オオトキワツユクサ 大常磐露草
Flora of Mikawa
ツユクサ科 Commelinaceae ムラサキツユクサ属
別 名 | シラフツユクサの緑戻り |
中国名 | 銀線水竹草 yin xian shui zhu cao |
英 名 | water spiderwort , giant white inch plant , albovittata wandering jew |
学 名 | Tradescantia fluminensis 'Albovittata' Tradescantia albiflora Kunth |
花 期 | 5~8月 |
高 さ | 20~40㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 道端、林縁、林内、崖地、水辺など、やや湿った日陰 |
分 布 | 帰化種 南アメリカ(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ)原産 |
撮 影 | 幸田町 16.6.27 |
静岡などでオオトキワユツクサ逸出が報告されている。 しばしば、ノハカタカラクサ(ミドリハカタカラクサ)Tradescantia fluminensisと混同される。The Plant List やPlantNET ではTradescantia albifloraはTradescantia fluminensisの同義語とし、現在では使わなくなってきている。日本では栽培種のシラフツユクサの白斑の消えた、緑戻りをオオトキワツユクサとし、学名をTradescantia albifloraとしている。シラフツユクサの学名はTradescantia fluminensis 'Albovittata' であるが、従来どおりの見解ではTradescantia albiflora 'Albovittata'である。シラフツユクサはTradescantia fluminensis とTradescantia crassula とのハイブリッドとも考えられている。
日本で最も普通に見られるミドリハカタカラクサより明瞭に葉が長く、披針形~長楕円形、葉質も薄く、葉が垂れ下がりぎみになる。写真のものは水路の横の湿った場所に生えていたもので、最も長い葉は長さ17㎝あった。
全体に緑色で紫色を帯びず、下部の這う茎も緑色で、紫色を帯びない。茎は少数分枝し、下部は這い、上部は直立~斜上する。葉は披針形~長楕円形、長さ7~12㎝(写真のものの実測 最大の葉:長さ17㎝、幅4.5㎝、上部のやや大きい葉:長さ11~13.5㎝、幅2.5~3.5㎝)、質が明瞭に薄く、垂れ下がりやすく、葉縁の毛はノハカタカラクサと長さが似ている。萼の長毛が長さ約1㎜以上あるものもある。葉鞘の縁や帯状に毛があるが、茎の帯状の毛は上部にしか見られず、茎の中間以下では葉鞘の縁や茎にはほとんど毛がない。果実はできない。
●ノハカタカラクサ(トキワツユクサ)はシロフハカタカラクサTradescantia fluminensis 'Variegata' の白斑が消えた緑色戻りが野生化したもの。2タイプあり、全体に小形で花柄や茎が紫色を帯び、結実するものは狭義のノハカタカラクサ。全体に緑色で果実ができないものはミドリハカタカラクサ。ミドリハカタカラクサはオオトキワツユクサによく似ている。今では普通に見られる雑草となっている。葉は長さ3~7㎝、幅1.5~3㎝、卵形~長楕円形。まれに見られる長い葉でも10㎝を超えるものはない。下部の横に這う茎が紫色を帯びることがある。
●シラフツユクサTradescantia fluminensis 'Albovittata'はオオトキワツユクサの白色の縦縞斑入り。英名はgiant white inch plant 。全体に大きく、緑色に白色の縦縞がつき、裏面は紫色を帯びることがある。全体に紫色を帯びるものは'Tricolor'。名前はラテン語の alba (white) 、viattala (belt)に由来する。一部の専門家はTradescantia albifloraの栽培種と考え、他の専門家はTradescantia fluminensis とTradescantia crassula のハイブリッドと考えている。(Missouri Botanical Garden )。これの緑戻りがオオトキワユツクサとされている。
●Tradescantia crassula は英名が succulent spiderwort、white-flowered tradescantiaという。ブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチンのミシオネス州の原産。フロリダに帰化している。多年草、茎は傾伏し、長さ約90㎝以下、普通、緑色、ときに紫色を帯び、節から根を出す。葉身は長さ12~25㎝、幅2~3.5㎝、縁毛があり、先は鋭形、無毛。花序は頂生と上部の葉に腋生、1茎に2~4対の集散花序をつける。苞は葉状又は縮小することがよくある(特に腋生の花序)。花は明瞭な花柄があり、花柄は長さ5~7㎜、腺毛があり、特に先付近に多い。萼片は長さ5~7㎜、中脈に腺のある又は無い軟毛がある。花弁は白色、長さ9㎜。雄しべは離生、白色、白色の毛が密生する。
日本で最も普通に見られるミドリハカタカラクサより明瞭に葉が長く、披針形~長楕円形、葉質も薄く、葉が垂れ下がりぎみになる。写真のものは水路の横の湿った場所に生えていたもので、最も長い葉は長さ17㎝あった。
全体に緑色で紫色を帯びず、下部の這う茎も緑色で、紫色を帯びない。茎は少数分枝し、下部は這い、上部は直立~斜上する。葉は披針形~長楕円形、長さ7~12㎝(写真のものの実測 最大の葉:長さ17㎝、幅4.5㎝、上部のやや大きい葉:長さ11~13.5㎝、幅2.5~3.5㎝)、質が明瞭に薄く、垂れ下がりやすく、葉縁の毛はノハカタカラクサと長さが似ている。萼の長毛が長さ約1㎜以上あるものもある。葉鞘の縁や帯状に毛があるが、茎の帯状の毛は上部にしか見られず、茎の中間以下では葉鞘の縁や茎にはほとんど毛がない。果実はできない。
●ノハカタカラクサ(トキワツユクサ)はシロフハカタカラクサTradescantia fluminensis 'Variegata' の白斑が消えた緑色戻りが野生化したもの。2タイプあり、全体に小形で花柄や茎が紫色を帯び、結実するものは狭義のノハカタカラクサ。全体に緑色で果実ができないものはミドリハカタカラクサ。ミドリハカタカラクサはオオトキワツユクサによく似ている。今では普通に見られる雑草となっている。葉は長さ3~7㎝、幅1.5~3㎝、卵形~長楕円形。まれに見られる長い葉でも10㎝を超えるものはない。下部の横に這う茎が紫色を帯びることがある。
●シラフツユクサTradescantia fluminensis 'Albovittata'はオオトキワツユクサの白色の縦縞斑入り。英名はgiant white inch plant 。全体に大きく、緑色に白色の縦縞がつき、裏面は紫色を帯びることがある。全体に紫色を帯びるものは'Tricolor'。名前はラテン語の alba (white) 、viattala (belt)に由来する。一部の専門家はTradescantia albifloraの栽培種と考え、他の専門家はTradescantia fluminensis とTradescantia crassula のハイブリッドと考えている。(Missouri Botanical Garden )。これの緑戻りがオオトキワユツクサとされている。
●Tradescantia crassula は英名が succulent spiderwort、white-flowered tradescantiaという。ブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチンのミシオネス州の原産。フロリダに帰化している。多年草、茎は傾伏し、長さ約90㎝以下、普通、緑色、ときに紫色を帯び、節から根を出す。葉身は長さ12~25㎝、幅2~3.5㎝、縁毛があり、先は鋭形、無毛。花序は頂生と上部の葉に腋生、1茎に2~4対の集散花序をつける。苞は葉状又は縮小することがよくある(特に腋生の花序)。花は明瞭な花柄があり、花柄は長さ5~7㎜、腺毛があり、特に先付近に多い。萼片は長さ5~7㎜、中脈に腺のある又は無い軟毛がある。花弁は白色、長さ9㎜。雄しべは離生、白色、白色の毛が密生する。