ネコノシタ  猫の舌
[別名] ハマグルマ  浜車
中国名] 卤地菊 lu di ju
[学名] Melanthera prostrata (Hemsl.) W.L.Wagner et H.Rob.
Wedelia prostrata (Hook. et Arn.) Hemsl.
キク科 Asteraceae  ハマグルマ属
三河の植物観察
ネコノシタの花
ネコノシタの花横
ネコノシタの筒状花
ネコノシタの総苞
ネコノシタの果実
ネコノシタの葉の剛毛
ネコノシタ
ネコノシタ果実
ネコノシタ葉
ネコノシタ茎
 和名の由来は葉がザラザラしていて触った感触が猫の舌に似ていることから。
 茎は直径約5㎜、下向きの小刺があり、砂上を這って蔓状に長く伸び、先が立ち上がる。葉は対生し、長さ1.5~4.5㎝、幅0.4~1.5㎝。葉の質は厚く、短い剛毛が両面にある。花柄は長さ1~7㎝。頭花は分枝した枝先に1個ずつつき、直径約2㎝、黄色。総苞は長さ10~12㎜、総苞片はほぼ1列。舌状花は雌性、4~8個つき、筒状花は両性、多数つく。花は7月から9月に咲くのが普通だが、6月初め頃に、匍匐茎の先に1個だけやや大きめの頭花をつけることもある。痩果は長さ3.5~4㎜、幅約2㎜、頭部に短い剛毛が密生し、剛毛よりやや長い刺状の冠毛が0~2個つき、3~4稜がある。海岸の砂浜に生えるハマゴウ、コウボウシバ、ハマヒルガオなどと同様に痩果は海流散布される。2n=30
[花期] 7~10月
[高さ] 地を這う(10~50㎝)
[生活型] 多年草
[生育場所] 海岸の砂地
[分布] 在来種 本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、タイ、ベトナム
[撮影] 渥美半島恋路が浜   05.9.13 , 07.6.4

 ハマグルマ属

  family  Asteraceae - genus  Melanthera

 多年草又は亜低木、高さ30~220㎝。茎は普通、直立又は広がり、ときに不規則に広がり又は攀縁し、全体に分枝し、(±4稜形で溝があり、普通、ザラつく剛毛があり、てい幹は普通、±木質、しばしば±球形)。葉は茎葉、対生、葉柄があり、又はほぼ無柄。葉身は(普通、3脈があり)普通、槍状楕円形~線形~倒披針形、卵状楕円形~卵形、ときにデルタ形~3裂し、基部は楔形~切形(ときに矛形又は基部の裂片が前向きなり)、縁は円強~鋸歯(しばしば不規則)、面は普通、ザラつく、剛毛があり、ときにほぼ無毛になる。頭花は中心小花頭花(discoid )、まれに放射状頭花(radiate)、単生又は緩い散房花序につく。総苞は±半球形又は広半球形、直径6~20㎜。総苞片は宿存し、ほとんどが8~16個、2~3列につく(ほとんどが卵形~披針形、ほぼ等長~不等長、基部は淡色、緑色の脈が有又は無、先は草質、先端は普通、±微突形)。花托は平ら~凸面~凸面状半球形、パレアがある(パレアは倒披針形、2つ折り、先は微突形、強い刺激があり、直立~広がり~反曲する)。周辺小花は0[8~15個]。中心小花は20~100+個、両性。花冠は白色[淡黄色~明るい黄色]、筒部は狭い漏斗形~円筒形ののど部より短い。花冠裂片は5個、±デルタ形(葯室は黒色、花柱は枝の柱頭は2個、線形、付属体は槍状三角形、パピラがある)。痩果は(±褐色)、倒ピラミッド形、(3~)4角(かど)があり、わずかに扁平又はなら無い(条線があり、まれにいぼ状、無毛)。冠毛は早落性、2~12本のひげ状の剛毛又は芒からなる。 x = 15.。
 世界に約20種があり、アジア、太平洋諸島、北アメリカ、メキシコ、西インド諸島、中央アメリカ、南アメリカ、アフリカに分布する。
 キク科ハマグルマWebelia prostrata Hemsl.の学名がWagnerとRobinson(2002)によってMelanthera prostrata(Hemsl.)W.L.Wagner & H.Rob.に変更され、ハマグルマ属はMelantheraとなった。


 ハマグルマ属の主な種

 1  Melanthera biflora (L.) Wild   キダチハマグルマ 木立浜車
   synonym Wollastonia biflora (L.) DC.
   synonym Wollastonia biflora (L.) DC. var. canescens (Gaudich.) Fosberg 
   synonym Wedelia canescens (Gaudich.) Merr.
 日本、中国、台湾、インド、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、太平洋諸島原産。中国名は孪花菊 luan hua ju 。海岸に生える。別名はトキワハマグルマ。
 亜低木又はやや木質の多年草。茎は長く、分枝し、攀縁し、粗い伏した剛毛がある。茎葉は長い葉柄がある。葉柄は長さ1.2~2.3㎝。葉身は卵形、長さ7~14㎝×幅3~8㎝、厚い紙質、伏した剛毛があり、基部は円形、縁は鋸歯縁、先は尖鋭形。頭花は(1~)3~6個、頂生、幅2~3㎝。花序柄は長さ1.5~5.5(~8)㎝、細い又は太い。総苞は10~13㎜×幅5~7㎜。総苞片は卵状披針形又は狭卵形、密に伏した剛毛があり、先は次第に狭くなる。周辺小花は14又は15個、黄色、1列につく。花冠は長さ9~13㎜、2~3個の歯がある。中心小花は黄色。花冠は長さ約5㎜、先は5裂。痩果は長さ3~3.5㎜×幅2~2.5㎜、基部は楔形、しばしば3角(かど)があり、先に粗い剛毛がある。冠毛は剛毛が2~3本、長さ2~2.5㎜、ときに無い。花期は通年。2n = 30, 45, 50, 75。
1-1 Melanthera biflora (L.) Wild var. ryukyuensis (H.Koyama) K.Ohashi et H.Ohashi  オオキダチハマグルマ
   synonym Wollastonia biflora (L.) DC. var. ryukyuensis (H.Koyama) Orchard  オオキダチハマグルマ

 2  Melanthera prostrata (Hemsl.) W.L.Wagner & H.Rob ネコノシタ 猫の舌
   synonym Wollastonia dentata (H.Lev. et Vaniot) Orchard .
 日本(本州の関東地方以西、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国、台湾、タイ、ベトナム原産。中国名は卤地菊 lu di ju。別名はハマグルマ。海岸の砂地に生える。

 多年草。茎は直径約5㎜、下向きの小刺があり、砂上を這って蔓状に長く伸び、先が立ち上がる。葉は対生し、長さ1.5~4.5㎝、幅0.4~1.5㎝。葉の質は厚く、短い剛毛が両面にある。花柄は長さ1~7㎝。頭花は分枝した枝先に1個ずつつき、直径約2㎝、黄色。総苞は長さ10~12㎜、総苞片はほぼ1列。舌状花は雌性、4~8個つき、筒状花は両性、多数つく。花は7月から9月に咲くのが普通だが、6月初め頃に、匍匐茎の先に1個だけやや大きめの頭花をつけることもある。痩果は長さ3.5~4㎜、幅約2㎜、頭部に短い剛毛が密生し、剛毛よりやや長い刺状の冠毛が0~2個つき、3~4稜がある。海岸の砂浜に生えるハマゴウ、コウボウシバ、ハマヒルガオなどと同様に痩果は海流散布される。2n=30。花期は7~10月。


 参考

1) GRIN
 Melanthera
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=7415
2) Kewscience
 Melanthera prostrata (Hemsl.) W.L.Wagner & H.Rob.
 http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:20005410-1
3)Flora of China
 Melanthera
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=120111
4)Flora of North America
 Melanthera
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=120111
5)植物研究雑誌(Journal of Japanese Botany) 85巻 1号 p59-63 2010年02月20日
 キク科オオハマグルマとオオキダチハマグルマの新学名
 http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_085_59_63.pdf

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