ナンバンハコベ 南蛮繁縷

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Flora of Mikawa

ナデシコ科 Caryophyllaceae  ナンバンハコベ属

別 名 ツルセンノウ
英 名 Japanese berry catchfly
学 名 Silene baccifera (L.) Roth
 synonym Cucubalus baccifer Linnaeus

 synonym Cucubalus baccifer var. japonicus Miquel.

 synonym Silene baccifera var. japonica (Miq.) H.Ohashi & H.Nakai

ナンバンハコベの花
ナンバンハコベの花横
ナンバンハコベの花裏
ナンバンハコベの果実
ナンバンハコベの葉裏の毛
ナンバンハコベの茎
ナンバンハコベ
ナンバンハコベ葉表
ナンバンハコベ葉裏
ナンバンハコベ種子
花 期 6~8(10)月
高 さ つる状
生活型 多年草
生育場所 森林の縁、低木林、草原
分 布 在来種  日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、ブータン、ネパール、カザフスタン、ヨーロッパ原産
撮 影 豊田市  03.8.24
花の形が異国風という意味から南蛮と名がついているが、帰化植物ではない。三河では奥三河の山道沿いで見られる。ナンバンハコベ(var. japonica)とタカネナンバンハコベ(var. baccifera)に分けられていたが、現在では分類しない。この種はナデシコ科の中で独特な、不規則に裂開する多肉質の漿果をつける。この種を別個の単型のナンバンハコベ属(Cucubalus)とする見解もある。現在ではマンテマ属に含められている。
 多年草。 根は白く、長い紡錘形で、断面は黄色。茎は短毛があり、つる状、茎と枝が広がると長さ50~150cmになる。葉柄は長さ3~5㎜。葉身は卵形、卵状披針形、または狭い楕円形、長さ1.5~5(~13)㎝×幅0.8~2(~4)㎝、紙質、両面の葉脈に毛が生え、基部は漸尖し、縁は全縁、縁毛があり、先は尖鋭形。 花はわずかに垂頭する(点頭ともいう:nutant:横向き~下向きにつく)。小花柄は長く、毛がある。萼は広鐘形(萼筒は半球形)、長さ9~11mm。萼歯は5個、卵状三角形で、萼筒とほぼ同じ長さで、縁毛があり、果時に平開~外巻きする。雌雄蕊柄(androgynophore)は長さ約1.5㎜。花弁は5個、離れてつき、倒披針形、長さ約15㎜×幅約2.5㎜、爪部は長くて狭く、拡大部(舷部)は途中で折れ曲がり、先が2裂する。雄しべ10本。花柱は3本、線形、雄しべと花柱は突き出ない。果実は漿果(baccate)、黒色、ほぼ球形、直径6~8㎜[長さ8~10㎜×幅6~8㎜]、多肉質、不規則に裂開する。種子は暗褐色~黒色、長さ1.7~1.9㎜×幅1.4~1.6㎜。花期は6~8月。果期は7~10月。2n=24。