プリムラ・ビアリー

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Flora of Mikawa

サクラソウ科 Primulaceae サクラソウ属

別 名 穂咲きサクラソウ
中国名 高穗花报春 gao sui bao chun
英 名 Vial's primrose , Orchid primrose , Chinese Pagoda , Chinese Pagoda Primrose , red-hot poker primrose
学 名 Primula vialii Delavay ex Franch.
 synonym Primula littoniana Forrest;
プリムラ・ビアリーの花序
プリムラ・ビアリーの咢
プリムラ・ビアリーの花
プリムラ・ビアリーの茎
プリムラ・ビアリー
プリムラ・ビアリーの葉
花 期 3~5月(高山の自生地では7月)
高 さ (15~)20~45(~60)㎝
生活型 多年草
生育場所 栽培種
分 布 外来種  中国原産
撮 影 浜名湖ガーデンパーク 21.4.21
プリムラ・ビアリーはサクラソウ科サクラソウ属の観賞用の栽培種。高山性のため暑さには弱く、日本では秋撒き1年草として栽培されることが多い。
 多年草。葉はロゼットを作る。葉柄は翼があり、果時に葉身の長さの普通、1/5~1/2倍。葉身は楕円形~長円形~倒披針形、長さ10~30㎝×幅2~4(~7)㎝、下面は主に脈沿いに毛がある。上面には毛があり、基部は漸尖形、縁には間隔を開けて排水組織のある歯があり(hydathode-denticulate)、先は鋭形。花茎は高さ(15~)20~45(~60)㎝、無毛、先がかすかに白粉で覆われる。穂状花序は狭いピラミッド形、花時に長さ2~5㎝、 果時に長くなり、長さ10~18㎝、密に花がつく。苞は線状披針形、長さ1~2mm。花は異形花柱性。咢は若い時に鮮やかな緋色、ピンク色になり、球状鐘形、長さ4~5mm、中間の下まで分裂する。咢片は卵形~卵状披針形、先は鋭形、たまに歯がある。花冠はローズ紫色。花冠筒部は長さ7~9mm、拡大部は幅5~6mm。花冠裂片は卵形~楕円形、長さ4~5㎜×幅約4mm、先は鋭形。長花柱花(pin flowers)は雄しべが花冠筒部の基部の上、約1.5㎜につく。花柱は花冠筒部の長さとほぼ同長。短花柱花(thrum flowers)は柱頭と葯の高さが相互的位置(positions reciprocal)にある。蒴果は球形、咢の長さよりわずかに短い。花期は3~5月。2n=20。中国の標高2800~4000mの渓谷近くの湿った場所に生え、自生地での花期は7月。