ロサ・キネンシス・スポンタネア 

mark

Flora of Mikawa

バラ科 Rosaceae バラ属

中国名 单瓣月季花 dan ban yue ji hua
学 名 Rosa chinensis var. spontanea (Rehder & E. H. Wilson) T. T. Yu & T. C. Ku
ロサ・キネンシス・スポンタネア蕾
ロサ・キネンシス・スポンタネア花
ロサ・キネンシス・スポンタネア花2
ロサ・キネンシス・スポンタネア葉2
ロサ・キネンシス・スポンタネア
ロサ・キネンシス・スポンタネア葉表
花 期 4~9(11)月
高 さ 1~2m
生活型 落葉低木
生育場所 栽培種
分 布 外来種 中国原産
撮 影 浜松市  04.5.3
コウシンバラの野生の一重花 
 貴州省、湖北省、四川省に自生する。枝は幅が広い。花は一重の5弁花、しばしば単生する。小葉は3~5個。花弁は赤色。萼片はしばしば全縁、まれに少数、分裂する。  コウシンバラは中国の観賞用のバラで、世界中で広く栽培されている園芸種であり、バラの園芸品種の基になる重要な種でもある。また、花と実は古くから中国漢方薬とされている。園芸種は学名がRosa chinensis Jacq. var. chinensis と整理され、自生する一重の5弁花の方を変種var. spontanea としている。
 高さ1~2mの直立する低木。枝は紫褐色、円柱形、強健、ほぼ無毛。刺は多数~無いこともあり、曲がり、扁平。葉は葉柄を含んだ長さ5~11㎝。托葉はほとんど葉柄に接合し、上部の離れた部分は耳形、全縁、しばしば短い腺毛があり、先は尖鋭形。小葉は3~5個、まれに7個。葉裏は帯緑色、葉表は暗緑色、しばしば光沢があり、広卵形~卵状楕円形、長さ2.5~6㎝、幅1~3㎝、両面ともほぼ無毛、基部はほぼ円形~広楔形、縁は鋭鋸歯、先は長い尖鋭形~鋭形。花は4~5個、束生又はまれに単生。芳香はわずか又は無い。花は直径4~5㎝。花柄は長さ2.5~6㎝、ほぼ無毛又は短い腺毛がある。苞は1~3個つき、線形、無毛、縁は腺毛があるか全縁、先は鋭形。花托筒は卵状球形~洋梨形 、無毛。萼片は5個、早落性、卵形ときに葉状、表面は無毛、裏面は長軟毛が密生し、縁は少数分裂し、先は尾状。花弁は5個の半二重~二重、赤色~ピンク色~白色、基部は楔形、先は凹頭。花柱は突き出し、ほぼ雄しべと同長、短毛がある。バラ状果は赤色、卵形~洋梨形、直径1~2㎝。2n = 21, 28。