ネバリノミノツヅリ 粘り蚤の綴り
Flora of Mikawa
ナデシコ科 Caryophyllaceae ノミノツヅリ属
学 名 | Arenaria serpyllifolia L. var. viscida (Loisel.) DC. Arenaria serpyllifolia L. (広義) |
花 期 | 3~6月 |
高 さ | 10~30㎝ |
生活型 | 1・2年草 |
生育場所 | 道端、畑、荒地 |
分 布 | 帰化種 アジア、アフリカ、ヨーロッパ |
撮 影 | 鳳来町 04.4.11 |
和名のノミノツヅリは小さな葉をノミの綴(つづり=綴織物の衣服)にたとえたもの。茎、葉、萼など全体に腺毛があるものをノミノツヅリの変種とし、ネバリノミノツヅリと呼んでいる。腺毛のないものとあるものが混生することもあり、近年、在来種と帰化したものとが混生するのではないかともされている。ただし、ノミノツヅリは世界に広く分布し、外国でも腺毛のあるものとないものがあり、腺毛では変種に分けないのが一般的である。北アメリカやオーストラリアにも帰化している。市街地の道端ではこのネバリノミノツヅリが多い。今まで確認した腺毛のないノミノツヅリは茎が赤色を帯びる。豊川市内の舗装道路の道端で見られたものは茎がやや赤色を帯び、茎の下部に腺毛がない。
基本変種 var. serpyllifolia は萼片が長さ2~3㎜、果時に4㎜まで大きくなる。蒴果が卵形~卵状円錐形、下部が広い。種子が長さ0.5~0.6㎜。2n=40。
var. tenuior は萼片が長さ2~3㎜、果時に大きくならない。蒴果が円柱形~円柱状卵形、下部があまり広くならない。種子が長さ約0.4㎜。2n=20。
類似のハコベ類は5個の花弁が基部まで切れ込み、10個の花弁のように見える。畦道のような湿った場所で見られるノミノフスマはハコベ属であり、花弁が10個のように見え、無毛。
基本変種 var. serpyllifolia は萼片が長さ2~3㎜、果時に4㎜まで大きくなる。蒴果が卵形~卵状円錐形、下部が広い。種子が長さ0.5~0.6㎜。2n=40。
var. tenuior は萼片が長さ2~3㎜、果時に大きくならない。蒴果が円柱形~円柱状卵形、下部があまり広くならない。種子が長さ約0.4㎜。2n=20。
類似のハコベ類は5個の花弁が基部まで切れ込み、10個の花弁のように見える。畦道のような湿った場所で見られるノミノフスマはハコベ属であり、花弁が10個のように見え、無毛。