サクラダソウ 

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Flora of Mikawa

キキョウ科 Campanulaceae ミゾカクシ属

別 名 オオミムラサキコケモモ、パープルクランベリー
中国名 铜锤玉带草 tong chui yu dai cao
英 名 roundleaf star creeper
学 名 Lobelia nummularia Lamarck
 synonym Pratia nummularia (Lam.) A. Braun et Asch
 synonym Pratia begonifolia (Wall.) Lindl.
サクラダソウ花正面
サクラダソウ花雌しべ
サクラダソウ萼
サクラダソウ3
サクラダソウ3
サクラダソウの果実
サクラダソウの茎と葉柄
サクラダソウ
サクラダソウ花
サクラダソウ葉表
花 期 5~7月
高 さ 12~55㎝(這う長さ)
生活型 多年草
生育場所 道端、丘の湿った場所、斜面の草地、開けた林地(低地)
分 布 外来種  中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、バングラデシュ、ラオス、タイ、ミャンマー、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、パプアニューギニア、オーストラリア、ニュージーランド
撮 影 三ヶ根山  16.7.11(花)
        15.9.10(果実)
サクラダソウはキキョウ科ミゾカクシ属の栽培種。園芸ではオオミムラサキコケモモとして流通している。プラティア属 Pratia とする見解もあるが、Flora of China などはミゾカクシ属の見解を採っている。三ヶ根山の山中の道端で見られた。茎に開出毛が多く、果実は紫色を帯びたピンク色。
 茎は這い、絨毛(長軟毛)があり、まれに無毛、単一又は基部で分枝し、節から根を出す。葉は互生し、葉柄は長さ2~14㎜、軟毛で覆われる。葉身は円形~腎臓形~卵形、長さ0.7~2.6㎝、幅0.5~2.7㎝、両面は無毛~有毛、基部は心形~斜めの楔形~まれに切形、鋸歯縁~円鋸歯縁、先は鋭形~鈍形~円形。花は単生、腋生、花柄は長さ0.7~3.5㎝、無毛。花床筒は狭惰円形~つぼ形、長さ2~4㎜、幅2~3㎜、無毛~絨毛。萼片は線形~三角形、長さ2.5~6㎜、縁に2~3対の歯がある。花冠は紫赤色、短紫色、ピンク色、緑色、黄白色、長さ6~10㎜、花筒は無毛又はまれに外側に縁毛があり、内側に絨毛があり、花弁は2唇形、上唇は2裂し、線形~三角形、下唇は3裂し、披針形。雄しべは中間の上で合着する。花糸は無毛、葯は長さ1~1.5㎜、背面が絨毛状、低い2個の葯は先がひげ状。果実は液果、紫赤色、惰円形~球形、長さ0.7~1.5㎝。種子は類球形、わずかに扁平、網状。2n=16, 28(x=7)。
 ロベリア・アングラータ(エクボソウ) Lobelia angulata はニュージーランド原産。lawn lobeliaといわれ、グランドカバーに植えられ、イギリスなどで野生化している。サクラダソウの学名が誤ってLobelia angulataとされていたこともある。全体に無毛からほぼ無毛。葉が小さく、花がやや大きく、花被片の幅が広い。果実はよく似ている。多年草、無毛~ほぼ無毛。這い又は傾伏し、小~大のマット又は散在するパッチを形成する。茎は匍匐し、節から根を出し、単一又は分枝し、細い。葉柄は長さ1~2(5)㎜。葉身は長さ2~12㎜、幅2~8㎜、広卵形~ほぼ円形、普通、粗い歯状、ときに全縁~ほぼ全縁、膜質~類多肉質、しばしば紫色を帯びる。花柄は長さ6㎝以下、細い。花は単生。萼片は長さ2~4㎜、線形~狭三角形。花冠は白色、2唇形、深裂し、裂片は7~15(18)㎜、線状披針形~楕円形~倒倒披針形、脈が紫色、先は鋭形~微突頭。下唇は広がり、上唇もほぼ広がる。果実は直径7~12㎜、広倒卵形~類円形、赤紫色~ピンク色を帯びた紫色。2n=70, 140。