プレクトランサス・モナラベンダー
Flora of Mikawa
シソ科 Lamiaceae プレクトランサス属
英 名 | spur flower , muishondblaar (Afr.) |
学 名 | Plectranthus 'Mona Lavender' synonym Plectranthus 'Plepalila' |
花 期 | (5)7~9(10)月 |
高 さ | 30~75cm |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 外来種 南アフリカ原産 |
撮 影 | 西尾市 19.9.2 |
シソ科プレクトランサス属のハイブリッドの園芸品種。 南アフリカのKirstenbosch National Botanical Gardensで作り出され、世界中で栽培されている。
成長が早く、丸く密に叢生する。葉の表面は光沢のある濃緑色、葉裏は紫色。花はラベンダー色。全体に濃色で、ラベンダー色のコントラストが美しい。
多年生、稀に1年草または軟木性の低木で、ときに多肉質で、ときに基部に塊茎がある。葉は対生。花序は密錘花序(thrysoid)、通常緩い。集散花序は無柄で、1~3個の花がつく。集散花序の基部につく苞は宿存する。花は小花柄がある。萼は漏斗形、真っすぐで、小花柄は萼片基部に対称的に付着し、後側の唇弁と対生ではなく、2唇形、喉部は内側が無毛で開き、後側の唇弁は1裂で、前側の唇弁の裂片より幅が広く、萼筒に短く沿下し、または沿下しない。前側の唇弁は4裂し、裂片は披針形。側裂片は基部が中裂片より幅広く、後側の唇弁より中裂片に近い位置にある。2個の中裂片は通常、側裂片と中裂片の融合よりも長い距離にわたって融合する。花冠は2唇形、両唇弁の長さは等しい。花冠筒部は真っ直ぐか、または緩やかに下方に湾曲し、しばしば凸状で、基部は袋状またはほぼ距があり、まれに喉に向かって徐々に膨張する。後側の唇弁は4裂して直立し、しばしば反り返る。前側の唇弁は弓状または凹面形で真っ直ぐか反り返る。雄しべは4本、非常にまれに2本のみが稔性(P. zuluensis)である。花糸は融合せず(P. alboviolaceus では、前雄しべと隣接する後雄しべが融合することがある)、前側の花冠唇弁内に保持されるか、または前側の唇弁から離れ、開花後に花柱から離れて下方に巻き付くことがある。花柱は2裂し、裂片は錐形。小堅果は卵形。
世界に約83種があり、旧世界の熱帯~温帯に分布する。
コリウス属は4本の雄しべが離生ではなく、基部が融合しているとしてプレクトランサス属から分離された(first described by Charles L'Héritier in 1788)が、系統解析により、プレクトランサス属はコリウス属(Coleus)、ソレノステモン属(Solenostemon)、ピクノスタキス属(Pycnostachys)、アニソキルス属(Anisochilus.)と側系統関係にあることが判明し、プレクトランサス属に多数の種が統合された。この属の最新の系統学的研究によりコリウス属が復活し、エクイラビウム属(Equilabium)が新設された。これにより212種の名称が変更され、プレクトランサス属の72種がコリウス属へ、42種がエクイラビウム属(Equilabium)へ移された(参考8)。現在POWOではコリウス属は302種、プレクトランサス属83種、エクイラビウム属は42種である。
南アフリカ原産。英名はpincushion spurflower。
多年草又は柔らかい亜低木。茎は基部近くで分枝し、高さ30~70(120)㎝、直立又は傾伏、密~粗に短毛があり、節に長毛の束をもつ。葉は葉柄がある。葉身は薄く~厚く、質はわずかに剛毛質、卵形~広卵形、長さ25~120㎜×幅20~90㎜、類無毛~薄く毛がある。下面には蜜色~褐色の腺点がある。葉先は鈍形~鋭形、葉の基部は急に楔形~やや葉柄に沿下し、縁は浅い円鋸歯が6~12対。葉柄は長さ10~70㎜。花序は密集した円錐花序、まれに単生、花序は長さ40~170㎝。花は花柄が無く、(1~)3個の花が集散花序につき、又は(2~)6個の花が、2~6㎜間隔で仮輪(verticils)をつくる。萼は果時に長さ8㎜以下、腺のある小剛毛があり、普通、紫色になる。花冠はバイオレット~紫色、長さ23~30㎜。花冠筒部は長さ20~30㎜×幅約1㎜、曲がらず、基部で平がらず、真っすぐで、ほぼ両側が平行。徐々にひろがり、のど部で深さ約2㎜。上唇は長さ4~5㎜。下唇は凹面、長さ3~5㎜。雄しべは分離、長さ6㎜以下。小堅果は4個、長さ約1.5㎜、乾き、黒色~暗褐色、萼の内側につく。花期は秋(南アフリカでは3~5月)
品種) 'Manguzuku' , 'Nico' , 'Umigoye'
南アフリカ、スワジランド原産。英名はspeckled spur-flower, eyelash spur-flower, white wild sage。年間降水量が800~1625mmの霜が降りず、湿気があり、日陰の多い環境を好み、湿潤で樹木が茂った山岳地帯や亜熱帯の森林の林床に生える。生猫や犬に対する忌避剤として販売される。(商品名はScaredy Cat Plant , Piss-off plant)
草本または亜低木、高さ0.6mまで成長し、平伏~傾伏する。茎は密に紫色の毛で覆われ、枝は帯紫色になる。葉は長さ5~12㎝x幅3.5~7㎝、広楕円形~広卵形、短く硬い毛と無色の腺で覆われ、上面は光沢があり、下面はしばしば紫色になり、葉の縁には毛が目立ち、1対の浅い鋸歯がある。頭花は頂生、単純な総状花序、長さ30㎝まで、しばしば基部近くに一対の側枝を持つ。花は無柄で、白色~薄紫ピンク色(内部に紫色の点があり)、3個の花がつく仮輪(verticils)に並ぶ。小堅果は長さ1.5㎜、直径1.5㎜、暗褐色で、萼の内側に付く。花期は主に、2月中旬~6月までの夏の雨季(晩夏から冬)で、4月にピークを迎える。
品種) 'All Gold' , 'Drege' , 'Easy Gold' (v), 'Kirstenbosch' , 'Nico' , 'Richard' , 'Sasha' (v) , 'Troy's Gold' , 'Zulu Wonder'
3 Plectranthus ecklonii Benth. プレクトランサス・エックロニー
南アフリカ原産。英名はtall spurflower, Ecklon's plectranthus。標高30~1525mの湿潤な沿岸亜熱帯および穏やかな亜山地の森林および森林の縁に生える。
軟低木、直立し、高さ0.7~2.5m、自由に分枝し、下部は木質化する。茎は斜上し、伏剛毛があり、節には長い毛がある。葉には葉柄があり、葉身は質が堅く、しばしばわずかにしわがあり、卵形~長円状楕円形、長さ60~170㎜×幅40~100㎜、無毛または薄い毛があり、下面には赤褐色の腺点があり、先は鋭形、基部は楔形~まれに鈍形、縁は顕著に円鋸歯状歯がある。葉柄は長さ20~50㎜。花序は円錐花序で長さ120~250㎜、2~4対の枝を持ち、花序軸は長さ250~370㎜。花は無柄で、通常3個の花がつき、通常5~15㎜間隔で6個の花がつく仮輪(verticils)を形成する。萼は果時に長さ10~11㎜で、基部に腺毛があり、しばしば紫色を帯びる。花冠は淡青色または藤色~青紫色、まれに白色またはピンク色、長さ16~21㎜。花冠筒部は基部で曲がったり広がったりせず、真っ直ぐで、喉部で約3㎜の深さまで徐々に大きくなる。上唇は長さ5~6㎜、下唇は凹んで長さ4~5㎜。雄しべは無く、長さ最大15㎜。花期は3~5月。
品種) 'Emma' , 'Erma' , 'Medley Wood' , 'Tommy'
4 Plectranthus fruticosus L'Her. プレクトランサス・フルティコスス
南アフリカ、エスワティニ(旧スワジランド)原産。標高2~2012mの湿潤な亜熱帯または山岳地帯の森林および森林の縁、亜断崖サバンナ、原生林、インド洋沿岸地帯に生える。
軟らかい低木で高さ0.6~2m、自由に分枝し、まばらに毛がある。根はひげ根。枝は斜上または稀に傾伏し、通常帯紫色、わずかに軟毛~腺毛があり、節にはより長く開出する毛がある。葉には葉柄があり、葉身は広卵形~卵状楕円形、まれに披針状楕円形、長さ40~140㎜×幅35~110㎜、わずかに軟毛があるか腺微細剛毛があり、下面には蜂蜜色の腺点があり、通常紫色を帯び、先は鈍形~鋭形、基部は鈍形または切形でしばしば急に漸尖し、縁は規則的な円鋸歯状歯がある。葉柄は長さ20~50㎜。花序は円錐花序で長さ80~250㎜。花は無柄の(1~)3花の集散花序で、5~25㎜間隔で2~6花の仮輪(verticils)を形成する。萼片は果時に長さ7~8㎜、散在する多細胞毛のある腺毛を伴う。花冠は青みがかった藤色、まれにピンク色または淡青色で、上唇に紫色の斑点があり、長さ5~13㎜。花筒は反り返り、基部は嚢状から明瞭な距があり、喉部に向かってわずかに狭まる。上唇は長さ2.5~6㎜、下唇は船形で長さ2~5㎜で後に反り返る。雄しべは離生、長さ8㎜まで。
品種) 'Behr's Pride' , 'James'(pink spur flower) , 'Liana'(liana spurflower)
5 Plectranthus hilliardiae Codd プレクトランサス・ヒリアルディアエ
南アフリカ原産。英名はmona lavender plectranthus。標高約200mの低木林の近くおよび周辺の岩の間、湿潤な亜熱帯林内の深い日陰の川岸、インド洋沿岸地帯の原生林に生える。
多年草、直立し、枝分かれし、高さ0.3~0.4m、半多肉質、茎は斜上し、短い軟毛があり、節に長い毛がある。葉は葉柄があり、葉柄は長さ15~35㎜。葉身は半多肉質、乾くと膜質になり、広楕円形~倒卵状楕円形、長さ55~90㎜×幅40~60㎜、基部は楔形、先は鋭形~鈍形、縁は中央より上が浅い鋸歯状で縁毛があり、まばらに剛毛があり、濃い緑色、下面に透明の腺点がある。花序は単純または基部近くに1~2対の枝があり、総状花序は長さ80~150㎜、15~25㎜の間隔で4~6花の仮輪を形成する。萼片は果時に長さ7~8mm、基部近くに腺のある微細剛毛がある。花冠は淡い青みがかっており、裂片に紫色の斑点があり、長さ26~30㎜。花冠筒部は反り返り、基部で膨れ袋状になり、側方に圧縮され、喉に向かって平行またはわずかに狭くなる。上唇は長さ5~6㎜、下唇は凹んで長さ4㎜。雄しべは離生、長さ6㎜以下。花期は2~6月。
品種) 'Magwa' , 'P950804' (PBR)
南アフリカ原産。英名は shiny spurflower。標高60~133mの林下の安定した海岸砂丘にマット状に生える。
多年草、多肉質、平伏し、マット状になり、節から根を張り、無毛またはまばらに毛が生え、根はひげ根。茎は4角形、帯紫色~緑色、直径2.5㎜、白色の多細胞の伏剛毛(strigose)があり、赤色の細点があり、節間は長さ5~20㎜。葉は卵形~広卵形、長さ12~15㎜×幅10~15㎜、縁には鋸歯~円鋸歯状の歯が3~4対あり、緑色~帯紫色、下面はまばらに伏剛毛があり、脈には密に伏剛毛があり、赤色の細点があり、基部は楔形、先は鈍形~鋭形。葉柄は長さ5~15㎜、伏剛毛と赤色の細点がある。総状花序は単純、長さ30~100㎜、まれに1対の側枝を持つ。集散花序は花が1(~2)個つき、輪散花序は5~10㎜離れる。苞は卵状披針形、長さ2~3㎜、小花柄は長さ4~5㎜。花時の萼片は長さ3~4㎜で、花後に7㎜まで大きくなり、上唇の萼片は長さ2㎜(開後に4㎜)、大きな卵形、下唇は長さ3.5㎜(花後に5㎜)の4個の錐形の萼片から成り、密に伏剛毛があり、長い帯紫色の毛がある。花冠は長さ9~11㎜、白色または藤色。花冠筒部は真っすぐで長さ5㎜、基部は袋形で上部は狭まり、上唇は長さ5㎜、2裂し、上側の裂片は長さ3㎜、側裂片は長さ2㎜、長い多細胞の白色の毛がある。下唇は船形で、縁は強く内巻きする。小堅果は褐色~黒色、卵形、長さ1.5㎜×幅1.0㎜。花期は3~5月。
品種) 'Albert'
多年草、半多肉質、自由に分枝し、高さ0.2mまでになる。茎は横向きで、下部の節で根を張り、腺毛がある。葉は葉柄があり、葉身は半多肉質、広卵形~ほぼ円形、長さ30~40(~45)㎜×幅25~40(~45)㎜、絨毛はまばら、上面は淡い脈があり、下面は紫色で無色の腺点がある。先は鋭形~鈍形、基部は急に楔形、縁は円鋸歯状の歯があり、縁毛がある。葉柄は長さ15~40㎜。花序は単純または分枝し、総状花序は長さ70~200㎜、花は無柄で、通常3花の集散花序となり、10~15㎜の間隔の6花の輪散花序を形成する。萼は果期には長さ8㎜までになり、腺のある微細剛毛がある。花冠は帯白色または淡藤色になる。花冠筒部は長さ8~13mm、拡大して深さ4㎜の袋状の基部を形成し、喉部で幅約1.75㎜まで徐々に狭くなる。上唇は長さ5㎜、下唇は凹み、長さ4~5㎜。雄しべは長さ2~3㎜[e-Flora of South Africa]。
品種) 'Emerald Lace' , 'Royal Beauty' , 'Silver Star' , 'Uvongo'
8 Plectranthus saccatus Benth プレクトランサス・サッケイツス
南アフリカ(ケープ州、クワズール・ナタール州)原産。英名はblack Swedish ivy。森林に生え、半日陰や岩場にも生える。
低木、直立または広がり、柔らかく、高さ0.5~1.2m、自由に分枝する。枝は帯紫色、柔らかい毛がある。茎は半多肉質、基部はやや木質化、帯紫色、腺毛と軟毛がある。葉は対生し、芳香があり、葉柄があり、葉柄は長さ15~50㎜。葉身は明るい緑色、草質~半多肉質、乾くと質感が薄く、広卵形~卵状三角状、長さ20~70㎜x幅15~50㎜、ほぼ無毛~腺毛と軟毛があり、下面に無色の腺点があり、先は鋭形、基部は切形~鈍形または短い楔形、縁は歯状で少数のかなり大きな鋸歯がある。花序は単純またはときに基部付近で分岐し、総状花序、長さ50~120㎜で、花は比較的少数、無柄の1~3個の花がつく集散花序、10~20㎜の間隔で2~6個の花がつく輪散花序を形成し、花は茎の片側に咲く。。萼は果期に長さ8㎜までになり、ほぼ無毛~微軟毛がある。花冠は藤色~淡青色、まれに白色で、長さは13~30㎜と変化する。花冠筒部は反り返って拡大し、基部は明らかに袋状になり、平行面または喉に向かってわずかに狭まる。上唇は長さ10~16㎜、下唇は舟形で長さ5~12㎜、水平または反り返る。雄しべは離生、長さ5~10㎜。花期は夏~秋(11~5月)。
品種) 'Purple' , 'Guru's Choice' , 'Velvet Elvis' , 'Wisteria'
南アフリカ原産。英名はgossip spurflower , money plant。標高3~1770mの森林地帯の岩場、通常は、森林の縁、低木林、乾燥した森林地帯のかなり湿った石の多い場所に生える。
多年草、半多肉質。茎は平伏~斜上し、分枝し、長さ1.2mまでになり、しばしば地上25㎝まで伸び、無毛~短毛がある。葉は葉柄があり、葉身は軟らかい~明らかに多肉質、卵形~円形、長さ16~40㎜×幅12~40㎜、ほぼ無毛~毛があり、下面に赤色~帯褐色の腺点があり、先は鋭形~円形、基部は切形~楔形、縁は円鋸歯状の歯~浅い円鋸歯状で、3~6対の歯がある。葉柄は長さ6~30㎜。花序は単純または基部近くで1対の枝分かれがあり、総状花序は長さ40~220㎜(通常約100~50㎜)である。花は1~3花の無柄の集散花序が集まり、約6~15㎜の間隔で2~6花がつく仮輪(輪散花序)を形成する。苞は花期を過ぎても宿存する。萼片は果時に長さ7㎜までになり、直立し、基部は凸状(gibbous)ではない。最上部の萼歯は直立し、卵形で先が鋭形である。下部の4萼歯は開出し、線状錐形、下側の対の歯の方が長い。花冠は白色~淡藤色、上唇に少数の藤色の斑点があるか、帯紫色の斑点が自由に散らばり、長さ9~25㎜である。花冠筒部は反り返ってわずかに袋状の基部に広がり、喉に向かってわずかに狭くなる。上唇は長さ5~8㎜、下唇は浅い船形、水平、長さ5~7㎜。雄しべは基部まで離れており、下唇の中で曲があり、長さ5~7㎜。花期は3~7月(e-Flora of South Africa)。
品種) 'Barberton' , 'Pink Surprise'
10 Plectranthus zuluensis T.Cooke プレクトランサス・ズールエンシス
南アフリカ(ケープ州、クワズール・ナタール州)、エスワティニ(旧スワジランド)原産。英名はZulu spurflower。森林の縁、小川沿いに生える。
低木で直立し、軟らかく、高さ1~2m、自由に分枝する。茎は斜上し、若いうちは短く細かい綿毛がある。葉は葉柄があり、葉身は柔らかい半多肉質、卵形~広卵形、長さ30~70㎜×幅25~55㎜、両面に薄く短い毛があり、下面には無色の腺点があり、先は鋭形、基部は切形~短い楔形、縁は規則的な粗い円鋸歯状。葉柄は長さ25~60㎜。花序は単純または基部近くでまれに分枝し、総状花序は長さ40~80㎜。花は無柄の3花の集散花序が集まり、5~12㎜の間隔で6花の仮輪(輪散花序)を形成する。萼は果時に長さ7㎜、帯紫色で、腺毛がある。花冠は長さ10~16㎜、淡い青藤色~ほぼ白色で、上唇には通常6列の藤色の班点がある。花冠筒部は反り返り、大きな袋状の基部まで広がり、喉部に向かって狭くなる。上唇は長さ5~6㎜、下唇は凹面形で長さ5~6㎜、すぐに反り返る。雄しべは離生、下側の2本は稔性で長さ5~7㎜、上側の2本は長さ1~2㎜の仮雄しべになり小さい。花期は10~6月(e-Flora of South Africa)。
品種) 'David Feix' , 'Lupatana' , 'Oribi Gorge' , 'Sky' , 'Symphony'
11 その他 ハイブリッド
品種) 'Audrey' , 'Barn Gold' , 'Beauty' , 'Bennelong Frosty Carpet' , 'Black Prince' , Blue Angel = 'Edelblau' (Cape Angels Series) , 'Brazilian Purple' , 'Brusendorf' , 'Buttermilk' (v) , caninus 'Sumcom03' , Cape Angel Pink = 'P000603' (PBR) , 'Cara's Blush' , Cerveza 'n LimeR , 'Chameleon' , 'China Rose' (v) , 'Cloud Nine' , 'Cream Blush' , 'Edelblau' , 'Firebrand' (v) , 'Franklin's Limelight' , 'Franklin's Olive' , 'Frills' , 'Gay's Delight' , 'Glory of Luxembourg' (v) , 'Goldie' , 'Inky Fingers' , Jazz It Up Bush Pink = 'P040518' (Jazz It Up Serie , Jazz It Up Pink = 'P050408' (Jazz It Up Series) , Jazz It Up Purple = 'P090502' (Jazz It Up Series) , Jazz It Up White = 'P040511c' (Jazz It Up Series) , Jazz It Up White Variegated = 'P030507b' (Jazz It , 'Jean' , 'K011101' , 'K111201' , 'Lavender Moment' , 'Lime Light' , 'Lois Woodhull' , 'Lord Falmouth' , 'Main Street River Walk' , 'Marble Ruffles' , 'Menthol Eucalyptus' , Mona Lavender モナラベンダー= 'Plepalila' (PBR) , 'Nancy Carter' , 'Nemo' , 'Nicoletta' , 'Nicoletta' , 'Oompah' , 'P 950804' , 'P000603' (PBR) , 'P000607' , 'P030507b' (Jazz It Up Series) , 'P040511c' (Jazz It Up Series) , 'P040518' (Jazz It Up Series) , 'P050408' (Jazz It Up Series) , 'P090502' (Jazz It Up Series) , 'Picturatus' (v) , 'Plepalila' (PBR) , 'Primrose Spire' , Redhead = 'Uf0646' (PBR) , 'Rose Blush' , 'Sanderi' , 'Scarlet Ribbon' , 'Silver Knight' , 'Sparkles' , 'Speckles' , 'Sunbeam' , 'Surprise' , Swedish ivy , 'Two-tone' , 'Velvet Elvis' (PBR) , Vick's plant , 'Walter Turner' , 'Winsome' , 'Wisley Blush' , 'Wisley Flame'
Plectranthus scutellarioides
Coleus
Plectranthus
Plectranthus L'Her.
Plectranthus parviflorus Willd.
Plectranthus
成長が早く、丸く密に叢生する。葉の表面は光沢のある濃緑色、葉裏は紫色。花はラベンダー色。全体に濃色で、ラベンダー色のコントラストが美しい。
プレクトランサス属
family Lamiaceae - genus Plectranthus多年生、稀に1年草または軟木性の低木で、ときに多肉質で、ときに基部に塊茎がある。葉は対生。花序は密錘花序(thrysoid)、通常緩い。集散花序は無柄で、1~3個の花がつく。集散花序の基部につく苞は宿存する。花は小花柄がある。萼は漏斗形、真っすぐで、小花柄は萼片基部に対称的に付着し、後側の唇弁と対生ではなく、2唇形、喉部は内側が無毛で開き、後側の唇弁は1裂で、前側の唇弁の裂片より幅が広く、萼筒に短く沿下し、または沿下しない。前側の唇弁は4裂し、裂片は披針形。側裂片は基部が中裂片より幅広く、後側の唇弁より中裂片に近い位置にある。2個の中裂片は通常、側裂片と中裂片の融合よりも長い距離にわたって融合する。花冠は2唇形、両唇弁の長さは等しい。花冠筒部は真っ直ぐか、または緩やかに下方に湾曲し、しばしば凸状で、基部は袋状またはほぼ距があり、まれに喉に向かって徐々に膨張する。後側の唇弁は4裂して直立し、しばしば反り返る。前側の唇弁は弓状または凹面形で真っ直ぐか反り返る。雄しべは4本、非常にまれに2本のみが稔性(P. zuluensis)である。花糸は融合せず(P. alboviolaceus では、前雄しべと隣接する後雄しべが融合することがある)、前側の花冠唇弁内に保持されるか、または前側の唇弁から離れ、開花後に花柱から離れて下方に巻き付くことがある。花柱は2裂し、裂片は錐形。小堅果は卵形。
世界に約83種があり、旧世界の熱帯~温帯に分布する。
コリウス属は4本の雄しべが離生ではなく、基部が融合しているとしてプレクトランサス属から分離された(first described by Charles L'Héritier in 1788)が、系統解析により、プレクトランサス属はコリウス属(Coleus)、ソレノステモン属(Solenostemon)、ピクノスタキス属(Pycnostachys)、アニソキルス属(Anisochilus.)と側系統関係にあることが判明し、プレクトランサス属に多数の種が統合された。この属の最新の系統学的研究によりコリウス属が復活し、エクイラビウム属(Equilabium)が新設された。これにより212種の名称が変更され、プレクトランサス属の72種がコリウス属へ、42種がエクイラビウム属(Equilabium)へ移された(参考8)。現在POWOではコリウス属は302種、プレクトランサス属83種、エクイラビウム属は42種である。
プレクトランサス属の種
1 Plectranthus ambiguus (Bolus) Codd プレクトランサス・アンビグウス
synonym Orthosiphon ambiguus Bolus南アフリカ原産。英名はpincushion spurflower。
多年草又は柔らかい亜低木。茎は基部近くで分枝し、高さ30~70(120)㎝、直立又は傾伏、密~粗に短毛があり、節に長毛の束をもつ。葉は葉柄がある。葉身は薄く~厚く、質はわずかに剛毛質、卵形~広卵形、長さ25~120㎜×幅20~90㎜、類無毛~薄く毛がある。下面には蜜色~褐色の腺点がある。葉先は鈍形~鋭形、葉の基部は急に楔形~やや葉柄に沿下し、縁は浅い円鋸歯が6~12対。葉柄は長さ10~70㎜。花序は密集した円錐花序、まれに単生、花序は長さ40~170㎝。花は花柄が無く、(1~)3個の花が集散花序につき、又は(2~)6個の花が、2~6㎜間隔で仮輪(verticils)をつくる。萼は果時に長さ8㎜以下、腺のある小剛毛があり、普通、紫色になる。花冠はバイオレット~紫色、長さ23~30㎜。花冠筒部は長さ20~30㎜×幅約1㎜、曲がらず、基部で平がらず、真っすぐで、ほぼ両側が平行。徐々にひろがり、のど部で深さ約2㎜。上唇は長さ4~5㎜。下唇は凹面、長さ3~5㎜。雄しべは分離、長さ6㎜以下。小堅果は4個、長さ約1.5㎜、乾き、黒色~暗褐色、萼の内側につく。花期は秋(南アフリカでは3~5月)
品種) 'Manguzuku' , 'Nico' , 'Umigoye'
2 Plectranthus ciliatus E. Mey. ex Benth. プレクトランサス・キリアトゥス
synonym Plectranthus natalensis Gurke南アフリカ、スワジランド原産。英名はspeckled spur-flower, eyelash spur-flower, white wild sage。年間降水量が800~1625mmの霜が降りず、湿気があり、日陰の多い環境を好み、湿潤で樹木が茂った山岳地帯や亜熱帯の森林の林床に生える。生猫や犬に対する忌避剤として販売される。(商品名はScaredy Cat Plant , Piss-off plant)
草本または亜低木、高さ0.6mまで成長し、平伏~傾伏する。茎は密に紫色の毛で覆われ、枝は帯紫色になる。葉は長さ5~12㎝x幅3.5~7㎝、広楕円形~広卵形、短く硬い毛と無色の腺で覆われ、上面は光沢があり、下面はしばしば紫色になり、葉の縁には毛が目立ち、1対の浅い鋸歯がある。頭花は頂生、単純な総状花序、長さ30㎝まで、しばしば基部近くに一対の側枝を持つ。花は無柄で、白色~薄紫ピンク色(内部に紫色の点があり)、3個の花がつく仮輪(verticils)に並ぶ。小堅果は長さ1.5㎜、直径1.5㎜、暗褐色で、萼の内側に付く。花期は主に、2月中旬~6月までの夏の雨季(晩夏から冬)で、4月にピークを迎える。
品種) 'All Gold' , 'Drege' , 'Easy Gold' (v), 'Kirstenbosch' , 'Nico' , 'Richard' , 'Sasha' (v) , 'Troy's Gold' , 'Zulu Wonder'
3 Plectranthus ecklonii Benth. プレクトランサス・エックロニー
南アフリカ原産。英名はtall spurflower, Ecklon's plectranthus。標高30~1525mの湿潤な沿岸亜熱帯および穏やかな亜山地の森林および森林の縁に生える。
軟低木、直立し、高さ0.7~2.5m、自由に分枝し、下部は木質化する。茎は斜上し、伏剛毛があり、節には長い毛がある。葉には葉柄があり、葉身は質が堅く、しばしばわずかにしわがあり、卵形~長円状楕円形、長さ60~170㎜×幅40~100㎜、無毛または薄い毛があり、下面には赤褐色の腺点があり、先は鋭形、基部は楔形~まれに鈍形、縁は顕著に円鋸歯状歯がある。葉柄は長さ20~50㎜。花序は円錐花序で長さ120~250㎜、2~4対の枝を持ち、花序軸は長さ250~370㎜。花は無柄で、通常3個の花がつき、通常5~15㎜間隔で6個の花がつく仮輪(verticils)を形成する。萼は果時に長さ10~11㎜で、基部に腺毛があり、しばしば紫色を帯びる。花冠は淡青色または藤色~青紫色、まれに白色またはピンク色、長さ16~21㎜。花冠筒部は基部で曲がったり広がったりせず、真っ直ぐで、喉部で約3㎜の深さまで徐々に大きくなる。上唇は長さ5~6㎜、下唇は凹んで長さ4~5㎜。雄しべは無く、長さ最大15㎜。花期は3~5月。
品種) 'Emma' , 'Erma' , 'Medley Wood' , 'Tommy'
4 Plectranthus fruticosus L'Her. プレクトランサス・フルティコスス
南アフリカ、エスワティニ(旧スワジランド)原産。標高2~2012mの湿潤な亜熱帯または山岳地帯の森林および森林の縁、亜断崖サバンナ、原生林、インド洋沿岸地帯に生える。
軟らかい低木で高さ0.6~2m、自由に分枝し、まばらに毛がある。根はひげ根。枝は斜上または稀に傾伏し、通常帯紫色、わずかに軟毛~腺毛があり、節にはより長く開出する毛がある。葉には葉柄があり、葉身は広卵形~卵状楕円形、まれに披針状楕円形、長さ40~140㎜×幅35~110㎜、わずかに軟毛があるか腺微細剛毛があり、下面には蜂蜜色の腺点があり、通常紫色を帯び、先は鈍形~鋭形、基部は鈍形または切形でしばしば急に漸尖し、縁は規則的な円鋸歯状歯がある。葉柄は長さ20~50㎜。花序は円錐花序で長さ80~250㎜。花は無柄の(1~)3花の集散花序で、5~25㎜間隔で2~6花の仮輪(verticils)を形成する。萼片は果時に長さ7~8㎜、散在する多細胞毛のある腺毛を伴う。花冠は青みがかった藤色、まれにピンク色または淡青色で、上唇に紫色の斑点があり、長さ5~13㎜。花筒は反り返り、基部は嚢状から明瞭な距があり、喉部に向かってわずかに狭まる。上唇は長さ2.5~6㎜、下唇は船形で長さ2~5㎜で後に反り返る。雄しべは離生、長さ8㎜まで。
品種) 'Behr's Pride' , 'James'(pink spur flower) , 'Liana'(liana spurflower)
5 Plectranthus hilliardiae Codd プレクトランサス・ヒリアルディアエ
南アフリカ原産。英名はmona lavender plectranthus。標高約200mの低木林の近くおよび周辺の岩の間、湿潤な亜熱帯林内の深い日陰の川岸、インド洋沿岸地帯の原生林に生える。
多年草、直立し、枝分かれし、高さ0.3~0.4m、半多肉質、茎は斜上し、短い軟毛があり、節に長い毛がある。葉は葉柄があり、葉柄は長さ15~35㎜。葉身は半多肉質、乾くと膜質になり、広楕円形~倒卵状楕円形、長さ55~90㎜×幅40~60㎜、基部は楔形、先は鋭形~鈍形、縁は中央より上が浅い鋸歯状で縁毛があり、まばらに剛毛があり、濃い緑色、下面に透明の腺点がある。花序は単純または基部近くに1~2対の枝があり、総状花序は長さ80~150㎜、15~25㎜の間隔で4~6花の仮輪を形成する。萼片は果時に長さ7~8mm、基部近くに腺のある微細剛毛がある。花冠は淡い青みがかっており、裂片に紫色の斑点があり、長さ26~30㎜。花冠筒部は反り返り、基部で膨れ袋状になり、側方に圧縮され、喉に向かって平行またはわずかに狭くなる。上唇は長さ5~6㎜、下唇は凹んで長さ4㎜。雄しべは離生、長さ6㎜以下。花期は2~6月。
品種) 'Magwa' , 'P950804' (PBR)
6 Plectranthus lucidus (Benth.) van Jaarsv. & T.J.Edwards プレクトランサス・ルシドゥス
synonym Plectranthus strigosus var. lucidus Benth.南アフリカ原産。英名は shiny spurflower。標高60~133mの林下の安定した海岸砂丘にマット状に生える。
多年草、多肉質、平伏し、マット状になり、節から根を張り、無毛またはまばらに毛が生え、根はひげ根。茎は4角形、帯紫色~緑色、直径2.5㎜、白色の多細胞の伏剛毛(strigose)があり、赤色の細点があり、節間は長さ5~20㎜。葉は卵形~広卵形、長さ12~15㎜×幅10~15㎜、縁には鋸歯~円鋸歯状の歯が3~4対あり、緑色~帯紫色、下面はまばらに伏剛毛があり、脈には密に伏剛毛があり、赤色の細点があり、基部は楔形、先は鈍形~鋭形。葉柄は長さ5~15㎜、伏剛毛と赤色の細点がある。総状花序は単純、長さ30~100㎜、まれに1対の側枝を持つ。集散花序は花が1(~2)個つき、輪散花序は5~10㎜離れる。苞は卵状披針形、長さ2~3㎜、小花柄は長さ4~5㎜。花時の萼片は長さ3~4㎜で、花後に7㎜まで大きくなり、上唇の萼片は長さ2㎜(開後に4㎜)、大きな卵形、下唇は長さ3.5㎜(花後に5㎜)の4個の錐形の萼片から成り、密に伏剛毛があり、長い帯紫色の毛がある。花冠は長さ9~11㎜、白色または藤色。花冠筒部は真っすぐで長さ5㎜、基部は袋形で上部は狭まり、上唇は長さ5㎜、2裂し、上側の裂片は長さ3㎜、側裂片は長さ2㎜、長い多細胞の白色の毛がある。下唇は船形で、縁は強く内巻きする。小堅果は褐色~黒色、卵形、長さ1.5㎜×幅1.0㎜。花期は3~5月。
品種) 'Albert'
7 Plectranthus oertendahlii T.C.E.Fr. プレクトランサス・オエルテンダフリー
南アフリカ(クワズール・ナタール州)原産。英名はsilverleaf spurflower, Swedish ivy, Oertendahl's spurflower, November lights, Brazilian coleus。海岸近くの樹木が生い茂った川の渓谷に生える。多年草、半多肉質、自由に分枝し、高さ0.2mまでになる。茎は横向きで、下部の節で根を張り、腺毛がある。葉は葉柄があり、葉身は半多肉質、広卵形~ほぼ円形、長さ30~40(~45)㎜×幅25~40(~45)㎜、絨毛はまばら、上面は淡い脈があり、下面は紫色で無色の腺点がある。先は鋭形~鈍形、基部は急に楔形、縁は円鋸歯状の歯があり、縁毛がある。葉柄は長さ15~40㎜。花序は単純または分枝し、総状花序は長さ70~200㎜、花は無柄で、通常3花の集散花序となり、10~15㎜の間隔の6花の輪散花序を形成する。萼は果期には長さ8㎜までになり、腺のある微細剛毛がある。花冠は帯白色または淡藤色になる。花冠筒部は長さ8~13mm、拡大して深さ4㎜の袋状の基部を形成し、喉部で幅約1.75㎜まで徐々に狭くなる。上唇は長さ5㎜、下唇は凹み、長さ4~5㎜。雄しべは長さ2~3㎜[e-Flora of South Africa]。
品種) 'Emerald Lace' , 'Royal Beauty' , 'Silver Star' , 'Uvongo'
8 Plectranthus saccatus Benth プレクトランサス・サッケイツス
南アフリカ(ケープ州、クワズール・ナタール州)原産。英名はblack Swedish ivy。森林に生え、半日陰や岩場にも生える。
低木、直立または広がり、柔らかく、高さ0.5~1.2m、自由に分枝する。枝は帯紫色、柔らかい毛がある。茎は半多肉質、基部はやや木質化、帯紫色、腺毛と軟毛がある。葉は対生し、芳香があり、葉柄があり、葉柄は長さ15~50㎜。葉身は明るい緑色、草質~半多肉質、乾くと質感が薄く、広卵形~卵状三角状、長さ20~70㎜x幅15~50㎜、ほぼ無毛~腺毛と軟毛があり、下面に無色の腺点があり、先は鋭形、基部は切形~鈍形または短い楔形、縁は歯状で少数のかなり大きな鋸歯がある。花序は単純またはときに基部付近で分岐し、総状花序、長さ50~120㎜で、花は比較的少数、無柄の1~3個の花がつく集散花序、10~20㎜の間隔で2~6個の花がつく輪散花序を形成し、花は茎の片側に咲く。。萼は果期に長さ8㎜までになり、ほぼ無毛~微軟毛がある。花冠は藤色~淡青色、まれに白色で、長さは13~30㎜と変化する。花冠筒部は反り返って拡大し、基部は明らかに袋状になり、平行面または喉に向かってわずかに狭まる。上唇は長さ10~16㎜、下唇は舟形で長さ5~12㎜、水平または反り返る。雄しべは離生、長さ5~10㎜。花期は夏~秋(11~5月)。
品種) 'Purple' , 'Guru's Choice' , 'Velvet Elvis' , 'Wisteria'
9 Plectranthus verticillatus (L.f.) Druce プレクトランサス・ベルティシラートゥス
synonym Ocimum verticillatum L.f.南アフリカ原産。英名はgossip spurflower , money plant。標高3~1770mの森林地帯の岩場、通常は、森林の縁、低木林、乾燥した森林地帯のかなり湿った石の多い場所に生える。
多年草、半多肉質。茎は平伏~斜上し、分枝し、長さ1.2mまでになり、しばしば地上25㎝まで伸び、無毛~短毛がある。葉は葉柄があり、葉身は軟らかい~明らかに多肉質、卵形~円形、長さ16~40㎜×幅12~40㎜、ほぼ無毛~毛があり、下面に赤色~帯褐色の腺点があり、先は鋭形~円形、基部は切形~楔形、縁は円鋸歯状の歯~浅い円鋸歯状で、3~6対の歯がある。葉柄は長さ6~30㎜。花序は単純または基部近くで1対の枝分かれがあり、総状花序は長さ40~220㎜(通常約100~50㎜)である。花は1~3花の無柄の集散花序が集まり、約6~15㎜の間隔で2~6花がつく仮輪(輪散花序)を形成する。苞は花期を過ぎても宿存する。萼片は果時に長さ7㎜までになり、直立し、基部は凸状(gibbous)ではない。最上部の萼歯は直立し、卵形で先が鋭形である。下部の4萼歯は開出し、線状錐形、下側の対の歯の方が長い。花冠は白色~淡藤色、上唇に少数の藤色の斑点があるか、帯紫色の斑点が自由に散らばり、長さ9~25㎜である。花冠筒部は反り返ってわずかに袋状の基部に広がり、喉に向かってわずかに狭くなる。上唇は長さ5~8㎜、下唇は浅い船形、水平、長さ5~7㎜。雄しべは基部まで離れており、下唇の中で曲があり、長さ5~7㎜。花期は3~7月(e-Flora of South Africa)。
品種) 'Barberton' , 'Pink Surprise'
10 Plectranthus zuluensis T.Cooke プレクトランサス・ズールエンシス
南アフリカ(ケープ州、クワズール・ナタール州)、エスワティニ(旧スワジランド)原産。英名はZulu spurflower。森林の縁、小川沿いに生える。
低木で直立し、軟らかく、高さ1~2m、自由に分枝する。茎は斜上し、若いうちは短く細かい綿毛がある。葉は葉柄があり、葉身は柔らかい半多肉質、卵形~広卵形、長さ30~70㎜×幅25~55㎜、両面に薄く短い毛があり、下面には無色の腺点があり、先は鋭形、基部は切形~短い楔形、縁は規則的な粗い円鋸歯状。葉柄は長さ25~60㎜。花序は単純または基部近くでまれに分枝し、総状花序は長さ40~80㎜。花は無柄の3花の集散花序が集まり、5~12㎜の間隔で6花の仮輪(輪散花序)を形成する。萼は果時に長さ7㎜、帯紫色で、腺毛がある。花冠は長さ10~16㎜、淡い青藤色~ほぼ白色で、上唇には通常6列の藤色の班点がある。花冠筒部は反り返り、大きな袋状の基部まで広がり、喉部に向かって狭くなる。上唇は長さ5~6㎜、下唇は凹面形で長さ5~6㎜、すぐに反り返る。雄しべは離生、下側の2本は稔性で長さ5~7㎜、上側の2本は長さ1~2㎜の仮雄しべになり小さい。花期は10~6月(e-Flora of South Africa)。
品種) 'David Feix' , 'Lupatana' , 'Oribi Gorge' , 'Sky' , 'Symphony'
11 その他 ハイブリッド
品種) 'Audrey' , 'Barn Gold' , 'Beauty' , 'Bennelong Frosty Carpet' , 'Black Prince' , Blue Angel = 'Edelblau' (Cape Angels Series) , 'Brazilian Purple' , 'Brusendorf' , 'Buttermilk' (v) , caninus 'Sumcom03' , Cape Angel Pink = 'P000603' (PBR) , 'Cara's Blush' , Cerveza 'n LimeR , 'Chameleon' , 'China Rose' (v) , 'Cloud Nine' , 'Cream Blush' , 'Edelblau' , 'Firebrand' (v) , 'Franklin's Limelight' , 'Franklin's Olive' , 'Frills' , 'Gay's Delight' , 'Glory of Luxembourg' (v) , 'Goldie' , 'Inky Fingers' , Jazz It Up Bush Pink = 'P040518' (Jazz It Up Serie , Jazz It Up Pink = 'P050408' (Jazz It Up Series) , Jazz It Up Purple = 'P090502' (Jazz It Up Series) , Jazz It Up White = 'P040511c' (Jazz It Up Series) , Jazz It Up White Variegated = 'P030507b' (Jazz It , 'Jean' , 'K011101' , 'K111201' , 'Lavender Moment' , 'Lime Light' , 'Lois Woodhull' , 'Lord Falmouth' , 'Main Street River Walk' , 'Marble Ruffles' , 'Menthol Eucalyptus' , Mona Lavender モナラベンダー= 'Plepalila' (PBR) , 'Nancy Carter' , 'Nemo' , 'Nicoletta' , 'Nicoletta' , 'Oompah' , 'P 950804' , 'P000603' (PBR) , 'P000607' , 'P030507b' (Jazz It Up Series) , 'P040511c' (Jazz It Up Series) , 'P040518' (Jazz It Up Series) , 'P050408' (Jazz It Up Series) , 'P090502' (Jazz It Up Series) , 'Picturatus' (v) , 'Plepalila' (PBR) , 'Primrose Spire' , Redhead = 'Uf0646' (PBR) , 'Rose Blush' , 'Sanderi' , 'Scarlet Ribbon' , 'Silver Knight' , 'Sparkles' , 'Speckles' , 'Sunbeam' , 'Surprise' , Swedish ivy , 'Two-tone' , 'Velvet Elvis' (PBR) , Vick's plant , 'Walter Turner' , 'Winsome' , 'Wisley Blush' , 'Wisley Flame'
参考
1) Plectranthus scutellarioides | Flora MalesianaPlectranthus scutellarioides
http://portal.cybertaxonomy.org/flora-malesiana/node/5200
2) Flora of ChinaColeus
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=107649
3) GRINPlectranthus
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=9545
4)Flora of ZimbabwePlectranthus L'Her.
https://www.zimbabweflora.co.zw/speciesdata/genus.php?genus_id=1231
5)Flora of VictoriaPlectranthus parviflorus Willd.
https://vicflora.rbg.vic.gov.au/flora/taxon/500b2d56-0b8f-48da-9b8f-b1c827ccbe47
6) COLEUS CENTRAL of the International Coleus Society
http://members.tripod.com/~hatch_l/coleuscentral.html
7) WFOPlectranthus
https://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000030205
Plectranthus oertendahlii T.C.E.Fr.
https://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-0000275703
8) PhytoKeys 129 p1-158(2019)
Nomenclatural changes in Coleus and Plectranthus (Lamiaceae): a tale of more than two genera
https://phytokeys.pensoft.net/article/34988/list/1/