のような花の延長部)を形成する。花弁は離生、縁は全縁~房状へり(fimbriate)。唇弁は全縁~明瞭に3裂し、ずい柱の足に結合し、ときに基部に狭い爪部があり、ときに側萼片に閉じた距を作り、側部に短く結合する。ディスクは1~数本の竜骨をもち、ときに疣状のパピラがあり、まれにカルスがあり、ときに横向きに基部のうねがある。ずい柱は短く、丈夫。ずい柱の足は長く、ときに、内側に突起(protuberance)がある。先のステリディウム(stelidium)は不明瞭~明瞭。粘着体(viscidium)はある。花粉塊(pollinia)は4個、伏して2対につき、ろう質(waxy)、卵形または長円形、裸、すなわち、花粉塊柄(caudicle)または柄は無い。
 世界に約1,100種あり、インドから日本、南部ではマレーシアとインドネシア、東部ではオーストラリア、ニューギニア、太平洋諸島に分布する。

※ステリディウム stelidium(pl. stelidia):ずい柱の両側に生じる明瞭に区別できる腕または突起、先近く、中間、または基部につき、しばしば、細く、長い。マメヅタラン属(Bulbophyllum)やセッコク属(Dendrochilum)に見られ、普通、仮雄しべ(staminodia:不稔の葯)とみなされる。


セッコク属の主な種と園芸品種

1 Dendrobium amabile (Lour.) O'Brien デンドロビウム・アマビレ

 ベトナム原産。標高1200mに生える。ぶどう房咲きデンドロ原種
 中型の着生植物。茎は多数の隆起があり節があり、中央部が膨らみ、両端が細くなる。葉は茎に2~5枚つき、長円形~披針形、革質、すべて先端に向かって伸びる。花序は長さ25~30cm、垂れ下がり、ぶどうの房状に多数の花がつく。花期は春~夏。
品種) 'Lystrup'

2 Dendrobium amethystoglossum Rchb.f. デンドロビウム・アメジストグロッサム

 フィリピン原産。英名はamethyst-colored dendrobium。ルソン島中部山岳地帯の標高1,500m~2,000mの高地の苔むした石灰岩上に生える。
 岩生(lithophytic)。茎は直立し、高さ60cmまで、紫色の縞模様がある。葉は光沢のある濃緑色、長円形、長さ7.5cm、縁が紫色になる。花茎に15~20(~25)個の花がつく。花は下垂し、甘い香りがある。花は幅2.5cm、純白色で、唇弁はアメジスト紫色。花期は冬~春(2~4月)。
 品種) 'Highcliffe Castle'

3 Dendrobium amplum Lindl. デンドロビウム・アムプルム

  synonym Epigeneium amplum (Lindley) Summerhayes [Flora of China]

  synonym Dendrobium coelogyne Rchb.f.
 中国(広西チワン族自治区、西蔵、雲南省)、ブータン、インド、ミャンマー、ネパール、タイ、ベトナム原産。中国名は宽叶厚唇兰 kuan ye hou chun lan。標高1000~1900mの森林や渓流沿いの岩上にまたは樹幹に着生する。
 根茎は直径4~6mm、通常分岐し、多数の筒状鞘で覆われる。鞘は栗色で、長さ約2cm、紙質。偽鱗茎は3~14cm間隔で生じ、乾くと黄金色になり、卵形または楕円形、長さ20~50mm×幅7~20mm、葉は2枚、膜質の鞘に包まれる。葉身は楕円形または長円形、長さ6~22.5cm×幅約5.5cm、革質で、基部は狭まり、長さ約3cmの葉柄になり、先は±鈍形で微凹形。花序は葉よりかなり短く、花は1個。花序柄は長さ1.5~2 cm、2個の鞘に包まれる。花の苞は長さ1~1.7cm。花は広がり、黄緑色、濃褐色の斑点があり、大きい。小花柄及び子房は長さ4.5~5cm。背萼片は披針形、長さ(35~)45~65mm×幅約8mm、鋭形。側萼片は鎌状披針形、長さ約45mm×幅11~15mm、鋭形~尖鋭尖形。花弁は披針形、約・長さ14mm×幅6mm、鋭形~尖鋭形。唇弁は輪郭がバイオリン形(pandurate)、長さ約26mm、3裂し、側裂片は直立し、小さい。中央裂片はほぼ菱形、長さ約6mm、幅は花弁とほぼ同じかわずかに広く、側裂片は鈍形で微突形。ディスクは3枚の薄板をもち、中央の薄板はわずかに長い。ずい柱は長さ約15mm、太く、足は長さ約14mm。花期は11月。2n=40。
品種) 'Maximum' , 'Striatum'

4 Dendrobium anosmum Lindl. デンドロビウム・アノスムム
  synonym Dendrobium superbum Rchb.f.
 ラオス、ミャンマー、スリランカ、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島、スラウェシ島、小スンダ列島。モルッカ諸島)、ニューギニア原産。英名はunscented dendrobium。標高0~650mの低地林、特に河川沿いに生育する。
 着生植物。根茎は非常に短く、根は細長く、糸状で、屈曲し、無毛である。偽鱗茎は密集し、多数の葉を持ち、垂れ下がり、円筒形、長さ60~110cm、分岐しない。葉は長円形~楕円状舌形、長さ10~15cm×幅2.2~3.5cm、基部は楔形、先は不等に2裂し、すぐに落葉する。花序は側生で短く、総状花序である。花序柄は長さ0.5~0.7cm、短く鈍い鱗片に覆われ、1~3個の花がつく。花の苞は花序柄の鱗片に似ており、小花柄よりはるかに短い。小花柄と子房は長さ3.5cm、細く、円筒形、無毛。花は倒立し(resupinated)、幅約6cm。背萼片は楕円状舌形、長さ3cm、先は鈍形、先は小突起形。側萼片は斜楕円舌状、基部に向かってわずかに広がり、長さ3cm、先は鈍形で小突起形。下顎部(mentum)は長さ7mm、鈍形。花弁は斜めの楕円形、長さ3cm×幅14~16mm、縁は微細なほぼ縁毛状小鋸歯があり、先は小突起形。唇弁は爪部があり、爪は四角形、長さ約4mm、弁部は円形、長さ2.1cm×幅2.1cm、基部にほぼ四角形のカルスがあり、中央がわずかに縦の竜骨があり、上部でやや膨らみ、3個のこぶ(humps)で終わり、中脈はわずかに隆起し、先端に向かって沿下し、上面には微細なパピラ状軟毛があり、縁は微細な小鋸歯状縁毛があり、下面は無毛。ずい柱は長さ約0.7cm、葯床(clinandrium:雄しべが花粉を保持する部分)は3小裂し、側小裂片は三角形で、中央の歯状小裂片よりわずかに短い。ずい柱の足は長さ0.7cm、先端近くに円形の空洞がある。葯は広四角状僧帽形、前部は切形、微細な小鋸歯があり、後部は微凹形、無毛。花期は通年。
品種) 'Alba' , 'Beverley'

5 Dendrobium antennatum Lindl. デンドロビウム・アンテナトゥム
 ニューギニア、オーストラリ原産。海抜0~1200mまで。
 着生草本。茎は短い根茎に群生し、高さ15~75cm、直径1~1.5cm、やや紡錘形、通常、下部はわずかに拡張し、断面は菱形となる。葉は2裂し、革質~肉質、長円状披針形~卵状楕円形、先は不等に2裂し、長さ4~15cm×幅0.5~4cm、基部は鞘状で長さ2~2.9cm。花序は1~数個つき、長さ15~35cm、3~15個の花がつく。苞は筒形、長さ3~4mm。花には芳香があり、小花柄と子房は長さ2.2~3.5cm、苞の腋から4~7mm上に出る。背萼片は長円状披針形、鋭形または尖鋭形、長さ1.6~2.3cm×幅0.6~0.7cm、反り返り、しばしば螺旋状に捻じれる。側萼片は長円状披針形、鋭形または尖鋭形、長さ1.6~2.5cm×幅0.7cm、反り返り、下顎部(mentum)は狭円錐形、長さ8~10mm。花弁は線形、先は鋭形、長さ2.5~5cm×幅0.2~0.35cm、1~2回捻じれる。唇弁は3裂し、長さ1.5~2.3cm×幅0.9~1.15cm。側裂片は楕円形で前方が丸みを帯びる。中裂片は円形~卵形、鋭形または小突起形で反曲しない。カルスは5本の縦うねがあり、中裂片の基部で頂点に向かってわずかに広がる。ずい柱は長さ5~6mm。花期は4~6月。
品種)  Dendrobium antennatum × helix 'Pomio Brown'

6 Dendrobium apertum Schltr. デンドロビウム・アペルトゥム
 ニューギニア原産。標高1200~1800mの低山地森林に生育する。
 着生植物。根茎は非常に短く、根は細長く、糸状で、湾曲し、無毛。茎は密集し、開出し、細く、長さ50cmまでになり、密集して多数の葉があり、分岐する。葉鞘は茎を完全に覆う。葉は開出し、楕円形~楕円状舌形、長さ1.5~3cm×幅0.55~1cm、先はのぎ状小突起形(aristate-apiculate)。花序は総状花序、非常に短く、3~5個の花がつく。花の苞は卵形、小花柄と子房よりはるかに短く、先はのぎ状小突起形。小花柄と子房は長さ2.2cmで、細く、無毛。花は倒立(resupinated)または倒立せず、長さ約2.5cm。背側の萼片は楕円形、長さ1.1cm、先は鈍形。側萼片は斜めの楕円形で、基部で大きく広がり、長さ1.1cm、先は鈍形。下顎部(mentum)はほぼ円筒形、長さ 1.4 cm、鈍形でわずかに湾曲し、前方で開く。花弁は斜めの長円形亜へら形、長さ1.1cm、先は鈍形。唇弁は凹形で、狭い舌状の爪部があり、先がわずかに広がり、長さ1.8cm、爪部の幅は0.35cm、先端付近の幅は0.6cm、先端の縁には櫛歯状小歯があり、5個のひだがあり(plicate)、先はフード状で鈍形。ずい柱は短く、葯床(clinandrium)は3小裂片があり、側小裂片は円状切形、中小裂片は歯状。ずい柱の足は線形、長さ1.8cm、唇弁の縁に完全に付着し、先端近くには下向きに曲がった伏した歯がある。葯は四角状僧帽形、背側は亜微凹形、前側は切形でパピラがある。花期は5~11月。
品種) 'Jackie'

7 Dendrobium aphyllum (Roxb.) C.E.C.Fisch. デンドロビウム・アフィルム

  synonym Dendrobium aphyllum var. cucullatum (R.Br.) P.K.Sarkar

  synonym Dendrobium cucullatum R.Br. [Flora of China]
  synonym Dendrobium pierardii R.Br.
 中国、アッサム、東ヒマラヤ、バングラデシュ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ネパール、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア原産。中国名は兜唇石斛 dou chun shi hu。標高100~1600mの森林や石灰岩の断崖にも生える。
 Flora of ChinaではDendrobium cucullatumを別種としている。
 着生ランで、時に岩生(lithophytic)となる。茎は長さ20~200cm、束生し、杖状、張り出すかまたは垂れ下がる。葉は長さ3~10cm×幅1~3cm、1シーズンの生育期間後に落葉する。茎の長くて重い杖状のものは、偽鱗茎の役割を果たす。杖は落葉し、多数の気生子株(keikis)を形成する。花序は短く、前シーズンの葉のない茎から側方に生じ、通常、1株あたり多数の花序があり、それぞれに1~3個の花がつく。花は直径4~5cm、大きく開き、心地よい香りを放つ。萼片と花弁はやや半透明で、黄クリーム色~帯白色、ピンクがかった紫色の斑点がある。唇弁はトランペット形、幅は様々で(開いた状態で2.0~3.7cm)、淡黄色、まれに白色、基部は白っぽく、筒状の内側には濃い紫色の枝分かれした脈があり、基部を除く外面と縁には柔らかく短い毛が密生する。花は脆く、寿命は短く、約1週間である。花は前年の枝に咲く。
品種) 'Giganteum' , 'krairith' , 'Majus' , 'Peach Cascade' , 'Teeside'

8 Dendrobium barbatulum Lindl. デンドロビウム・バルバトゥルム
 インド原産。英名はsmall-bearded dendrobium。低木や小木に生える。
 小型から中型のラン。茎は長さ5~10cm、丸く、開花時には葉がない。花は乳白色~青みがかったピンク色、枝先の長さ約5.8cmの総状花序に5~6個の花がつく。花序柄は長さ1.2cm。背萼片は約・長さ12.5mm×幅4.5mm、披針形、先が鈍形、5本の脈がある。側萼片は約・長さ12.5mm×幅8mm、卵状披針形、先が尖り、5本の脈がある。花弁は約・長さ13.5mm×幅9mm、倒卵形、先が鈍形、7本の脈がある。唇弁は約・長さ13mm×幅11mm、3裂し、側裂片は卵形で鈍く、約・長さ5mm×幅3mm。中裂片は約・長さ8mm×幅7.5mm、倒卵形、先は平ら。ディスクには長円形のカルスと黄色の毛がある。花期は12~1月。
品種) 'Grandiflorum'

9 Dendrobium bigibbum Lindl. オトメセッコク 乙女石斛
 ニューギニア、小スンダ列島、オーストラリア(クイーンズランド州)原産。英名はCooktown orchid , mauve butterfly orchid。
 着生または岩生、偽鱗茎は長さ20~120㎝×幅15~20㎜、緑色または紫色、普通、縁が紫色になる。葉は偽鱗茎に3~5枚つき、卵形、長さ100~150㎜×幅30~35mm。花のつく茎は長さ20~40㎝、花が2~20個つく。花はライラック紫色、まれに、帯青色または帯ピンク色になり、逆さまになり(resupinate)、長さ20~30㎜×幅30~70㎜、品種によりサイズは異なる。萼片は長円形~卵形、長さ20~30㎜×幅9~11mm。背萼片は直立または後屈する。側萼片は互いに大きく離れる。花弁は広卵形で、長さ25~30㎜。唇弁は、長さ20~26㎜×幅20~28㎜、3裂する。側裂片は直立し、中裂片は中央に縦の4~5本のうねがあり、中央には毛のあるパッチがある。花期は2月~7月。
品種) 'Lady Colman'

9-1 Dendrobium bigibbum var. bigibbum

 ニューギニア、オーストラリア(クイーンズランド州)原産。

9-2 Dendrobium bigibbum var. compactum (C.T.White) Peter B.Adams

  synonym Dendrobium lithocola D.L.Jones & M.A.Clem.
 オーストラリア(クイーンズランド州)原産。

9-3 Dendrobium bigibbum var. schroederianum (Rchb.f. ex W.Watson) Peter B.Adams

  synonym Dendrobium striaenopsis M.A.Clem. & D.L.Jones
 小スンダ列島原産。

9-4 Dendrobium bigibbum var. superbum Rchb.f. コチョウセッコク 胡蝶石斛

  synonym Dendrobium bigibbum Lindl. var. phalaenopsis (Fitzg.) F.M.Bailey

  synonym Dendrobium phalaenopsis Fitzg.
 オーストラリア(クイーンズランド州)原産。英名はCooktown orchid。
 偽鱗茎は高さ80㎝以下、直径1.5cm以下。葉は偽鱗茎の上部に3~6枚つき、披針形、長さ5~12㎝。花のつく茎は長さ10~40㎝、花が3~20個つく。花は幅3~6㎝、普通、濃~淡ライラック色、まれに白色。普通、野生では乾季に開花するが、栽培では通年開花することもある。
品種) 'Appleton' , 'Burkei' , 'Celle' , 'Chardwar' , 'Dearei' , 'Delicatum' , 'Gatton Park' , 'Highburiense' , 'Huttoni Southfield' , 'Huttonii' , 'Miss Louisa Deane' , 'Phyllis Moore' , 'Sander' , 'Schröderianum' , 'Schröderianum Laure Sladden' , 'Snow White' , 'Splendens' , 'Statterianum' , 'Thundersleyense' , 'Truman Muggison' , 'Wyld Court'

10 Dendrobium braianense Gagnep. デンドロビウム・ブライアネンセ

  synonym Dendrobium ejirii T.Yukawa

  synonym Dendrobium capillipes var. braianense (Gagnep.) Aver.

  synonym Dendrobium capillipes var. elegans Rchb.f.
 中国、ラオス、タイ、ベトナム原産。英名はbraia dendrobium。暖地から寒地で生育する。
 中型の着生植物。偽球茎でわずかに棍棒状の非常に長い杖状の茎をもつ。葉は落葉性、落ちない場合もある。葉のない茎または葉のある茎に、最大3~7個のアーチ状の花序を出し、花序には側枝がある。花は卵黄のような黄色、直径2.5~4cm、平開し、芳香がある。花期は冬~春。
品種)  'Lemon Fantasy' , 'Suwada'

11 Dendrobium brassii T.M.Reeve & P.Woods デンドロビウム・ブラッシー

 ニューギニア原産。標高1500~2200mの露出したナンキョクブナ属(Nothofagus)およびシイノキ属(Castanopsis)の森林に着生する。
 直立または垂れ下がる、房状の着生植物、高さ8~22cm。根は直径1.5mmまで。根茎は短く、苔の中で生育する場合はたまに長く伸びる。偽鱗茎は長さ0.5~2.5(~5)cm×幅0.4~1.2cm、短い紡錘形~卵形、中央の節は狭まり、ときに長く、しわがあり、先には1(~2)枚の葉がつく。葉は長さ5~16cm×幅0.4~1.3cm、直立~広がりまたは垂れ下がり、明瞭な葉柄があり、狭披針形、先は鋭形、緑色でときに紫色を帯びる。鞘は長さ4.5cmまで、円筒形で、葉柄状(petioliform)で紫色を帯びる。花序は落葉した偽鱗茎の頂部に生じ、ほぼ無柄、2花がつく。苞は卵形、先は小突起形。花は長さ2.2~3.2cm、約6ヶ月花が持続する。中央の萼片は長さ9~14mm×幅4.5~6.5mm、卵形~楕円形、先が鋭形。側萼片は長さ2.7~5?mm×幅8~14mm、三角形、鋭形~小突起形、基部の癒合部は長さ5~8mm、ほぼ円錐形。唇弁基部(mentum)は全長13~18mm、先は2裂または鈍形。花弁は長さ9~13mm×幅2.5~4mm、長円形~倒卵形、鋭形~小突起形。唇弁は長さ19~26mm×幅3.5~4.5mm、単純~ほぼ3裂し、線状倒披針形、基部でずい柱の足につき、先端の縁は内曲し、横うねはなく、先端は反曲せず、鋭形~小突起形。ずい柱は約・長さ4mm×幅3.5mm、足は長さ13~18mm。葯は幅約3mm、花粉塊は長さ約1.8mm。子房は5~6枚の翼を持ち、背側の3枚の翼は波打つ。小花柄と子房は長さ20~28mm。果実は観察されない。開花は6月、7月、9月、12月。
品種) 'Jackie'

12 Dendrobium brymerianum Rchb.f. デンドロビウム・ブリメリアヌム

  synonym Callista brymerana (Rchb.f.) Kuntze
 中国(雲南省)、インド(アッサム)、バングラデシュ、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は长苏石斛 chang su shi hu。標高1100~1900mの森林縁の樹幹に着生する。
 茎は直立または傾伏し、普通長さ20~30cm、しばしば2節間があり、中央で広がり紡錘形になり、直径11mmまで、基部および上部の直径は3~5mm、分枝せず、数節を持ち、節間は2.5~3cm、±縦のうねがあり、乾くと汚い黒色がかった淡黄色になる。葉はしばしば3~5枚、茎の上部に付き、狭長円形、長さ7~13.5cm×幅1.2~2.2cm、革質、基部はわずかに狭まりし、抱茎の鞘を持ち、先は尖鋭形。花序は総状花序、前年の葉のない茎から側方に生じ、直立し、1~2個花がつく。花序柄は長さ1~4cm、基部の鞘は4または5個、重なり合い、短い筒形で膜質、基部の鞘は最も短く、長さ約1~2cm。苞は長円形~披針形、長さ7~12mm、膜質、先はほぼ鈍形。小花柄と子房は長さ5cmまで。花は広がり、質がやや厚く、黄金色。ずい柱は黄色、上面は白色。葯帽は淡黄白色。背萼片は長円形~披針形、約・長さ25mm×幅8mm、7脈があり、鈍形。側萼片はほぼ披針形、約・長さ25mm×幅8mm、基部は斜め、先は鋭形。下顎部(mentum)は長さ約3mm、短い鈍形。花弁は長円形、約・長さ25mm×幅7mm、7脈があり、全縁、鈍形。唇弁は卵状三角形、約・長さ20mm×幅15mm、上面に密に毛があり、基部には短い爪部があり、縁は中央下側が短い縁毛状、中央上側(特に先端)が長く枝分かれした縁飾りがあり、先端の縁飾りは唇弁より長く、先はわずかに鈍形。ずい柱は長さ約3mm、葯帽は長さ約5mm、狭円錐形、密に微細なパピラがあり、前縁はわずかに不規則。蒴果は狭円筒形、約・長さ1.7cm×幅1cm、6うねがある。
品種) 'Gatton Park' , 'Pomarium' , 'Stonehurst'

13 Dendrobium capillipes Rchb. f. デンドロビウム・カピリペス

  synonym Callista capillipes (Rchb.f.) Kuntze
  synonym Callista acrobatica (Rchb.f.) Kuntze
  synonym Dendrobium acrobaticum Rchb.f.
 中国(雲南省)、ブータン、アッサム、ミャンマー、ラオス、タイ、ベトナム原産。中国名は短棒石斛 duan bang shi hu。標高900~1500mの常緑広葉樹林の樹幹に着生する。
 茎はほぼ扁平な紡錘形で、長さ8~15cm、中央部の直径は約1.5cm、肉質で分岐せず、多数の鈍形の縦うねがあり、少数の節間がある。葉は2~4枚つき、茎の先近くにあり、狭長円形で、通常、長さ10~12cm×幅1~1.5cm、革質、基部は広がり、抱茎の鞘を形成し、先はわずかに鈍形で斜めの凹形。花序は古い葉のない茎から生じ、ほぼ直立し、長さ12~15cm、2~数個の花が緩く付く。花序柄は基部に2~3個の鞘を持ち、膜質である。花の苞は淡白色、卵形、小さく、約・長さ5mm×幅3mm、先は鋭形。小花柄と子房は淡黄緑色、長さ約2cm。花は広がる。萼片と花弁は黄金色、唇弁はより濃い色調で赤紫色の縞模様があり、ずい柱は黄金色。背萼片は卵状披針形、長さ約12mm、中央部の幅は約5mm、3脈があり、先は鋭形。側萼片は背萼片とほぼ同じ大きさ。下顎部(mentum)は長円形、長さ約4mm、鈍状円形。花弁は卵状楕円形、約・長さ15mm×幅9mm、4脈があり、先はわずかに鈍形。唇弁はほぼ剣形で、約・長さ20mm×幅25mm、両面に密に毛があり、基部の両側のずい柱を包み込み、縁は波打ち、先は凹形。ずい柱は長さ約4mm。葯帽は±塔形で、前縁はほぼ切形でノッチがある。葯床(clinandrium)は幅広く、両側の上縁には不規則に切れ込みがある。

14 Dendrobium capituliflorum Rolfe デンドロビウム・カピトゥリフロルム

 パプアニューギニア(ビスマルク諸島)、ニューギニア、ソロモン諸島原産。標高0~750mのサバンナや熱帯雨林を含む低地の森林や植林地に生える着生植物で、まれに岩生植物(lithophytic)となる。山地林では稀に1800mまで生育する。
 根は根茎と茎の基部から伸び、直径約1mm、平滑、白緑色。根茎は非常に短く、匍匐性。偽鱗茎は直立し、紡錘形~棍棒形、3~7枚の葉があり、古い茎は裸で、長さ4~45cm、節間は6~30mm。基部の節間は膨らみ、基部より上の節間は細く円筒形で幅2~7mm、2~4節の後で急速に広がり、中央部は膨らんで直径7~20mm、先に向かって徐々に細くなる。鞘は灰白色、2~3年間宿存する。葉は直立または開出し、卵形~披針形または長円形、長さ2.2~11.5cm×幅8~34mm、薄い革質、濃緑色に白色の脈または灰色がかった紫色または紫色になり、先は鋭形~鈍形、不等に2裂する。花序は裸の茎の中央または上位の節に側生し、1~8個つき、直立し、長さ2~4cmの総状花序、15~80個の筒状花がつく。花序柄は短く、幅3~5mm、緑色、基部に3~4枚の硬い褐色の不稔の苞がある。花の苞は卵状三角形、幅2~6mm、緑色、先が尖っている。小花柄と子房は長さ8~15mm、微毛がある。花は長さ1.2~1.8cmで、大きく開かない。萼片と花弁は下面にうねがあり、先は鋭形、小突起形。萼片の外側に微毛がある。背萼片は直立し、卵状披針形、約・長さ0.7cm×幅2mm、凹面形。側萼片は広がらず、約・長さ1.5cm×幅3.5mm、凹面形、自由部は狭卵形、基部は長楕形、下顎骨(mentum)の先端まで伸びる。下顎骨(mentum)は膨れ、円筒形、長さ8mm、子房と平行。唇弁は前側に突き出し(porrect)、約・長さ1.2cm×幅3.5mm、不明瞭に3裂し、長さの半分より手前で緑色の横壁により分けられ、下部は溝形、わずかに反り返り、蜜で満たされ、2本の低く幅広い竜骨がある。前部は溝形で、先端に向かって幅が広がり平らになり、前側部はは三角形で鋭く、縁は鋸歯状になる。柱状部は長さ2mmで、先端は小型のステリディアの上部で歯状になる。脚部はほぼ平行で、長さ約6mm、中央に隆起があり、細く鋭い先端に向かって細くなる。花粉塊は2対で4個、半透明のオリーブ褐色で、しばしば嘴状体(rostellum)の粘着性のある不規則な部分に付着している。嘴状体(rostellum)は葯と柱頭を隔てる構造をもち、しばしば突出し、嘴状または歯状。花期は一年中。開花は1~3ヶ月持続する。
品種) 'Barley Lees' , 'Herrenhausen'

15 Dendrobium chameleon Ames ランダイセッコク 
 中国、台湾、フィリピン原産。中国名は长爪石斛 chang zhao shi hu。標高500~1200mの山地林の樹幹に着生、山地渓谷の岩場に岩生する。
 茎は垂れ下がり、最大60cm、基部より太くなり、多数枝に分かれ、各枝は長さ約15cm、多数の節があり、節間は倒円錐状円筒形、長さ約1cm、直径約5mm。葉は披針形または長円状披針形、長さ3~3.5cm×長さ0.6~1.5cm(またはそれ以上)、基部は狭まり鞘状に広がり、先は尖鋭形またはときに不等に2裂する。葉鞘は茎をしっかりと包み込む。花序は前年の葉のない茎に側生し、長さ1~3cm、1~4個の花が付く。花の苞は卵状三角形、約・長さ6mm×幅5mm、3脈があり、先は鋭形。小花柄と子房は長さ約1.5cm。花は淡緑色、後に白色になり、紫色を帯び、または緑色の脈をもつ。背萼片は長円形、長さ15~18mm×幅7~8mm(またはそれ以上)、先ほぼ鋭形。側萼片は斜めの卵状長円形、背萼片とほぼ同長、基部は斜めで比較的幅広。下顎部(mentum)は筒形、長さ約15mm、幅4~6mm、鈍形。花弁は斜めの楕円形、長さ14~17mm×幅約5mm、先は鈍形。唇弁は狭いバイオリン形(pandurate)、へら形、長さ約33mm×幅6~7mm(またはそれ以上)、狭い爪部があり、基部で下顎部(mentum)と合着し、爪部の前に2個の肉質のパピラがある。ずい柱は長さ約3mm、足は長さ約18mmまで。葯帽はほぼ球形。

16 Dendrobium chionanthum Schltr. デンドロビウム・キオナンスム

 パプアニューギニア(ビスマルク諸島)、ニューギニア原産。標高1300~2400mのまれにシダ草原の縁にあるシダの幹に着生する。
 根は長さ10cm以上、直径1mm以上。根茎は非常に短い。偽鱗茎は密集し、狭円筒形で、弱く4肋があり(乾燥した標本では肋がより顕著であることが多く)、長さ1.3~4cm、直径1~2mm。葉は線状楕円形、長さ1.2~3(~4)cm×幅2~3.5mm、基部は次第に狭まり、先は鈍形、微細に2小裂片があり、微突形、微突は小裂片より長い。花序は頂生し、葉腋からと葉の下面のすぐ下から出て、単生、基部には長さ2~3mmの筒状鞘があり、先近くで広がる。花序柄は長さ約2mm。子房と小柄は長さ10~28mm、6翼があり、無毛。花は直径は0.8cm。中央の萼片は開出し、卵形、長さ3.0~4.7mm×幅1.7~2.6mm、鈍形~ほぼ鋭形、1~3脈がある。側萼片は開出し、広い斜めの卵形、長さ3.5~4.6mm×幅2.7~3.1mm、鈍形、3脈がある。下顎部(mentum)は円錐状円筒形、真っすぐ、長さ1.9~2.7mm、先端の閉鎖部は長さ1.7~1.9mm、先は円形~不明瞭に2裂する。花弁はほぼ開出し、披針形~線状披針形、長さ2.8~4.4mm×幅0.6~1.0mm、全縁、鈍形~鋭形、1脈がある。唇弁はへら形、不明瞭に3裂し、長さ6.8~10.7mm×幅2~3.9mm、内側にはパピラがあり、爪部の外側には微細な毛が生える。爪部は線形、長さ2.0~3.3mm×幅1.1~1.4mm。弁部は長さ2.8~3.5mm×幅2.9~4.1mm。側裂片は三角形、長さ0.4~0.5mm×幅0.4mm、全縁、鈍形。中裂片は広倒楔形、長さ2.0~3.9mm×幅2.9~4.1mm、全縁、肉質、先は凹形、通常、鈍形~切れ込みに鋭形の微突がある。中裂片の基部のカルスは三角形、3~5 本の肋があり、まれにカルスが不明瞭になる。ずい柱は長さ1.6~1.9mm、無毛、翼は長円形、切形、不明瞭な小歯があり、葯床(clinandrium)は全縁、狭三角形の中程度の歯がある。足は長さ1.9~2.7mm。葯は僧帽形、長さ0.9×幅0.9mm、無毛。花粉塊は長さ0.8mm。果実は卵形、長さ約10mm×幅4~5mm、3枚の翼を持ち、さらに3本の低い肋がある。花期は通年。
品種) 'Jackie'

17 Dendrobium christyanum Rchb.f. デンドロビウム・クリスチャヌム
 中国(雲南省)、ラオス、タイ、ベトナム原産。中国名は毛鞘石斛 mao qiao shi hu。標高800~1200mの林縁の樹木に着生する。
 茎は直立し、楔形~紡錘形、長さ2~4(~8)cm、直径6~9mm、分枝せず、節は少ない。葉は2~3枚、ほぼ頂生し、長く持ち、卵状披針形または長円形、長さ3~4(~4.5)cm×幅約1cm、下面と鞘には黒色の毛があり、先は鈍形で不等に2裂する。花序はほぼ頂生、花が1個または2個つく。花は広がり、白色、唇弁は中心部がオレンジ色。背萼片は卵形~卵状披針形、長さ約20mm×幅8~10mm、先は鋭形。側萼片は背萼片に似ている。下顎部(mentum)は広円錐形、長さ約10mm。花弁は楕円状長円形、長さ約20mm、ほぼ鋭形。唇弁は約・長さ10mm×幅25mm、縁は波状、先は3裂し中裂片は先が凹形、ディスクには3枚の顆粒状の薄板がある。
品種) 'Lillian' , 'Mikandra'

18 Dendrobium chryseum Rolfe タイワンキバナセッコク 台湾黄花石斛

  synonym Dendrobium clavatum Lindl. var. aurantiacum Tang et F.T.Wang

  synonym Dendrobium aurantiacum Rchb.f.
 中国(四川省、雲南省)、台湾、インド、ミャンマー原産。中国名は线叶石斛 xian ye shi hu。標高1700~2600mの高山の広葉樹林の樹幹に着生する。
 茎は円筒形、通常25~35cm、細く、直径2~4mm、分枝せず、多数の節があり、節間は2.5~4cm、乾燥くと淡黄色または黄褐色になる。葉は線形または狭長円形、長さ8~10cm×幅0.4~1.4cm、革質、基部は鞘状で、先は鈍形で凹形、またはときにほぼ鋭形で斜めに鉤状になる。葉鞘は茎をしっかりと包み込む。花序は古い葉のない茎に側生し、長さ約1cm、通常、花が1または2個(あるいは3個)つく。花序柄は直立し、長さ約0.5cm。鞘が基部に3または4個つき、重なり合い、淡白色、カップ形または筒形。花の苞は淡白色、舟形、長さ12~13mm×幅約5mm、膜質、先は鈍形。小花柄と子房は長さ約3cm。花は広がり、幅約6.5cm、同色の黄色、中心部はより濃色になり、萼片と花弁に大きな紫色の影があり、たまに大きな紫色の斑点があり、唇弁のディスクに紫色の斑点があり、ときに唇弁の内面には数本の赤い縞がある。背萼片は長円状楕円形、長さ23~25mm×幅11~14mm、5本の脈があり、鈍形。側萼片はやや斜めの長円形で、背萼片とほぼ同長またはやや狭く、5本の脈があり、先は鈍形。下顎部(mentum)は円錐形、長さ約6mm。花弁は楕円形または広楕円状倒卵形、長さ24~26mm×幅14~17mm、3脈があり、側脈の主脈は分岐し、先は鈍形。唇弁はほぼ円形、約・長さ25mm×幅22mm、上面に密に細柔毛があり、両側が中央下端のずい柱を囲み、爪部は長さ約3mm、縁は不規則に小歯状、ディスクには斑紋はない。ずい柱は長さ約4mm、足は長さ約3mm。葯帽は狭円錐形、長さ約4mm、無毛、先はほぼ切形。花期は5~6月。2n=38。
品種) 'Giganteum'

19 Dendrobium chrysocrepis C.S.P.Parish & Rchb.f. ex デンドロビウム・クリソクレピス

  synonym Callista chrysocrepis (C.S.P.Parish & Rchb.f. ex Hook.f.) Kuntze

  synonym Dendrobium menglaense X.H.Jin & H.Li [Flora of China]

 中国(雲南省)、ミャンマー、タイ原産。中国名は勐腊石斛 meng la shi hu、金拖鞋石斛 jin tuo xie shi hu。標高約1200mの石灰岩上に生えるが、まれに着生する。デンドロビウム属中唯一唇弁が袋状になる。花は黄色。
 茎は±束生し、扁平、長さ10~20cm、幅7mmまで、先端の直径は約1.5mm、しばしば上部の節から分枝し、節間は2~2.5cm、宿存する葉鞘に囲まれる。葉は明らかに単葉で、ほぼ頂生、披針形、長さ6~8cm×幅約1.5cm、先端は不等に尖鋭形。花序は前年葉のある茎または落葉茎の先につき、長さ約1cm、花は1個。苞は卵形、長さ約2mm。小花柄と子房は長さ約2cm。花は黄色、唇弁は黄金色で上唇の中央近くに紫色のしみがある。ずい柱は黄色、葯帽は白色。背側の萼片は楕円形、約・長さ16mm×幅8mm、7脈があり、鋭形。側萼片は斜めの楕円形、約・長さ20mm×幅9mm、7脈がある。メンタム=唇弁基部(mentum)は長円形で短く、幅広、約・長さ7mm×幅5mm。花弁は狭卵形、約・長さ15mm×幅8mm、7脈がある。唇弁はスリッパ形、約・長さ20mm×幅8mm、縁は内曲する。下唇(hypochile)は約・長さ5mm×幅5mm、側裂片は内巻き、全縁。上唇(epichile)は約・長さ15mm×幅8mm、先は2裂する。ずい柱は長さ約4mm、上側に毛があり、ずい柱の足は長さ約9mm。
品種) 'Herrenhausen'

20 Dendrobium comatum (Blume) Lindl. デンドロビウム・コマトゥム

  synonym Flickingeria comata (Blume) A.D.Hawkes [Flora of China]

  synonym Dendrobium tairukonium (S.S.Ying) T.C.Hsu 尖葉暫花蘭

  synonym Dendrobium xantholeucum Rchb.f. var. tairukonium (S.S.Ying) T.P.Lin

台湾、ベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシア(ボルネオ島、ジャワ島、スラウェシ島、スマトラ島、マルク諸島)、ニューギニア、オーストラリア(クイーンズランド)、ビスマルク諸島、カロリン諸島、フィジー、マリアナ諸島、ニューカレドニア、バヌアツ、サモア、ソロモン諸島原産。中国名は金石斛 jin shi hu。  根茎は匍匐性で、直径約1.3cm、太く、節間3~6mm。偽鱗茎は紡錘形、長さ約6.5cm×幅1.7~2.3cm。茎は斜上し、淡黄色で、多数分枝する。葉は短い葉柄があり、卵形~長円形で、長さ5~11cm×幅2~5 cm、革質、先は鈍形または円形。花序は表裏同時に生じ(simultaneously)、非常に短く、通常1または2個の花がつく。花は質が薄く、脆く、帯白色、萼片と花弁に紫色の斑点があり、唇弁は黄色。小花柄と子房は長さ約1.5cm、細い。背萼片は狭披針形、長さ10~15mm×幅3~3.5mm、鋭形。側萼片は線状鎌形で斜め、長さ10~15mm×幅約4.5mm。下顎部(mentum)は子房に対し鋭角に突き出し、幅約4mm、狭円錐形。花弁は線形、長さ10~15mm×幅1~1.5mm、先は鋭形。唇弁は倒三角形、長さ10~15mm、基部は楔形で3裂し、側裂片はほぼ卵形、長さ3.5~4mm×幅1~1.5mm、先の縁は±不規則に切り裂かれる。中裂片は極めて襞状(扇だたみ)、長さ10~12mm、縁は深く房状縁~不規則に切り裂かれ、多数の微細裂片に分かれる。ずい柱は長さ約4mm、太く、足は長さ約4mm。花期は7月。2n=38。[Flora of China]

21 Dendrobium crepidatum Lindl. & Paxton デンドロビウム・クレピダトゥム

 中国(貴州省、雲南省)、インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、ラオス、バングラデシュ、カンボジア、タイ、ベトナム原産。中国名は玫瑰石斛 mei gui shi hu。標高1000~1800mの開けた森林では樹幹に着生、山地では岩盤に着生する。
 茎は垂れ下がり、緑色で円筒形、通常、長さ30~40cm、太く、直径約1cm、肉質で、基部はわずかに狭くなり、分枝せず、多数の節があり、節間は3~4cm、緑色と白色の縞模様の鞘があり、乾くと紫銅色になる。葉は狭披針形、長さ5~10cm×幅1~1.25cm、ほぼ革質、基部に抱茎の鞘があり、先は尖鋭形、葉鞘は膜質。花序は葉が落ちた後の古い茎から生じ、非常に短く、1~4個の花が付く。花序柄は長さ約3mm、基部の鞘は3または4個、薄膜質。花の苞は卵形、長さ約4mm、先は鋭尖形。小花柄と子房は淡紫赤色、長さ約3.5cm。花は広がり、厚く、ときに閉鎖花となる。萼片と花弁は白色で、中央部より上は淡紫色、乾くと蝋質、唇弁は中央部より上は淡紫赤色、中央部より下は黄金色、ずい柱は白色、前面は紫赤色の縞が2本入る。背萼片はほぼ楕円形、約・長さ21mm×幅10mm、5脈があり、鈍形。側萼片は卵状長円形、背萼片とほぼ同じ大きさで、5脈があり、裏側の中央脈は ±竜骨になり、基部は斜め、先は鈍形。唇弁基部(mentum)は亜球形で小さく、長さ約5mm。花弁は広倒卵形、約・長さ21mm×幅12mm、5 脈があり、先は円形。唇弁は円形または広倒卵形、長さが幅とほぼ等しく、約2cm、両側が中央部より下のずい柱を囲み、表側に密に毛が生える。ずじ柱は長さ約3mm。葯帽はほぼ円錐形、前側の縁に小歯があり、先は狭まり前方に弓状に反る。
品種) 'Ifield' , 'Tring Park'

22 Dendrobium crystallinum H. G. Reichenbach デンドロビウム・クリスタリヌム

 中国(海南省、雲南省)、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は晶帽石斛 jing mao shi hu。標高500~1700mの森林縁辺または開けた森林の樹幹に着生する。
 茎は直立または斜上し、円筒形、長さ60~70cm、直径5~7mm、わずかに肉質で、分枝せず、多数の節があり、節間は3~4cm。葉は長円状披針形、長さ9.5~17.5cm×幅1.5~2.7cm、革質、背腹方向に隆起した数本の葉脈があり、基部は抱茎の鞘で覆われ、先は長い尖鋭形。花序は古い落葉茎の先から数個生じ、1~2個の花がつく。花序柄は短く、長さ6~8mm。基部の鞘は3~4個、長さ3~5mm。花の苞は淡白色、長円形、長さ1~1.5cm、膜質、先は鋭形。小花柄と子房は長さ3~4cm。花は広がり、大きい。萼片と花弁は乳白色、上部は赤紫色、唇弁は橙色、上部は赤紫色。背萼片は狭長円形~披針形、約・長さ3.2cm×幅0.7cm、5脈があり、先は尖鋭形。側萼片も大きさは同様で、5脈があり、基部はやや斜め、先は尖鋭形。メンタム(mentum)は狭円錐形、約・長さ4mm×幅2mm。花弁は長円形、約・長さ32mm×幅12mm、7脈があり、縁は±波状、先は鋭形。唇弁はほぼ円形、長さ約25 mm、両面に密に軟毛があり、縁は全縁。ずい柱は長さ約4mm。葯帽は狭円錐形、密に白色の結晶質おパピラががあり、前側の縁には不規則な歯がある。蒴果は長く、円筒形、約・長さ6cm×幅1.7 cm。
品種) 'General Berkeley'

23 Dendrobium cuthbertsonii F.Muell. デンドロビウム・クスバートソニー

  synonym Dendrobium agathodaemonis J.J.Sm.
  synonym Dendrobium sophronites Schltr.
 パプアニューギニア(ビスマルク諸島)、ニューギニア原産。別名はデンドロビウム・カスバートソニー。標高750m~3500mの高地の雲霧林帯の樹幹に、小川沿いの苔むした岩の上、あるいは東面の崖の岩などに着生する。
 小型の着生植物。茎は密集し、非常に短く、高さ1~2cm×幅4~7mmmm、紡錘形。葉は披針形~楕円形、約・長さ2cm×幅5mm、全縁、先は鋭形、上面は粗く、暗緑色、下面は脈が紫色、凹む。花は頂生または腋生、1個ずつつき、長さ2.5~4cm×直径3~3.5cm、橙赤色~深紅色、栽培種は様々。ランの中で最も開花期間が長く、花は最大9(~10)か月間開花したままである。
品種) 'Angel Halo' , 'Chris' , 'Claverley' , 'Fincham' , 'Gold Mountain' . 'Hugh', 'Jo' , 'John' , 'Muriel' , 'Pam Hunt', 'Pink' , 'Pink Giant' , 'Sherborne Orange' , 'Social Dance' , 'Susan'

24 Dendrobium crumenatum Sw. カショウセッコク 
  synonym Dendrobium kwashotense Hayata
 台湾、カンボジア、インド(アンダマン諸島)、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナム原産。中国名は木石斛 mu shi hu。
 茎はわずかに潰れた円筒形で、長さ40~70cm、上部は細く、基部より上では3~4個の節間が膨れて紡錘形になり、膨れた茎の部分は直径2cmまでになり、しばしば縦うねがある。葉は茎の中間部に2枚つき、卵状長円形で、約・長さ6cm×幅2.5cm、革質、基部に抱茎の鞘があり、先は鈍形、不等に2裂する。花序は茎の先端の葉のない部分から生じ、通常は単生する。花の苞は楕円形、約・長さ6mm×幅2.5mm。小花柄と子房は淡赤色、長さ約15mm。花は1日、咲き、急激な温度低下の9日後に咲き始め、強い芳香があり、広がる。萼片と花弁は白色またはときに先がピンク色で、唇弁は白色、竜骨は黄色、ずい柱と葯帽は白色。背萼片は卵状披針形、長さ17~22mm×幅約5mm、やや鈍形。側萼片は斜めの卵状披針形、背萼片よりやや大きい。メンタム(mentum)は狭円錐形、長さ15mm以下。花弁は倒卵状長円形、長さ17~20mm×幅7mm以下、ほぼ鋭形。唇弁は長さ24~25mm×幅13~18mm(またはそれ以上)、3裂し、側裂片は直立し、ほぼ倒卵形、先はほぼ切形、中裂片は倒卵形、約・長さ12mm×幅10mm、縁は小円鋸歯状で縮れ、微突形。ディスクには5本の竜骨状の尾根があり、縁は小歯状である。ずい柱は長さ約3mm。

25 Dendrobium cucumerinum W.McLeay ウリセッコク 瓜石斛

 オーストラリア(ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州)原産。英名はcucumber orchid , gherkin orchid。小川近くの大木によく着生し、乾燥した森林の樹木にも生える。
 茎は匍匐性。葉は長さ3~4mmの広い間隔でつき、葉は長さ20~35mm×幅9~12mm、厚い肉質、表面には不規則な突起が多数あり、小さなキュウリような)外観である。花茎は長さ30~50mm、花が2~18個つく。花は長さ9~12mm×幅12~20mm、クリーム色、黄色または緑白色、時に悪臭をもつ。萼片と花弁は不規則に捻じれ、基部近くに赤紫色の条線がある。萼片は長さ15~20mm×幅約3mm、花弁は長さが萼片とほぼ同長だが、幅は半分しかない。唇弁は白色、紫色の斑点があり、曲がり、長さ11~14mm×幅4~5mm、3裂し、側裂片は直立し、中裂片は大きく波打ち、中央線に沿って3本の波状のうねがある。花期は11~2月。

26 Dendrobium cyanocentrum Schltr. デンドロビウム・キアノケントルム

 ニューギニア原産。英名はblack-blue spurred dendrobium。標高100~1600mの熱帯雨林、森林伐採地、河川敷に生える。
 小型の着生ラン。偽鱗茎は卵形~円筒形~紡錘形。茎は直立~半垂下する。葉は2~4個、2列につき、線状舌形、二つ折りで半光沢があり、細く、粗く、捻じれ、裏面は紫色、先は鋭形、尖鋭形。花は葉のある茎や葉のない茎に生じ、茎上部に花が1~2個つき、しばしば花は葉の中に隠れる。花は幅1.5cmまたはそれ以上、かすかな香りがある。萼片3枚と側花弁2枚はよく似ており、上側につき、先が背寧敬、薄紫色、明瞭に暗青紫色の条線がある。唇弁は下側で前に突き出し、幅が狭く、先が尖鋭形、帯黄色。花期は晩冬~春。
品種) 'Blue Bird' , 'Pure Water'

27 Dendrobium dearei Rchb.f. シラタエセッコク 白妙石斛

 フィリピン、インドネシア原産。英名はDeare's dendrobium。別名はデンドロビウム・デアレイ。標高60~100mの海岸林に生息する。
 中型~大型の着生ラン。茎は直立し、高さ30~60(~100)cm、上部がやや太くなる。葉は茎全体につき、溝があり、葉鞘は黒色の毛で覆われる。葉は2列生、長円形、全縁、先は尖り、基部は鞘状に茎を抱く。茎最上部は生長を続ける。新旧の茎の上部の節から、腋生または頂生の花をつけ、弓状に伸びた短い総状花序に花を6~18個つける。花はカビ臭があり、白色、直径5~6(~7.5)。唇弁の喉部は黄緑色の斑紋がある。花期は冬~春。

28 Dendrobium densiflorum Lindl. デンドロビウム・デンシフロールム

 中国(広東省、広西チワン族自治区、海南省、西蔵)、アッサム、バングラデシュ、インド、ラオス、ミャンマー、ネパール、タイ、チベット、ベトナム原産。中国名は密花石斛 mi hua shi hu。標高400~1000mの常緑広葉樹林の樹幹に着生、山地の谷間では岩盤に着生する。
 茎は強く棍棒形、膨れ上がり、基部には±偽球茎があり、長さ25~40cm、直径2cm以下、節間は棍棒形、膨れた節まで広がり、不明瞭な4稜形、ときにうねが目立たず、黄色、乾くと淡褐色で光沢があり、鞘を持たない。葉は3~4枚、ほぼ頂生し、長円状披針形、長さ8~17cm×幅2.6~6cm、革質、基部は抱茎の鞘に沿下せず、先は鋭形。花序はほぼ頂生、垂れ下がり、密に多数の花がつく。花序柄の基部には2~4個の鞘がある。花序軸は長さ6~16cm。花の苞は広長円形または倒卵形、長さ12~15cm×幅6~10mm(またはそれ以上)、膜質、強く約10本の脈があり、外巻きし、鈍形。小花柄と子房は白緑色、長さ2~2.5cm。花は広がり、直径3~4cm。萼片と花弁は淡黄色、唇弁は黄金色、ずい柱と葯は橙黄色。背萼片は卵形、長さ17~21mm×幅8~12mm(またはそれ以上)、5脈があり、先は鈍形。側萼片は背萼片とほぼ同じ大きさで、卵状披針形、5または6脈があり、先は亜鋭形。メンタム(mentum)はほぼ球形、幅約5mm。花弁はほぼ円形、長さ15~20mm×幅11~15mm、主脈3本と多数の副脈があり、基部は短い爪部状に狭まり、縁は中央より上がギザギザになる。唇弁は円状菱形、長さ17~22mm×幅22mm以下、両面とも中央より上は密に羊毛状毛があり、短い爪部があり、中央より下は両側がずい柱を包み込み、先は円形。ずい柱は長さ約4mm。葯帽はほぼ球形または円錐形、扁平、前側の縁は切形、微細なノッチがある。
品種) 'Selsfield' , 'Verehurst'

29 Dendrobium denudans D.Don デンドロビウム・デヌダンス

  synonym Callista denudans (D.Don) Kuntze
 インド、アッサム、バングラデシュ、ネパール、タイ原産。英名はbare dendrobium。標高800~2200mの森林伐採地や樹木の根元に着生する。
 小型の樹上着生着生植物。茎は高さ10~20cm、円筒形の黄色、漏斗状の鞘で覆われる。葉は質が薄く、披針形または長円形。茎の先端近くの節に長さ10~15cmほどの花序が垂れ下がり、花序には花が10~15個、下向きにつく。花は直径1.5~2cm、白色、唇弁はクリーム色。花期は8~11月。
品種) 'Herrenhausen'

30 Dendrobium dichaeoides Schltr. デンドロビウム・ディカエオイデス

 ニューギニア原産。標高100~2500mの林内の樹木に着生する。
 小型の着生植物。偽鱗茎は棍棒形、目立たない4本の稜があり、長さ5~13cm。偽鱗茎は半ば垂れ下がるように伸びる。葉は2列につき、長円状披針形、長さ1.5~2.5cm、同一平面上に並び。葉裏には紫色の脈がある。主に落葉したバルブ先端付近から花序柄が出て、花が4~10個つく。花は小さく直径0.6~1cm、長さ約1cm。萼片、花弁は赤紫色~濃ピンク色、唇弁は朱紅色で先端部分が濃ピンク色。花期は冬。
品種) 'Atlas' , 'Sherborne'

31 Dendrobium dickasonii L.O.Williams デンドロビウム・ディッカソニー

  synonym Callista arachnites Kuntze
 インド(アッサム)、ミャンマー、タイ原産。英名はDickason's dendrobium。標高1500~1800mの冷涼なシャクナゲの茂みに生える。
 小型の着生植物、偽鱗茎は細長いもの~膨らんだ紡錘形。葉は2~8枚つき、線形~楕円状披針形、光沢がある。成熟した茎の上部の節から長さ2~3cmの側花序が1~稀に3個でる。花序には、植物の大きさに対して非常に大きな幅5~6cmのオレンジ色の花が咲く。唇弁は幅広で平ら、脈があり、中央に毛のある3本の竜骨を持つ。花期は晩冬~初夏。
品種) 'Diana' , 'Sherwood'

32 Dendrobium equitans Kränzl. ツバメセッコク 燕石斛

  synonym Dendrobium ventricosum auct. non Kraenzl.
 台湾、フィリピン原産。中国名は燕石斛 yan shi hu。標高100~300mの林内の樹幹に着生する。
 茎は直立し、円筒形で扁平、長さ40cmまで。基部より1~2節間が膨れ、紡錘形、長さ2~3cm。葉は2列生、斜上し、側部が圧縮され、短剣状(dagger-shaped)、長さ4~7cm×幅3~4mm(またはそれ以上)、肉質、基部はしっかりと抱く肉質の鞘があり、先は鋭形。花序は上部の葉腋につく。花の苞は鞘状、長さ約4mm、膜質。小花柄と子房は長さ約1cm。花は通常単生で、1~2日咲き、大きく開かず、乳白色、ディスクは中央が黄色。背萼片は卵状披針形、長さ約15mm、中央部の幅は約3.5mm、鋭形。側萼片は斜めの卵状披針形、背萼片とほぼ同長、基部は斜め。メンタム(mentum)は角張り、長さ8~10mm。花弁は倒卵状披針形、背萼片とほぼ同長、3脈があり、先は鋭形。唇弁は倒卵形、長さ約18mm、中央部の幅は約9mm、中央部より上は3裂し、基部は楔形、側裂片は直立し、ほぼ倒卵形、前側の縁は小歯状、中央裂片は円形または横長の長円形、縁は不規則に切り裂かれ(lacerate)または房状へり(fimbriate)、先は円形。ディスクには細かいパピラが密生する。ずい柱は長さ約2mm。葯帽ははほぼ方形で無毛。

33 Dendrobium falconeri Hook. シンチクセッコク 

  synonym Dendrobium falconeri Hook. var. erythroglossum (Hayata) T.C.Hsu

 中国(広西チワン族自治区、湖南省、雲南省)、台湾、ブータン、インド、ミャンマー、タイ北部、ベトナム原産。中国名は串珠石斛 chuan zhu shi hu。標高800~1900mの谷間の岩上または密林の樹幹に着生する。
 茎は垂れ下がり、円筒形、長さ30~40cm以上、細く、直径2~3mm、肉質で多数分枝し、しばしば枝の節が膨らみ、数珠状、節間は中央より上がしばしば膨れ、主茎では3.5cm、枝では1cmまで膨れ、乾くと黄褐色、ときに汚い黒色がかる。葉はしばしば2~5枚つき、枝の上部で互生し、狭披針形、長さ5~7cm×幅0.3~0.7cm(またはそれ以上)、革質で、基部は鞘状、先は鈍形または鋭形、わずかに鉤状、葉鞘は普通淡ピンク色、筒状、紙質。花序は側生、各花序柄に花が1個ずつ(たまに2番目の花序柄が生じて2花の花序になる)、花序柄は長さ5~15mm、細い。基部の鞘は1個または2個、筒状、膜質。花の苞は白色、卵形、長さ3~4mm、膜質。小花柄は緑色。子房は黄緑色、紫赤色の斑点があり、長さ約1.5cm、細い。花は広がって大きく、質は薄い。萼片は淡紫色または赤色、先端が濃紫色。花弁は白色、先が紫色。唇弁は白色で先端が紫色、基部の両側が黄色、ディスクには濃紫色のしみがあり、ずい柱の足は淡赤色、葯帽はクリーム白色。背萼片は卵状披針形、長さ30~36mm×幅7~8mm(またはそれ以上)、8または9本の脈があり、基部はわずかに狭まり、先は尖鋭形。側萼片は卵状披針形、背萼片とほぼ同長、8または9本の脈があり、基部は斜め。メンタム(mentum)はほぼ球形、長さ約6mm。花弁は卵状菱形、長さ29~33mm×幅14~16mm、主脈は5~6本、二次脈は多数、基部は楔形、先はほぼ鋭形。唇弁は卵状菱形、花弁とほぼ同長だが、幅ははるかに広く、上面に密に髭状毛があり、縁は小歯状、先は鈍形またはわずかに鋭形。ずい柱は長さ約2mm、ずい柱の足は長さ約6mm。葯帽は長さ約2mm、ほぼ円錐形、密に剛毛があり、前側の縁は不規則に切り裂かれ、先は広鈍形で凹形。
品種) 'Delicatum' , 'Giganteum'

34 Dendrobium falcorostrum Fitzg. デンドロビウム・ファルコロストルム

  synonym Thelychiton falcorostrus (Fitzg.) M.A.Clem. & D.L.Jones

 オーストラリア(ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州)原産。英名はbeech orchid。冷帯熱帯雨林に生える。
 茎は直立~開出する着生植物で、多肉質、円筒形で、先端に向かって徐々に細くなり、基部のみで発根し、長さ12~50cm×直径10~15mm、先端に2~5枚の葉を持つ。根は平滑で匍匐する。葉は開出~直立し、狭楕円形~倒披針形、長さ6~14cm×幅15~30mm、二つ折りで、薄く平滑である。花序は長さ8~16cm、4~20個の花がつく。萼片と側花弁は白色~クリーム色。背萼片は長さ16~25mm×幅4~9mm。唇弁は白色~クリーム色、黄色と紫色の斑紋があり、長さ10~15mm×幅7~12mm。ずい柱は長さ3~4mm、ずい柱の足は長さ6~7mm。花期は8~10月。
品種) × Allyn gx , × Ellen gx 'Snow White'

35 Dendrobium farmeri Paxton デンドロビウム・ファーメリ

  synonym Callista farmeri (Paxton) Kuntze
 インド(アッサム)、バングラデシュ、ラオス、マレーシア、ミャンマー、ネパール、タイ原産。英名はFarmer's Dendrobium。標高150~1000mの河川沿いの高木に生える。
 着生植物。茎は高さ約30cm、4角(かど)があり、棍棒形または紡錘形。葉は茎の上部に2~4枚つき、革質、卵状披針形、先は鋭形または尖鋭形。花序は、葉のない茎と葉のある茎の先端近くの節から生じる。総状花序は腋生、円筒形、長さ20cm以下、垂れ下がり、多数の花が密につく。花は直径3~5cm、白色から淡いピンク色、唇弁は鮮やかな橙黄色。花期は春。
品種) 'Brenda' , 'Harada' , 'Pink' , 'White'

36 Dendrobium fimbriatum Hook. フチドリセッコク 縁取り石斛

 中国(広西チワン族自治区、貴州省、雲南省)、ブータン、インド、ミャンマー、ネパール、タイ、ベトナム原産。中国名は流苏石斛 liu su shi hu。標高600~1700mの密林では樹幹に着生、山地の谷間では湿った岩に生える
 茎は硬く、傾伏または垂れ下がり、円筒形または基部より上はときにわずかに紡錘形で、長さ50~100cm、太く、直径8~12(~20)mm、分枝せず、多数の節があり、節間は3.5~4.8cm、縦溝があり、乾くと淡黄色または淡黄褐色になる。葉は長円形または長円状披針形、長さ8~15.5cm×幅2~3.6cm、革質、基部を革質の鞘がしっかりと包み込み、先は鋭形、ときにわずかに2裂する。花序は総状花序、長さ5~15cm、緩く6~12個の花がつく。花序柄は長さ2~4cm、花序軸は細く±湾曲している。基部の鞘は数個で重なり合い、筒状、基部の鞘が最も短く、長さ約3mm、先端の鞘は最大10mmで膜質である。花の苞は卵状三角形、長さ3~5mm、膜質、先は鋭形。小花柄と子房は淡緑色、長さ2.5~3cm。花はわずかに芳香があり、広がり、質は薄い。萼片と花弁は黄金色、唇弁はより濃い色調で、基部の両側に紫赤色の縞模様がある。ディスクには月形の横縞のある濃紫色の斑紋がある。背萼片は長円形、長さ13~18mm×幅6~8mm(またはそれ以上)、5脈があり、縁は全縁、先は鈍形。側萼片は卵状披針形、背萼片とほぼ同長でやや狭く、5脈があり、基部は斜め、縁は全縁、先は鈍形。メンタム(mentum)は円形、長さ約3mm。花弁は長円形、長さ12~19mm×幅7~10mm(またはそれ以上)、5脈があり、縁はわずかにギザギザになり、先は鈍形。唇弁はほぼ円形、長さ15~20mm、表面に密に毛があり、基部は約3mmの爪部に狭まり、縁は複合の房状へり。ずい柱は長さ約2mm、ずい柱の足は長さ約4mm。葯は円錐形、無毛、前側の縁は小歯状。
品種) 'Superbum' , 'Westonbirt'

37 Dendrobium findlayanum C.S.P.Parish & Rchb.f. デンドロビウム・フィンドラヤヌム

 中国(雲南省)、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は棒节石斛 bang jie shi hu。標高800~900mの開けた森林の樹幹に着生する。
 茎は直立または斜上し、長さ約20cm、直径7~10mm、分枝せず、数節があり、節間は扁平な棍棒形または棍棒形、長さ3~3.5cm、基部にはしばしば宿存する紙質の葉鞘がある。葉は茎の上部に互生し、披針形、長さ5.5~8cm×幅1.3~2cm、革質、基部は抱茎の鞘を持ち、先はわずかに鈍形で不等に2裂する。葉が落ちた後の古い茎から花序が伸び、花は2個つく。花序柄は長さ6~16cm、基部の鞘は長さ約5mmで膜質。花の苞は卵状三角形、長さ約6mm、膜質。小花柄と子房は淡いバラ色で長さ5~6cm。花は広がる。萼片と花弁は白色で先端はバラ色、唇弁の基部はバラ色で両側に赤紫色の縞模様がある。ディスクは中央が黄金色、ずい柱は前面に赤紫色の縞模様がある。葯帽は白色。背萼片は長円状披針形、長さ35~37mm×幅約9mm、5脈があり、ほぼ鈍形~鋭形。側萼片は卵状披針形、長さ35~37mm×幅約9mm、5脈があり、先はほぼ鋭形。メンタム(mentum)はほぼ円筒形、長さ約5mm。花弁は広長円形、長さ35~37mm×幅約18mm、5脈があり、基部は短い爪部があり、先は鋭形。唇弁はほぼ円形で凹面、幅約24mm、密に毛があり、鋭形。ずい柱は長さ約8mm。葯帽は鈍く丸い。
品種) 'Giganteum'

38 Dendrobium fleckeri Rupp & C.T.White デンドロビウム・フレッケリ

 オーストラリア(クイーンズランド州)原産。英名はslender cane orchid。標高700~1300mの山脈や台地の高地では局地的によく見られ、熱帯雨林では樹木や岩の上、開けた森林では湿潤な斜面や尾根に生育する。
 偽鱗茎は円筒形、長さ20~60cm×幅約6mm、針金状、古くなると溝が入り、通常は黄褐色。葉は2~4枚つき、長さ40~80mm×幅15~25mm、濃緑色。総状花序は長さ10~40mm、花は1~8個つく。花は長さ20~35mm×幅20~30mm、白色、帯緑色、淡黄色~黄色またはアプリコット色、花弁は萼片より色が薄いことが多い。萼片と花弁は肉質で、広く広がる。背萼片は直立または反り返り、長さ12~17mm×幅4~5 mm。側萼片は大きく広がり、長さ10~15mm×幅4.5~5.5mm。花弁は斜めに直立し、広がり、長さ9~14mm×幅3~4mm。唇弁は約・長さ9mm×幅5mm、全体に白色~緑色または帯赤色の斑紋がある。側裂片はずい柱のすぐ横に直立し、鈍く尖る。中裂片は心形、先は細くなり短く尖り、中央のうねが目立つ。花期は7~10月。
品種) 'Kate'

39 Dendrobium formosanum Roxb. ex Lindl. デンドロビウム・フォルモサヌム

  synonym Callista formosa (Roxb. ex Lindl.) Kuntze
  synonym Dendrobium formosum var. giganteum W.Bull
 インド、アンダマン諸島、アッサム、バングラデシュ、ラオス、ミャンマー、ネパール、タイ、ベトナム原産。英名はnoble dendrobium, beautiful giant-flowered dendrobium。標高300~2300mに生育する。広く栽培されている。
 小型から中型の着生ラン。高さ23~75cm。茎は中型で円柱形で直立し、茎の上部3分の2に葉がつく。葉は長円形、鈍形、下部には毛の多い筒状の葉鞘が連なる。花序は成熟した葉の先端近くに腋生または頂生、短い総状花序、花が1~4個つく。花は芳香があり、大きく、直径8~15cm、白色、唇弁の内側に橙色の斑紋がある。花期は通年。主に秋~冬。
品種) 'Giganteum'

40 Dendrobium furcatopedicellatum Hayata タマザキセッコク 玉咲石斛

 台湾原産。中国名は双花石斛 shuang hua shi hu。台湾中部および南部の山地林に生育する。
 茎は直立し、円筒形、長さ30~40cm以上、直径約2mm、上部に対生する葉があり、節間は3~5cm。葉は線形、約・長さ11cm×幅0.4cm、革質、3脈があり、基部はわずかに狭まり、その後広がり鞘になり、先は尖鋭形。葉鞘は筒形、長さ約3.5cm、節間をしっかりと包み込む。花序は散形花序で側生し、2個のが直角に外側に広がる。花序柄は長さ約13mm、基部に1~2個の鞘がある。小花柄と子房は長さ約1cm。花は少し開き、淡黄色。萼片の両側の中央に紫色の斑点がある。萼片は狭披針形、長さ約3cm、基部の幅約3.5mm、メンタム(mentum)は長さ約5mm、±湾曲する。花弁は萼片とほぼ同長だが、比較的狭い。唇弁は3裂すし、側裂片は直立し、小さく鈍形。中裂片は三角状披針形、やや大きく、長さ1~1.5cm、縁には縁毛状の歯があり、先は反り返る。ディスクには軟毛がある。

41 Dendrobium glomeratum H.J.Veitch ex Rob. デンドロビウム・グロメラトゥム

  synonym Dendrobium crepidiferum J.J.Sm.
  synonym Dendrobium sulawesiense Erfkamp & O.Gruss
 インドネシア(マルク州、スラウェシ島)原産。英名はball dendrobium。標高1200m以上の古い森林に生える。
 着生ラン。茎は垂れ下がり、細く、長さ30cmまで伸びる。葉は3枚つき、長円形~披針形、濃緑色で光沢がある。葉鞘には黒色の斑点がある。古い葉のない茎に2~5(~10)個の花の房状につく。花は大きく、萼片と花弁がほぼ平開し、直径3~4cm、濃いラベンダー色で条線があり、唇弁は鮮やかな橙赤色。
品種) 'Golden Gate'

42 Dendrobium goldschmidtianum Kraenzl. ベニバナセッコク 紅花石斛

  synonym Dendrobium victoriae-reginae Loher. var. miyakei (Schltr.) T.S.Liu et H.J.Su

  synonym Dendrobium miyakei Schltr.
 台湾、フィリピン原産。中国名は红花石斛 hong hua shi hu。台湾南部の標高200~400mに生える。
 茎は直立または垂れ下がり、円筒形、ときに中間部が太くなりわずかに紡錘形になり、長さ40~60cm、直径5~10mm、基部は狭まり、分岐せず、多数の節があり、節間は倒円錐状円筒形、長さ1~2cmである。葉は披針形または卵状披針形、長さ6~10cm×幅1.2~2cm、革質、先は尖鋭形。葉鞘は緑色で赤みがかり、茎をしっかりと包み込む。花序は多数、最後から2番目の(penultimate)および古い先端に側生し、房状につき、長さ5~25mm、密に6~10個の花がつく。花の苞は卵状披針形で約・長さ3mm×幅2.5mm、膜質、先は鋭形。小花柄と子房は褐緑色、長さ約1.3cm。花は広がらない。萼片、花弁、唇弁は鮮赤色、ずい柱は黄色、足は黄緑色、葯帽は黄色。背萼片は楕円形、約・長さ10mm×幅5mm、5脈があり、先は鈍形。側萼片は斜めの卵形、背萼片とほぼ同長、5脈があり、基部は斜め、先は鋭形。下顎部(mentum)は狭円錐形、長さ約1cm。花弁は斜めの倒卵形~長円形、背萼片とほぼ同長かまたはやや狭く、3脈があり、基部は狭まり、先は鋭形。唇弁はへら形、長さ15~22mm×幅7~8.5mm(またはそれ以上)、基部には狭い爪部があり、縁は全縁、先はやや鈍形。ずい柱は長さ約2mm、足は長さ約1cm。葯帽は円錐形、前縁には微細なパピラがある。
品種) 'Burnham' , 'Eve's Best' , 'Kraenzl' , 'Kraenzl' × victoria-reginae 'Loher'

43 Dendrobium gouldii Rchb.f. デンドロビウム・ゴウルディー

 ビスマルク諸島、ソロモン諸島、バヌアツ原産。標高0~700mの熱帯雨林、湿地林、海岸林、孤立林に着生する。また、露出した場所に生育し、サンゴ崖にも岩生する。
 着生または岩生の草本植物。茎は高さ0.9~1.8m、杖状、中央がわずかに太くなることが多い。葉は革質、長円形または楕円形、先は鈍形または円形、長さ12~17.5cm×幅5~6.3cm、関節があり、基部に長さ2.6~4cmの筒状の鞘がある。花序は長さ30~70cm、7~40個の花がつく。苞は卵状三角形、鋭形またはほぼ鋭形、長さ3~5mm。花の大きさは非常に変異が大きく、小花柄と子房は長さ2.8~4.7cm。背萼片は反り返り、線状披針形、先が鋭形、長さ2~2.6cm×幅0.5~0.6cm。側萼片は鎌形、披針形、鋭形または尖鋭形、長さ2.2~2.6cm×幅0.8~1cm。下顎部(mentum)は円錐形、長さ8~10mm、先はわずかに反り返る。花弁は線状へら形、鈍形、長さ27~4cm×幅0.3~0.5cm、1~3回捻じれる。唇弁は3裂し、長さ2.2~2.4cm×幅1.3~1.5cm、側裂片は斜めの長円形、前面は円形、縁はギザギザに切れ込む。中裂片はほぼへら形、鈍形で、先は小突起形、縁はギザギザ。カルス(通常、唇弁に生じる肉質の肥厚部)は5本のうねがあり、中央の3本は突出し、中裂片の中央の先で隆起する。ずい柱は長さ6~8mm、先に小歯があり、両側に短いステリジウム(stelidium)がある。
品種) 'Guadalcanal' , 'Guadalcanal' × lineale 'Kui'

44 Dendrobium hancockii Rolfe ホソバセッコク 細葉石斛
  synonym Dendrobium odiosum Finet
 中国(甘粛省、広西チワン族自治区、貴州省、河南省、湖北省、湖南省、陝西省、四川省、雲南省)、ミャンマー、ベトナム原産。中国名は细叶石斛 xi ye shi hu。標高700~1500mの山地林の樹幹に着生、山地谷の岩盤に生育する。
 茎は直立し、円筒形または時に基部より上に拡張した数節を持ち紡錘形で、長さ80cmまで、直径2~20mm、硬く、通常分枝し、節間は4.7cmまで、縦溝または縞があり、乾くと濃黄色または橙色で、光沢がある。葉はしばしば3~6枚で、主茎と枝の上部に互生し、線形、長さ2.5~7cm×幅0.3~0.6(またはそれ以上)cm、基部に革質の鞘を持ち、先は鈍形で不等に2裂する。花序は長さ1~2.5cm、総状花序に1個または2個の花がつく。花序柄は長さ5~10mm、花の苞は卵形、長さ約2mm、膜質、先は鋭形。小花柄と子房は淡黄緑色、長さ12~15mm。子房はわずかに拡張する。多くのクローンは閉鎖花性である。普通の花ではわずかに芳香があり、広がり、厚い質感がある。萼片と花弁は黄金色、唇弁は黄金色、側裂片の内側に数本の赤い条線があり、ディスクはしばしば淡緑色になる。背萼片は卵状楕円形、長さ(10~)18~24mm×幅(3.5~)5~8mm、7本の脈があり、先は鋭形。側萼片は卵状披針形、背萼片とほぼ同長だがやや狭く、7本の脈があり、先は鋭形。下唇弁は広円錐形、長さ約5mm。花弁は斜めの倒卵形またはほぼ楕円形、背萼片とほぼ同長で幅が広く、7本の脈があり、先は鋭形。唇弁は長さと幅が10~20mm で、基部にカルスがあり、中央は3裂し、側裂片はずい柱を包み込み、±ほぼ円形で、先は円形、中裂片はほぼ扁円形または剣状円形で、先は鋭形。ディスクは側裂片の間に密に短いパピラがあり、中裂片まで伸びる。ずい柱は長さ約5mm、基部はわずかに広がり、ずい柱の足は長さ約6mm。ずい柱の歯はほぼ三角形、先は短い鈍形。葯帽は斜めの円錐形、表面は平滑、前面には3本のうねがあり、前縁は小歯がある。
品種) 'Margaret'

45 Dendrobium harveyanum H. G. Reichenbach デンドロビウム・ハルベヤヌム

 中国(雲南省)、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は苏瓣石斛 su ban shi hu。標高1100~1700mの開けた森林の樹幹に着生する。
 茎は紡錘形で、普通は湾曲し、長さ8~16cm、直径8~12mm、硬く、分岐せず、節が3~9個あり、節間が1.5~2.5cm、多数の捻じれた縦うねがあり、乾くと褐黄色になり、光沢がある。葉はしばしば2または3枚つき、茎の上部に生じ、斜上し、長円形または狭楕円状長円形、長さ10.5~12.5cm×幅1.6~2.6cm、革質、基部は収縮し、革質の鞘で包まれ、先は鋭形。花序は前年またはより古い葉のついた茎の先端に垂れ下がり、長さ3.5~9cm、細く、花は緩く少数。花序柄は基部に3または4個の鞘を持ち、卵形。花の苞は卵状三角形、長さ約1mm。小花柄と子房は長さ約2.5cm。花は広がり、質が薄く、黄金色。背萼片は披針形、長さ約12mm×幅5~6mm(またはそれ以上)、5~6脈があり、やや鈍形。側萼片は卵状披針形、約・長さ12mm×幅7mm、7脈があり、先はやや鈍形。下顎部(mentum)はほぼ球形、長さ約3mm。花弁は長円形、約・長さ12mm×幅7mm、3脈があり、縁には密に長い縁毛があり、先は鈍形。唇弁はほぼ円形で凹面形、幅約2cm、基部は短い爪部になり、縁は複合の縁毛がある。ディスクには密に短い絨毛がある。ずい柱は長さ約4mm。葯帽はほぼ円錐形、±無毛、前縁は不規則な歯があり、先は鈍形。
品種) 'Teeside'

46 Dendrobium hasseltii (Blume) Lindl. デンドロビウム・ハセルティー
  synonym Dendrobium brinchangense Holttum [白花]
  synonym Dendrobium curtisii Rchb.f.
  synonym Dendrobium kuhlii (Blume) Lindl.
 マレーシア、インドネシア原産。英名はHasselt's dendrobium , spinach orchid。標高1500~3000mの高山の尾根の苔むした森に生息する。
 大型の着生植物。茎は短く、直立~垂れ下がり、細く、多数の葉をつける。葉は細く、線形~卵形、基部の幅が最も広く、先端に向かって均一に狭くなり、先は鋭形、基部には抱茎の紫色の鞘があり、関節がある。花序は非常に短い腋生の総状花序、成熟した茎の葉のない部分の頂点にある節から花が1~3個生じる。花は蜂蜜のような香りがあり、濃ピンク色、直径約2.5cmまで。花期は春、夏、秋。
品種) 'Alba'

47 Dendrobium helix P.J.Cribb デンドロビウム・ヘリックス
 ビスマルク諸島原産。標高0~150mの海岸沿いの樹木、海岸林、熱帯雨林の樹木に着生する。
 着生草本。茎は群生し、高さ1~2.2mまたはそれ以上、杖状で基部がわずかに膨らみ、直径最大7.5cm。葉は革質、楕円形または卵状楕円形で、先は鈍形または円形で不明瞭に2裂し、長さ16cm×幅6.5cm・以下、筒状の鱗状の長さ3cm以下の鞘が基部にあり、関節がある。花序は1~数個、広がるか直立し、長さ14cm以下になり、花は緩く20個まで。苞は卵形、鋭形または尖鋭形、長さ4~5mm。花は直立または下向きになる。小花柄と子房は長さ約4.5cm。背萼片は反り返って波打つ、長円状披針形で鈍形、長さ2.7~3cm×幅0.8cm。側萼片は反り返り波打ち、斜めの長円形、鈍形、長さ2.6~2.7cm×幅1~1.2cm。下顎部(mentum)は短い斜めの円錐形、長さ9~10mm。花弁はへら形、円形または鈍形、長さ3~4.5cm×幅0.5~1cm、(1~)2~4回捻じれる。唇弁は3裂し、長さ2~2.2cm×幅1.1~1.2cm。側裂片は狭楕円形、切形で前方に広がる。中裂片は反曲し、長円形、先は小突起形。カルスは中裂片の中央で先細りになる3つの低いうねを持つ。ずい柱は長さ4mm、先端の腹側に2個の尖鋭形のステリディア(柱頭の頂縁から突出する)がある。
品種) 'Pomio Brown'

48 Dendrobium hellwigianum Kraenzl. デンドロビウム・ヘルウィギアヌム

  synonym Dendrobium rhaphiotes Schltr.
 ニューギニア原産。標高1400~2700mの山地林に着生するが、まれに陸生する。
 直立または広がり、房状になり、ときに枝分かれする着生植物、高さ24cmまでなり、成熟した植物はしばしば湾曲し、古い偽鱗茎が年齢とともにより垂れ下がるため、斜上する習性がある。根は直径0.5~1.5mm、白色。根茎は通常短いが、ときに長くなる(新しい茎は以前に形成された偽鱗茎の基部から1または2節上に生じる)。偽鱗茎は長さ1~8cm×幅0.2~0.6(~0.8)cm、紡錘形~円筒形、節でやや狭まり、ときにわずかに湾曲し、新しい茎の先から1~5枚の葉が生じる。葉は長さ1.5~16cm×幅0.05~0.25cm、直立またはほぼ直立し、円柱形またはほぼ円柱形、溝があり、先は鋭形~鈍形、肉質。鞘は平滑、古い鞘は宿存し、紙質。花序は頂生、葉のある茎と葉のない茎の両方から生じ、ほぼ無柄、1~3個の花がつく。苞片は規則的で、卵状尖鋭形。花は長さ1.7~3.2cm、通常大きく開き、約4~6ヶ月咲き続ける。中(背)萼片は長さ7~13mm×幅2~4mm、狭卵形、鋭形。側萼片は長さ17~31mm×幅3~6.5mm、狭三角形で、鋭形~尖鋭形。基部の癒合部は円筒形~ほぼ円錐形、長さ3~12mm。下顎部(mentum)は全長10~22mm、先は2裂または鈍形。花弁は長さ6~11mm×幅1.5~3mm、線形~倒卵形、先は鋭形。唇弁は長さ14~28mm×幅2~3.5mm、ほぼ3裂し、線状倒披針形、基部でずい柱の足につき、先部は自由で縁はわずかに内曲し、横うねは無く、先は反曲せず、鋭形~ほぼ尖鋭形。ずい柱は長さ約2.5mm、ずい柱の足は長さ10~22mm。葯は幅1.5~2mm。花粉塊は長さ約1mm。子房は5翼があり、背側の3翼は互いに接近し、たまに波打つ。小花柄と子房は長さ15~28mm。果実は長さ14mm×幅8mm、卵形。花期は2月、5月、7月~12月。
品種) 'Sherborne Blue'

49 Dendrobium hemimelanoglossum Guillaumin デンドロビウム・ヘミメラノグロッスム

 ベトナム原産。標高1400~1500mの冷涼な場所に生息する。
 小型の着生植物または陸生植物、高さ20cmになる。茎は円筒形で節ごとに角(かど)があり、節は斜めになる。葉は落葉性、わずかに2列生、多数つき、長円形~長円状披針形、長さ7cmまで、非常に薄い膜質。茎に沿った節から垂れ下がる非常に細い長さ20cmの花序に、香りのよい花が1~3個つく。花は芳香があり、緑黄色、長さ約1cm。背萼片は直立し、側背萼片2個は横に広がり、花弁より大きい。内側の2花弁は萼片の間に斜上しやや鎌状に湾曲し、3~5本の紫色の脈がある。唇弁は大きく前に突き出し、先部は濃紫色、中央の部分は両方の側花弁よりも長く、縁は波状で、先端で大きい丸い膨らみが3個あり、基部では、これらの膨らみはより細く、真っ直ぐで不規則。葯帽は黄緑色。花期は秋~冬。
品種) 'Clare'

50 Dendrobium hercoglossum Rchb.f. デンドロビウム・ヘルコグロッスム

 中国(安徽省、広東省、広西チワン族自治区、貴州省、海南省、湖南省、江西省、雲南省)、ラオス、マレーシア、タイ、ベトナム原産。中国名は重唇石斛 chong chun shi hu。標高600~1300mの密林の樹幹に着生、谷間の湿った岩盤に岩生する。
 茎は垂れ下がり、乾くと淡黄色、円筒形または基部から上部にかけて太くなり、通常、長さ8~40cm×直径2~5mm、節は少数~多数、節間は1.5~2 cm。葉は狭長円形または長円状披針形、長さ4~10cm×幅0.4~0.8(~1.4)cm、革質、基部にしっかりと閉じる鞘があり、先は鈍形で不等に2裂する。花序はしばしば数個つき、古い葉のない茎から生じ、2~3花がつく。花序柄は緑色、長さ6~10mm。花序軸はときにわずかに上向きに湾曲し、長さ1.5~2cm、細くて弱く、基部に3~4個の短い筒状の鞘がある。花の苞は卵状披針形、小さく、長さ3~5mm、乾燥した膜質、先は鋭形。小花柄と子房は淡桃色がかった赤色、長さ1.2~1.5cm。花は広がる。萼片と花弁は淡ピンク色、唇弁は白色、上唇(epichile)は淡ピンク色、ずい柱は白色、葯は紫色。背萼片は卵状長円形、長さ13~18mm×幅5~8mm(またはそれ以上)、7脈があり、先は鋭形。側萼片はやや斜めの卵状披針形、背萼片とほぼ同じ大きさ、7脈があり、先は尖形。メンタム=唇弁基部(mentum)は非常に短い。花弁は倒卵状長円形、長さ12~15mm×幅4.5~7mm(またはそれ以上)、3脈があり、先は鋭形。唇弁は直立し、長さ約1cm、上唇(epichile)と下唇(hypochile)がある。下唇はほぼ球形、内面は密に髭状毛があり、先は密に短い房状へりになる。葯は三角形で比較的小型、無毛、先は鋭形。ずい柱は長さ約4mm、下部は広がる。ずい柱の足は長さ約2mm、ずい柱の歯は三角形、先はわずかに鈍形。葯帽はほぼ球形で、密に微細なパピラがあり、前側の縁はギザギザになる。
品種) 'Gillian'

51 Dendrobium hookerianum Lindley デンドロビウム・フーケリアヌム

 中国(西蔵、雲南省)、インド原産。中国名は金耳石斛 jin er shi hu。標高1000~2300mの山地の谷底では岩上に生えるが、山地林では樹幹に着生する。
 茎は垂れ下がり、円筒形、長さ30~80cm、直径4~7mm、硬く、分岐せず、多数の節があり、節間は2~5cm、乾くと淡黄色になる。葉は茎全体に互生し、卵状披針形または長円形、長さ7~17cm×幅2~3.5cm、革質、基部はわずかに狭まり、鞘状に広がり、上部は非対称、先は長く鋭形。葉鞘は茎をしっかりと包み込む。花序は1~数個つき、今シーズン成熟した葉のある茎の先端部に付き、長さ4~10cm、花は2~7個が緩くつく。花序柄は長さ2.5~5cm、茎に対して90度の角度で外側に広がることが多い。基部の鞘は3個または4個で、重なり合い、下端が最も短く、上端が最も長い。花の苞は卵状披針形、長さ4~6mm、先は鋭形。小花柄と子房は長さ3~4cm。花は広がり、質は薄く、黄金色、ディスクの両面に紫色のしみがある。背萼片は楕円形~長円形、長さ24~35mm×幅9~16mm、7脈があり、鋭形。側萼片は長円形、長さ24~35mm×幅9~16mm(またはそれ以上)、7脈があり、基部は斜め、先はほぼ鈍形または鋭形。メンタム(mentum)は円錐形、長さ約8mm。花弁は長円形、長さ24~35mm×幅10~18mm(またはそれ以上)、7脈があり、縁は全縁、先はほぼ鈍形。唇弁はほぼ円形、幅20~30mm、内側に密に毛が生え、基部は短い爪部があり、爪部はカルス状、縁は複線状の房状へり。ずい柱は長さ約4mm、上部が大きくなる。葯帽は円錐形、無毛、前縁には小歯がある。
品種) 'Fowler'

52 Dendrobium infundibulum Lindl. デンドロビウム・インフンディブルム

 中国(雲南省)、アッサム、バングラデシュ、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は高山石斛。英名はsmall-funnel-lipped dendrobium。標高約2000mの密林の樹幹に生育する。
 茎は堅く円筒形で、上下の太さが等しく、長さ12~60cm×太さ4~7mm、分枝せず、多数の節を持ち、節間は3~5cm、縦にうねがある。葉は10枚まで、茎の中央より上に交互に2列に生じる。葉は革質、長円形、長さ5~8cm×幅1.2~2.3cm、先は鈍形、側部はわずかに不均等に裂け、基部は退化して抱茎の鞘となり、若いうちは下面が黒色の硬い毛で覆われ、葉鞘も黒色の硬い毛で密に覆われる。花序は葉のついた茎の上部から生じる総状花序、花は1~2個である。花序柄は短く、長さ約5mm、基部に長さ5~10mmの広卵形の鞘が3~4枚ある。蕾は卵状三角形、長さ7~13mm×幅6~7mm、先が鋭形、下側に黒い剛毛が密生する。小花柄と子房は長さ3~4cm。花は唇弁の基部が橙赤色である以外は白色で、広がる。中央の萼片は長円形、長さ2.5~3cm×幅7~10mm、先が鋭形、脈が5~6本ある。側萼片は斜めの披針形、上萼片は中央の萼片と同長、下萼片は長さ4~5cm×幅8~11mm、先が鋭形、脈が7~8本ある。萼の袋は細長い。花弁は真っすぐで角張り、倒卵形、長さ2.5~3.7cm×幅1.2~2.2cm、先端は鈍く短く尖り、脈は7~8本ある。唇弁は長さ3.5cmで、3裂片があり、側裂片は倒卵形で、ずい柱を包み込み、前端の縁はわずかに波打ち、中裂片はほぼ円形で、側裂片間の幅よりはるかに小さく、幅1.1~1.5cm、先は2つに裂け、縁に不規則な鋸歯がある。花弁には、唇弁の基部から中裂片の基部にかけて、4~5本の平行な竜骨がある。ずい柱は長さ約6mmで、長さ2mmの三角形の鋸歯がある。葯帽はほぼ半球形、前端の縁は細かい鋸歯があり、先端はわずかに凹む。花期は8~11月。
品種) 'Cassiobridge' , 'Margaret'

53 Dendrobium jenkinsii Wall. ex Lindl. デンドロビウム・ジェンキンシー

 中国(雲南省)、アッサム、ブータン、インド、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は小黄花石斛 xiao huang hua shi hu。標高700~1300mの開けた森林に生える。
 茎は偽鱗茎で集合し、基物に密着し、卵形、扁平、長さ1~2.5cm、4稜があり、うねがあり、節は2~3個、葉は1個、先につき、長さ1~3cm×幅0.5~0.8cm。花序は偽鱗茎から側生し、茎より短いかほぼ同じ長さで、花は1~3個つく。花序柄は長さ約1.4cm、無毛。花の苞は披針形、長さ15~25mm×幅4~5.5mm、膜質、鋭形。小花柄と子房は長さ4~5cm、細い。花は長さ約4cm、一様に黄橙色。背萼片は長円形、長さ10~12mm×幅5~6mm、5脈があり、鈍形。側萼片は狭卵状楕円形、長さ13~14mm×幅4~5mm、5脈があり、先は鈍形。下顎部(mentum)は幅4~5mm。花弁は楕円状卵形~円形、長さ1~1.6cm×幅0.5~0.9cm、5脈がある。唇弁は横向きの倒心形、長さ1.5~2.2cm×幅1.7~2.8cm(展開時)、上面は中央部に軟毛があり、縁は全縁、先はギザギザになる。ずい柱は長さ約6mm、太い。
品種) 'Highcliffe Castle'

54 Dendrobium jonesii Rendle デンドロビウム・ジョネシー

 オーストラリア(クイーンズランド州)原産。英名はoak orchid。
 着生または岩生の草本植物。偽鱗茎は長さ20~50cm、幅3~4cm、暗褐緑色。葉は2~7枚つき、薄い革質、暗緑色、長さ6~15cm、幅4~6cm。花茎は長さ20~35cm、花が10~35個つき、花は長さ16~20mm×幅20~25mm、クリーム色または白色、倒生。萼片と花弁は尖り、萼片は長さ16~22mm×幅2.5~4.5mm。花弁は萼片の長さとほぼ同じだが、幅が狭い。唇弁は白色、紫色の斑点があり、長さ約8mm×幅約7mm、3裂し、側裂片は湾曲し、中裂片は長円形、中線に沿ってオレンジ色のうねがある。花期は7~11月。
品種) 'Burnham'

55 Dendrobium kingianum Bidwill ex Lindl. デンドロビウム・キンギアナム

 オーストラリア(ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州)原産。英名はPink Rock Orchid。
 岩上着生またはまれに、着生または地上生。茎は広がり、多肉質で、根元で最も太く、先に向かって著しく先細になり、根元でのみ発根し、長さ5~30㎝×直径1.1~2.2㎜、先に3~6枚の葉がつく。根は滑らかで、這う。葉は開出~直立し、狭楕円形~狭倒卵形、長さ3~10㎝×幅10~20㎜、2つ折りになり、質が薄く、平滑。花序は長さ7~15㎝、花が2~15個つく。萼片と側花弁は白色~濃紫色になり、普通、ピンク色。 背萼片は長さ9~16㎜×幅4~7㎜。唇弁は緑色の竜骨があり、普通、紫色ので大きな斑紋があり、長さ8~15㎜×幅7~12㎜。ずい柱は長さ約3㎜。ずい柱の足は長さ5~8㎜。花期は2~5月。
品種) 'Album' , 'Corrigans Red' , 'De00008'PBR , 'Little Beauty' , 'Mount Tambourine' , 'Norbury' , white

56 Dendrobium laevifolium Stapf  デンドロビウム・ラエビフォリウム

 ニューギニア、ガラパゴス諸島(サンタクルス島)、ソロモン諸島、バヌアツ原産。苔むした森の樹床から数フィート上にある幹や小木のわずかに傾斜した枝に生える。
 叢生する着生植物、高さ2.5~18cm。根は直径約2mm。根茎は短く、長さ約0.5cm。偽鱗茎は長さ0.7~4.5cm×幅0.2~1cm、約6節をもち、円筒形、紡錘形、フラスコ形または卵形、密集し、先に2まれに3枚の葉がつく(その場合3番目の葉は非常に小さい)。葉は長さ(1.5~)5.5~14.5cm×幅0.5~2.5cm、線形、長円状披針形または楕円形、中程度の厚さであり、先は鋭形またはほぼ鋭形で微突形、ほぼ葉柄がある。鞘は筒状、長さ約2cm以上、平滑、成長すると緩く広がる繊維状に分かれる。花序は花が1~2(~4)個つき、ほとんどが葉のない茎に頂生または上部の節に生じ、ほぼ無柄である。苞は長さ8mm×幅8mm・以下、円形~卵状三角形、短い尖鋭形または小突起形。花は長さ2~4.5cm×幅4.5mm。中央の萼片(背萼片)は長さ12mm以下×幅5~11mm、楕円状長円形~卵状長円形、先端の小突起に向かってわずかに竜骨がある。側萼片は長さ20mm以下×幅5~10mm、長円形~卵形、先の鋭形または尖鋭形に向かって徐々に細くなる。基部の癒合部は最大4~7mmの長さで、筒状~狭い円錐形。メンタム(mentum)は全長8~20mm、先端は鈍形。花弁は長さ12mm以下×幅6~11mm、倒卵形、円形または倒披針形、先は鈍形で小突起形。唇弁は長さ21mm×幅3mm・以下。花序は長円形、広がると直径約6mm、倒披針形、舟形、パピラがあり、縁は上向きに湾曲し、先は小突起形、基部の上約6mmに三日月形の浅い横向きのカルスがある。ずい柱は長さ4.5~5mm×幅約2.5 mm、ずい中の足は長さ8~20mm、基部から約2.5mmのところに小さな角張ったフラップがある。葯は幅1.5~2mm。花粉塊は長さ1~1.5mm。子房は不明瞭な三角形で、角(かど)は丸く、浅い6本の溝がある。小花柄と子房は長さ(8~)10~28mm。果実は長さ28mm×幅10mm、長円状卵形。花期は3月、8月、10月。
品種) 'Silvine'

57 Dendrobium lasianthera J.J.Sm. デンドロビウム・ラシアンテラ

 ニューギニア原産。標高0~100mの川沿いや小川沿い、湿地林の小木に着生する。
 着生草本。茎は長さ2.7mまで伸び、杖状、上部に葉がある。葉は革質、楕円形、先は不等に2裂し、筒状鞘は長さ約2~3cm、関節がある。花序は長さ24~50cm、約8~30個の花がつく。苞は楕円形、先は鋭形またはほぼ鋭形、長さ4~6mm。花は大きく非常に目立つ。小花柄と子房は長さ4~4.6cm。背萼片は直立し、披針形、鋭形、長さ2.5~3.2cm×幅1.1cm、螺旋状に捻じれる。側萼片は反り返り、斜めの亜ほぼ線状三角形、鈍形またはほぼ鋭形、長さ4cm×幅1.3cm・まで、螺旋状に捻じれる。メンタム(mentum)は狭円錐形、長さ1.7~1.9cm、子房に対して鋭角に後方に向く。花弁は直立・開出し、線状へら形、鈍形または円形、長さ3.5~4.4cm×幅0.4~0.65cm、3または4回螺旋状に捻じれる。唇弁は前に突き出し(porrect)、凸面形で3裂し、長さ3.6~4.75cm×幅1.75~1.9cm。側裂片は狭楕円形、前方に円形で広がる。中裂片はへら方、先は小突起形、長さ約8mm×幅6~8mm、側縁は反り返り、中裂片の基部に3本または稀に5本の平行な竜骨状のカルスがあり、中央の竜骨が最も長く、ときに先でわずかに隆起する。ずい柱は長さ9~9.5mm、先は切形。花期は1年中。開花は6~12週間続く。
品種) 'May River Red' , 'Nye Hill' , 'Singapore Glory'

58 Dendrobium lawesii F.Muell. デンドロビウム・ラウェシー

 ニューギニア、ソロモン諸島原産。標高650~1500の低山帯森林に生息する着生植物。
 根茎は短く、根の直径は1~2mm。茎は密集し、垂れ下がり、細~やや太く、分岐せず、長さ7~65cm×直径4~6mm、茎全体に葉があり、節間の長さは1~2cm。葉鞘は節間よりわずかに長く、無毛またはわずかに疣がある。葉は(ほぼ)開出し、基部で捻じれるため、茎とともに一平面に広がり、卵状披針形、長さ4.5~7cm×幅1~2cm、紙質、先端近くの縁は小歯状、先は尖鋭形。花序は落葉した茎に側生し、総状花序であり、非常に短く、1~8個の花が密につく。花の苞は卵形、長さ2~5mm、鋭形。小花柄と子房は長さ2.5~3.5cm、子房は顕微鏡的な毛がある。花は長さ2.5~3.5cm。背萼片は広卵状長円形、長さ0.7~0.8cm×幅3~4mm、急に鋭尖形。側萼片の自由部分は斜めの広卵状長円形、幅7~8mm、先は鈍形。下顎部(mentum)は狭円錐形、長さ2.2~3cm、鋭形、前端は長さの約半分で閉じる。花弁は披針状長円形、長さ0.7~0.8cm×幅2.5~3.5mm、先は鋭形。唇弁はへら形、平らになったとき、長さ2.6~3cm×幅0.8~0.9cm、基部は線形、ずい柱の足の先半分に付着し、基部より約3分の1の位置にU字形のカルスがあり、先は内屈し、縁には微細な小歯がある。ずい柱は長さ約5mm、ステルディア(stelidia)は短く、ずい柱の足は長さ2.2~3cm。花粉塊は4個、嘴状体(rostellum)から生じた粘着性のある白い物質に付着している。花期は通年。
品種) 'Gina' , 'Katherine'

59 Dendrobium leptocladum Hayata イトウセッコク 伊藤石斛

 台湾原産。中国名は菱唇石斛 ling chun shi hu。標高600~1600mの山地林の樹幹に着生、山地渓谷の岩崖に岩生する。
 茎は垂れ下がり、狭円筒形、長さ20~50cm×直径約1.5mm、普通は分枝し、節間は1.5~2cm。葉は線形または草状、長さ5~10cm×幅2.5~5cm、またはそれ以上、基部は鞘状で、葉身との接合部に間接があり、先は鋭形。葉鞘は宿存し、茎をしっかりと包み込む。花序は葉のない茎の下部に付き、1個または2個の花がつく。小花柄と子房は長さ6~10mm。花は半開きで、雪白色。背萼片は楕円形、約・長さ12mm×幅4mm、先は鋭形。側萼片は斜めの卵状披針形、背萼片とほぼ同長、長さ4~6mm、またはそれ以上、基部は斜め、先は鋭形。下顎部(mentum)は長くて狭く、長さ約1.5~2.5cm。花弁は狭楕円形、約・長さ12mm×幅3.5mm、先は鋭形。唇弁は菱形、長さ14~15mm×幅7~8mm、またはそれ以上、上面表側の中央部より上部に巻き毛があり、基部は狭まり爪になり、縁は目立たない程度に3裂する。ディスクには1本の縦に扁平な厚い中央うねがある。ずい柱は長さ約1mm、ずい柱の足は長さ約5mm、葯帽はほぼ球形。

60 Dendrobium leucocyanum T.M.Reeve デンドロビウム・レウコキアヌム
 ニューギニア原産。標高1600~2600mの山地林の樹幹に着生する。
 匍匐性でマット状に広がる着生植物で、高さ最大5cm。根は平滑で細く、直径0.3~1mm。根茎は明瞭で、平伏し、直径2~3mm。偽鱗茎はやや密にあり、球形~棍棒形で、長さ0.5~2cm×幅5~15mm、すぐにしわが寄る。若い頃は薄膜質の鱗片葉に覆われ、先に2枚、まれに3枚の葉がつく。葉は卵状楕円形~楕円形、長さ0.6~3.5cm×幅0.3~1.8cm、ほぼ鋭形~鋭形、しばしば微突形である。花序は落葉した偽鱗茎の先端に頂生し、5~25個の花が密につく。花序柄と花序軸は非常に短い。苞は卵形、鋭形~尖鋭形、長さ2~4mm。子房は長さ7~9mmの小花柄を持つ。花は長さ8~11mm、無毛だが、ときに外側はわずかに疣状になる。背萼片は長円形、長さ3.5~4.5mm×幅2.0~2.5mm、ほぼ鋭形。側萼片は長さ7.5~10mm×幅2.5~3mm、下顎部(mentum)は鈍形または先が2裂する。花弁は倒卵状へら形、長さ3~4mm×幅1.5~2mm、鋭形。唇弁は単純、長円状へら形、長さ7~9mm×幅2.5~3mm(広がったとき)、側面から見ると3つの部分に分かれ、上部は明瞭な横うねで分けられ、下部は接合部でわずかに狭まり、先はほぼ鋭形でわずかに後屈する。ずい柱は長さ約1.5mm×幅1.5mm、ずい柱の足は長さ5~6mm。葯は約・長さ1mm×幅1mm。花粉塊は長さ約0.6mm。花期は3~12月。花は約2か月続く。
品種) 'Barnard Castle'

61 Dendrobium linawianum Rchb.f. タイワンセッコク 台湾石斛

 中国(広西チワン族自治区)、台湾原産。中国名は矩唇石斛 ju chun shi hu。標高400~1500mの山地林の樹幹に着生する。
 茎は直立し、円筒形でやや潰れ、通常長さ25~30cm、太く、直径1~1.5cm、分岐せず、下部が狭まり、数個の節がある。節間はわずかに倒円錐形で、長さ3~4cm、縦に溝があり、乾燥くと黄褐色になる。葉は長円形、長さ4~7(~10)cm×幅2~2.5cm、革質、基部は膨れて抱茎の鞘となり、先は鈍形で不等に2裂する。花序は古い葉のない茎から生じ、2~4個の花が付く。花序柄は長さ7~8mm、基部の鞘は2枚または3枚で、筒状で短い。花の苞は卵形、長さ3~4mm、先は鋭形。小花柄と子房は長さ5cm以下、子房はわずかに弓状。花は広がり、大きく、白色で、ときに上部は紫赤色を帯びる。唇弁は白色、上部は紫赤色、ディスクの基部両側に紫赤色の縞がある。葯は白色。背萼片は長円形、長さ22~35mm×幅7.5~9.5mm(またはそれ以上)、5脈があり、わずかに鈍形。側萼片は±斜めの長円形、背顎片とほぼ同長、5脈があり、基部は斜め、先はわずかに鈍形。下顎部(mentum)は狭円錐形、長さ約8mm。花弁は楕円形、長さ22~35mm、萼片よりはるかに幅が広く、短い爪部があり、鈍形。唇弁は広長円形、花弁とほぼ同じ大きさかわずかに小さく、両側が中央下部のずい柱を囲み、上面に密に毛があり、短い爪部があり、両側の縁は中央より下部に小歯があり、前端は後屈し、鈍形。ずい柱は長さ約4 mm、足は長さ約8mm。葯帽は無毛。

62 Dendrobium lindleyi Steud. デンドロビウム・リンドレイ

 中国(広東省、広西チワン族自治区、貴州省、海南省)、ブータン、インド、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は聚石斛 ju shi hu。標高1000m以下の日当たりの良い開けた森林の樹木に着生する。
 茎は偽球茎で、密または房状になり、紡錘形または卵状円筒形で、±側部が扁平、長さ1~5cm×直径5~15mm、2~5節があり、基部は狭まり、節間は1~2cm、4肋があり、淡黄褐色、乾くと光沢があり、白色の膜質の鞘を持つ。葉は普通1個で、長円形、長さ3~8cm ×幅0.6~3cm(またはそれ以上)、革質、基部は狭まり、抱茎の鞘に沿下せず、縁は±波打ち、先は鈍形で凹形。花序はほぼ頂生、長さ27cmまで、葉よりはるかに長く、数個~10個以上の花が緩くつく。花の苞は狭卵形三角形で、長さ約2mm。小花柄と子房は黄緑色で、淡紫色がかっており、長さ6~30mm。花は広がり、薄い紙質、橙色。背萼片は卵状披針形、長さ約20mm×幅7~8mm(またはそれ以上)、やや鈍形。側萼片は背萼片とほぼ等しい。下顎部(mentum)はほぼ球形、長さ約5mm。花弁は広楕円形、約・長さ2cm×幅1cm、鈍く円形。唇弁は横長の長円形またはほぼ腎形、通常約・長さ1.5cm×幅2cm、各側は中央より下部のずい柱を囲み、全縁で、しばしば凹形。ディスクは中央の下部に密に毛がある。ずい柱は短く太く、長さ約4mm。葯帽はほぼ球形で無毛、前縁は不規則。
品種) 'Gillian' , 'Majus'

63 Dendrobium lineale Rolfe デンドロビウム・リネアレ
 ニューギニア原産。標高0~800mの熱帯雨林の着生植物、また岩生植物。海抜から約800mまでに生える着生植物。
 直立する着生または岩生の草本。茎は短い根茎に密集し、高さ0.5~3.2cm、直径最大2.5cm、杖状で、上部3分の2に葉がある。葉は革質、長円形~楕円形、先端は鈍形~円形、不等に2裂し、長さ135cm×幅8.5cm・以下、長さ4.5cm以下の筒状鞘に関節がある。花序は長さ24~75cmで、17~20個以上の花が緩くまたは密に付く。花序柄は長さ10~15cm。苞は披針形~楕円形、先はほぼ鋭形~尖鋭形、長さ6~9mm、紙質。小花柄と子房は長さ4.1~7cm。背萼片は反り返り、線形または線状披針形、先は尖鋭形、長さ1.8~2cm×幅0.5~0.6cm、しばしば捻じれる。側萼片は反り返り、斜めの披針形~鎌形、先尖形、長さ1.8~2cm×幅1~1.3cm。下顎部(mentum)は円錐形、長さ8~11mm、先に向かって曲がる。花弁は直立し、へら形、先は円形または切形、長さ2.2~3cm×幅0.4~0.6cm、半分捻じれるかまたは捻じれない。唇弁は3裂し、長さ2~2.4cm×幅15~1.6cm、側裂片は斜めの楕円形で、前部が鈍形または円形、縁はギザギザになる。中裂片は長円形で、先は小突起形、縁はギザギザで波打つ。3本の竜骨のカルスは中裂片の中央で隆起する。ずい柱は長さ6mm。
品種) 'Kui Blue'

64 Dendrobium loddigesii Rolfe デンドロビウム・ロッディゲシー

 中国(広東省、広西チワン族自治区、貴州省、海南省、雲南省)、ラオス、ベトナム原産。中国名は美花石斛 mei hua shi hu。標高400~1500mの山地林の樹幹に着生、森林の岩盤に生える。
 茎はしばしば垂れ下がり、円筒形、長さ10~45cm、細く、直径約3mm、柔らかく、時に分枝し、多数の節があり、節間は1.5~2cm、乾くと黄金色になる。葉は茎全体に互生し、舌形、長円状披針形、またはわずかに斜めの長円形、通常、長さ2~4cm×幅1~1.3cm、革質、基部は鞘状で、先は鋭形でわずかに鉤状になる。葉鞘は膜質、乾くと葉脈は格子状に隆起し、鞘口は乾燥するとしばしば開く。花序は古い葉の付いた茎の上部に側生し、1~2個の花が付く。花序柄は長さ2~3mm、基部の鞘は1~2枚、カップ形で短く、膜質。花の苞は卵形、長さ約2mm、膜質、先は鈍形。小花柄と子房は長さ2~3cm。花は淡ピンク色または赤紫色、唇弁の上面は中央が金黄色、縁は淡紫赤色、ずい柱は白色、前側の側面には赤色の縞があり、葯は白色。背萼片は卵状長円形、長さ17~20mm×幅約7mm、5脈があり、先は鋭形。側萼片は披針形、長さ17~20mm×幅6~7mm(またはそれ以上)、5脈があり、基部は斜め、先は鋭形。下顎部(mentum)はほぼ球形、長さ約5mm。花弁は楕円形、背萼片とほぼ同長、長さ8~9mm(またはそれ以上)、3~5脈があり、縁は全縁、先はやや鈍形。唇弁はほぼ円形、直径17~20mm、両面に密に毛があり、縁には短い縁毛があり、先は凹形。ずい柱は長さ約4mm。葯帽はほぼ円錐形で、密に微細なパピラ状毛があり、前縁には不規則に歯がある。
品種) 'Bromesberrow Place' , 'Chantelle' , 'Daureen'

65 Dendrobium luzonense Lindl. ルソンセッコク 呂宋石斛
 台湾、フィリピン原産。中国名は吕宋石斛 lü song shi hu。標高約400mの小川沿いの森林の樹幹や枝に着生する。
 茎は房状になり、硬く、真っ直ぐで、長さ7.5cmまで、直径約2.7mm、緑褐色、上部に葉があり、節間は長さ2.5~3.5cm、葉鞘に緩く覆われる。葉は線形、約・長さ9cm×幅0.9cm、基部は狭まり、関節があり、筒状の鞘をもち、先は尖鋭形。花序は茎の葉のある部分に側生し、花が2個つき、花序柄は無い。小花柄と子房は長さ約1.1cm である。花は帯黄色、唇弁は帯褐色、中央部は黄色で無毛、幅約1.6cm。背萼片は長円形、約・長さ9mm×幅4mm、先は外巻きする。側萼片は長さ約9mm、基部の幅約7mm、±反曲する。下顎部(mentum)は長さ約4mm。花弁は長円状披針形、約・長さ8mm×幅3mm、鋭形。唇弁は3裂し、長さ約8.5mm、無毛、中央部はわずかにうねがあり、基部には爪部があり、ずい柱の足と合着する。中裂片は長円形、長さ4~4.5mm×幅約3.5mm、鈍形。側裂片は三角形または歯状、長さ約2mm、鋭形。ずい柱は約・長さ3mm×幅2mm、足は長さ約4mm。花粉塊は長円形。

66 Dendrobium macrophyllum A.Rich. デンドロビウム・マクロフィルム

 フィリピン、パプアニューギニア(ビスマルク諸島)、ニューギニア、ボルネオ島(マレーシア、インドネシア)、カロリン諸島、フィジー、インドネシア(ジャワ島、スラウェシ島、小スンダ列島、モルッカ諸島)、ニューカレドニア、サモア、ソロモン諸島原産。標高0~1700m海岸林から山地林の樹木に着生するが、岩生植物でもある。
 中型から大型の着生草本。偽鱗茎は密集し、棍棒形またはほぼ棍棒形、まれに紡錘形、高さ50cm以下、稀にそれ以上、直径1.4~3cm、乾くと黄色、葉の下に4~6節があり、(2~)3枚(稀にそれ以上)の葉がある。葉はほぼ直立し、革質、長円形または長円状楕円形、鈍形、長さ15~31cm×幅3.3~9cm、最下部の葉はしばしば最も近い葉より1~3cm下にあつく。花序は直立し、頂生し、長さ40cm以下、しばしば密に多数花がつく。苞は披針形、先は鋭形、長さ1.5~2.5cm。花の大きさはやや変異が多い。小花柄と子房は剛毛状の毛があり、長さ2.5~4cm。背萼片は長円形または長円状披針形、先は鋭形、長さ2.1~2.6cm×幅0.7~1cm。側萼片は斜めの三角形、先は鋭形または尖鋭形、長さ2.3~2.6cm×幅1.2~1.4cm。下顎部(mentum)は斜めの円錐形、長さ1cm。花弁は倒披針形または長円状倒披針形、先は鋭形、長さ1.8~2.2cm×幅0.8~1.1cm、縁はやや波打つ。唇弁は3裂し、強く反曲し、長さ1~2cm×幅1.6~2.7cm。側裂片は直立し、ほぼ四角状扇形、上部が広がり、切形。中裂片は横長の長円形、先は小突起形、二つ折りになる。カルスは不明瞭な3うねがあり、先で2mm隆起する。ずい柱は短く、長さ3mm、先端にフック状の2個の先端付属体がある。ずい中の足は長さ1cm。
品種) 'Bleichröderianum' , 'Burkei' , 'Richardi'

67 Dendrobium moniliforme (L.) Sw. セッコク 石斛
 本州(中部地方以南)、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、ミャンマー、ベトナム原産。中国名は细茎石斛 xi jing shi hu。広葉樹林の樹幹に着生、森林の岩や谷の崖に岩生する。
 茎は直立し、円筒形、普通、長さ10~30㎝またはそれ以上、細く、直径3~6㎜、多数の節があり、節間は長さ1.5~2.5㎝、黄金色または乾燥すると黄色で暗灰色を帯びる。葉は数枚、しばしば茎の中間より上で、互生し、披針形、長円形、または狭長円形、長さ3~5(~7)㎝×幅0.5~1.2(~1.5)㎝、基部が抱茎の鞘に沿下し、先は鈍形でわずかに不均等に2裂する。花序は1~数個、落葉性または葉のつく古い茎の中間より上に生じ、普通、花が1~3個つく。花序柄は長さ3~5㎜。花の苞は淡白色で、褐色の斑点があり、卵形、長さ3~7(~8)㎜×幅2~3(またはそれ以上)㎜、乾き、膜質、先は鈍形または尖鋭形。小花柄と子房は白色、長さ1~3㎝、細い。花はときに芳香があり、黄緑色、乳白色、または白色で淡紫赤色を帯びる。唇弁は白色、淡黄緑色、または緑白色、淡褐色または紫赤色~淡黄色を帯びた斑点があり、しばしば、中裂片の基部近くの中心に紫赤色、淡褐色、淡黄色、または黄緑色の斑点がある。ずい柱は白色、足はしばしば、基部に紫赤色の縞模様がある。葯帽は白色または淡黄色。萼片と花弁は類似しており、卵状長円形、長円状披針形、または卵状披針形、長さ(10~)13~40㎜×幅(1.5~)3~10㎜、5~6脈があり、先は鋭形~尖鋭形~鈍形。側萼片は斜めで、ずい柱の足につく。メンタム(mentum)は円錐形またはほぼ球形、長さ4~15㎜×幅約5㎜、鈍形。花弁はほぼ楕円形、長さ(23~)25~40㎜×幅10~15㎜、5~6脈があり、先は鋭形。唇弁は外形が卵状披針形、萼片よりわずかに短く、基部がくさび形、明瞭または不明瞭に3裂する。側裂片はほぼ円形、直立し、ずい柱を包み込み、縁は全縁または不規則な歯がある。中裂片は卵形~卵状披針形、無毛、しばしば基部に楕円形のカルスをもち、縁は全縁、先は鋭形またはわずかに鈍形。ディスクは2側列片の間に密に毛がある。ずい柱は長さ3~4㎜、足は長さ約1.5㎝、無毛またはときに毛がある。葯帽は円錐形、ときに密に細かいパピラがあり、先は分裂しない。花期は4~5月。
品種) 'Benikada' , 'Benikida' , 'Benikomach' , 'Ctyoku-Ryu' , 'OrchIDEENgarten' , 'Scamp' , 'Scampi'

68 Dendrobium moschatum (Banks) Sw. デンドロビウム・モスチャトゥム

 中国(雲南省)、ブータン、北インド、ラオス、ミャンマー、ネパール、タイ、ベトナム原産。中国名は杓唇石斛 shao chun shi hu。標高約1300mの開けた森林の樹幹に着生する。
 茎は直立し、円筒形で、長さ1mまで、太く、直径6~8mm、硬く、分枝せず、多数の節があり、節間は長さ約3cm。葉は茎の上部に互生し、長円形~楕円状披針形、長さ10~15cm×幅1.5~3cm、革質、基部は紙質の鞘で包まれ、先は尖鋭形または不等に2裂する。花序は総状花序、古い葉のない茎に垂れ下がり、長さ約20cm、数個~10個以上の花が緩く付く。花序柄は長さ約5cm、基部の鞘は4個つき、重なり合い、カップ状である。花の苞は長円形、長さ12~20cm×幅3~5mm(またはそれ以上)、革質で、先は鈍形である。小花柄と子房は長さ5cmまで。花は濃黄色[またはピンク色や白色、先端がバラ色]で、ディスクの両側に淡い紫褐色のしみがあり、ずい柱は黄色、葯は紫色。背萼片は長円形、長さ24~35mm×幅11~14mm、6または7本の脈があり、先は鈍形。側萼片は長円形、長さ24~35mm×幅9~10mm(またはそれ以上)、5本の脈があり、基部はやや斜め、先はやや鋭形。下顎部(mentum)は円錐形、短く幅広、長さ約6mm。花弁は斜めの広卵形、長さ26~35mm×幅17~23mm、7本の脈があり、先は鈍形。唇弁は丸く、スリッパ状、約・長さ24mm×幅22mm、下面は無毛、上面は密に毛があり、縁は内巻き。ずい柱は長さ約4mm、足は長さ約4mm。葯帽は円錐形、上面は無毛、前縁は不規則に小歯がある。
品種) 'Gatton Park'

69 Dendrobium munificum (Finet) Schltr. デンドロビウム・ムニフィクム

  synonym Dendrobium muricatum var. munificum Finet
  synonym Inobulbon munificum (Finet) Kraenzl.
 ニューカレドニア原産。別名は毛玉デンドロ。海抜200~700mの熱帯雨林地帯や小川沿いに生える広葉樹林の着生植物。
 着生植物。高さ30~35cm。成熟すると毛のある膨らんだ偽鱗茎をもつ。茎は細く、円柱形、垂れ下がり、長さ40~70cm×直径4~7mm。花序は基部から生じ、枝分かれし、長さ50cm、花が多数、垂れ下がる。花は通常、淡黄色~淡黄褐色、細かい濃赤色の斑点があり、幅3~4cm程度。背萼片は披針形、長さ3~4cm×幅3.5~4mm、鋭形、下顎部(mentum)は長さ9~12mm。花弁は披針形、長さ3~4cm。唇弁は濃い赤色で先は鋭形で明るい黄色、長円状披針形、長さ約2.5cm。花期は晩春~秋。年に2回開花することもよくある。開花は7~10日続く。
品種) 'Ava'

70 Dendrobium nakaharae Schltr. ナカハラセッコク 中原石斛
 台湾、タイ、バトナム原産。中国名は台湾厚唇兰 tai wan hou chun lan。標高700~2400mの広葉樹林の樹幹に着生する。
 根茎は匍匐性で、細く湾曲した根を持つ。偽鱗茎は根茎上に房状に生え、中央より下はほぼ匍匐し、上は斜上し、卵状長円形、長さ13~30mm、葉は1枚、基部に黄緑色または黄色の鱗片状の鞘を持つ。葉身は直立し、楕円形~長円状倒卵形、長さ2~5cm×幅0.9~1.5cm、厚い革質、基部は狭まり、短い葉柄があり、関節があり、先は円形でわずかに凹形。花序は花が1個。花序柄は短く、長い鞘を持つ。花の苞は卵形、長さ3~4mm、鋭形。花は萼片と花弁が黄緑色、唇弁は白色、全体が紫褐色を帯びる。小花柄と子房は長さ2~3cm。背萼片は卵状披針形、長さ10~17mm×幅7~8mm、鋭形。側萼片は鎌状披針形、長さ12~19mm×幅6~8mm、鋭形。花弁は狭長円形、長さ12~18mm×幅約4mm。唇弁は輪郭がバイオリン形、長さ12~19mm×幅7~9mm、3裂し、側裂片は直立、中裂片は円形または広倒卵形、長さ7~8mm。先は円形で小突起形、またはわずかに凹形。ディスクには上面に2枚の縦の薄板がある。ずい柱は長さ約2mm、足は長さ6~10mm。花期は10~2月。

71 Dendrobium nobile Lindl. デンドロビウム・ノビル
  synonym Dendrobium nobile Lindl. var. formosanum Rchb.f.
 中国、台湾、ブータン、インド、ラオス、ミャンマー、ネパール、タイ北部、ベトナム原産。中国名は石斛 shi hu、金釵石斛。英名はnoble dendrobium。別名はニオイセッコク、ノビル系、コウキセッコク(高貴石斛)。山林の樹幹に着生、山の谷の岩に岩生する。
 茎は直立し、円筒形、長さ10~60㎝、丈夫、直径1.3㎝まで、肉質、基部は著しく狭くなり、分枝せず、多数の節をもち、節はときにわずかに膨れ、節間は長さ2~4㎝、乾くと黄金色。葉は長円形、長さ6~11㎝×幅1~3㎝、革質、基部は抱茎の鞘があり、先は鈍形で不均等に2裂する。花序は葉が落ちる前または後の古い茎から生じ、長さ2~4㎝、花が1~4個つく。花序柄は長さ5~15㎜、基部の鞘は数個、筒状。花の苞は卵状披針形、長さ6~13㎜、膜質、先は尖鋭形。小花柄と子房は淡紫色、長さ0.3~0.6㎝。花は大きく、すべての部分が白色で、先が淡紫色を帯び、ときに、全体が淡紫赤色で、唇弁の基部の両側に紫赤色の条線があり、または唇弁のディスクには1個の紫赤色の斑点があり、ときに白色。ずい柱は緑色、葯帽は紫赤色。背萼片は長円形、長さ25~35㎜×幅10~14㎜、5脈があり、先は鈍形。側萼片は類似しており、5脈があり、基部が斜めで、先は鋭形。メンタム(mentum)は円錐形、長さ約6mm。花弁は±斜めの広卵形、長さ25~35㎝×幅18~25㎝、主脈は3本、2次脈が多数あり、基部に短い爪部があり、縁は全縁、先は鈍形。唇弁は広卵形、長さ25~35㎜×幅22~32㎜、両面に密に毛があり、基部に短い爪部があり、中間より下でずい柱を抱き、縁に短い縁毛があり、先は鈍形。ずい柱は長さ約5㎜、基部はわずかに広がる。葯帽は円錐形、密に細かいパピラがあり、先の縁に不規則な鋭い歯をもつ。花期は冬下旬~春。
品種) 'Alba' , 'Amesiae' , 'Ashworthianum' , 'Ballianum' , 'Burford' , 'Cooksonianum' , 'Cooksonii' , 'Hackbridge' , 'Hardy' , 'Harefield Hall' , 'Hutchinson' , 'Nobilus' , 'Pendulum' , 'Perfection' , 'Sanderianum' , 'Schröderianum' , 'Sir F. W. Moore' , 'Song Bird' , 'Starclass' , 'Virginale' , 'White Bamboo' , 'Woodmansterne'

72 Dendrobium officinale K.Kimura et Migo ホンセッコク 本石斛

  synonym Dendrobium candidum auct. non Wall. ex Lindl.
【Kewscienceのsynonym】

  synonym Dendrobium funiushanense T.B.Chao, Z.X.Chen & Z.K.Chen

  synonym Dendrobium huoshanense Z.Z.Tang & S.J.Cheng
  synonym Dendrobium pere-fauriei Hayata
  synonym Dendrobium stricklandianum Rchb.f.
  synonym Dendrobium tosaense Makino キバナノセッコク

  synonym Dendrobium tosaense var. chingshuishanianum S.S.Ying

 Ylist、KewscienceではDendrobium officinale を独立種と認めているが、Kewscienceではキバナノセッコク(Dendrobium tosaense Makino)をsynonymとして含めている。また、日本ではキバナノセッコクの異名と考えられているDendrobium catenatum Lindl.をセッコクDendrobium moniliforme (L.) Sw.のsynonymとしている。Flora of ChinaではDendrobium officinale、Dendrobium tosaenseをDendrobium catenatumのsynonymとしている。World Flora OnlineでもDendrobium catenatumのsynonymとしている。中国植物志ではDendrobium officinaleは鉄皮石斛と解説され、分布は中国内だけである。POWOではDendrobium tosaenseを含めたものであるため、日本、中国、台湾原産としているが、日本ではキバナノセッコクを別種とし、日本に自生は無いと考えられている。
 (日本)、中国、(台湾)原産。中国名は鉄皮石斛 tie pi shi hu。山地の半日陰・湿った岩の上に生える。
 茎は直立し、円筒形、長さ9~35㎝×太さ2~4㎜、枝分かれせず、節が多数あり、節間は長さ1~3~1.7㎝。葉は中央の上に3~5枚、互生し、紙質、長円状披針形、長さ3~4(~7)㎝×幅9~11(~15)㎜、先は鈍形、多少鉤状にやや反り返り、基部は鞘状に茎を抱き、縁と中肋はしばしば淡紫色を帯びる。葉鞘には紫色の斑点があり、その上端は茎から緩み、古くなると開き、節との間に輪状の鉄さび色の隙間が残る。総状花序は、多くの場合、葉が落ちた古い茎の上部に生じ、花が2~3個つく。花序柄は長さが5~10㎜、基部に2~3個の短い鞘がある。花序軸は屈曲状に曲がり、長さ2~4㎝。花の苞は乾いた膜質、淡白色、卵形、長さ5~7㎜、先はわずかに鈍形。萼片と子房は長さ2~2.5㎝。萼片と花弁は黄緑色、ほぼ類似し、長円状披針形、長さ約1.8cm×幅4~5㎜、先は鋭形、5脈がある。側萼片は基部が幅広くなり、幅約1㎝。萼の嚢は円錐形、長さ約5㎜、先は円形。唇弁は白色、基部に1個の緑または黄色のカルス(胼胝体)をもち、卵状披針形、萼片よりわずかに短く、中間で反曲し、頂点は鋭く、不分裂または不明瞭に3裂し、中央の下の両側に赤紫の縞模様があり、縁は多少、波打つ。ディスク(唇盘)は密にパピラ状の毛があり、中間より上に1個の赤紫色の斑点がある。ずい柱は黄緑色、長さ約3㎜、先端の両側に紫色の斑点が各1個ある。ずい柱の足は黄緑色で、紫赤色の条線紋があり、まばらに毛がある。葯帽は白色、長い卵状三角形、長さ約2.3㎜、先はほぼ鋭形で2裂する。花期は3~6月。

73 Dendrobium okabeanum Tuyama オニセッコク 鬼石斛

  synonym Durabaculum okabeanum (Tuyama) M.A.Clem. & D.L.Jones

 カロリン島原産。標高100mのTonoman山に生える。
 着生植物で、直立し高さ 85 cm まで伸び、非常に短い根茎を持ち、長く糸状で柔軟性があり無毛で白い根を持ち、茎は太く長く扁平な紡錘形または扁平な円筒形、基部と先は漸尖し、オリーブ色または黄緑色、幅2.5cm、基部では急に太く卵形になり、直径3.5cm、濃黄色、扁平、より細くなり、黄オリーブ色で鈍く、中央より下は緩く葉鞘で覆われる。葉は開き、濃緑色、楕円形、卵状長円形または長円形で、不均一な鈍形に2裂し、無毛、平滑、革質、長さ10.5cm×幅6.2cm、または長さ14cm×幅5.6cm、または長さ5.5cm×幅3.0cm、長さ2~3cmの鞘が茎をコンパクトに包み、上面には9~13本の脈があり、凹み、下面は淡色、艶がなく、平らだが、隆起した竜骨がある。総状花序は直立または直立して開出し、ほぼ密に多数(25個まで)の花をつけ、長さ40cmまたはそれ以上、花序柄は長さ約17cm、基部は円柱形、太さ約0.5cm、上部は1または3個の茎が鞘生じ、長さ約1cmの2~4個の膜質の鞘で覆われ。花の苞は微小な広披針形、先が鋭形、長さ6cm×幅2.5mmの膜質。花は直立開出し、mediocre節の、D. wariani SCHLECHTER に似ている。萼片は線状長円形、鈍形、基部の縁は波状、先はしばしばごくわずかに凹形、中央より上は先が短突起状、基部で反曲し、基部でわずかに広がり、中央より上は極めて幅広くなり、長さ20mm×幅4.5~5.5mm、無毛、帯黄緑色~オリーブ色、7本の暗紫色の脈があり、脈間は紫色の大理石状の網状脈があり、側萼片は中央の萼片と一致するが斜めで、基部は前縁で広がり、ずい柱の基部に長さ6mmの鈍形の三角状円錐形の頸部を形成する。花弁は斜めのへら状倒披針形、基部は漸尖し、先は円形で、しばしば凹形で短突起状、無毛、長さ約23mm、先の幅は6.3mm、中央下の幅は2.3mm、7本の隆起した脈があり、非常に幅が広く、捻じれ、オリーブ緑色、暗紫色を帯びる。唇弁は長さ2.1cm、幅9mm、無毛、外形は長円形、中央より上で3裂し、基部には短い爪部がある。側裂片は斜めの長円形、先は鈍形、中間部分だけに小鋸歯があり、自由部は長さ約2.5mm。下唇(hypochilus)は両側の縁がに平行、長さ13mm、幅9mm。中間裂片ははるかに長く、長円形で、先は円状鈍形、基部は漸尖し、長さ8.5mm、幅5.3mm、縁は非常に高く、波打っており、平らで、ごく微細な離れた小歯がある。竜骨は3本、 縦の狭い翼状で直立し、基部から(中間の竜骨を除き)中間裂片の中央までほぼ平行、先が長さ1.5mm、下降し、急に三角形状に広がり、中間の竜骨は下唇(hypochile)の中央より下に位置し、先がより広く拡張する。ずい柱は淡紫色、両面は淡緑色、短く、太く、長さ3mm、幅6mm、無毛、円筒形、背面は短い竜骨状突起(carinate-umbonate)があり、両側は白色、前部は広く陥没し柱頭があり、翼の上部は狭い三角状で直立した耳に変形し、足は舌形、長さ約6.5mm、葯は淡黄色、フード状になり、先は切形で凹形、長さ1.5mm、幅2.5mm、完全に丘状(papular)。子房は短く無毛、長さ5mm、先は最も広く幅2.3mm、鈍い三角形、ごくわずかに6溝がある。小花柄は淡緑色、長さ約2.8mm、平滑、無毛、基部は向かって厚くなり幅2.8mm以下。蒴果は広倒卵状紡錘形で三角形、6うねがあり、先は鈍形。花冠の乾き、基部は長く漸尖する。花粉は4個で、長さ1mm未満の鈍い三角形。

74 Dendrobium okinawense Hatus. et Ida オキナワセッコク 沖縄石斛

  synonym Dendrobium moniliforme (L.) Sw. var. okinawense (Hatus. et Ida) T.C.Hsu

  synonym Dendrobium moniliforme (L.) Sw. subsp. okinawense (Hatus. et Ida) T.P.Lin

 日本(沖縄)、台湾原産。中国名は琉球石斛 liu qiu shi hu。広葉樹林の着生植物。
 茎は細く、円柱形、垂れ下がり、長さ40~70㎝、直径4~7㎜、上部は葉がつき、節間は円筒形、長さ2~5㎝、黄緑色。葉は線状披針形、長さ5.5~10㎝×幅0.6~0.8㎝、基部は円形、先は鋭形~鈍形。 花序は茎の上部の節に生じ、花が1~3個つき、しばしば2個つく。花の苞は2~3個つき、覆瓦状、卵状三角形、長さ3~6㎜。花は普通、淡黄色、幅は3~4㎝。背萼片は披針形、長さ3~4㎝×幅3.5~4㎜、鋭形。下唇基部(mentum)は長さ9~12㎜。花弁は披針形、長さ3~4㎝、爪部があり、先は鋭形。唇弁は長円状披針形、長さ約2.5cm、先は鋭形。ディスクは基部に2本の中央の竜骨キールをもち、直軟毛がある。ずい柱は長さ約2㎜、足は長さ8~10㎜、凹面。葯帽は僧帽状、長さ約1.5mm。花期は12~3月。

75 Dendrobium parietiforme J.J.Sm. デンドロビウム・パリエティフォルメ

  synonym Flickingeria shihfuana T.P.Lin & Kuo Huang [Flora of China]

 台湾、フィリピン、インドネシア原産。中国名は士富金石斛 shi fu jin shi hu。標高約1200mの山地林に着生する。
 植物は直立または垂れ下がる。茎は最大30cm、細く、房状になり、頻繁に分枝し、節間は円柱形、棍棒形、または円筒形、長さ2~3cm×幅2~3mm、頂部の節間は大きく、偽鱗茎になる。偽鱗茎は帯緑色、光沢があり、扁平、長い紡錘形、長さ約2.8cm×幅3~3.5mm、最初は鞘で覆われている。葉は関節があり、長円形~卵状長円形で、長さ約4cm×幅1.1~1.6cm、革質で硬く、鋭形。花序は外側または内側にあり、一度に1個または2個の花が開き、苞がきぶにつく。花の苞は薄膜質、長さ約3mm、鋭形。花は幅約1cm、白色でピンク色の斑紋があり、萼片は基部が帯緑色、距は帯緑色。小花柄と子房は長さ約6mm。萼片は長円形、約・長さ5mm×幅2.5mm、縁は後屈し、鋭形。花弁は細く、約・長さ5.5mm×幅1mm、縁は後屈し、鋭形。唇弁は菱状卵形、後屈し、約・長さ5mm×幅5mm。ディスクには約・長さ2.3mm×幅2.3mmの肉質の基部付属体があり、距は丸い。ずい柱は長さ約2mmで、三角形の鋭鋸歯を持つステリディウム(stelidia)がある。葯帽は卵形。花期は6~10月。

76 Dendrobium pendulum Roxb. シダレセッコク 枝垂石斛
  synonym Dendrobium crassinode Benson & Rchb.f.
 中国(雲南省)、インド(アッサム)、バングラデシュ、ラオス、ミャンマー、タイ、チベット、ベトナム原産。中国名は肿节石斛 zhong jie shi hu。標高1000~1600mの開けた森林の樹幹に着生する。
 茎は斜上または垂れ下がり、円筒形、通常長さ22~40cm、直径1~1.6cm、肉質で太く、分岐せず、多数の膨らんだ節のある数珠状、節間は2~2.5cm、乾くと淡黄色で灰色がかる。葉は長円形、長さ9~12cm×幅1.7~2.7cm、革質、基部には抱茎の鞘を持ち、先は鋭形、葉鞘は薄い革質、鞘口は乾燥すると±開く。花序は落葉茎の上部から生じることが多く、1~3個の花が付く。花序柄はやや太くて短く、長さ2~5mm、基部の鞘は1個または2個、筒状、長さ約6mm。花の苞は淡白色、広卵形、長さ約8mm、紙質、先は鈍形。小花柄は黄緑色。子房は淡紫赤色、長さ3~4cm。花は芳香があり、広がり、大きく、乾くと蝋質。萼片と花弁は白色、先端は紫赤色。メンタム(mentum)は紫赤色、唇弁は白色、中央下部は金黄色、上部は紫赤色。背萼片は長円形、約・長さ30mm×幅10mm、5脈があり、鋭形。側萼片も大きさと形が同じで、5脈があり、基部はやや斜め、先は鋭形。メンタム(mentum)はほぼ円錐形、長さ約5mm。花弁は広長円形、約・長さ30mm×幅15mm、6脈があり、二次脈は多数、基部はほぼ楔形に狭まり、縁は小歯状、先は鈍形。唇弁はほぼ円形、長さ長さ約25mm、非常に短い爪部があり、両側が中央下部のずい柱を包み込み、縁は縁毛があり、両面に毛がある。ずい柱は長さ約4mm、下部は広がり、外面はわずかに微細なパピラがある。葯帽はほぼ円錐形、微細なパピラがあり、先端はわずかに狭まりほぼ切形となり、侵食される。
品種) 'Barberianum' , 'Superbum'

77 Dendrobium petiolatum Schltr. デンドロビウム・ペティオラトゥム

 ビスマルク諸島、ニューギニア、ソロモン諸島原産。英名はstemmed dendrobium。標高800~2400mの森林の苔むした樹木に着生する。
 小型の着生ラン。茎は直立または半直立し、宿存性の葉鞘の繊維に包まれる。葉は1枚つき、長円形、明瞭な茎を持つ。葉は半落葉性で、葉のない偽鱗茎(バルブ)の頂点近くの1~3節から生じる短い花序に、少数~多数(4~20個)の花を房状につける。花は小型で直径1.3~1.9cm、濃ピンク色、1~2ヶ月開花し続ける。
品種) 'Kenneth Bridges'

78 Dendrobium polyanthum Wall. ex Lindl. デンドロビウム・ポリアンスム

  synonym Dendrobium primulinum Lindl.
 中国(雲南省)、アッサム、北インド、ラオス、ミャンマー、ネパール、タイ、ベトナム原産。中国名は报春石斛 bao chun shi hu。標高700~1800mの開けた森林の樹幹に着生する。
 茎は垂れ下がり、円筒形で、通常20~35cm、太く、直径8~13mm、肉質で、分枝せず、落葉性で、多数の節を持ち、節間は2~2.5cm。葉は茎全体に互生し、披針形または卵状披針形、長さ8~10.5cm×幅2~3cm、紙質、先は鈍形で不等に2裂する。葉鞘は紙質または膜質。葉が落ちた後、古い茎に花序が生じ、1~3個の花がつく。花序柄は2つの鞘を貫通し(penetrating)、舟状凹形で、直径約2mm。基部の鞘は3~4個つき、長さ2~3mm、膜質。花の苞は淡白色、卵形、長さ5~9mm、膜質、先は鈍形。小花柄と子房は黄緑色、長さ2~2.5cm。花は広がり、垂れ下がる。萼片と花弁は淡バラ色または白色(D. cretaceum)。唇弁は淡黄色、先端は淡バラ色。ディスクは紫赤色の縞がある、ずい柱は白色、葯は紫色。背萼片は狭披針形、長さ約30mm×幅6~8mm(またはそれ以上)、3~5本の脈があり、ほぼ鋭形。側萼片も大きさと形が同じで、3~5本の脈があり、基部は斜め、先はほぼ鋭形。メンタム(mentum)は狭円錐形、長さ約5mm、鈍形。花弁は狭長円形、長さ約30mm×幅7~9mm、3~5本の脈があり、縁は全縁、先は鈍形。唇弁は広倒卵形、長さは幅より短く、長さ約1.5~2.5cm×幅約35mm、両側の下半分でずい柱を包み込み、両面に密に毛が生え、縁は不規則に小歯状になる。ずい柱は長さ約3mm。葯帽は楕円状円錐形、密にパピラ状の毛が生え、前縁は広く凹形、先は±凹面形。
品種) 'Giganteum'

79 Dendrobium polysema Schltr. デンドロビウム・ポリセマ
  synonym Sayeria polysema (Schltr.) Rauschert
  synonym Dendrobium pallidum (Chadim) M.A.Clem. & P.J.Spence
  synonym Dendrobium pulchrum Schltr.
  synonym Dendrobium stenopterum (Rchb.f.) Chadim
 ニューギニア原産。英名はmany-spotted dendrobium。標高1200~1900mの霧深い森林の苔むした樹幹や主枝に着生する。
 着生草本。偽鱗茎は棍棒形、長さ20~50cm、幅1.5~3cm、乾燥くと黄色またはオレンジ色になり、下部に3~5節があり、先端に2枚の葉がある。葉は広がり、革質、楕円形または長楕円形、先は鈍形、長さ22cmまで、幅6~13cm、短い葉柄がある。花序は頂生し、直立または弓形で、少数~多数花がつき、長さ45cmまでになる。花序柄は円錐形、3個の鞘が広く間隔を空けて並ぶ。苞は披針形、先は鋭形、長さ1.5~2.5cm×幅0.6cm。花は中型~大型で、外面には剛毛がある。小花柄と子房は長さ3.6~5cm、密に剛毛がある。背萼片は卵状披針形、先は尖鋭形、長さ2~2.4cm×幅1.2~1.4cm。側萼片は斜めの鎌状披針形、先は尖鋭形、長さ2.3~3cm×幅1.5cm。メンタム(mentum)は内曲した円錐形、長さ1.2cm。花弁はしばしば後屈し、倒披針形または倒卵形、短突起形、長さ1.8~2.6cm×幅0.7~1.6cm、縁は±強く波打つ。唇弁は3裂し、反り返り、扁平化したときに長さ1.8~2.3cm×幅2~2.6cm。側裂片は中裂片より小さく、直立または内曲し、丸い先端に向かって細くなる。中裂片は平らまたは縁が内曲し、横長の長円状卵形、ほぼ短突起形。カルスは3うねがあり、長さ4mmのやや広がった自由先端がある。ずい柱は短く、長さ3~3.5mm、先端の両側に上向きに湾曲した鉤がある。ずい柱の足は内側に湾曲し、長さ1.2cm。(Cribb, 1983による)。
品種) 'Alfreda Lancs'

80 Dendrobium pulchellum Roxb. ex Lindl. デンドロビウム・プルケラム

  synonym Dendrobium dalhousieanum Wallich
 インド、アッサム、バングラデシュ、ネパール、ブータン、チベット、ラオス、マレーシア、ミャンマー、ネパール、タイ、ベトナム原産。英名はcharming dendrobium。標高70~2200mの高地の落葉樹林に生える。中国で伝統的な薬用に使われたという記録がある。
 大型の着生植物、高温から低温の環境で生育する。高さ60~220cmに達し、茎は直立し、やや細い円柱形、成長すると紫色を帯び、長さ200cmにもなり、紫色の縞模様の葉鞘に覆われる。葉は根生し、長さ10~20cm、線状長円形、基部は心形、先は鈍形または鋭形。花序は葉のある茎と葉のない茎の先端近くの節から横向きに生じ、長さ2~30cm、垂れ下がり、花を5~15個つける。花は芳香があり、直径8~13cm、花色は様々で、白色、ピンク色の線入ったレモンイエロー、アプリコット色、銅色、赤みがかった色などがあり、縁はしばしば対照的な色になり、唇弁は通常クリーム色、ときに深紅色の毛が生え、バケツのような形になり、毛に覆われ、縁がカールし、喉部には血赤色または栗色の大きな斑紋が2個ある。花期は晩冬~春。
品種) 'Luteum' , 'Salmoneum' , 'Superbum'

81 Dendrobium rhodostictum F.Muell. & Kraenzl. デンドロビウム・ロドスティクトゥム

  synonym Sayeria rhodosticta (F.Muell. & Kraenzl.) Rauschert

  synonym Dendrobium madonnae Rolfe ex Hook.f.
 ビスマルク諸島、ニューギニア、ソロモン諸島原産。山地林のシイ属、標高800~1200mのブナ属などに着生、または急峻な湿った苔むした斜面に地生する。
 着生またはときに地生、直立性。偽鱗茎は房状になり、狭い紡錘形または細い葦状で、上部の3~5節間のみが著しく膨れて卵形の偽鱗茎となり、長さ9~25cm×幅0.3~1.2cm、先に2~4枚の葉がつく。葉はほぼ直立または広がり、革質、卵状披針形~線状披針形、先は鋭形~鈍形で微細に凹形、長さ5~11cm×幅1~2.5cm。花序は頂生またはほぼ頂生、直立または弓状になり、花数は少ない。苞は楕円形、先が鋭形、長さ3~4mm。花はほぼ垂頭(subnutant)、白色、唇弁の側縁に紫色の斑点がある。小花柄及び子房の長さは2.5~3.5cm。背萼片は卵形、鋭形または尖鋭形、長さ1.8~2.5cm×幅1cm。側萼片は鎌状披針形、先は尖鋭形、長さ1.8~2.2cm×幅1~1.1cm。メンタム(mentum)は斜めの円錐形、長さ8~10mm。花弁は倒卵状へら形、鈍形~短突起形、長さ3~3.5cm×幅1.5~2.4cm。唇弁は先端が不明瞭に3裂し、輪郭は広倒卵形、長さ1.9~2.6cm×幅1.8~2.8cm。側裂片は直立内曲し、半円形、しばしば重なり合い、中央裂片より大きい。中央裂片はしばしば不明瞭、横長の長円形~卵形、先は短突起形。カルスは上部に3うねがあり、基部は隆起して3裂する。ずい柱は長さ2.5 mm、ずい柱の足は長さ7~9 mm。
品種) 'Hillside'

82 Dendrobium sanderae Rolfe デンドロビウム・サンデラエ
 フィリピン原産。英名はMrs. Sander's dendrobium。標高約1000~1600mの松林の松の幹に着生する。
 中型~大型の着生植物。茎は中間の下でわずかに太くなり、条線があり、葉鞘で覆われ、黒色の毛がある。葉は40枚以下、卵形~狭卵形になり、先が2裂する。茎(cane)の先近くの節に生じる短い花序に花を2~4個つける。花は白色、幅10㎝以下。花期は春~秋。
品種) 'Burdett' , 'Gatton Park' , 'Lynbrook' , 'Viridissima'

83 Dendrobium sanguinolentum Lindl. デンドロビウム・サングイノレントゥム

 インドネシア(ジャワ島)、マレーシア、ボルネオ島、フィリピン、スマトラ、タイ原産。英名はblood-stained dendrobium。海抜600~900mの低地や丘陵地帯の森林に生息し、街路樹にも着生する。
 中型から大型の着生植物。茎は太く、紫色、水平から垂れ下がり、円筒形。葉は多数つき、常緑性、緑色(若い頃は赤紫色を帯びる)、葉鞘には紫色の脈がある。葉のない茎の先端の節に長さ2.3~3.8cmの短い総状花序を出し、花を2~6個、密につける。花は蝋質で長持ちし、幅約2.5cm、淡黄色~クリーム色。萼片、花弁と唇弁の先端は紫色を帯びる。唇弁は乳白色で、裏面には紫色の斑点があり、ディスクには2個の大きな金色の斑紋がある。花期は通年(主に晩夏~初冬)。
品種) 'Sulphureum'

84 Dendrobium sanseiense Hayata サンセイセッコク 三星石斛
  synonym Epigeneium nakaharae (Schlechter) Summerhayes [Flora of China]
 台湾原産。中国名は台湾厚唇兰 tai wan hou chun lan。標高700~2400mの広葉樹林の樹幹に着生する。
 根茎は匍匐性で、細く湾曲した根を持つ。偽鱗茎は根茎上に房状に生え、中央より下はほぼ匍匐し、上部は斜上し、卵形~長楕円形、長さ13~30mm、葉は1枚つき、基部に黄緑色または黄色の鱗片状の鞘を持つ。葉身は直立し、楕円形~長円状倒卵形、長さ2~5cm×幅0.9~1.5cm、厚い革質、基部は狭まり、短い葉柄があり、関節があり、先は円形でわずかに凹形。花序は1花。花序柄は短く、長い鞘を持つ。花の苞は卵形、長さ3~4mm、鋭形。花は萼片と花弁が黄緑色、唇弁は白色、全体が紫褐色を帯びる。小花柄と子房は長さ2~3cm。背萼片は卵状披針形、長さ10~17mm×幅7~8mm、鋭形。側萼片は鎌状披針形、長さ12~19mm×幅6~8mm、鋭形。花弁は狭長円形、長さ12~18mm×幅約4mm。唇弁は輪郭がバイオリン形、長さ12~19mm×幅7~9mm、3裂し、側裂片は直立し、中裂片は円形または広倒卵形、長さ7~8mm。先は円形で小突起形、またはわずかに凹形。ディスクには上面に2枚の縦の薄板がある。ずい柱は長さ約2mm、足は長さ6~10mm。花期は10~2月。

85 Dendrobium scopa Lindl. フギレセッコク 深切れ石斛
  synonym Flickingeria scopa (Lindl.) Brieger
 フィリピン、インドネシア原産。英名はhairy flickingeria(唇弁の先に毛状突起があることによる)。標高約500~900mの低山の森林に生息する。
 小型から大型の着生植物たまに岩生する。茎は直立するが、成長すると半垂れ下がり、3~4節の偽鱗茎を持ち、最上位の節間の基部から新しく成長する。葉は1枚つき、卵形、革質。花序は葉と偽鱗茎の接合部の苞腋から生じ、短い単花の花序。花は白色、直径約2cm、花の寿命は短い。萼片は長円形、先が鋭形。側花弁は披針形、萼片と同色。唇弁は淡黄色~淡橙黄色、先に淡黄色のやや縮れて曲がった長い毛状突起が房状にあり目立つ。花期は春、夏、秋。

86 Dendrobium schoeninum Lindl. デンドロビウム・ショーエニヌム
  synonym Dockrillia beckleri (F.Muell.) Rauschert
 オーストラリア(クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ)原産。英名はcommon pencil orchid。熱帯雨林の縁、小川沿い、または沼地の樹木の枝に生え、熱帯雨林の岩や崖面、その他の日陰にも生える。
 着生(epiphyte)またはまれに岩生(epilith)。茎は直立または垂れ下がり、針金状で、単軸分枝(sympodium)の基部のみに根を張り、長さ2~12cm×直径1~8mm、先端に葉が1枚ある。根は平滑で匍匐する。葉は直立し、線形で円柱形、長さ2~16cm×直径2~12mm、多肉質で、顕著な溝がある。花序は長さ1.5~3cm、1~4花がつく。萼片と側花弁はクリーム色~淡緑色~淡藤色、基部に暗紫色の条線がある。背萼片は長さ15~24mm×幅2.5~3.5mm。唇弁はクリーム色~淡緑色~淡藤色、紫色の斑紋が点在し、長さ20~30mm×幅7~10mm。ずい柱は長さ4~5mm、ずい柱の足は長さ7~9mm。花期は9~11月。
品種) 'Bianca Castafiore'

87 Dendrobium senile C.S.P.Parish & Rchb.f. デンドロビウム・セニレ
 ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。標高200~1500mの乾燥した開けた森林の樹木に着生、小川や河川沿いの砂岩地帯に岩生する。種名のセニレは白髪の意味で、偽鱗茎が毛で覆われている。
 小型の着生または岩生のラン、高さ10~15cm。ほぼ直立性で寄りかかる~這い、多肉植物のような偽鱗茎を持ち、偽鱗茎は白色の長毛で覆われる。葉は2~6枚つき、互生し、卵状披針形、半落葉性。葉のある茎と葉のない茎の上部節から生じる短い花序に、レモンのような芳香のある花を1~数個つける。花は黄色、直径3~6cm。萼片と側花弁は黄色で光沢があり、唇弁は幅の広い舟形、縁が波打ち、中央部が緑色。花期は春~夏。
品種) 'Jenny'

88 Dendrobium serratilabium L.O.Williams デンドロビウム・セラティラビウム

 フィリピン原産。ルソン島、ミンダナオ島、ネグロス島のなどに分布する。英名はsaw-toothed lip dendrobium。標高400~1200mの低地から中高度の熱帯林に生息する。
 中型の着生植物。偽鱗茎状の節のある茎は垂れ下がり、長さ約1mに達し、たまに分枝し、太くなり、狭いこん棒形、しわがある。葉は落葉性、多数2列につき、披針形、光沢のある濃緑色。葉鞘には黄色の縞模様がある。古い枝には葉がなく、葉のない茎の先端付近の節から花序が伸び、花序は通常長さ6.5cmで、6~10個の花をつける。花は直径約3.2cm、大きく開かず、下部に長い距があり、唇弁の縁に深い鋸歯があるのが特徴。花はほのかに香りがあり、花の色は通常は黄色または帯緑色の地色で紫褐色の網状紋がある場合とない場合とがある。
品種) 'Clare'

89 Dendrobium smillieae F.Muell. デンドロビウム・シミリエアエ
 ビスマルク諸島、ニューギニア、オーストラリア(クイーンズランド州)原産。英名はbottle brush orchid。標高0~450mの低地の熱帯雨林および海岸林に着生するが、まれに岩生となる。
 根茎は短い。茎は密集し、直立し、円筒形で、両端に向かって細くなり、肉質で鈍角、成長すると幅広の溝が入り、長さ25~65cm、幅12~17mm、葉が多く、節間は長さ2.5~3.5cmで、茎の上部では短くなる。葉鞘は筒状で、節間と同長で、細い隆起線がある。葉は広く開出し、披針形、ときにほぼ卵形、長さ6~13.5cm×幅2.2~4cm、先は鋭形、薄い革質、下面には狭い竜骨がある。花序は葉のない茎から側生し、総状花序、長さ6~7cm、円筒形。花序柄は長さ0.8cm、花序軸は角張っており、密に多数の花がつく。花の苞は狭三角形、長さ0.25~0.4cm、先は尖鋭形、鋭形、凹面形である。小花柄は長さ約1cm、S字形。子房は長さ0.75~1cm、6本の溝がある。花は開出~反り返り、長さ2.2~2.7cm、肉質。背萼片は卵形、長さ0.95~1.2cm×幅5.5~6mm、先は鈍形、微細にギザギザになる。側萼片は斜めの卵形、長さ0.95~1.2cm×幅約7mm、先は鈍形。下顎部(mentum)は距状、真っすぐ、長円状倒卵形、長さ1.1cm、幅0.7cm、背側が扁平、切形。花弁は斜めの倒卵状長円形、長さ0.9~1.1cm×幅4~5mm、3脈があり、先は鈍形。唇弁は狭く、凹面形、非常に肉質、中間で狭まり、横向きに薄板により下唇(hypochile)と上唇(epichile)に分かれ、長さ1.75~2.1cm、基部はずい柱の足と平行で、ずい柱の足にわずかに付着する。下唇は卵形、扁平にすると長さ0.8~1cm×幅約0.55cm、上唇は強く凹面形、扁平にすると倒三角形で、長さ約1cm×幅0.9~1cm、自然状態での幅は0.48~0.5cm、内側にわずかに厚い中央の縦帯をもち、先は丸みを帯びた切形、両側に内側に湾曲した丸い小裂片がある。ずい柱は長さ0.43~0.45cm、葯床(clinandrium)は深く凹面形、3小裂片があり、側小裂片は幅広く切形、中央小裂片は同長、錐形。柱頭は長円状線形、先の嘴状体(rostellum)には逆歯がある。ずい柱の足は長さ0.85cm、基部の4分の1には唇弁の横薄板と反対側に深い横溝があり、先端半分は広くなり、強く凹面形、縦の竜骨がある。葯は僧帽形、前端は凸面形、先は切形、軟毛がある。花粉塊は狭い。花期はほぼ1年中(5月, 6月, 7月)。花は1~2ヶ月咲き続ける。
品種) 'Anja'

90 Dendrobium somae Hayata コバナノタマザキセッコク 小花の玉咲石斛

 台湾原産。中国名は小双花石斛 xiao shuang hua shi hu。標高500~1500 mの山地林の樹幹に着生する。
 茎は束生し、直立し、円筒形、長さ60~100cm、細く、直径2~2.5mm、節間1~3cm。葉は茎の上部に互生し、狭披針形、長さ7~10cm、幅0.5~0.6cm(またはそれ以上)、基部は狭まり、鞘状に拡大し、先は尖鋭形。葉鞘は筒状で、茎をしっかりと包み、葉身との接合部で結合する。花序は散形花序、葉のある茎の側方に生じ、2花が付く。花序柄は長さ約4mm、基部に1~1.7cmの鞘が1個ある。花は広がる。萼片と花弁は黄緑色、唇弁は黄色。背萼片は狭披針形、長さ13~17cm×幅2.5~3.5mm(またはそれ以上)、7本の脈があり、長く尖鋭形。側萼片は似るが基部は斜めで、ずい柱の足につく。下顎部(mentum)は長さ4~6 mm。花弁は線形、長さ13~15mm×幅1~2mmまたはそれ以上、3本の脈があり、長い尖鋭形。唇弁は長さ13~14mm×幅5~6.5 mmまたはそれ以上、中央より上部で3裂し、側裂片は直立し、長円状三角形、先が鋭形。中央裂片は約・長さ6mm×幅4mmで、長い尖鋭形。ディスクは無毛、3本の平行の縞がある。中央裂片

91 Dendrobium speciosum Sm. タイミンセッコク 大明石斛

 オーストラリア(クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ)原産。英名はSydney rock orchid , rock orchid , cane orchid。別名はダイミョウセッコク、 デンドロビウム・スペシオサム。
 着生または岩生。根は広がる。偽鱗茎は円筒形または先細、長さ5~180㎝×幅1~6㎝。葉は偽鱗茎につき、7枚以下、普通、厚い革質、長さ5~25㎝×幅1~8㎝、葉は落ちずに、12年間も残ることがある。花のつく茎は長さ5~80㎝。総状花序に花が普通、約100個(2~200個)つく。花は白色~明るい黄色、長さ1.2~7㎝×幅は2~8㎝。背萼片は側萼より長く、幅が狭く、花弁は側萼片とほぼ同長で、幅が狭く約半分。唇弁には赤紫色の斑点または縦縞があり、3裂する。側裂片は直立して曲がり、中裂片は尖るか、丸みを帯びるか、多少、四角になる。花期は(5~)8~10(~11)月。
品種) 'Bancroftianum' , 'Heather' , 'Peninsula Princess' , 'Peninsula Princess' × speciosum 'Windermere' , subsp. grandiflorum 'Katrina' , subsp. grandiflorum 'Katrina' × speciosum subsp. grandiflorum 'William , subsp. grandiflorum 'William' , 'Windermere'

92 Dendrobium spectabile (Blume) Miq. デンドロビウム・スペクタビレ

 ニューカレドニア、ニューギニア、ソロモン島、バヌアツ原産。標高0~1200mの低地湿地林、マングローブ林、低山地林、または都市部で植栽されたココナツ、モクマオウなどに着生する。岩生着生することもある。。
 着生草本。偽鱗茎は束生し、杖状で、顕著な棍棒状ではない。長さ約40cm、幅1~1.3cm。葉の下部に5~8節があり、基部は膨らみ、先端に向かって4~6枚の葉がある。葉は直立し、革質で、楕円形、先は鈍形、長さ約23cm×幅4~8cm、基部に短い葉柄がある。花序は葉の基部のすぐ下から立ち上がり、長さ20~40cm、少数~多数の花がつく。花序柄は円柱形、全長にわたって4~6個の小さな鞘を持つ。苞は楕円形~披針形、長さ1~1.3cm×幅約0.4cm、先は尖鋭形。花は大きく、ややグロテスクな形をしている。小花柄と子房は長さ4~6cm。背萼片は反り返り、披針形、先は鋭形、約・長さ3.6cm×幅0.5cm、縁はやや波打つ。側萼片は反り返り、披針状鎌形、先は尖鋭形、約・長さ3.6cm×幅1.3cm、縁はやや波打つ。メンタム(mentum)は斜め円錐形、長さ1cm。花弁は線状披針形、先は尖鋭形、やや捻じれ、約・長さ4cm×幅0.6cm、縁は波打つ。唇弁は3裂し、反り返り、約・長さ4cm×幅2.2cm、側裂片は直立し、ほぼ方形状の半円形、前面は丸みを帯びる。中裂片は側裂片よりずっと長く、披針形、先は尖鋭形、波打つよう捻じれる。カルスは3うねがあり、基部と先が隆起する。ずい柱は短く、長さ約3mm、足形は長さ8.5mm。
品種) 'Burnham' , 'Whitmoor'

93 Dendrobium stratiotes Rchb.f. デンドロビウム・ストラティオテス

 インドネシア(小スンダ列島、モルッカ諸島、スラウェシ島)原産。
 着生草本。茎は杖状からやや紡錘形、高さ60~100cm×直径2cm、基部半分がわずかに膨らむ。葉は卵形~長円状披針形、先は斜めに2裂し、長さ8~13cm×幅2~5cm、基部は筒状の鞘に連なり、長さ1.8~3.2cm。花序はほぼ直立または直立し、長さ30cmまで、4~8個の花をつける。苞は筒状、先はほぼ鋭形または鈍形、長さ4~5mm。花は大きく、直立する。小花柄は長さ6~10mm、苞腋より上に出現する。子房は長さ1.8~2.6cm。背萼片は反り返り、線状披針形、先が尖り、長さ3~3.4cm×幅0.6~0.9cm、捻じれてわずかに波打つ。側萼片は鎌形で、斜めの披針形、先が尖鋭形、長さ約3.2cm×幅1.2cm、縁は波打つ。メンタム(mentum)は後方に向き、先端に向かってわずかに上向きに湾曲し、狭円錐形、長さ1.5~1.6cm。花弁は直立またはほぼ直立し、線形、先は鋭形、長さ5~6.4cm×幅0.15~0.2cm、2~4回捻じれる。唇弁は大きく、3裂し、長さ3.2~3.7cm×幅2.3~2.5cm。側裂片は長円形、先は切形~円形。中裂片は短い爪部があるかまたは無く、卵形で尖鋭形、長さ1.8~2cm×幅1.5cm。カルスは3~5本のうねがあり、中央部が最も長く、中裂片の中央に向かって細くなる。ずい柱は長さ6~7mm。
品種) 'Celle'

94 Dendrobium subuliferum J.J.Sm. デンドロビウム・スブリフェルム

 ニューギニア原産。標高300~2000(~2400)mの原生林および二次林に着生し、まれに陸生する。
 直立性、ほぼ直立性、または房状になる着生植物。高さ2~10cm、蘚類との競合により、しばしば斜上する習性を示す。根は長さ0.4~1mm。根茎は通常短く、ときに長さ約1cmになる。偽鱗茎は長さ0.5~2.5cm×幅0.15~0.35cm、卵形~狭紡錘形、3~6節があり、先端には2~4枚の葉を持つ。葉は1~5枚つき、幅0.75~2mm、直立~開出し、線状錐形、厚く、しばしば硬く、中脈は上面で凹み、下面で凸状、先は鋭形または短突起形、ときに微細なパピラがある。鞘にはうねがあり、古くなると繊維状になる。花序は頂生、主に葉のある茎から、1花、まれに2花、苞は長さ7mm×幅5mm、薄膜質、卵状三角形、通常メンタム(mentum)の先は鞘状になり、明瞭に3脈があり、先は短突起形または尖鋭形。花は長さ1.5~2.2cm、通常幅2.4 cmまで広く開き、芳香がある。中央の萼片は長さ7~13mm×幅3~6mm、卵状三角形~卵状楕円形、尖鋭形または短突起形。側萼片は長さ14.5~20mm×幅3.2~5.5mm、卵状長円形~卵状楕円形、ときにわずかに竜骨状になり、強く尖鋭形~錐状尖鋭形。基部の癒合部は長さ2~3 mm、ほぼ円錐形。メンタム(mentum)は全長6~8mm、先端は普通苞に隠れ、鈍形または(不等に)短く2裂する。花弁は長さ7.5~12mm×幅3.5~8mm、広倒卵状へら形、上縁はしばしば細かい縁毛があり、先は尖鋭形。唇弁は長さ13~18mm×幅2.5~3.5mm、単純またはわずかに3裂し、倒披針形、基部でずい柱の足につき、頂端の縁はわずかに上向きに湾曲、基部にはV字形の横うねがあり、先は尖鋭形~狭三角形、真っすぐまたはわずかに後屈し、ときにわずかに上向きに湾曲する。ずい柱は長さ約2mm、足は長さ6~8mm、基部に鈍い1個の歯がある。葯は幅2~3mm。花粉塊は長さ約0.6~0.8mm。子房は3翼がある。小花柄および子房は長さ約7~13mm。果実は観察されなかった。花期は11~4月。
品種) 'Holly'

95 Dendrobium sutepense Rolfe ex Downie デンドロビウム・ステペンセ
 マレーシア、タイ原産。標高1500~1900mの冷涼な気候に生育する着生植物。
 小型の着生ラン、高さ15~20cm。茎は、杖状、枝分かれせず、基部に向かって細くなる。葉は4~5枚つき、狭楕円形、先が不等に2裂する。葉のある茎と葉のない茎のそれぞれの葉の反対側の節から短い花序を出し、1~2個の花をつける。花は甘い芳香があり、白色、光沢があり、直径3~4cm。花期は晩冬~春。花は約25~30日開花が続く。
品種) 'Herrenhausen'

96 Dendrobium taurinum Lindl.デンドロビウム・タウリナム
 フィリピン原産。英名はbull orchid, bull headed dendrobium。標高300m以下の沿岸のマングローブ湿地や開けた森林台地に生息する
 大型の着生植物。茎は多数、杖状、硬く直立し、円筒形または強く紡錘形、基部は褐橙色。葉は茎に多数つき、楕円形、幅広く厚く、革質、光沢のある濃い緑色で、先が不等に2裂する。花序は茎の先端近くに腋生し、直立し、わずかに折れやすく曲がりやすく(fractiflex)、長さ10~122cmで、6~30個の花がつく。花は直径5~6.5cm、長持ちする。萼片は緑黄色または白色で、緑色を帯びる。側花弁は細長く、直立して捻じれ、色は品種によって異なり、淡ローズピンク色、薄紫色または濃紫色。唇弁も側花弁とほぼ同色、同様に変化するが、すべて、中央に3本の濃色の線が入る。
品種) 'Amboinense' , 'Colmanii'

97 Dendrobium teretifolium R.Br. ボウセッコク 棒石斛
 オーストラリア(クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ)原産。ほぼモクマオウ(Casuarina glauca)にのみ生育するが、まれに熱帯雨林の樹木にも生育する。
 着生植物。茎は垂れ下がり、針金状で、仮軸分枝(sympodium)の基部のみに根を張り、長さ5~15cm、直径1~4mm、先端に葉が1枚あります。根は平滑で匍匐性。葉は垂れ下がり、線形で円柱形、長さ10~60cm×直径3~8mm、多肉質、平滑。花序は長さ4~10cm、4~15個の花がつく。萼片と側花弁は白色~淡黄色、基部に赤色または紫色の短い条線が数本入る。背萼片は長さ20~40mm×幅2~3mm。唇弁は白色~淡黄色、濃紫色の斑点があり、長さ18~30mm×幅4~6mm。ずい柱は長さ2~2.5mm、ずい柱の足は長さ3~5mm。花期は7~10月。
品種) 'Black Pam'

98 Dendrobium tetragonum A.Cunn. シカクセッコク 四角石斛
 オーストラリア(クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ)原産。英名はtree spider orchid。熱帯雨林の樹木や小川沿いに生育する。
 着生植物で、茎は広がって垂れ下がり、基部は細く針金状、上部は多肉質で膨らみ、断面が四角形、先端に向かって細くなり、基部のみで発根し、長さ6~45cm×直径7~9mm、先に2~5枚の葉がある。根は平滑、匍匐する。葉は広がって直立し、楕円形、長さ3~8cm×幅15~25mm、二つ折りになり、先は尖鋭形、質は薄く、平滑。花序は長さ0.5~4cm、花が1~5個つく。萼片は緑色~濃鈍黄色、通常は縁に赤みがかった模様やその他の模様がある。側花弁は緑色~濃鈍黄色。背萼片は長さ19~30mm×幅2~3mm。唇弁はクリーム色で、通常、赤みがかった条線があり、長さ8~10mm×幅6~8mm。ずい柱は長さ2.5~4mm、ずい柱の足は長さ5~6mm。花期は9~10月

99 Dendrobium thyrsiflorum B.S.Williams デンドロビウム・シルシフロラム
 中国。インド北東部、ラオス、ミャンマー、タイ北部、ベトナム原産。中国名は球花石斛 qiu hua shi hu。英名はpinecone-like raceme dendrobium。山林の木の幹に着生する。
 茎は直立または斜上し、円筒形、長さ12~46㎝、丈夫、直径7~16㎜、基部は収縮し、幅が狭く円筒形で、いくつかの節があり、いくつかの縦方向の隆起があり、黄褐色で光沢があります。茎の上部に3~4枚の葉、交互、オブランセオレート、長さ9~16㎝×幅2.4~5㎝、革のような、基部はクラスプシースに逆流しませんが、茎に狭くなります。長さ約6㎜、鋭い頂点。前年の緑豊かな茎に横方向に発生する花序、垂れ下がった、長さ10~16㎝、密に多くの花が咲きました。 3つまたは4つの紙のような基底鞘を持つ花柄;花苞は淡い白、卵形、長さ長さ10~15㎜×幅5~13(またはそれ以上)㎜、紙質、数本の脈があり、乾燥しても回旋状ではなく、頂点は鈍く丸みを帯びています。紫がかった淡い白の縞模様の小花柄と子房、長さ2.5~3cm。花が広がり、薄い。がく片と花びらは白く、時には特に背軸方向にピンク色に染まり、唇は金色の黄色、柱は白、足は淡黄色、葯の帽子は白。背側がく片卵形、約・長さ15㎜×幅8㎜、5脈があり、全縁、鈍い。側萼片はわずかに斜めの卵状披針形、約・長さ17㎜×幅7㎜、5脈があり、全縁、鈍形。メンタム(mentum)はほぼ球形、幅約4mm。花弁はほぼ円形、約・長さ14㎜×幅12㎜、7脈があり、多数の二次脈があり、基部に長さ約2㎜の爪部があり、縁は基部の上に細かい不規則の歯があり、先は鈍い円形。唇弁はほぼ円形~三角形、約・長さ15mm×幅19mm、外側にまばらに毛があり、内側に密に毛があり、先は鈍い円形、基部に長さ約3mmの爪部がある。爪部は舌状の構造の装飾がある。ずい柱の足は長さ約4mm。葯帽は扁平、円錐形。花期は4~6月。
品種) 'Bromesberrow Place' , 'Galliceanum' , 'Lowii' , 'Monica' , 'OrchIDEENgarten' , 'Writhlington'

100 Dendrobium tobaense J.J.Wood & J.B.Comber デンドロビウム・トバエンセ

 スマトラ島原産。英名はtoba dendrobium。北スマトラに分布し、標高約1500mのトバ湖の北東部、および標高1000~1300mのトバ湖の南に位置するドロック山のマツやモミの森に生息する。
 小型。茎は長さ24~30cmの円筒形。葉は茎に8~9枚つき、長さ3~8cm、長円形、上面は平滑、下面は毛があり、先は2裂し、葉鞘は黒色の毛で覆われる。葉の反対側の葉鞘基部に花序が数個生じ、花序は非常に短く、単花性。花は直径7.5~8cm。萼片と花弁は淡緑黄色、緑色の薄い脈が網目状になり、硬く肉厚で、凹面形、先端は狭くなり湾曲する。唇弁は真っすぐ突き出し、わずかに鎌状の側裂片を左右に持ち、中裂片は非常に細く、尖り、ディスクは橙赤色でゴツゴツになり、中央部に細く線が入る。花期は秋。
品種) 'Weimin'

101 Dendrobium tosaense Makino キバナノセッコク 黄花の石斛

  synonym Dendrobium catenatum Lindl.  [Flora of China]
  synonym Dendrobium catenatum auct. non Lindl. [YList]

  synonym Dendrobium huoshanense Z.Z.Tang & S.J.Cheng))霍山石斛 [Flora of China]

  synonym Dendrobium sticklandianum auct. non Rchb.f.
  synonym Dendrobium tosaense Makino var. chingshuishanianum S.S.Ying

  synonym Dendrobium officinale Kimura & Migo [Flora of China]

  synonym Dendrobium pere-fauriei Hayata
  synonym Dendrobium tosaense var. pere-fauriei (Hayata) Masam.
 学名はYListに従った。Flora of ChinaではDendrobium catenatum とし、POWOではDendrobium officinale (ホンセッコク)のsynonymとしている。
 日本(四国、九州、琉球列島)、朝鮮、中国、台湾に分布。中国名は黄石斛 huang shi hu。林内の樹幹上または崖の岩上に生える。
 茎は直立または垂れ下がり、円筒形、長さ3~35(~60)㎝、細く、直径2~7㎜、ときに基部の上で直径18㎜になり、枝分かれせず、多数の節があり、節間は長さ(0.3~)1.3~4㎝、淡黄緑色、ときに、淡紫赤色の斑点があり、乾くと淡黄色。葉はしばしば、茎の上部に2~5枚つき、舌状長円形または長円状披針形、長さ3~21㎝×幅0.5~1.5㎝、紙質、基部はわずかに斜めで、抱茎の鞘に沿下し、縁と中脈はしばしば淡紫色を帯び、先は鈍形、±鈎があり、ほぼ鋭形、またはわずかに不均等に2裂する。葉鞘はしばしば紫色の斑点があり、上部の縁は茎から離れ、古くなると開き、濃緑色の裂け目がある。花序は1~3本、葉のつくまたは古い葉のない茎に生じ、花が(1~)3~8個つく。花序柄は長さ2~10㎜。花序軸は上で曲がり、長さ2~4㎝。基部の鞘は1~4個つき、卵状披針形、長さ3~4㎜、紙質、は鋭形。花の苞は淡い白色、ときに栗色を帯び、狭披針形または卵形、長さ3~7㎜、乾き、膜質、先は鈍形または鋭形。小花柄と子房は黄緑色、長さ2~4㎝。花が広がる。萼片と花弁は黄緑色、淡黄白色、または白色、しばしば、後にクリーミーイエローに変わり、下唇基部(mentum)は白色で黄緑色を帯びる。唇弁は白色または淡黄色で、帯赤色または赤褐色の横向きの斑紋があり、基部に緑色または黄色のカルスをもち、中間の下の両側に紫赤色の縞模様がある。ディスクは中間の上に紫赤色の横向きの斑点があり、ずい柱は緑白色または黄緑色で、先の両側に紫色の斑点があり、足は黄緑色で紫赤色の縞模様があり、中間にナス紫色の斑点がある。葯帽はクリーム色、ときに先端が紫色になる。背萼片は卵状長円形または卵状披針形、長さ12~17㎜×幅4~7㎜、3~5脈があり、先は鋭形またはわずかに鈍形。側萼片は斜めの卵状三角形またはかま形状披針形、背萼片の長さとほぼ同長、基部で幅10~13㎜、3~5脈があり、先は鈍形または鋭形。下唇基部(mentum)はほぼ 長方形~円錐形、長さ5~7㎜×幅約6㎜以下、丸みを帯びる。花弁は長円形または卵状長円形、長さ12~16㎜×幅4~7(またはそれ以上)㎜、5~7脈があり、先は鈍形または鋭径。唇弁は楕円状菱形、広卵形、または卵状披針形、長さ13~17㎜×幅8~11(またはそれ以上)㎜、基部はわずかにくさび形、全縁または不明瞭に3裂し、中裂片は反曲し、縁は±波打ち、先は鋭形。ディスクは密に細かいパピラ状の毛または直軟毛があり、内側は厚さが低くなり、約中央で終わる。ずい柱は長さ2~4㎜、足は長さ0.7~1㎝、上部は緩く先端が紫色の毛があり、先は紫赤色、唇弁への付着点で強く厚くなる。葯帽は狭類楕円形、卵状三角形、または卵状円錐形、長さ1.5~3㎜、ほぼ無毛で、先はほぼ鋭形で2裂し、裂片には鋭い歯がある。花期は6~8月。
品種) 神衣

102 Dendrobium unicum Seidenf. デンドロビウム・ユニクム
 ラオス、タイ、ベトナム原産。英名はunique dendrobium。別名はユニーク・デンドロビウム。
 小型種、茎は長さ7~9cm、密集する。成長するにつれて大きくなり、長さは約20~25cmになる。各茎の先端近くに、2~3枚の葉がつく。葉は長さ2~7cm、披針形。葉のある茎または葉のない茎の上部の節から短い総状花序を出し、花を2~4個つける。花は芳香(ミカンの香り)があり、倒立し、長さ4~5cm、直径約3~3.5cm。萼片と花弁は細く、濃いオレンジ色または鮮やかな赤橙色。唇弁は大きく、淡色で、濃い栗色の脈状の模様がある。花期は晩春~初夏。
品種) 'Gaytarn' , 'Weimin'

103 Dendrobium uniflorum Griff. デンドロビウム・ユニフロールム

 ボルネオ、マラヤ、フィリピン、スラウェシ、スマトラ、タイ、ベトナム原産。英名はsingle flowered dendrobium。標高300~1600m付近の常緑低地林および原生山地林に生息する。
 小型から中型の着生植物。細く、半垂れ下がった状態から直立した状態まで、塊状の偽鱗茎を持ち、長さは最大1.5mになる。野生では、高さが40cmを超えることは稀である。茎は直立し、溝があり膨らみ、赤い縞模様が見られることが多い。葉は多数つき、楕円形~長円状披針形、先が2裂し、基部は捻じれてつき、先が尖り、肉質。花は葉のない茎の節に単生し、通常は幅2~3cm。花の色は変異に富み、萼片と花弁は白色で、反り返る。唇弁は鈍い緑黄色、中央裂片に沿って3本の褐色線が走る。中裂片は中線に沿って下向きに折り畳まれる。側裂片も下向きになる。花期は1年中。
品種) 'Atlas' , 'Bulakam'

104 Dendrobium victoriae-reginae Loher デンドロビウム・ヴィクトリアレギナエ

 フィリピン原産。英名はQueen Victoria's dendrobium。標高1300~2700mの林内のマテバシイ属の木に着生する。
 中型~大型、、垂れ下がり、叢生し、長さ60㎝以下。茎(canes)は基部で枝分かれし、節状に膨れ、宿存する鞘に包まれ、葉を12枚以下、互生する。葉は長円形~披針形、紙質、先は鋭形~尖鋭形。古い葉のない茎の短い総状花序に花が直立して、1~3個つく。苞は淡色、長円形、先は鋭形。花は幅3~4.5㎝、紫色~濃紫色(青色、紅紫色、ライラック色、白色など様々)、中心部は白色。萼片と花弁は開き、唇弁は同様に開き、基部の白色に濃紫色の短い縦の脈紋がある。ずい柱は地位sく、白色。花期は1年中見られ、主に5~6月。
品種) 'Ardingly' , 'Brockhurst' , 'Ellie' , 'Loher' , 'Starter' , 'Stonehurst' , 'Wotton' , 'Zoe Barnes'

105 Dendrobium violaceum Kraenzl. デンドロビウム・ヴィオラケウム
  synonym Pedilonum violaceum (Kraenzl.) Rauschert
 ニューギニア原産。英名はpurple dendrobium。標高750~2000mの若い二次林、原生林または開けた山地林の縁などに着生する。まれに陸生または岩生する。
 房状に直立する着生植物、高さ8~30(~40)cm。根は直径1.5mmまで、白色(湿っていると紫がかったピンク色)。根茎は短い。偽鱗茎は1~5(~7)cm×幅0.3~1.5cm、紡錘形~卵形、通常節で狭くなり、新茎の先端に(2~)3(~5)枚の葉が束生する。葉は長さ5~30cm×幅0.075~0.8(~1.1)cm、直立または開出し、基部で結合し、線形、ときに線状披針形、先は鈍形~ほぼ鋭形、しばしば微突形、鞘はわずかに宿存する。花序は落葉した茎の上部の節に生じ、ほぼ無柄、1~4個の花が付く。花序柄は長さ2~5mm。苞は長さ8~24mm、卵形、先は小突起形~尖鋭形。花は長さ2.8~4.5cm、通常大きく開き、約6ヶ月咲き続ける。中央の萼片は長さ12~20mm×幅4~7mm、長円状卵形、尖鋭形。側萼片は長さ27~45mm×幅8~14mm、三角形、尖鋭形、基部の癒合部は円筒形、長さ4~15mm。メンタム(mentum)は全長15~28mm、先端は2裂し、ときに鈍形。花弁は長さ9~16mm×幅2.5~4.5mm、斜めの披針状楕円形、先は小突起形~尖鋭形。唇弁は長さ22~37mm×幅3~5mm、ほぼ3裂し、線状倒披針形、基部でずい柱の足につき、縁はわずかに内曲し、横うねがなく、先部は自由で、先は反り返らず、尖鋭形。ずい柱は長さ約4mm、足は長さ15~28mm、葯は幅約3mm、花粉塊は長さ約1.5mm。子房は5~6枚の主翼と最大8枚(通常は4枚)の付属の小翼または肋を持ち、背側の翼は通常波打つ。小花柄と子房は長さ19~35mm。果実は長さ25mm×幅6mmで、狭い梨形。花期は1年中。一度に複数の花が開花する。
 2亜種がある。
品種) 'Sherborne'

105-1 Dendrobium violaceum subsp. cyperifolium (Schltr.) T.M.Reeve & P.Woods

  synonym Dendrobium cyperifolium Schltr.
  synonym Dendrobium scotiiferum J.J.Sm.
 この亜種は島の北部および西部に見られ、幅0.75~2mmの細い葉によって、基本亜種と区別される。

105-2 Dendrobium violaceum subsp. violaceum

  synonym Dendrobium allioides J.J.Sm.
  synonym Dendrobium brachyacron Schltr.
 この亜種は、幅2~11mmの幅広い葉で識別される。
 花の子房の翼は興味深いものであり、その数は5枚から最大13枚まで変化する。しかし、主翼は常に5枚か6枚で、背側の3枚は通常波状で、時には非常に顕著である。この波状の度合いは、植物がより多くの日光にさらされるほど大きくなることが分かっている。
 Dendrobium violaceum と Dendrobium hellwigianumの自然交雑種が記録されている。

106 Dendrobium wardianum R.Warner デンドロビウム・ワルディアヌム

 中国(雲南省)、ブータン、北東インド、ミャンマー、北タイ、北ベトナム原産。中国名は大苞鞘石斛 da bao qiao shi hu。標高1300~1900mの開けた森林の樹幹に着生する。
 茎は垂れ下がり、円筒形、長さ11~50cm、直径5~10mmまたはそれ以上、肉質、多数の膨らんだ節があり、上部は±上向きに湾曲し、節間は2~2.5cm、乾くと淡黄色。葉は長円形、長さ8~11cm×幅1.5~1.8cmまたはそれ以上、革質、基部に抱茎の鞘があり、先はやや鈍形で片側に鉤があり、葉鞘は乾くと紙質、鞘口はカップ状に開く。花序は古い葉のない茎に生じ、花は1~2個つく。花序柄は長さ3~5mm、基部の鞘は2~3枚、乾くと淡白色、広卵形、長さ3~5mm、紙質で鈍形。花の苞は広卵形、長さ7~10mm、紙質、先は鈍形。小花柄と子房は紫色、長さ約2cm。花は芳香があり、広がり、紙質様。萼片と花弁は白色、先は淡紫色、唇弁は両側に多数の赤紫色の縞模様がある。ディスクには淡黄色の半月状の中央横斑がある。ずい柱は白色、前面は紫色の縞模様、葯帽は白色。背萼片は卵状披針形、長さ23~25mm×幅7~8mm(またはそれ以上)、7本の脈があり、先は鋭形またはわずかに鈍形。側萼片はほぼ円形で大きさが等しく、7本の脈があり、基部は斜め、先は鋭形。メンタム=下顎部(mentum)は亜球形で小さく、長さ約3mm。花弁は斜めの卵形、長さ23~25mm×幅13~14mm、主脈は5本、二次脈は多数、基部は短い爪部になり、縁は全縁、先は鈍形。唇弁はほぼ広倒卵形、約・長さ23mm×幅20mm、上面に密に髭状毛があり、基部は楔形、縁は縁毛があり、先は円形。ずい柱は長さ約4mm。葯帽はほぼ円錐形、密に微細なパピラがあり、前縁は不規則な小歯状。蒴果は卵形で、長さ約3cm×幅1.3~1.6cm。
品種) 'Fir Grange' , 'Fowlerianum' , 'Giganteum' , 'Schröder' , 'Waddellianum'

107 Dendrobium williamsianum Rchb.f. デンドロビウム・ウィリアムシアヌム

  synonym Durabaculum williamsianum (Rchb.f.) M.A.Clem. & D.L.Jones

  synonym Dendrobium williamsianum var. chanii McCraith
 ニューギニア原産。標高50~300mの熱帯雨林の樹冠の高いところにある小枝、またサバンナ地帯の森林の小木に着生する。
 根は根茎と茎の基部から多数、長さ50cmまで、太さ2~3mm、白色、平滑、たまに分岐する。根茎は匍匐し、太さ8~10mm。茎は1~2c、離れて直立し、葉は少数つき、長さ25~120(~200)cm、紡錘形で基部は細く、中央部で太さ8~10mに広がり、先端に向かって次第に細くなり、節間は1.5~6cm。鞘は茎の下部では重なり合い、茎の上部では節間より短く、宿存する。葉は広がり、通常葉先に向かって湾曲し、長円形~楕円形、下部の葉が最も大きく、長さ7~12cm×幅2~3cm、茎先端では小さくなり長さ2~3.5cm×幅1.2~1.5cm、厚さは中程度で、丈夫で革のような質感。花序は1~数個、頂点近くの節から生じ、直立または弓状になり、長さ15~35cm、最大10個の花が中程度の間隔の総状花序に水平につく。花序柄の下半分には、紙質の鞘に包まれた5枚の不稔の苞がある。花の苞は三角形、長さ5~7mm。小花柄と子房は長さ2.4~3cm。花は幅4~7.5cmまで大きく開き、花弁と萼片は唇弁の上に水平に、ほぼ平らにつく。背萼片は長円形~狭楕円形、長さ2.3~3.2cm×幅11~13mm、7本の脈があり、鈍形、先は短突起形。側萼片は長円形、長さ3.5~3.9cm×幅16~18mm、7~9本の脈があり、鈍形、先は短突起形~微突形。メンタム(mentum)は長さ9~16mm、真っ直ぐで、ほぼ平ら。花弁は広倒卵形、長さ3.2~3.4cm×幅21~23mm、前面は丸く、先端にはしばしばノッチがある。唇弁は真っすぐ突き出し(porrect)、先端は下側に曲がり、長さ2.6~3.2cm×幅26~33mm、輪郭は倒卵形または広楕円形で、腹側に溝があり、明瞭に3裂せず、側部は直立し、前縁はギザギザになり、先は円形~短突起形。ディスクには低い斜めのうねがあり、カルスから離れる。3本の竜骨は唇弁基部の隆起した板から伸び、それぞれは唇弁の先端の前で終わり、高く自立したギザギザの縁のある長円形のフラップとなる。ずい柱は長さ5mm、先は側部に鋸歯があり、錐状の上部歯と幅広く鋭い下腕がある。果実は楕円形、約・長さ2.5cm×幅18mm、突出した大きな果莢(juga)が3個ある。一年中開花し、花は最長10週間咲き続ける。
品種) 'Gillian'

108 Dendrobium xantholeucum Rchb.f. デンドロビウム・ザントレウクム

  synonym Dendrobium lonchophyllum Hook.f.
  synonym Dendrobium pallidiflorum Ridl.
  synonym Flickingeria xantholeuca (Rchb.f.) A.D.Hawkes
 台湾(屏東県)、タイ、マレーシア、インドネシア原産。中国名は淺黃暫花蘭。英名はyellow and white flickingeria。標高1000mまでの広葉樹林の高い枝や渓流沿いの岩崖に着生する。
 小型の着生植物。根茎は短く匍匐し、直径2~3mm。茎は房状で、直立、斜上または垂下し、頻繁に分枝し、節間は円柱形、長さ1~4cm×幅2~4mm、頂部の節間は拡大して偽鱗茎となる。偽鱗茎は黄緑色、扁平、細長い紡錘形、長さ3~5cm×幅1~2cm。葉は卵形または長円形、長さ4~10cm×幅1.5~3cm、革質、基部は鈍形、先は鋭形。花序は偽鱗茎の先端から生じ、葉の裏側のすぐ下に出現し、一度に1個開花し、苞が基部につく。花の苞は薄膜質、長さ3~5mm、鋭形。花は幅約1(~1.5)cm、淡緑黄色。背萼片は卵状楕円形、長さ5~6mm×幅3~3.5mm、鋭形。側萼片は斜めの卵状三角形、長さ5~6mm×幅5~6mm。花弁は長さ4~5mm×幅約2mmの菱状卵形、鋭形。唇弁は菱形、長さ8~10mm×幅6~7mm、3裂し、側裂片は直立し、斜めの三角形、長さ2~3mm、先は鋭形または鈍形、全縁またはわずかに歯がある。中裂片はY字形、長さ4~5mm×幅3~4mm、全縁、先には2小裂片があり、小裂片は卵状長円形。ディスクには基部から中裂片の爪部まで2枚の薄板があり、先端付近はわずかにパリパリに縮れる。ずい柱は長さ2.5~3mm、丈夫で、三角形で鋭鋸歯のあるステリディア(stelidia)を持つ。ずい柱の足は長さ約4mm。葯は卵形、長さ約1 mm。花期は4~11月、断続的に開花し、一年中果実をつける。

109 ハイブリッド
(1) Dendrobium × leeanum O'Brien
 小スンダ列島原産。
 D. antennatum × D. bigibbum var. schroederianum.
品種) 'Atropurpureum' , 'Langley'

(2) Dendrobium × delicatum (F.M.Bailey) F.M.Bailey

 オーストラリア(ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州)原産。
品種) 'Album' , 'Bromsberrow Place' , 'Wisley'
(3) Dendrobium × euosmum Rchb.f.
 Dendrobium Endocharis × Dendrobium nobile
品種) 'Leucopterum'
(4) Dendrobium × gracillimum
品種) 'Wisley'
(5) Dendrobium × suffusum Cady
 オーストラリア(ニューサウスウェールズ州)原産。
品種) 'Wisley Pink' , 'Writhlington'

110 その他ハイブリッド
 園芸品種のハイブリッドはデンドロビウムと呼ばれる。
品種) Adastra gx , Ainsworthii gx , Ainsworthii gx 'Edithae Superba' , Ainsworthii gx 'Hazelbourne' , Ainsworthii gx 'Intertextum' , Ainsworthii gx 'Leeanum' , Ainsworthii gx 'Leechianum' , Ainsworthii gx 'Mrs. Haywood' , Ainsworthii gx 'Roseum' , Ainsworthii gx 'Splendidissimum' , Ainsworthii gx 'Splendidissimum Grandiflorum' , Ainsworthii gx 'Woodhatch' , Allyn gx , Alpha gx 'Eleanor , Andreé Millar gx , Angel Flower gx 'Okayama' , 'Angel Moon Affection'PBR , 'Anna Green' , Annabels gx , Anne Marie gx 'Celle' , Anne Marie gx 'Heide' , Apricot Gleam gx , Aropa gx 'Hermon' , Arthur Ashworth gx , Artur Elle gx 'Celle' , Artur Elle gx 'Hilde Morgenstern' , Aspasia gx , Aspasia gx 'Langleyense' , Astraea gx 'Superbum' , Aussie Love gx 'David' , Austinii gx , Australian Artist gx , Australian Goldrush gx , Australian Goldrush gx × Herberton gx , Australian Macbride gx 'Burgundy Ice' , Australian Macbride gx 'Burgundy Ice' × Flinders gx , Australian Rose-Beauty gx 'Pink Delight' , Australian Rose-Beauty gx 'Pink Delight' × Sheena gx 'Annetta' , Banana Royal gx , Bardo Rose gx , Barra Beauty gx 'Maisemore' , Barra Deeps gx 'Sao Paulo' , Bassettii gx , Benikujyaku gx 'Symphony' , Berry gx , Berry gx 'Oda' , Blue Moon gx , 'Brilliant Smile Royal'PBR , Brodiei gx , Bryan gx , Burana Greenstar , Burberryanum gx , Butterfly gx , Butterfly gx 'Low' , 'Caesar' , 'Caesar' × 'Yak Concert' , Caesar gx 'Hin' , Candice gx 'Bramley' , Cassiope gx , Cassiope gx 'Ashworthii' , Cassiope gx 'Virginale' , Chessingtonense gx , Chessingtonense gx 'Gatton Park' , Chlorostele gx , Chlorostele gx 'Juno' , Chlorostele gx 'Owenianum' , Christina gx 'Princess'PBR , Circe gx 'Gail' , Clio gx 'Tyntesfield' , Clio gx 'Vine House' , Clio gx」Dendrobium Clio gx 'Superbum' , Comet King gx 'Akatsuki'PBR , Constance Wrigley gx , Constance Wrigley gx 'Lady Cicely' , Cordelia gx , Crassinode-Wardianum gx , Cybele gx , Cybele gx 'Gatton Park' , 'Dalhou-nobile' , Dalhou-Nobile gx , 'Dancing Flora' , Dandy Dame gx 'Bletchingley' , Dandy Dame gx 'Tilgates' , Dawn Maree gx 'Lava Flow' , Dawn Maree gx 'Thailand' , Diamond King's gx 'Tilgates' , Diane Kouchi gx 'Kapaluhu Beauty' , Donnesiae gx , Doris gx , Duchess of Albany gx , Dulce gx 'Oakwood' , Dulce gx 'Picturatum' , E. Kopal gx 'Big Panda' , Easter Parade , Ellen gx 'Snow White' , Elwesii gx , Emma gx 'White' , Enobi Purple gx , Enobi Purple gx 'Splash' , Ethel gx , Euosmum gx 'Virginale' , Euryalus gx , Euryalus gx 'Apollo Album' , Euryalus gx 'Apollo Grandiflorum' , Euryalus gx 'Dellense' , Euryalus gx 'Rubens Grandiflorum' , Euryalus gx 'Splendissimum Illustre' , Euterpe gx , Falcon Star gx , 'Fancy Moon Eve'PBR , Fiona gx , Fire Wings , Flinders gx , Flossie McGilligan gx 'Sandhurst' , Formidible gx 'Pine Close' , Formoso-Lowii gx , Fort Allan gx 'Mont Millais' , Fort Noble gx , Forty Niner gx 'Colebrook' , 'Fra 001'PBR , Gatton Monarch gx , Gatton Monarch gx × Kenny gx , Gatton Monarch gx 'Colehill Superb' , Gatton Monarch gx 'F. J. Hanbury' , Gatton Park gx , Gatton Sunray , Gatton Sunray gx , Gatton Sunray gx 'OrchIDEENgarten' , Genting Fragrance gx , Gillian Leaney gx 'Alba' , Gillian Leaney gx 'Alba' , Gion gx 'Pink Lady' , Glorious Rainbow gx , Golden Aya gx , Golden Aya gx 'Bryn Ingli' , Golden Blossom gx 'Melody' , Golden Ray gx 'Superbum' , Green Lantern , H.H. Yisie Vorle gx , HambÜhren Gold gx , Happiness gx , 'Hatum Cupreum' , Hebe gx 'Melanodiscus' , Hepa gx 'Mont Millais' , Herberton gx , Hewitt Glow gx , Hibiki gx , Hibiki gx 'Hsiang Yu' , Hilda Poxon gx , Himezakura gx 'Sanokku'PBR , Hohoemi , Hot Lips gx 'Lesley' , Hsinying Frosty Maree gx , Illustre gx , Illustre gx 'Florence Bartels' , Infunderae gx , Inverleith gx , 'Irene's Smile'PBR , Janya gx , Jaq-Hawaii gx , Jaquelyn Concert gx 'Jayrig' , Jiaho Delight gx 'Morning Glow' , Jonathan's Glory 'Dark Joy' , Joyce Margaret Kuok gx , Judith Nakayama , Kasem White gx 'Sena' , Kenny gx , Kingrose gx 'Buonanotte' , Kip's Special gx , Kumiko Angel gx 'Peace'PBR , La Trinite gx 'Saint Augustine' , Lady Coleman gx , Lady Colman gx , Lady Fay gx 'Ess' , Lady Hamilton gx , Lemon Lime gx 'Chelsea' , Little Atro , 'Long River Auroda , 'Longriver Smooth'PBR , Louis Bleriot gx 'Aalsmeer' , Louis Bleriot gx 'Alpha' , Louis Bleriot gx 'Illustrious' , 'Love Memory Fiz' , Love Memory 'Fizz' , 'Lucky Bird'PBR , Luna gx , Madame Pompadour gx , Madame Uraiwan gx 'Juno' , Maihime gx 'Beauty' , Majestic gx 'Celle' , Malones gx , Margaret gx , Margaret Illingworth gx 'Stonehurst' , Margaret Thatcher gx , Mary Mak gx 'Maryland' , Meesaengnil gx , Melanodiscus gx , Melanodiscus gx 'Chrysodiscus' , Melanodiscus gx 'Gloriosum' , Melanodiscus gx 'Haywoodiae' , Melanodiscus gx 'Luna' , Melanodiscus gx 'Palens' , Melanodiscus gx 'Rainbow' , Melanodiscus gx 'Salterii' , Melanodiscus gx 'Sunray' , Melody gx , Melpomene gx , Merlin gx , Merlin gx 'Armstrongiae' , Micans gx , Micans gx 'Alcippe' , Micans gx 'Euryclea' , Milady gx , Miss Florence E. King gx , Model gx , Model gx 'The Dell' , Montrose gx , Mother Teresa gx , Mrs. Fenton Arnton gx , Murrayi gx , Nagomi gx , Nagomi gx 'Levi' , Nancy gx , Nelly Sander gx , Neo-Hawaii gx , Nestor gx , New Guinea gx 'Claverley' , New Guinea gx 'Summersfield' , Niobe gx , Nolan gx , Nora Tokunaga , Oborozuki gx 'Canary' , Okayama Gold gx 'Harmony'PBR , Ong-Ang Ai Boon gx , Ophir gx , 'Oriental Fantasy' , Oriental Smile 'Fantasy' , Othello gx 'Colossus' , Pallens gx , Pam Tajima gx 'Amelie' , Perfection gx 'Gloriosa' , Pink Doll gx 'Elegance' , Pittero Gold gx 'Princess' , Pixie Princess gx , Plumptonense gx 'Magnificum' , Plumptonense gx 'Stonehurst' , Porphyrogastrum gx , Prima Donna gx , Prince Arthur gx 'Colossus' , 'Pure Heart Snow Love'PBR , 'Queen Elizabeth II' , Rainbow Dance gx , Rainbow Dance gx 'Akazukinchan' , Red Emperor gx 'Prince'PBR , Rhodostoma gx , Roeblingianum gx , Roi Albert gx , Rolfeae gx 'Roseum' , Roy Tokunaga , Sailor Boy gx 'Pinky' , Samarai , Sa-nook Coconut Pink ('Suden1603'PBR) , Sa-nook Purple Happiness ('Sapuha') , 'Sapuha' , Satellite gx 'Picata' , Schneiderianum gx , Schneiderianum gx 'Westonbirt' , Sea Marian 'Snow King' , 'Sea Mary Harukaze'PBR , 'Sea Mary Snow King' , Seigyoku gx , 'Shangri-La-Singapore' , Shavin White gx , Sheena gx 'Annetta' , Smallwood gx , Snowdrift gx 'Purity' , Souvenir d'Alex gx , 'Spcdw0501'PBR , 'Spcdw0502'PBR , 'Spcdw0503'PBR , 'Spcdw0504'PBR , 'Spcdw0506'PBR , 'Spcdw0507'PBR , 'Spcdw0601'PBR , 'Spcdw0602'PBR , 'Spcdw0706'PBR , 'Spcdw0905'PBR , 'Spcdw1004'PBR , 'Spcdw1005'PBR , 'Spcdw1006'PBR , 'Spcdw1007'PBR , 'Spcdw1012'PBR , 'Spcdw1013'PBR , Specio-kingianum gx , Specio-Kingianum gx 'Album - Elvira' , Specio-Kingianum gx 'Norbury' , Specio-kingianum gx 'Wisley' , Splendidissimum Grandiflorum gx , Spring Dream gx , Spring Dream gx 'Apollon'PBR , Spring Dream gx 'Kumiko'PBR , Spring Dream gx nobile 'Apollon' , Spring Dress gx , Star Glory gx 'Noriko'PBR , Stardust gx , 'Suden1202'PBR , 'Suden1301'PBR , 'Suden1302'PBR , 'Suden1402'PBR , 'Suden1603'PBR , 'Suden1701'PBR , Sun Sprite gx , Sunburst gx , 'Sunny Bird'PBR , Super Ise , Sutherland gx 'Stonehurst' , Sweet Pinky gx , Sweet Pinky gx 'Love'PBR , Sweet Song gx 'Memory'PBR , Sybil gx , Tangerine Triumph gx 'Tilgates' , 'Thailand Black Purple' , Thomas Warne gx 'Chelsea' , Thwaitesiae gx 'Bound' , Thwaitesiae gx 'Veitch' , Triumph gx , 'Trop0003' , 'Trop0007'PBR , 'Trop0021'PBR , Upin Red gx , Utopia gx , Utopia gx , Valerie gx 'Subha' , Venus gx , Venus gx 'Cookson' , Venus gx 'Grandiflorum' , Violet Fizz 'Luna' , Virginia gx , Warrambool gx 'Wisley Snow' , Wave King gx 'Akebono'PBR , White Christmas gx 'Maiko' , Wiganiae gx , Wiganiae gx 'Illustre' , Wiganiae gx 'Xanthochilum' , Wiganianum gx , Wiganianum gx 'Album' , Wiganianum gx 'Gatton Park' , Winifred Fortesque gx , Winter Beauty , Xanthocentrum gx , 'Yak Concert' , Yellow Magic gx 'Festival' , 'Yellow Song Candy' , 'Yfy Hs1'PBR , Yukidaruma gx 'King' , Yukidaruma gx 'The King' , Yuzuki gx

参考

1) Flora of China
 Dendrobium
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=109553
2) Plants of the World Online| Kewscience
 Dendrobium
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:60452048-2
3) World Flora Online
 Dendrobium
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000011060
4) 中国古文献にみえる石斛の産地 夏井高人
http://cyberlaw.la.coocan.jp/Documents/Sekikoku_Discussion.pdf
5) World Checklist of Vascular Plants
 Dendrobium
https://wcvp.science.kew.org/
6) 中国植物志 第19卷 (1999)
 铁皮石斛 Dendrobium officinale
http://www.iplant.cn/info/Dendrobium%20officinale?t=z
7) Queensland - Floral Emblems - Australian Plant Information
 Cooktown Orchid Dendrobium phalaenopsis
https://www.anbg.gov.au/emblems/qld.emblem.html
8) J. Jap. Bot. 17: 512 (1941)
 ミクロネシアの蘭(其五)津山 尚
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjapbot/17/9/17_17_9_2578/_pdf/-char/ja
9) Orchids of New Guinea
 Genus Dendrobium species listing
https://www.orchidsnewguinea.com/full-species-list-for-genus/genuscode/169
 Dendrobium rhodostictum
https://www.orchidsnewguinea.com/orchid-information/species/speciescode/2597
10) Flora Malesiana: Orchids of New Guinea
 Dendrobium antennatum
https://orchids.naturalis.nl/linnaeus_ng/app/views/species/taxon.php?id=10674&epi=25
11) Taiwania, 57(3): 271-277, 2012
 Flickingeria xantholeuca (Rchb.f.) A. D. Hawkes
https://taiwania.ntu.edu.tw/pdf/tai.2012.57.271.pdf