セイヨウナシ・ラ・フランス

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Flora of Mikawa

バラ科 Rosaceae ナシ属

別 名 ヨウナシ(洋梨) , セイヨウナシ(西洋梨)
中国名 西洋梨 xi yang li
英 名 La France , La France pear , butter pear
学 名 Pyrus communis 'Claude Blanchet'
Pyrus communis 'La France'
セイヨウナシ・ラ・フランス花序
セイヨウナシ・ラ・フランス蕾
セイヨウナシ・ラ・フランス花
セイヨウナシ・ラ・フランス果実
セイヨウナシ・ラ・フランス果実3
セイヨウナシ・ラ・フランス幹
セイヨウナシ・ラ・フランス
セイヨウナシ・ラ・フランス果実2
セイヨウナシ・ラ・フランス葉表
セイヨウナシ・ラ・フランス葉裏
花 期 4~5月
高 さ 5~15m
生活型 落葉高木
生育場所 栽培種
分 布 外来種 フランス原産。
撮 影 浜名湖ガーデンパーク  19.4.20
ラ・フランスはバラ科ナシ属のセイヨウナシ(Pyrus communis)の栽培品種。11864年にフランスのクロード・ブランシュ氏が発見したセイヨウナシ品種'Claude Blanchet'='La France' であり、日本ではラ・フランスと呼ばれる。日本で栽培されるセイヨウナシの生産量は山形県が67%(2016年)と最も多く、ラフランスが日本で栽培される主な品種である。
 花期は4~5月。収穫は主に10月~11月。その後、追熟期間を経て、出荷される。
 セイヨウナシ(Pyrus communis)は高木、高さ15m以下、ときに刺がある。小枝は灰褐色又は古くなると暗赤褐色、無毛又は若い時にわずかに毛がある。芽は卵形、先は鈍形、無毛又は類無毛になる。托葉は早落性、線状披針形、長さ約1㎝、膜質、わずかに毛があり、縁にはまばらに腺のある歯があり、先は尖鋭形。葉柄は長さ1.5~5㎝、細く、若い時にわずかに毛があり、すぐに、無毛になる。葉身は卵形又は類円形~楕円形、長さ2~5(~7)㎝×幅1.5~2.5㎝、若いときに毛があり、すぐに毛が下面の中脈だけになり、基部は広楔形~類円形、縁は鈍い鋸歯縁、まれに全縁先は鋭形又は短い尖鋭形。総状花序は散形花序状、花が6~9個つく。花柄は長さ1.2~3.5㎝、有毛又は類無毛。花は直径2.5~3㎝。花托筒は鐘形、外側は無毛。咢片は三角状披針形長さ5~9㎜、両面に毛があり、縁は若い時にまばらに腺のある歯があり、先は尖鋭形。花弁は白色、倒卵形長さ1.3~1.5㎝×幅1~1.3㎝、基部に短い爪部がある。雄しべは約20本、花弁の長さの約1/2.子房は5室、各室に胚珠は2個。花柱は5個、雄しべの長さとほぼ同長、基部に毛がある。ナシ状果は倒卵形又は類球形、長さ3~5㎝×幅1.5~2㎝、5室、緑色又は黄色、まれに赤色の斑点があり、果時の花柄は長さ2~3.5㎝、類無毛。咢片は宿存する。花期は4月。果期は7~9月。2n = 34。
日本で栽培されているセイヨウナシの主要品種) エル・ドラド(El Dorado) , オーロラ(Aurora) , カリフォルニア(California) , ゴーラム(Gorham) , ゴールドラフランス , シルバーベル(Silver Bell) , ゼネラル・レクラーク(General Leclerc) , テイラーズゴールド(Taylors Gold), デュセス・ダングレーム(Duchesse d'Angouleme) , ドワイアンヌ・デュ・コミス(Doyenne du Comice) , パスクラサン(Passe-Crassane) , バートレット(Bartlett) , バラード(Ballad) , ブランデーワイン(Brandy wine) , マックスレッド・バートレット(Max Red Bartlett) , マルゲリット・マリーラ(Marguerite Marillat) , ラ・フランス(Claude Blanchet) , ルレクチエ(Le Lectier)

参考

1) Flora of China
  Pyrus
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=127801
2) GRIN
 Pyrus
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=10194
3) Flora of North America
  Pyrus
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=127801