ロドフィアラ・アドベナ
Flora of Mikawa
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae ロドフィアラ属
英 名 | Liliellaby |
学 名 | Rhodophiala advena (Ker Gawl.) Traub synonym Myostemma advena (Ker Gawl.) Ravenna synonym Amaryllis advena Ker Gawl. synonym Hippeastrum advenum (Ker Gawl.) Herb. |
花 期 | 8~9月 |
高 さ | 30~50㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 帰化種 南アメリカ原産 |
撮 影 | 蒲郡市 06.9.30 |
ロドフィアラはヒガンバナ科ロドフィアラ属の総称である。ロドフィアラ属は南アメリカ固有種で、世界に約30種があり、チリに最も多い。全体がアマリリスより小型で、花が小さなアマリリスのようであり、葉はスイセンに似ている。リコリスにも似ているが、雄しべが短い。数種が観賞用に栽培されている。
写真はロドフィアラ・アドベナ。
球根は薄皮があり(tunicate)、全体に無毛。葉は線形、長さ15~30㎝、暗緑色。花茎は長さ30~50㎝。花は散形花序に水平に2~6個つき、漏斗形、花被片は6個、長さ(3~)4~6㎝、赤色、(暖色系、黄色)。果実は胞背裂開蒴果。花期は8~9月(晩春~夏)。2n=18
鱗茎をもつ多年草。球根は薄皮があり、直径4~6㎝、地下20~30㎝に位置する。葉は横が平行に近い幅が狭い線形、幅3~13㎜、まれに22㎜まで、花後に枯れてなくなる。花茎は中空、細く、長さ35~50㎝、花序が頂生する。苞(仏炎苞spathe)は普通、2個が分離、まれに、1個、片側で基部から裂ける。花序は散形花序、花が1~7個つく。花は左右相称、漏斗形、直径4~6㎝。花柄は細い。子房は3室、各室に胚珠は数個、重なる。花被の筒部は短い。上側の6個の花被片をもつ。被毛(paraperigonio:スペイン語)がもしあれば鱗片や剛毛からなり、花被片の基部につく。雄しべは6個、花被の筒ののど部につく。雄しべと花柱は束生し、斜上し、先が下に向く。雄しべは4つの長さにセットされる。葯は線状長楕円形、多方向。花柱は雄しべを超え、柱頭は3裂又は頭状。蒴果は3室、三角形、胞背裂開。種子は各室に数個、扁平、翼があり、黒色。花期は種により異なる。
ロドフィアラ属 Rhodophiala はx=9 (2n=18) であり、広い葉で大きな花のアマリリス・グループのアマリリス属のアマリリスAmaryllisはx=11(2n=22,44, 66)である。アマリリスはTribe Amarylleaeであり、 ロドフィアラ属はTribe Zephyrantheaeである。 Rhodophiala bifidaは R. chilensisと交雑する。R.bifidaは Habranthus juncifoliusと交雑し、Habranthus juncifoliusはZephyranthes grandiflora と交雑する。このようにロドフィアラ属は Tribe Zephyrantheaeの両者とも交雑し、Tribe Zephyrantheaeに分類される。アマリリス属(ヒッペアストルム属)Hippeastrumに含められていたこともあるが、 Meerow等(2000年)がロドフィアラ属に分けた。
チリとアルゼンチンに多い狭い葉の花の小さなアマリリスであり、普通、Liliellabyと呼ばれ、現在はRhodophiala Presl属の小さなグループである。米国の広い地域では園芸家に無視できないものとなっている。いくつかの種が観賞用に栽培されている。R. advena と R. phycelloidesは花が赤色。R. bagnoldii は花が黄色。R. rhodolirionは花が大きく、ピンク白色。ヨーロッパやアメリカで栽培されているのは数種で、Rhodophiala bifida、R. chilensis、 R. advena、 R. pratensis. などである。
世界に約30種があり、南アメリカの固有種、とくにチリに多く、23種がチリ固有種。
【ロドフィアラ属の種】
Rhodophiala advena (Ker Gawl.) Traub チリ原産
Rhodophiala ananuca (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala andicola (Poepp.) Traub チリ、アルゼンチン原産
Rhodophiala andina Phil. チリ原産
Rhodophiala araucana (Phil.) Traub チリ、アルゼンチン原産
3 Rhodophiala bagnoldii (Herb.) Traub チリ原産
Rhodophiala bakeri (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala berteroana (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala bifida (Herb.) Traub ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ原産
Rhodophiala biflora Phil. チリ原産
Rhodophiala chilensis (L'Her.) Traub チリ原産
Rhodophiala colonum (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala consobrina (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala flava (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala fulgens (Hook.f.) Traub チリ原産
Rhodophiala gilliesiana (Herb.) ined.=Rhodophiala elwesii チリ、アルゼンチン原産
Rhodophiala laeta Phil. チリ原産
Rhodophiala lineata (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala maculata (L'Her.) Ravenna チリ原産
Rhodophiala mendocina (Phil.) Ravenna アルゼンチン原産。
Rhodophiala moelleri (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala montana (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala ovalleana Rav. チリ原産
Rhodophiala phycelloides (Herb.) Hunz. チリ原産
Rhodophiala popetana (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala pratensis (Poepp.) Traub チリ原産
Rhodophiala rhodolirion (Baker) Traub チリ、アルゼンチン原産
Rhodophiala rosea (Sweet) Traub チリ原産
Rhodophiala splendens (Renjifo) Traub チリ原産
Rhodophiala tiltilensis (Traub & Moldenke) Traub チリ原産
synonym Myostemma advena (Ker Gawl.) Ravenna
synonym Amaryllis advena Ker Gawl.
synonym Hippeastrum advenum (Ker Gawl.) Herb.
チリ原産。
多年草、球根は薄皮があり(tunicate)、全体に無毛。葉は線形、長さ15~30㎝、暗緑色。花茎は長さ30~50㎝。花は散形花序に水平に2~6個つき、漏斗形、花被片は6個、長さ(3~)4~6㎝、赤色又はピンク色(暖色系、黄色)。果実は胞背裂開蒴果。花期は8~9月(晩春~夏)。2n=18
2 Rhodophiala ananuca (Phil.) Traub ロドフィアラ・アナヌカ
チリ北部原産。海岸の雨の少ない地域に生える。
花は白色~ピンク色、暗色の線が目立つ。
3 Rhodophiala andicola (Poepp.) Traub ロドフィアラ・アンディコラ
チリ、アルゼンチン原産。
高さ12~22㎝。花は赤色、鐘形、上向きに直立する。
4 Rhodophiala araucana (Phil.) Traub ロドフィアラ・アラウカナ
チリ、アルゼンチン原産。変化が多く、花はごく薄いピンク色(白色に近い)~桃色~スカーレットレッド色。2n=54
5 Rhodophiala bagnoldii (Herb.) Traub ロドフィアラ・バグノルディ
アルゼンチン、チリ原産。海岸の砂漠に生える。
花は黄色~橙色。葉と同時に花が出る。2n = 18
6 Rhodophiala bifida (Herb.) Cabrer ロドフィアラ・ビフィダ
synonym Habranthus angustus Herb.
synonym Habranthus bifidus Herb.
synonym Rhodophiala bifida (Herb.) Cabrera
ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ原産。英名はoxblood lily , schoolhouse lily , fall amaryllis , South African amaryllis
球根をもつ多年草。球根は直径3.7~5㎝。葉は長さ20~30㎝、紐形、花後に出て、初夏に枯れる。花茎は長さ25~30(~40)㎝。花は散形花序に数個つき、トランペット形、赤色、暗赤色、ピンク色。北東部のミシオネス(パラグアイ)~東部のブエノスアイレス(アルゼンチン)に見られ、北部では赤色、ブエノスアイレス北部では暗赤色、ピンク色、ブエノスアイレスの南部では暗赤色。雄しべの葯は黄色。花期は(7~)8~10月。
アルゼンチンに3変種がある。米国にはvar. bifidaと var. spathaceaが輸入され、広く栽培されている。
6-1 var. bifida
花期が秋。花は濃赤色(oxblood-red)。花期が秋。仏炎苞は2個が離れる。
6-2 var. spathacea
花期が秋(4~5月)。花はラベンダー・ピンク色。仏炎苞は1個、片側だけ基部まで裂ける。Habranthus roseusの名で販売された。
6-3 var. pulchr
花が大きく、白色又は薄ピンク色
品種)Rhodophiala bifida 'Hill Country Red'= Texas red form , 'Granatiflora'
7 Rhodophiala chilensis (L'Her.) Traub
チリ原産。
球根は直径2.5~3.8㎝、首は長さ2.5~7.5㎝、薄皮は褐色、落ちる。葉は約2個、線形、狭く、花と同時に出る。花期は春。花は長さ1.5~2.3㎝。花茎は高さ15~23㎝。散形花序はほとんど、花が2個。仏炎苞は線形、長さ3.8~5㎝。花被はごく短い筒部があり、花被片は明るい赤色又は黄色、長楕円形、先は鋭形、長さ約9㎜。雄しべは花被片より短い。葯は長楕円形、長さ約3㎜。花柱は花被片の先端に届く。柱頭は3裂。
8 Rhodophiala gilliesiana (Herb.) ined.
synonym Rhodophiala elwesii (C.H.Wright) Traub
アルゼンチン、チリ原産。
花は黄色
9 Rhodophiala laeta Phil.
チり原産
花は白色又はマゼンタ色。花期は晩春。2n=16
10 Rhodophiala mendocina (Phil.) Ravenna
アルゼンチン原産。
花は淡黄色、花の基部に暗紫褐色の斑点がある。
11 Rhodophiala montana (Phil.) Traub ロドフィアラ・モンタナ
チリ原産。
高さ22.5~40㎝。球根は薄皮があり、明るい褐色、直径1.9~5.4㎝。葉は3~8個つき、長さ11~21㎝×幅0.4~0.8㎝。花は黄色、散形花序に2~7(11)個つく。花被は漏斗形、長さ3~4.2㎝×幅3~5.5㎝。花被片は6個、倒披針。雄しべは6個、やや不等長、花被片の長さの2/3。雌しべは心皮が3個、子房上位。花柱は1本、柱頭は3裂。果実は蒴果、バルブ3個、裂開する。種子は多数、明るい黒色、扁平、紙状の薄い翼があり、風で散布される。花期は夏。2n=18
12 Rhodophiala phycelloides (Herb.) Hunz. ロドフィアラ・フィセロイデス
チリ原産。
葉は花と同時に出る。花は赤色。3~6個つき、筒形。花期は春。2n = 18
13 Rhodophiala pratensis (Poepp.) Traub ロドフィアラ・プラテンシス
チリ原産。
球根は卵形、直径3.2~3.8㎝、首は短く、薄皮は暗褐色。葉は線形、花と同時に出て、長さ30~45㎝×幅6~12㎜、厚さは中間。花茎は高さ30~60㎝、仏炎苞の小片は披針形、長さ5㎝。花柄は長さ2.5~3.8㎝。散形花序に花が2~5個つく。花は明るい赤色又は紫色(violet-purple)、斜上又は水平になり(基部は黄色)、花被の筒は極短い。線形で小さな鱗片の被毛(paraperigonio:スペイン語)が花被の筒ののど部にある。花被片は長さ6.4㎝、倒披針形、中間の幅約.3㎝、先は類鈍形。雄しべは突き出ず、拡大部の長さの約半分。葯は線状長楕円形。花柱は雄しべより長い。柱頭は頭状(Traub & Moldenke 1949)。花期は早春。
14 Rhodophiala rhodolirion (Baker) Traub
チリ、アルゼンチン原産。
高さ9~18㎝。球根は薄皮があり、光沢のある褐色、直径1~4.1㎝。葉は線形、長さ10~18㎝×幅0.25~0.35㎝、花後に出る。花は単生。花被は広鐘形、長さ4~6㎝、花被片は6個、ピンク色(又は白色)、カーミンレッドの線があり、基部に短い黄緑色の筒部がある。果実は蒴果(trichoca capsule)、直径2.3~3㎝、種子を9~49個含み、裂開する。種子は黒色、平らな翼がある。花期は夏。果期は3月(原産地)。
15 Rhodophiala splendens (Renjifo) Traub ロドフィアラ・スプレンデンス
チリ原産。
高さ27~48㎝。球根は薄皮をもち、暗褐色、直径1.4~3.3㎝。葉は線形、長さ15~90㎝×幅0.7~1.3㎝。花茎は長さ27~48㎝。花は強烈な赤色、散形花序につく。花被は花被片が6個、長さ8㎝。花被の筒部は短く、采状の長さ0.5~0.7㎜の鱗片がある。雄しべは6個、明るい赤色の花糸、葯は背着、黄色。雌しべは心皮3個。子房は単一形。柱頭は3裂。雄しべと花柱は共に上側に曲がる。果実は蒴果(trichoca)、赤褐色、直径1.1~2.3㎝、種子を16~42個含み、明るい黒色、扁平で翼がある。花期は夏。果期は秋。
16 R. x 'Lajolla.' Traub 1958. (R. bifida x R. chilensis). 2n = 18.
17 その他
品種) 'Harry Hay'
ハブランサス属の類似種
18 Habranthus gracilifolius Herb. ハブランサス・グラシリフォリウス
アルゼンチン、ウルグアイ原産。英名はrain lily。
葉は針金のように細く、幅2~3㎜。花序に花が1~2個。花はピンク色。花期は晩夏~初秋。
Lycoris
Cultivars or Artificial Hybrids
Rhodophiala
Rhodophiala
LouisianaSociety for Horticultural Research pp. 15-19 (1956)
Small-FloweringChilean and Argentinian Amaryllids
Rhodophiala bifida
Flora de las cumbres de la Cordillera de la Costa en el Parque Nacional Bosque Fray Jorge.
Techniques for the In Vitro Propagation of Rhodophiala and Leucocoryne spp.
写真はロドフィアラ・アドベナ。
球根は薄皮があり(tunicate)、全体に無毛。葉は線形、長さ15~30㎝、暗緑色。花茎は長さ30~50㎝。花は散形花序に水平に2~6個つき、漏斗形、花被片は6個、長さ(3~)4~6㎝、赤色、(暖色系、黄色)。果実は胞背裂開蒴果。花期は8~9月(晩春~夏)。2n=18
ロドフィアラ属
family Amaryllidaceae- genus Rhodophiala鱗茎をもつ多年草。球根は薄皮があり、直径4~6㎝、地下20~30㎝に位置する。葉は横が平行に近い幅が狭い線形、幅3~13㎜、まれに22㎜まで、花後に枯れてなくなる。花茎は中空、細く、長さ35~50㎝、花序が頂生する。苞(仏炎苞spathe)は普通、2個が分離、まれに、1個、片側で基部から裂ける。花序は散形花序、花が1~7個つく。花は左右相称、漏斗形、直径4~6㎝。花柄は細い。子房は3室、各室に胚珠は数個、重なる。花被の筒部は短い。上側の6個の花被片をもつ。被毛(paraperigonio:スペイン語)がもしあれば鱗片や剛毛からなり、花被片の基部につく。雄しべは6個、花被の筒ののど部につく。雄しべと花柱は束生し、斜上し、先が下に向く。雄しべは4つの長さにセットされる。葯は線状長楕円形、多方向。花柱は雄しべを超え、柱頭は3裂又は頭状。蒴果は3室、三角形、胞背裂開。種子は各室に数個、扁平、翼があり、黒色。花期は種により異なる。
ロドフィアラ属 Rhodophiala はx=9 (2n=18) であり、広い葉で大きな花のアマリリス・グループのアマリリス属のアマリリスAmaryllisはx=11(2n=22,44, 66)である。アマリリスはTribe Amarylleaeであり、 ロドフィアラ属はTribe Zephyrantheaeである。 Rhodophiala bifidaは R. chilensisと交雑する。R.bifidaは Habranthus juncifoliusと交雑し、Habranthus juncifoliusはZephyranthes grandiflora と交雑する。このようにロドフィアラ属は Tribe Zephyrantheaeの両者とも交雑し、Tribe Zephyrantheaeに分類される。アマリリス属(ヒッペアストルム属)Hippeastrumに含められていたこともあるが、 Meerow等(2000年)がロドフィアラ属に分けた。
チリとアルゼンチンに多い狭い葉の花の小さなアマリリスであり、普通、Liliellabyと呼ばれ、現在はRhodophiala Presl属の小さなグループである。米国の広い地域では園芸家に無視できないものとなっている。いくつかの種が観賞用に栽培されている。R. advena と R. phycelloidesは花が赤色。R. bagnoldii は花が黄色。R. rhodolirionは花が大きく、ピンク白色。ヨーロッパやアメリカで栽培されているのは数種で、Rhodophiala bifida、R. chilensis、 R. advena、 R. pratensis. などである。
世界に約30種があり、南アメリカの固有種、とくにチリに多く、23種がチリ固有種。
【ロドフィアラ属の種】
Rhodophiala advena (Ker Gawl.) Traub チリ原産
Rhodophiala ananuca (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala andicola (Poepp.) Traub チリ、アルゼンチン原産
Rhodophiala andina Phil. チリ原産
Rhodophiala araucana (Phil.) Traub チリ、アルゼンチン原産
3 Rhodophiala bagnoldii (Herb.) Traub チリ原産
Rhodophiala bakeri (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala berteroana (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala bifida (Herb.) Traub ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ原産
Rhodophiala biflora Phil. チリ原産
Rhodophiala chilensis (L'Her.) Traub チリ原産
Rhodophiala colonum (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala consobrina (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala flava (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala fulgens (Hook.f.) Traub チリ原産
Rhodophiala gilliesiana (Herb.) ined.=Rhodophiala elwesii チリ、アルゼンチン原産
Rhodophiala laeta Phil. チリ原産
Rhodophiala lineata (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala maculata (L'Her.) Ravenna チリ原産
Rhodophiala mendocina (Phil.) Ravenna アルゼンチン原産。
Rhodophiala moelleri (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala montana (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala ovalleana Rav. チリ原産
Rhodophiala phycelloides (Herb.) Hunz. チリ原産
Rhodophiala popetana (Phil.) Traub チリ原産
Rhodophiala pratensis (Poepp.) Traub チリ原産
Rhodophiala rhodolirion (Baker) Traub チリ、アルゼンチン原産
Rhodophiala rosea (Sweet) Traub チリ原産
Rhodophiala splendens (Renjifo) Traub チリ原産
Rhodophiala tiltilensis (Traub & Moldenke) Traub チリ原産
ロドフィアラ属の主な種
1 Rhodophiala advena (Ker Gawl.) Traub ロドフィアラ・アドベナsynonym Myostemma advena (Ker Gawl.) Ravenna
synonym Amaryllis advena Ker Gawl.
synonym Hippeastrum advenum (Ker Gawl.) Herb.
チリ原産。
多年草、球根は薄皮があり(tunicate)、全体に無毛。葉は線形、長さ15~30㎝、暗緑色。花茎は長さ30~50㎝。花は散形花序に水平に2~6個つき、漏斗形、花被片は6個、長さ(3~)4~6㎝、赤色又はピンク色(暖色系、黄色)。果実は胞背裂開蒴果。花期は8~9月(晩春~夏)。2n=18
2 Rhodophiala ananuca (Phil.) Traub ロドフィアラ・アナヌカ
チリ北部原産。海岸の雨の少ない地域に生える。
花は白色~ピンク色、暗色の線が目立つ。
3 Rhodophiala andicola (Poepp.) Traub ロドフィアラ・アンディコラ
チリ、アルゼンチン原産。
高さ12~22㎝。花は赤色、鐘形、上向きに直立する。
4 Rhodophiala araucana (Phil.) Traub ロドフィアラ・アラウカナ
チリ、アルゼンチン原産。変化が多く、花はごく薄いピンク色(白色に近い)~桃色~スカーレットレッド色。2n=54
5 Rhodophiala bagnoldii (Herb.) Traub ロドフィアラ・バグノルディ
アルゼンチン、チリ原産。海岸の砂漠に生える。
花は黄色~橙色。葉と同時に花が出る。2n = 18
6 Rhodophiala bifida (Herb.) Cabrer ロドフィアラ・ビフィダ
synonym Habranthus angustus Herb.
synonym Habranthus bifidus Herb.
synonym Rhodophiala bifida (Herb.) Cabrera
ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ原産。英名はoxblood lily , schoolhouse lily , fall amaryllis , South African amaryllis
球根をもつ多年草。球根は直径3.7~5㎝。葉は長さ20~30㎝、紐形、花後に出て、初夏に枯れる。花茎は長さ25~30(~40)㎝。花は散形花序に数個つき、トランペット形、赤色、暗赤色、ピンク色。北東部のミシオネス(パラグアイ)~東部のブエノスアイレス(アルゼンチン)に見られ、北部では赤色、ブエノスアイレス北部では暗赤色、ピンク色、ブエノスアイレスの南部では暗赤色。雄しべの葯は黄色。花期は(7~)8~10月。
アルゼンチンに3変種がある。米国にはvar. bifidaと var. spathaceaが輸入され、広く栽培されている。
6-1 var. bifida
花期が秋。花は濃赤色(oxblood-red)。花期が秋。仏炎苞は2個が離れる。
6-2 var. spathacea
花期が秋(4~5月)。花はラベンダー・ピンク色。仏炎苞は1個、片側だけ基部まで裂ける。Habranthus roseusの名で販売された。
6-3 var. pulchr
花が大きく、白色又は薄ピンク色
品種)Rhodophiala bifida 'Hill Country Red'= Texas red form , 'Granatiflora'
7 Rhodophiala chilensis (L'Her.) Traub
チリ原産。
球根は直径2.5~3.8㎝、首は長さ2.5~7.5㎝、薄皮は褐色、落ちる。葉は約2個、線形、狭く、花と同時に出る。花期は春。花は長さ1.5~2.3㎝。花茎は高さ15~23㎝。散形花序はほとんど、花が2個。仏炎苞は線形、長さ3.8~5㎝。花被はごく短い筒部があり、花被片は明るい赤色又は黄色、長楕円形、先は鋭形、長さ約9㎜。雄しべは花被片より短い。葯は長楕円形、長さ約3㎜。花柱は花被片の先端に届く。柱頭は3裂。
8 Rhodophiala gilliesiana (Herb.) ined.
synonym Rhodophiala elwesii (C.H.Wright) Traub
アルゼンチン、チリ原産。
花は黄色
9 Rhodophiala laeta Phil.
チり原産
花は白色又はマゼンタ色。花期は晩春。2n=16
10 Rhodophiala mendocina (Phil.) Ravenna
アルゼンチン原産。
花は淡黄色、花の基部に暗紫褐色の斑点がある。
11 Rhodophiala montana (Phil.) Traub ロドフィアラ・モンタナ
チリ原産。
高さ22.5~40㎝。球根は薄皮があり、明るい褐色、直径1.9~5.4㎝。葉は3~8個つき、長さ11~21㎝×幅0.4~0.8㎝。花は黄色、散形花序に2~7(11)個つく。花被は漏斗形、長さ3~4.2㎝×幅3~5.5㎝。花被片は6個、倒披針。雄しべは6個、やや不等長、花被片の長さの2/3。雌しべは心皮が3個、子房上位。花柱は1本、柱頭は3裂。果実は蒴果、バルブ3個、裂開する。種子は多数、明るい黒色、扁平、紙状の薄い翼があり、風で散布される。花期は夏。2n=18
12 Rhodophiala phycelloides (Herb.) Hunz. ロドフィアラ・フィセロイデス
チリ原産。
葉は花と同時に出る。花は赤色。3~6個つき、筒形。花期は春。2n = 18
13 Rhodophiala pratensis (Poepp.) Traub ロドフィアラ・プラテンシス
チリ原産。
球根は卵形、直径3.2~3.8㎝、首は短く、薄皮は暗褐色。葉は線形、花と同時に出て、長さ30~45㎝×幅6~12㎜、厚さは中間。花茎は高さ30~60㎝、仏炎苞の小片は披針形、長さ5㎝。花柄は長さ2.5~3.8㎝。散形花序に花が2~5個つく。花は明るい赤色又は紫色(violet-purple)、斜上又は水平になり(基部は黄色)、花被の筒は極短い。線形で小さな鱗片の被毛(paraperigonio:スペイン語)が花被の筒ののど部にある。花被片は長さ6.4㎝、倒披針形、中間の幅約.3㎝、先は類鈍形。雄しべは突き出ず、拡大部の長さの約半分。葯は線状長楕円形。花柱は雄しべより長い。柱頭は頭状(Traub & Moldenke 1949)。花期は早春。
14 Rhodophiala rhodolirion (Baker) Traub
チリ、アルゼンチン原産。
高さ9~18㎝。球根は薄皮があり、光沢のある褐色、直径1~4.1㎝。葉は線形、長さ10~18㎝×幅0.25~0.35㎝、花後に出る。花は単生。花被は広鐘形、長さ4~6㎝、花被片は6個、ピンク色(又は白色)、カーミンレッドの線があり、基部に短い黄緑色の筒部がある。果実は蒴果(trichoca capsule)、直径2.3~3㎝、種子を9~49個含み、裂開する。種子は黒色、平らな翼がある。花期は夏。果期は3月(原産地)。
15 Rhodophiala splendens (Renjifo) Traub ロドフィアラ・スプレンデンス
チリ原産。
高さ27~48㎝。球根は薄皮をもち、暗褐色、直径1.4~3.3㎝。葉は線形、長さ15~90㎝×幅0.7~1.3㎝。花茎は長さ27~48㎝。花は強烈な赤色、散形花序につく。花被は花被片が6個、長さ8㎝。花被の筒部は短く、采状の長さ0.5~0.7㎜の鱗片がある。雄しべは6個、明るい赤色の花糸、葯は背着、黄色。雌しべは心皮3個。子房は単一形。柱頭は3裂。雄しべと花柱は共に上側に曲がる。果実は蒴果(trichoca)、赤褐色、直径1.1~2.3㎝、種子を16~42個含み、明るい黒色、扁平で翼がある。花期は夏。果期は秋。
16 R. x 'Lajolla.' Traub 1958. (R. bifida x R. chilensis). 2n = 18.
17 その他
品種) 'Harry Hay'
ハブランサス属の類似種
18 Habranthus gracilifolius Herb. ハブランサス・グラシリフォリウス
アルゼンチン、ウルグアイ原産。英名はrain lily。
葉は針金のように細く、幅2~3㎜。花序に花が1~2個。花はピンク色。花期は晩夏~初秋。
参考
1) Flora of ChinaLycoris
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=119162
2)ヒガンバナ属の分類Cultivars or Artificial Hybrids
http://www5e.biglobe.ne.jp/~lycoris/taxonomy-3.html
3)GRINRhodophiala
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=10410
3) Pacific Bulb Society Rhodophiala
https://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/Rhodophiala
4) Traub: Rhodophiala species and hybrids (1956)LouisianaSociety for Horticultural Research pp. 15-19 (1956)
Small-FloweringChilean and Argentinian Amaryllids
http://bulbnrose.x10.mx/Amaryllis/TraubRhodophiala1956.html
5) Rhodophiala bifida | Hippeastrum advenum | Oxblood Lily| plant lustRhodophiala bifida
https://plantlust.com/plants/6754/rhodophiala-bifida/
6)Flora de las cumbres de la Cordillera de la Costa en el Parque ...Flora de las cumbres de la Cordillera de la Costa en el Parque Nacional Bosque Fray Jorge.
http://www.biouls.cl/lfrayjorge/Cap%2004.pdf
7) Techniques for the In Vitro Propagation of Rhodophiala and ...Techniques for the In Vitro Propagation of Rhodophiala and Leucocoryne spp.
https://wwwlib.teiep.gr/images/stories/acta/Acta%20673/673_42.pdf
8) UNIVERSIDAD AUSTRAL DE CHILE
http://cybertesis.uach.cl/tesis/uach/2002/faf372m/doc/faf372m.pdf
9)Rhodophiala chilensis (L´Hér.) Traub
http://www.mma.gob.cl/clasificacionespecies/fichas8proceso/fichas_finales/Rhodophiala_chilensis_P08_propuesta.pdf