ニワナナカマド 庭七竈
Flora of Mikawa
バラ科 Rosaceae ホザキナナカマド属
別 名 | チンシバイ(珍至梅) |
中国名 | 华北珍珠梅 hu bei zhen zhu mei |
英 名 | Chinese sorbaria , Kirilow false spiraea |
学 名 | Sorbaria kirilowii (Regel) Maxim. |
花 期 | 6~7月 |
高 さ | 2~3m |
生活型 | 落葉低木 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 外来種 中国原産 |
撮 影 | 浜松市 19.6.13 |
ニワナナカマドはバラ科ホザキナナカマド属の落葉低木の栽培種。庭木としてよく植えられている。
低木、高さ2~3m。枝は直立、小枝は無毛。芽は赤褐色。托葉は線状披針形、長さ8~15㎜、無毛又はほぼ無毛、先は鈍形又は鋭形。小葉は13~21個つき、披針形~長円状披針形、長さ4~7㎝×幅1.5~2㎝、両面とも無毛又は下面の脈腋に毛があり、側脈は15~23対、網状脈は明瞭、基部は楔形~円形、先は尖鋭形又は尾状。円錐花序は密、長さ7~11㎝×幅5~20㎝、花序柄と花柄は無毛。苞は披針形、名があ2~5㎜、無毛、先は尖鋭形。花は直径5~7㎜。花柄は長さ3~4㎜。花托筒は浅い円蓋状、両面とも無毛。咢片は宿存し、果時に反曲する(まれに広がり)、卵形~長円形、無毛、先は鈍形。花弁は白色、倒卵形又は広卵形、長さ4~5㎜。雄しべは約20本、花弁より短い果又は同長。花柱は側着。袋果は円筒形、長さ約3㎜、果時の花柄は直立する。花期は6~7月。果期は9~10月。
ホザキナナカマドはよく似ている。雄しべが長く、小葉の側脈がやや少ない。ナナカマドはナナカマド属の高木
低木、落葉。小枝は若いとき、黄色~緑色、後に暗赤褐色~黄褐色、円柱形。頂芽は卵形~円筒形、数個の露出した互生の芽鱗をもち、無毛又は先にわずかに毛がある。葉は互生、托葉があり、羽状複葉。小葉は対生、無柄又はほぼ無柄、重鋸歯。花序は大きく、頂生の円錐花序。花は小さく、多数つく。花托筒は浅い円蓋形。咢片は5個、反り返り、短く、広く、宿存する。花弁は5個、覆瓦状、白色、卵形~円形、基部は楔形、先は鈍形。雄しべは20~50本、花弁とほぼ同長又は長い。心皮は5個、咢片に対生し、基部は合着し、無毛又はほぼ無毛。袋果は無毛、外側の縫合線に沿って裂開する。種子は数個。
世界に約9種あり、温帯のアジアに分布する。
中国原産。中国名は华北珍珠梅 hu bei zhen zhu mei 。英名はChinese sorbaria , Kirilow false spiraea
低木、高さ2~3m。枝は直立、小枝は無毛。芽は赤褐色。托葉は線状披針形、長さ8~15㎜、無毛又はほぼ無毛、先は鈍形又は鋭形。小葉は13~21個つき、披針形~長円状披針形、長さ4~7㎝×幅1.5~2㎝、両面とも無毛又は下面の脈腋に毛があり、側脈は15~23対、網状脈は明瞭、基部は楔形~円形、先は尖鋭形又は尾状。円錐花序は密、長さ7~11㎝×幅5~20㎝、花序柄と花柄は無毛。苞は披針形、名があ2~5㎜、無毛、先は尖鋭形。花は直径5~7㎜。花柄は長さ3~4㎜。花托筒は浅い円蓋状、両面とも無毛。咢片は宿存し、果時に反曲する(まれに広がり)、卵形~長円形、無毛、先は鈍形。花弁は白色、倒卵形又は広卵形、長さ4~5㎜。雄しべは約20本、花弁より短いか又は同長。花柱は側着。袋果は円筒形、長さ約3㎜、果時の花柄は直立する。花期は6~7月。果期は9~10月。
品種) 'Glauca'
2 Sorbaria sorbifolia (L.) A.Braun ホザキナナカマド 穂咲七竈 広義
synonym Sorbaria stellipila (Maxim.) C.K.Schneid.
日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は珍珠梅 zhen zhu mei 。英名はsorbaria
低木、高さ2m以下。枝は直立、小枝は無毛又はわずかに有毛。芽は紫褐色、卵形。托葉は卵状披針形~三角状披針形、長さ8~13㎜、外面はわずかに毛があり、先は尖鋭形。小葉は11~17個、対生、披針形~卵状披針形、長さ5~7㎝×幅1.8~2.5㎝、両面とも無毛又はほぼ無毛又は下面に密に星状毛があり、側脈は12~16対、基部は類円形~広楔形、まれにわずかに斜めになり、先は尖鋭形又は尾状。円錐花序は長さ10~12㎝×幅5~12㎝、花序柄と花柄は多少、毛と星状毛がある。苞は卵形~線状披針形、長さ5~10㎜、両面にわずかに毛があり、後に無毛になり、先は尖鋭形。花は直径10~12㎜。花柄は長さ5~8㎜。花托筒は外面の基部に毛がある。咢片は宿存し、果時に反曲し(まれに広がり)、三角形、外面はまばらに毛があり、先は鈍形又は鋭形。花弁は長円形又は倒卵形、長さ5~7㎜。雄しべは40~50本、花弁の長さの1.5~2倍。花柱は頂生。袋果は円筒形、長さ約3㎜、無毛、果時の花柄は直立する。花期は6~8月。果期は9月。
品種) 'Cousorb05' , 'Gimborn's Pygmy' , Pink Hopi = 'Cousorb05' , 'Sem' (PBR)
2-1 Sorbaria sorbifolia (L.) A.Braun var. sorbifolia キタナナカマド
小葉の下面は無毛~ほぼ無毛。
2-2 Sorbaria sorbifolia (L.) A.Braun var. stellipila Maxim. ホザキナナカマド
朝鮮、中国原産。中国名は星毛珍珠梅 xing mao zhen zhu mei
小葉の下面には星状毛がある。
Leaflets abaxially densely stellate hairy.
2-2-1 Sorbaria sorbifolia (L.) A.Braun var. stellipila Maxim. f. incerta (C.K.Schneid.) Kitag. エゾホザキナナカマド
synonym Sorbaria stellipila (Maxim.) C.K.Schneid. var. incerta C.K.Schneid
小葉の下面の星状毛が早落性、花時に脱落してない。
3 Sorbaria tomentosa (Lindl.) Rehder
インド、ネパール、パキスタン、アフガニスタン、タジキスタン原産。英名はHimalayan sorbaria 。
低木、高さ 4(~6)m以下、広がり、株分けし、しばしば、茂みをつくる。茎は± 直立し、2次枝は± 広がり、下向きに曲がる。若い茎は緑色。葉は奇数羽状複葉、長円形、小葉は10対以下。葉柄は長さ(20~)30~70(~90)㎜、黄緑色、無毛又はほぼ無毛、ときに微軟毛がある。小葉は無柄、狭披針形~披針形、長さ(35)60~10(110)㎜×幅12~24(~30)㎜、尖鋭形、基部は円形、無毛又は毛が散在し、淡緑色、脈が上面で強く凹み、下面は脈に細かい毛があり、しわがあるように見え、縁は重鋸歯、歯が鋭い。托葉は小さく、長さ1.5㎝以下、線形~線状披針形。花序は緩く、±垂れる~垂れ下がり、長さ20~35(~50)㎝、主枝に密に毛があり、ときに腺毛がある。花柄は長さ1.5~2㎜、有毛又は無毛、基部にほぼ同長の小苞がつく。咢片は広三角状卵形(半円形)、先は円形、長さ0.7~1㎜、無毛、褐色。花弁は直径1.5~2.5㎜、卵形~円形、光沢が無く、±白色、ときに淡ピンク色を帯びる。雄しべは長さ2.5~3㎜。花柱は5個、長さ約1.2㎜以下。果実は袋果、3~5個つき、長さ2.5~3㎜、褐色、果時の花柄は反曲する。種子は長さ2~2.5㎜、紡錘形。
品種) 'Anthony Waterer' , 'Sticks and Feathers'
Sorbaria
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=130718
2) Flora of North America
Sorbus
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=130714
3) GRIN
Sorbaria
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=11299
4) Flora Vascular
Sorbaria tomentosa (Lindl.) Rehder
https://www.floravascular.com/index.php?spp=Sorbaria%20tomentosa
5) Flora of New Zealand
Sorbaria tomentosa
http://www.nzflora.info/factsheet/taxon/Sorbaria-tomentosa.html
低木、高さ2~3m。枝は直立、小枝は無毛。芽は赤褐色。托葉は線状披針形、長さ8~15㎜、無毛又はほぼ無毛、先は鈍形又は鋭形。小葉は13~21個つき、披針形~長円状披針形、長さ4~7㎝×幅1.5~2㎝、両面とも無毛又は下面の脈腋に毛があり、側脈は15~23対、網状脈は明瞭、基部は楔形~円形、先は尖鋭形又は尾状。円錐花序は密、長さ7~11㎝×幅5~20㎝、花序柄と花柄は無毛。苞は披針形、名があ2~5㎜、無毛、先は尖鋭形。花は直径5~7㎜。花柄は長さ3~4㎜。花托筒は浅い円蓋状、両面とも無毛。咢片は宿存し、果時に反曲する(まれに広がり)、卵形~長円形、無毛、先は鈍形。花弁は白色、倒卵形又は広卵形、長さ4~5㎜。雄しべは約20本、花弁より短い果又は同長。花柱は側着。袋果は円筒形、長さ約3㎜、果時の花柄は直立する。花期は6~7月。果期は9~10月。
ホザキナナカマドはよく似ている。雄しべが長く、小葉の側脈がやや少ない。ナナカマドはナナカマド属の高木
ホザキナナカマド属
family Rosaceae- genus Sorbaria低木、落葉。小枝は若いとき、黄色~緑色、後に暗赤褐色~黄褐色、円柱形。頂芽は卵形~円筒形、数個の露出した互生の芽鱗をもち、無毛又は先にわずかに毛がある。葉は互生、托葉があり、羽状複葉。小葉は対生、無柄又はほぼ無柄、重鋸歯。花序は大きく、頂生の円錐花序。花は小さく、多数つく。花托筒は浅い円蓋形。咢片は5個、反り返り、短く、広く、宿存する。花弁は5個、覆瓦状、白色、卵形~円形、基部は楔形、先は鈍形。雄しべは20~50本、花弁とほぼ同長又は長い。心皮は5個、咢片に対生し、基部は合着し、無毛又はほぼ無毛。袋果は無毛、外側の縫合線に沿って裂開する。種子は数個。
世界に約9種あり、温帯のアジアに分布する。
ホザキナナカマド属の主な種と園芸品種
1 Sorbaria kirilowii (Regel) Maxim. ニワナナカマド 庭七竈中国原産。中国名は华北珍珠梅 hu bei zhen zhu mei 。英名はChinese sorbaria , Kirilow false spiraea
低木、高さ2~3m。枝は直立、小枝は無毛。芽は赤褐色。托葉は線状披針形、長さ8~15㎜、無毛又はほぼ無毛、先は鈍形又は鋭形。小葉は13~21個つき、披針形~長円状披針形、長さ4~7㎝×幅1.5~2㎝、両面とも無毛又は下面の脈腋に毛があり、側脈は15~23対、網状脈は明瞭、基部は楔形~円形、先は尖鋭形又は尾状。円錐花序は密、長さ7~11㎝×幅5~20㎝、花序柄と花柄は無毛。苞は披針形、名があ2~5㎜、無毛、先は尖鋭形。花は直径5~7㎜。花柄は長さ3~4㎜。花托筒は浅い円蓋状、両面とも無毛。咢片は宿存し、果時に反曲する(まれに広がり)、卵形~長円形、無毛、先は鈍形。花弁は白色、倒卵形又は広卵形、長さ4~5㎜。雄しべは約20本、花弁より短いか又は同長。花柱は側着。袋果は円筒形、長さ約3㎜、果時の花柄は直立する。花期は6~7月。果期は9~10月。
品種) 'Glauca'
2 Sorbaria sorbifolia (L.) A.Braun ホザキナナカマド 穂咲七竈 広義
synonym Sorbaria stellipila (Maxim.) C.K.Schneid.
日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は珍珠梅 zhen zhu mei 。英名はsorbaria
低木、高さ2m以下。枝は直立、小枝は無毛又はわずかに有毛。芽は紫褐色、卵形。托葉は卵状披針形~三角状披針形、長さ8~13㎜、外面はわずかに毛があり、先は尖鋭形。小葉は11~17個、対生、披針形~卵状披針形、長さ5~7㎝×幅1.8~2.5㎝、両面とも無毛又はほぼ無毛又は下面に密に星状毛があり、側脈は12~16対、基部は類円形~広楔形、まれにわずかに斜めになり、先は尖鋭形又は尾状。円錐花序は長さ10~12㎝×幅5~12㎝、花序柄と花柄は多少、毛と星状毛がある。苞は卵形~線状披針形、長さ5~10㎜、両面にわずかに毛があり、後に無毛になり、先は尖鋭形。花は直径10~12㎜。花柄は長さ5~8㎜。花托筒は外面の基部に毛がある。咢片は宿存し、果時に反曲し(まれに広がり)、三角形、外面はまばらに毛があり、先は鈍形又は鋭形。花弁は長円形又は倒卵形、長さ5~7㎜。雄しべは40~50本、花弁の長さの1.5~2倍。花柱は頂生。袋果は円筒形、長さ約3㎜、無毛、果時の花柄は直立する。花期は6~8月。果期は9月。
品種) 'Cousorb05' , 'Gimborn's Pygmy' , Pink Hopi = 'Cousorb05' , 'Sem' (PBR)
2-1 Sorbaria sorbifolia (L.) A.Braun var. sorbifolia キタナナカマド
小葉の下面は無毛~ほぼ無毛。
2-2 Sorbaria sorbifolia (L.) A.Braun var. stellipila Maxim. ホザキナナカマド
朝鮮、中国原産。中国名は星毛珍珠梅 xing mao zhen zhu mei
小葉の下面には星状毛がある。
Leaflets abaxially densely stellate hairy.
2-2-1 Sorbaria sorbifolia (L.) A.Braun var. stellipila Maxim. f. incerta (C.K.Schneid.) Kitag. エゾホザキナナカマド
synonym Sorbaria stellipila (Maxim.) C.K.Schneid. var. incerta C.K.Schneid
小葉の下面の星状毛が早落性、花時に脱落してない。
3 Sorbaria tomentosa (Lindl.) Rehder
インド、ネパール、パキスタン、アフガニスタン、タジキスタン原産。英名はHimalayan sorbaria 。
低木、高さ 4(~6)m以下、広がり、株分けし、しばしば、茂みをつくる。茎は± 直立し、2次枝は± 広がり、下向きに曲がる。若い茎は緑色。葉は奇数羽状複葉、長円形、小葉は10対以下。葉柄は長さ(20~)30~70(~90)㎜、黄緑色、無毛又はほぼ無毛、ときに微軟毛がある。小葉は無柄、狭披針形~披針形、長さ(35)60~10(110)㎜×幅12~24(~30)㎜、尖鋭形、基部は円形、無毛又は毛が散在し、淡緑色、脈が上面で強く凹み、下面は脈に細かい毛があり、しわがあるように見え、縁は重鋸歯、歯が鋭い。托葉は小さく、長さ1.5㎝以下、線形~線状披針形。花序は緩く、±垂れる~垂れ下がり、長さ20~35(~50)㎝、主枝に密に毛があり、ときに腺毛がある。花柄は長さ1.5~2㎜、有毛又は無毛、基部にほぼ同長の小苞がつく。咢片は広三角状卵形(半円形)、先は円形、長さ0.7~1㎜、無毛、褐色。花弁は直径1.5~2.5㎜、卵形~円形、光沢が無く、±白色、ときに淡ピンク色を帯びる。雄しべは長さ2.5~3㎜。花柱は5個、長さ約1.2㎜以下。果実は袋果、3~5個つき、長さ2.5~3㎜、褐色、果時の花柄は反曲する。種子は長さ2~2.5㎜、紡錘形。
品種) 'Anthony Waterer' , 'Sticks and Feathers'
参考
1) Flora of ChinaSorbaria
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=130718
2) Flora of North America
Sorbus
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=130714
3) GRIN
Sorbaria
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=11299
4) Flora Vascular
Sorbaria tomentosa (Lindl.) Rehder
https://www.floravascular.com/index.php?spp=Sorbaria%20tomentosa
5) Flora of New Zealand
Sorbaria tomentosa
http://www.nzflora.info/factsheet/taxon/Sorbaria-tomentosa.html