ニワウメ 庭梅
Flora of Mikawa
バラ科 Rosaceae サクラ属
中国名 |
郁李 yu li |
英 名 | Chinese bush cherry , Chinese plumtree , Japanese bush cherry , Japanese almond cherry |
学 名 | Cerasus japonica (Thunb.) Loisel. var. japonica Microcerasus japonica (Thunb.) M.Roem. Prunus japonica Thunb. Prunus japonica Thunb. var. japonica |
花 期 | 3~5月 |
高 さ | 1~1.5m |
生活型 | 落葉低木 |
生育場所 | 果樹園、公園、庭 |
分 布 | 帰化種 中国、朝鮮原産 |
撮 影 | 豊橋市 15.3.24 |
古い時代に中国から渡来したといわれている栽培種である。「はねず」という名で古事記に記載がある(ニワザクラとも言われる)。ニハウメの名は貞治5年(1366)に『詞林采葉抄』に初出する。学名はFlora
of Chinaではサクラ属 Cerasus とし、Cerasus japonicaを採用し、ニワウメ var. japonica と チョウセンニワウメ
var. nakaii に分けている。ニワザクラ属 Microcerasusとする見解もある(Ylist)。
株立ちし、灌木状になる。枝は灰褐色、若枝は緑色~緑褐色。冬芽は卵形、無毛。側芽は3個並んでつく。托葉は長さ4~6㎜、線形、縁が腺点のある鋸歯状。葉柄は長さ2~3㎜。葉は長さ3~7㎝、幅1.5~2.5㎝、卵形~卵状被針形、縁は細かい重鋸歯、葉先は尖り、基部は円形。葉表は暗緑色、無毛、葉裏は淡緑色、無毛~脈上に毛がある。側脈は5~8対。花は単生~3個以下の束生。葉の展開前か同時に開花する。小花柄は長さ0.5~1㎝。花托筒はこま形、 長さ2.5~3㎜、幅2.5~3㎜、外面は無毛。萼片は楕円形、わずかに花托筒より長く、細鋸歯縁、円頭。花は直径約1.3㎝、5花弁。花弁は倒卵状楕円形、普通、淡紅色、まれに白色。雄しべは約32個。花柱はほぼ雄しべと同長。果実は直径約1㎝、6~7月に濃赤色~暗赤色に熟し、食べられる。
チョウセンニワウメ var. nakaii は中国、朝鮮に分布し、中国名は长梗郁李( chang geng yu li )。葉柄は長さ3~5㎜、葉縁の鋸歯が深く、小花柄が長さ1~2㎝と長い。
ユスラウメ Cerasus tomentosa は中国原産、中国名は毛樱桃( mao ying tao )。葉は倒卵形、葉表にも細かい毛があり、縁は単鋸歯。葉柄は長さ2~8㎜、有毛。花は直径1.5~2㎝、白色~淡紅色。雄しべは20~25個、花弁より短い。小花柄はほとんど無く、長さ0~2.5㎜。果実は(5)10~12㎜、6月に紅色に熟し、食べられる。
株立ちし、灌木状になる。枝は灰褐色、若枝は緑色~緑褐色。冬芽は卵形、無毛。側芽は3個並んでつく。托葉は長さ4~6㎜、線形、縁が腺点のある鋸歯状。葉柄は長さ2~3㎜。葉は長さ3~7㎝、幅1.5~2.5㎝、卵形~卵状被針形、縁は細かい重鋸歯、葉先は尖り、基部は円形。葉表は暗緑色、無毛、葉裏は淡緑色、無毛~脈上に毛がある。側脈は5~8対。花は単生~3個以下の束生。葉の展開前か同時に開花する。小花柄は長さ0.5~1㎝。花托筒はこま形、 長さ2.5~3㎜、幅2.5~3㎜、外面は無毛。萼片は楕円形、わずかに花托筒より長く、細鋸歯縁、円頭。花は直径約1.3㎝、5花弁。花弁は倒卵状楕円形、普通、淡紅色、まれに白色。雄しべは約32個。花柱はほぼ雄しべと同長。果実は直径約1㎝、6~7月に濃赤色~暗赤色に熟し、食べられる。
チョウセンニワウメ var. nakaii は中国、朝鮮に分布し、中国名は长梗郁李( chang geng yu li )。葉柄は長さ3~5㎜、葉縁の鋸歯が深く、小花柄が長さ1~2㎝と長い。
ユスラウメ Cerasus tomentosa は中国原産、中国名は毛樱桃( mao ying tao )。葉は倒卵形、葉表にも細かい毛があり、縁は単鋸歯。葉柄は長さ2~8㎜、有毛。花は直径1.5~2㎝、白色~淡紅色。雄しべは20~25個、花弁より短い。小花柄はほとんど無く、長さ0~2.5㎜。果実は(5)10~12㎜、6月に紅色に熟し、食べられる。