オレアリア・トメントーサ

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae オレアリア属

別 名 デイジーブッシュ
英 名 toothed daisy bush , downy daisy bush
学 名 Olearia tomentosa (J.C.Wendl.) DC.
オレアリア・トメントーサ花
オレアリア・トメントーサの総苞
オレアリア・トメントーサの蕾
オレアリア・トメントーサの茎
オレアリア・トメントーサ
オレアリア・トメントーサ葉表
オレアリア・トメントーサ葉裏
花 期 3~5月
高 さ 100~200㎝
生活型 常緑低木
生育場所 栽培種
分 布 外来種 オーストラリア(ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州)原産
撮 影 西尾市  21.3.1
オレアリア・トメントーサはキク科オレアリア属の栽培種。日本ではデイジーブッシュの名で販売されている。
 低木、高さ2m以下。葉は互生し、散在し、葉身は長さ10~85mm×幅9~50mm、先は鈍形又は円形、微突形、縁は規則的な歯状又は波状に分裂し、平ら又は弱く外巻きする。表面は色が異なり(discolorous)、上面はほぼ無毛で、鈍い緑色、下面はベージュ色のフェルト状又は灰色の綿毛がある。葉脈は羽状脈。葉柄は長さ15mm以下。頭花は単純な散房花序につき、花序柄があり、直径25~59mm。花序柄は長さ70mm以下。周辺小花は13~29個、青色又は白色。中心小花は33~72個、黄色。痩果は無毛又は絹毛がある。冠毛は34~60本の長い剛毛を2列につけ、外側の列は短い。

オレアリア属

  family Asteraceae - genus Olearia

 低木又はまれに高木、無毛又は有毛。葉は互生又は対生、散在又は密集又は房状、葉身は単葉、縁は全縁又は歯状、葉柄は無又は有。頭花は腋生又は頂生、花序柄は無又は有、単生又は散房又は円錐合成花序につく。総苞は広半球形~狭卵形。総苞片は覆瓦状に数列つき、草質、薄膜質の縁をもつ。花托は穴があり、穴に縁にしばしば細かい歯があり、鱗片は無い。周辺小花は1列、雌性、舌状又は細い糸状(まれに欠く)。中心小花は多数又は少数、両性。花冠は筒状。葯は鋭形、鈍形、又は基部が尾状。花柱の枝は平らになり、柱頭の線の上に短く、太い付属体をもつ。痩果は条線があり、円柱形又はわずかに扁平、無毛又は様々な毛がある。冠毛は多数、普通、不等長ぼ剛毛。
 世界に約180種あり、オーストラリア、ニュージーランド、ニューギニアに分布する。オーストラリアには全州にわたり約130種が自生し、フランス、イギリスに帰化しているものもある。

オレアリア属の主な種

1 Olearia arborescens (G.Forst.) Cockayne & Laing オレアリア・アルボレセンス
 ニュージーランド原産。英名はcommon tree daisy , forest tree daisy , glossy tree daisy。
 低木または高木、高さ4m以下。小枝は稜がある。葉は葉柄を含めて約・長さ4~8㎝×幅2~4㎝。葉柄は長さ2㎝以下、葉身は広卵形~楕円状卵形、先は鋭形、、ほぼ革質、成熟したときの上面は無毛、下面は薄く伏したサテン状の綿毛で覆われ、縁は上部が曲がりくねっ歯があるか、ほぼ全縁。散房花序は大きく、発散する。小花柄は細く、毛がある。頭花は長さ7㎜×直径1.5cm・以下。総苞片は覆瓦状、長円状楕円形、先は鈍形~ほぼ鋭形。外側の総苞片は背に直軟毛があり、内側の総苞片は先端と縁を除いて無毛。小花は15~20個。周辺小花は7~10個つき、短く幅の広い白色の小舌をもつ。痩果は狭線形、長さ約2mm、扁平、直軟毛があり、条線がある。冠毛は毛であり、長さ5㎜以下。花期は10~1月。果期は12~3月(ニュージーランド)。
品種) 'Moondance' (v) , 'Variegata' (v)

2 Olearia avicenniifolia (Raoul) Hook.f. オレアリア・アビセンニフォリア
  synonym Aster avicenniifolia (Hook.f.) F.Muell.
 ニュージーランド原産。英名はmountain akeake。
 低木または高木、高さ6m以下。小枝は角張り、白色の綿毛で密に覆われる。葉は葉柄を含み長さ5~10㎝×幅3~5㎝。葉柄は長さ5㎜以下。葉身は楕円形~長円状披針形、全縁、先はほぼ鋭形、革質、上面は成熟すると無毛、下面は密に伏した白色~バフ色の綿毛で覆われ、縁は平ら。 散房花序は直径約5㎝、長い花序柄の上で多数、分枝し、芳香がある。小花柄は細い。頭花は多数、長さ6㎜以下。総苞は狭い。総苞片は少数、覆瓦状、無毛~有毛。小花は1頭花あたり2~3個、まれにそれ以上。周辺小花は白色、0~2個。中心小花は紫色。痩果には直軟毛がある。
品種) 'White Confusion'

3 Olearia axillaris (DC.) F.Muell. ex Benth. オレアリア・アキシラリス
 西オーストラリア州原産。英名はcoast daisy bush。海岸線の沿った沿岸の砂丘と石灰質の崖に広がり、特徴的に生える。
 低木、藪状から高さ約2mになる。小枝には密に白色の綿毛があり、不明瞭な腺がある。葉は互生し、ほぼ無柄、葉身は線形~狭倒披針形、長さ(6~)10~25 mm、幅1~3 mm、上面は緑色~灰緑色、蜘蛛毛があるかまたは無毛、下面は密に白色の綿毛があり、縁は反曲~外巻き。頭花は無柄またはほぼ無柄、葉腋に単生するか、または非常に短い側枝に頂生し、直径5~10mm。総苞は円錐形、長さ3.5~5mm。総苞片は3~6列、次第に長くなり、大部分は無毛だが、先端近くに綿毛のパッチがある。周辺小花は 3~6 個、白色、小舌は長さ4mm以下、ときに、発達しないこともある。中心小花は4~7個、黄色。痩果は狭倒卵形、不明瞭な6~9本のうねがあり、長さ1.5~3 mm、絹毛がある。冠毛は剛毛、わら色、長さ約5mm。花期は主に12~5月(オーストラリア)。

4 Olearia lepidophylla (Pers.) Benth. オレアリア・レピドフィラ
 南オーストラリア州原産。英名はclub-moss daisy-bush。砂浜、海岸に沿って分離して生える。
 小型または小枝状の低木、高さ0.5(~1.3)m。小枝には密に白色の綿毛があり、腺がある。 葉は互生し、無柄~ほぼ無柄、円形~広卵形、長さ0.5~1.5mm×幅0.3~0.8mm、密に束生し(しかし、しばしば実質的に連続する)、各束の最も外側の葉は茎に対して反曲し、各束は普通、直径0.8~1.5㎜、葉の上面は緑色、非常に凸状、無毛またはまばらに綿毛があり、ときに腺があり、下面は密に白色の綿毛があり、普通、腺があり、脈は不明瞭、先は鋭形~円形、微突にはならず、縁は外巻きする。頭花は無柄、単生、短い側枝に頂生し、直径6~12㎜。総苞は狭円錐形、長さ3~4(~5)㎜。総苞片は3~4列、次第に鋭形~鈍形になり、全体または先に綿毛がある (およびしばしば腺がある)。周辺小花は 4~7個、白色、小舌は長さ1.5~4㎜。中心小花は4~6個、黄色。痩果はほぼ円筒形、長さ2~2.5㎜、単純毛(絹毛)と腺が混在しする。冠毛は剛毛、1列に29~44本つき、帯白色、長さ3~4㎜。花期は3~6月。(オーストラリア)
品種) 'Silver Knight'

5 Olearia macrodonta Baker オレアリア・マクロドンタ
  synonym Olearia dentata Hook.f.
 ニュージーランド原産。英名はmountain holly , arorangi , daisy bush , New Zealand Holly。
 常緑低木、高さ6m以下、野生では高木。樹皮は細長く、剥離。若枝は角(かど)があり、綿毛で覆われる。葉は互生、硬く、革質、卵形~狭楕円形又は基部が狭くなり、先は尖り、長さ5~12.5㎝×幅2.5~5㎝、縁は波打ち、粗い鋭い歯をもち、その間のくぼみは丸い。上面は光沢のある暗緑色、若いときだけ綿毛がある。下面は密な銀白色のフェルトで覆われる。葉柄は長さ1.3~1.8㎝。頭花は1以上に分枝した 直径7.5~15㎝の密散花序につき、花序は前季枝に頂生し、花序柄は長さ7.5~15㎝、銀白色の綿毛がある。頭花は幅約1.3㎝、周辺小花は10個又はそれ以上つき、白色。中心小花は少数,帯赤色。葉はつぶすとムスク臭がする。花期は5~6月。
品種) 'Intermedia' , 'Major' , 'Minor'

6 Olearia nummulariifolia (Hook.f.) Hook.f. オレアリア・ヌムラリフォリア
 ニュージーランド原産。英名はhard-leaved tree daisy。
 低木、高さ1~3m。小枝は丈夫で、若いときは粘性があり、白色~帯黄色の星状の綿毛で覆われる。葉は密集してつき、厚い革質、葉柄を含めて長さ5~10㎜×幅4~6㎜。葉柄は長さ1㎜以下。葉身は広倒卵形~ほぼ円形、無毛、上面は成熟すると無毛、下面は白色~バフ色~帯黄色の綿毛で覆われ、縁は±反り返る。頭花は単生、直径3~5㎜、密接して苞葉がある短い花序柄の上につく。総苞は狭く、長さ約1㎝。総苞片は数列、覆瓦状、粘性のある毛があるか無毛。小花は5~12個、周辺小花は5個以下。痩果は扁平、うねがあり、長さ約3㎜、無毛または先端を除いてほぼ無毛。冠毛は毛であり、長さ5~6㎜。2n=216。花期は11~4月、果期は12~4月(ニュージーランド)。
品種)  'Little Lou' , hybrids

7 Olearia pannosa Hook. オレアリア・パンノサ
 南オーストラリア州、ビクトリア州原産。英名はsilver leaf daisy。
 2亜種ある。
7-1 Olearia pannosa subsp. pannosa
 南オーストラリア州に分布。英名はsilver daisy-bush, silver-leaved daisy, velvet daisy-bush。
 下層低木または低木、高さ1.5m以下、気生根(root suckers)を生じる。茎は少なくとも基部が木質で、分枝し、伏した綿毛があり、うねは無い。葉柄は長さ3 ~15mm。葉身は広卵形~楕円形、基部は鋭形~浅い心形、先は鋭形~鈍形、長さ3~9㎝×幅1.5~5㎝、古い茎の小枝の葉より基部のシュートの葉の方がはるかに大きく、網状脈が明瞭、上面は無毛または無毛になり、光沢~ややしわがあり、下面は白色~さび色の綿毛があり、縁は平らで全縁。頭花は単生し、頂生および上部の葉腋に腋生、長さ12~30㎝の丈夫な花序柄の上につき、しばしば1~2個の小さい葉があり、頭花の下では拡張する。総苞は半球形、長さ15~22㎜。総苞片は5~6列、披針形、先は鋭形、綿毛があり、果時には反り返る。周辺小花は12~24個、小舌は線形、長さ20~30㎜、白色またはまれに淡藤色。中心小花は35~50個、黄色。痩果は円柱形、長さ5~8㎜、条線があり、毛がある。冠毛は剛毛、50~60本つき、多列、ほとんどが長さ8~10㎜、外側の少数の剛毛は短い。花期はない。
7-2 Olearia pannosa subsp. cardiophylla (F.Muell.) D.A.Cooke
 南オーストラリア州、ビクトリア州に分布。英名は Velvet Daisy-bush。浅い岩の多い土壌、沿岸林に生える。
 低木、高さ1約メm、塊根から広がる。小枝と葉の下面はバフ色で、羊毛状のY字型の毛がある。葉は互生し、卵形または心形、長さ30~120㎜×幅18~65㎜、先は鈍形、平ら、上面は緑色、やがて無毛または中肋の周りに羊毛状の毛が残り、網状脈が凹む。葉の基部は広鈍形、切形、または心形。葉柄は長さ22㎜以下。頭花は直径35~7㎜m、頂生で単生。花序柄は約、長さ5~25cm。総苞は半球形、長さ15~21㎜。総苞片は3~6列、次第に長くなり、羊毛状の毛がある。周辺小花は 8~18個、白色、小舌は長さ18~45㎜。中心小花は約、30~60個、黄色。痩果は円筒形、8~10うねがあり、長さ5~8㎜、毛があり、しばしば帯赤色になる。冠毛は剛毛、淡色~さび色、長さ8~10㎜。花期は9~11月(オーストラリア)。

8 Olearia phlogopappa (Labill.) DC. オレアリア・フロゴパパ
 ニューサウスウェールズ州原産。英名はdusty daisy bush , alpine daisy-bush。
 常緑低木、高さ0.3~3m、直立。枝は密に星状毛があり、普通、無柄の腺をもつ。葉は互生、有柄又は無柄、葉身は形や大きさが様々に変化し、狭卵形~狭倒卵形、長さ8~114㎜×幅3~23㎜、縁は全縁~深裂する。葉の上面は灰色又は緑色、無毛~中程度に星状毛があり、ときに、無柄の腺をもつ。下面は白色~灰色又は黄色、密に同じサイズの微細な星状毛をもち、普通、無柄の腺をもつ。葉脈は細かい網状、浅く、凹み、下部の葉ではしばしば二次脈が見えない。頭花は頂生又はほぼ頂生の円錐又は散房合成花序につくか又は単生で頂生し、花序柄がある。総苞は鐘形~半球形、長さ3~7㎜×直径5~12㎜。総苞片は4~5列、軟毛があり、ときに腺をもち、縁や先がときに紫色になる。周辺小花は6~22個、白色、まれにモーブ色、舌部は長さ5~12㎜。中心小花は6~25個、黄色、花冠の先に様々な毛があるか又は無毛。痩果は円筒形、6うねがあり、長さ2~3㎜、中位~密に毛があり、ときに腺をもつ。冠毛の剛毛は長さ4~6㎜、白色又はクリーム色、1又は2列につき、ときに外側の列は短い。花期は11~3月(オーストラリア)。9亜種がある。
品種) Comber's Blue' , 'Comber's Mauve' , 'Comber's Pink' , var. splendens 'Downton' , 'Exbury White' , 'Rosea' , 'Sawtooth' , Splendens Group , 'Tournaig Titch'
8-1 Olearia phlogopappa subsp. gunniana (DC.) Messina
  synonym Olearia gunniana (DC.) Hook.f. ex Hook.
  synonym Eurybia gunniana DC.
 オーストラリア(ビクトリア州)、タスマニア原産。
品種) 'Exbury White'

9 Olearia ramulosa (Labill.) Benth. オレアリア・ラムロサ
Olearia ramulosa var. ramulosa (Labill.) Benth.
Olearia ramulosa var. longisetosa J.H.Willis
 ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州、タスマニア原産。英名はtwiggy daisy-bush。丘陵地帯の硬葉樹林(sclerophyll forest)に生える。
 低木、高さ1.6m以下。葉は互生、散在する。葉身は狭楕円形~線形~狭倒卵形、長さ2~8㎜×幅0.8~2.5㎜、先は円形、微突は無く、縁は全縁、外巻きし、両面は色が異なり、上面は細かいいぼ状突起があり、下面は帯灰色の羊毛状毛があり、脈は不明瞭。無柄またはほぼ無柄。頭花は腋生または側枝に頂生、単生し、花序柄は有または無、直径10~20㎜。花序柄は長さ14㎜以下。周辺小花は2~13個、淡青色または藤色または白色。中心小花は3~13個、黄色。痩果は絹毛または腺がある。冠毛は22~41本の長い剛毛が1~2列につき、外側の短い剛毛は有または無。花期は10~5月。
品種) 'Blue Stars' , 'White Stars'

10 Olearia rudis (Benth.) F.Muell. ex Benth. オレアリア・ルディス
 西オーストラリア州原産。英名はazure daisy-bush。ユーカリの叢林(mallee)や森林、赤色の石灰質の砂上に生える。
 低木、高さ1.3m以下。葉は互生し、密集する。葉身は楕円形ま~倒卵形~卵形、長さ15~120㎜×幅6~40㎜、先は鋭形または円形、微突頭は無く、縁は鋸歯縁または全縁、平ら、両面は同色で、両面とも粗毛があり、網状脈。葉柄は無またはほぼ無。頭花は頂生、単生または単純~複合の散房花序につき、花序柄があり、直径20~40㎜。花序柄は長さ100㎜以下。周辺小花は39~75個、淡青色~藤色または紫色。中心小花は86~241個、オレンジ色。痩果は無毛。冠毛は31~42本のの剛毛が2列につく。花期は7~9月。

11 Olearia solandri Hook.f. オレアリア・ソランドゥリ
 ニュージーランド原産。英名はcoastal daisy-bush , coastal tree daisy。海岸に多い。
 低木または小高木、高さ4m以下、やや硬く、広がり、角(かど)があり、小枝は粘性があり、帯黄色の綿毛で覆われる。若い植物と再生シュートの葉は 、線状へら形、長さ1.5㎝以下、下面に長い白色の綿毛がある。成熟した植物の葉は長さ5~1㎜、線状倒卵形 長さ約1㎜の葉柄があり、ほぼ革質、上面は熟すと無毛、下面は帯黄色の綿毛で覆われ、縁は平ら~わずかに外巻きする。頭花は長さ10㎜×幅5~7mm・以下、単生し、短い小枝の上につく。小花は8~20個、周辺小花は 14個まで。総苞は狭こま形。総苞片は多数、3~4列につき、綿毛があり、粘性のある軟毛がある。痩果は長さ1~1.5㎜、無毛またはほぼ無毛、扁平、溝がある。 冠毛は毛、長さ5~6mm。花基は2~5月。果期は4~6月。2n=108。
品種) 'Aurea'

12 Olearia stellulata (Labill.) DC.  オレアリア・ステルラタ
 ビクトリア州、クイーンズランド州、タスマニア原産。英名はVictorian snowbush , starry daisy bush。
 低木から高さ2mまで。小枝と葉の下面は帯黄色、密に星状毛がある。葉は互生し、葉柄があり、葉身は披針形~狭楕円形、長さ30~75㎜×幅6~18㎜。 上面は緑色、最終的には無毛だがわずかにざらつきがあり、若いときは通常星状の思春期がある。 縁は規則的に鋸歯状で、典型的には両側に 5~10 本の歯があり、中肋に向かって 3 分の 1 の距離まで裂けています。 頭頂は直径 15~25 mm で、末端または副末端の円錐花序または散房花序にあります。 花柄は主に長さ 8 ~20 mm。 総苞 c. 半球形、長さ 4~5 mm。 苞葉 c. 3列、卒業、密集した思春期。周辺小花は8~15個、白色、小舌は長さ6~10 mm。中心小花は8~15個、黄色または藤色。痩果は狭倒卵形、6うねがあり、長さ1.5~2 mm、まばらに短毛がある。冠毛は長さ3~4 mm。花期は11~1月。
品種) 'Downtown' , 'Michael's Pride'

13 Olearia tomentosa (J.C.Wendl.) DC. オレアリア・トメントーサ
  synonym Haxtonia tomentosa (J.C.Wendl.) D.Don
 ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州原産。英名はtoothed daisy bush , downy daisy bush。日本ではデイジーブッシュの名で販売されている。
 低木、高さ2m以下。葉は互生し、散在し、葉身は長さ10~85mm×幅9~50mm、先は鈍形又は円形、微突形、縁は規則的な歯状又は波状に分裂し、平ら又は弱く外巻きする。表面は色が異なり(discolorous)、上面はほぼ無毛で、鈍い緑色、下面はベージュ色のフェルト状又は灰色の綿毛がある。葉脈は羽状脈。葉柄は長さ15mm以下。頭花は単純な散房花序につき、花序柄があり、直径25~59mm。花序柄は長さ70mm以下。周辺小花は13~29個、青色又は白色。中心小花は33~72個、黄色。痩果は無毛又は絹毛がある。冠毛は34~60本の長い剛毛を2列につけ、外側の列は短い。
品種)‘Mauve Magic’

14 Olearia traversiorum (F.Muell.) Hook.f. オレアリア・トラベルシオルム
  synonym Olearia traversii F.Muell. ex J.Buch.
  synonym Olearia traversii (F.Muell.) Hook.f.
 ニュージーランド原産。 Chatham Islands固有種。英名はHakapiri, Chatham Island akeake。低地の森林によく見られ、砂丘などで普通に見られ、ラグーンや湖の縁に沿って生え、ときに崖の上にも生える。
 高木、高さ12~18m、幹は直径1mまでになり、直立して広がり、ときに幹や枝の胴吹き芽を生じる。樹皮は明るい灰色で、幹や古い枝は粗い繊維状になり、深く裂け、粗い質感になる。小枝は四稜形、丈夫、直径2.0~2.6㎜。葉は対生し、葉身は長さ15~80㎜×幅10~46㎜、広楕円形、倒卵形、広倒卵形、またはときに楕円形、上面は暗緑色、光沢があり、中肋が隆起して目立ち、下面には、密に伏したオフホワイトの綿毛があり、先はほぼ鋭形~鈍形、小さな尖頭があり、基部はくさび形~鈍形、ときに漸尖する。葉柄は長さ5~10㎜、密に伏した綿毛で覆われる。花序は5~68個の頭花を持つ腋生の円錐花序で、結実後も宿存する。1次枝は3~6対対生する。枝の下部の対は3~19個の頭花をもち、上部の1~3本の枝にはそれぞれ1~3個の頭花がつく。苞は一次の基部につき、長さ2.0~5.0㎜×幅0.8~1.2㎜、披針形~狭い三角形、先はほぼ鋭形。小苞は長さ2.0~3.0㎜×幅0.5~0.8㎜、縁は全縁、先はほぼ鋭形。頭花は長さ5.0~7.0㎜。総苞は円筒形。総苞片は10~14個、1~2列につき、内面は無毛、外面は中程度~密に毛があり、縁は全縁、先は鋭形~ほぼ鋭形。外側の総苞片は長さ2.0~2.8㎜×幅0.8~1.1㎜、狭三角形~楕円形。内側の総苞片は長さ3.3~4.0㎜×幅0.6~1.1㎜、披針形~狭三角形。小花は各頭花に7~11個、花冠は普通、クリーム色~バフ色、ときに淡黄色。雌性の小花は3~5個。両性の小花は3~7個。花柱は長さ4.5~5.5㎜。柱頭の枝は長さ0.4~0.6㎜。子房は長さ0.8~1.6㎜×幅0.4~0.6㎜。葯は長さ1.3~1.5㎜、白色、蕾中で裂開し、先は尖頭形。花糸は長さ0.5~0.6㎜で、花冠筒部の上部につく。種子は長さ1.2~2.1㎜×幅0.6~0.8㎜、狭円筒形、薄褐色、4~5本の淡色のうねがあり、疎~中程度に毛がある。冠毛は長さ2.2~3.3㎜、オフホワイト~バフ色、細かくザラつく。
品種) 'Compacta' , 'Tweedledee' (v) , 'Tweedledum' (v) , 'Variegata' (v)

15 ハイブリッド
(1) Olearia × mollis (Kirk) Ckn.
  O. ilicifolia と O. lacunosaとの自然交雑種。
品種) 'Zennorensis'
(2) Olearia × oleifolia Kirk
  synonym Olearia oleifolia Kirk [Kewscience]
 ニュージーランド原産。Olearia × oleifolia は Olearia avicenniifolia と Olearia odorata の交配種である。
 常緑低木、中型で密集し、成長が遅く、直立し、高さ1.5~2m、幅1.5~2mになる。葉は披針形、長さ3~5㎝、上面は薄緑灰色、下面は白色の綿毛に覆われる。頭花は小さく、直径約1㎝。舌状小花は白色。花期は7~9月。
品種) 'Waikariensis'
(3) Olearia × scilloniensis Dorrien-Smith
 英名はScilly daisy bush。Olearia lirata と Olearia phlogopappaとの交雑種。
 常緑低木、高さ120~180㎝。葉は狭楕円形、長さ11㎝以下、上面は灰緑色、下面は帯白色。頭花は大きな散房花序につき、直径約2㎝。花期は晩春。
品種) 'Compacta' , 'Master Michael'
(4) その他ハイブリッド
品種) 'County Park' , 'Fish Supper' , 'Havering Blush' , 'Henry Travers' , 'Olwyn Barnett' , 'Rossii' , 'Starburst' , 'Stardust' , 'Talbot de Malahide'

参考

1) Australian Native Plants Society
 The Genus Olearia
http://anpsa.org.au/APOL35/sep04-4.html
2)GRIN
  Atractylodes
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=5978
3) Plants of the World Online | Kew Science
  Atractylodes
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:331811-2
4) NEW SOUTH WALES FLORA ONLINE
  Olearia tomentosa (J.C.Wendl.) DC.
https://plantnet.rbgsyd.nsw.gov.au/cgi-bin/NSWfl.pl?page=nswfl&lvl=gn&name=Olearia
5) Flora of New Zealand
  Olearia arborescens
http://www.nzflora.info/factsheet/Taxon/Olearia-arborescens.html
6) VicFlora - Royal Botanic Gardens Victoria
  Olearia
https://vicflora.rbg.vic.gov.au/flora/taxon/b2e719d2-67b1-4a97-bdd1-32498cdf749b