ナンバンギセル 南蛮煙管
Flora of Mikawa
ハマウツボ科 Orobanchaceae ナンバンギセル属
別 名 | オモイグサ |
中国名 | 野菰 ye gu |
学 名 | Aeginetia indica L. |
花 期 | 7~10月 |
高 さ | 15~20㎝ |
生活型 | 1年草 |
生育場所 | ススキの根などに寄生 |
分 布 | 在来種 日本全土、中国、台湾、インド、ネパール、ブータン、スリランカ、カンボジア、ミャンマー、ラオス、バングラデシュ、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア |
撮 影 | 田原市 07.9.17 |
和名の由来は煙管に似ていることから。ススキなどの根に寄生する。
茎は基部近くで、分枝する。葉は長さ5~10㎜、幅3~4㎜の卵状披針形~披針形、無毛。長さ10~30㎝の花茎の先に横向きに淡紫色の長さ2~4.5㎝の筒状の花をつける。萼は黄褐色で、上側の先端が尖る。花冠の先はわずかに開く程度であり、開いていないことも多い。果実は長さ2~3㎝。種子は長さ約0.004㎜、黄色。2n=30
オオナンバンギセルは全体に大きく、花冠の先が浅く5裂して、はっきり開く。
肉質の草本。 茎は非常に短く、分枝は有または無。花は大きく、単生または茎の先に束生する。小苞は無い。花柄は非常に長く、直立する。萼は仏炎苞状、先は鋭径または鈍く丸みを帯びる。花冠は筒状または鐘形、不明瞭な2唇形。上唇は2裂、下唇は3裂、裂片はほぼ円形。雄しべは4本、突き出ない。葯は付着し、1室は稔性で、もう1室は距になる。心皮は2個。子房は普通1室で側膜胎座は2または4個、ときに不完全な2室で中軸胎座 。花柱はわずかに曲がる。柱頭は肉質、盾状。蒴果は2バルブに裂開する。種子は多数。種皮は網状。 世界に6種あり、カンボジア、中国、インド、インドネシア、日本、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナムに分布する。
synonym Aeginetia indica L. var. sekimotoana (Makino) Makino
日本全土、中国、台湾、インド、ネパール、ブータン、スリランカ、カンボジア、ミャンマー、ラオス、バングラデシュ、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア原産。中国名は野菰 ye gu。別名はオモイグサ、ムニンギセル、タイワンギセル。和名の由来は煙管に似ていることから。ススキなどの根に寄生する。
1年草、高さ15~20㎝。茎は基部近くで、分枝する。葉は長さ5~10㎜、幅3~4㎜の卵状披針形~披針形、無毛。長さ10~30㎝の花茎の先に横向きに淡紫色の長さ2~4.5㎝の筒状の花をつける。萼は黄褐色で、上側の先端が尖る。花冠の先はわずかに開く程度であり、開いていないことも多い。果実は長さ2~3㎝。種子は長さ約0.004㎜、黄色。2n=30。花期は7~10月。
2 Aeginetia sinensis G.Beck オオナンバンギセル 大南蛮煙管
日本(本州、四国、九州)、中国原産。中国名は中国野菰 zhong guo ye gu。別名はヤマナンバンギセル。英名はgiant aeginetia。山地の草地、道端に生える。
1年草、高さ15~30㎝、無毛。 茎は長さ6~7㎝、直径4~5 mm、普通、基部から分枝する。葉は茎の基部につき、卵状披針形または披針形、長さ6~8mm×幅3~4㎜。花は単生、頂生。花柄は紫赤色、直立し、長さ15~20(~25)cm、条線がある。萼片は仏炎苞状、長さ4.5~5㎝、先は鈍形~円形。花冠は赤紫色、ときに、上部が赤紫色で、下部が白色、ほぼ2唇形、長さ5.5~6㎝、先は5裂し、裂片はほぼ円形か、扇形、長さ約8㎜×幅1~1.2㎝、縁は歯がある。花糸は長さ1.3~1.5㎝。子房は1室。側膜胎座は4個。花柱は無毛、長さ2~2.5㎝。柱頭は直径8~9㎜。蒴果は円錐形、長さ2~2.5㎝×幅約1.5㎝。種子は多数、円盤形、直径約0.04mm。種皮は網状。花期は4~6月。果期は6~9月
Aeginetia
Aeginetia
Aeginetia
オオナンバンギセルは全体に大きく、花冠の先が浅く5裂して、はっきり開く。
ナンバンギセル属
family Orobanchaceae - genus Aeginetia肉質の草本。 茎は非常に短く、分枝は有または無。花は大きく、単生または茎の先に束生する。小苞は無い。花柄は非常に長く、直立する。萼は仏炎苞状、先は鋭径または鈍く丸みを帯びる。花冠は筒状または鐘形、不明瞭な2唇形。上唇は2裂、下唇は3裂、裂片はほぼ円形。雄しべは4本、突き出ない。葯は付着し、1室は稔性で、もう1室は距になる。心皮は2個。子房は普通1室で側膜胎座は2または4個、ときに不完全な2室で中軸胎座 。花柱はわずかに曲がる。柱頭は肉質、盾状。蒴果は2バルブに裂開する。種子は多数。種皮は網状。 世界に6種あり、カンボジア、中国、インド、インドネシア、日本、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナムに分布する。
ナンバンギセル属の主な種と園芸品種
1 Aeginetia indica L. ナンバンギセル 南蛮煙管synonym Aeginetia indica L. var. sekimotoana (Makino) Makino
日本全土、中国、台湾、インド、ネパール、ブータン、スリランカ、カンボジア、ミャンマー、ラオス、バングラデシュ、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア原産。中国名は野菰 ye gu。別名はオモイグサ、ムニンギセル、タイワンギセル。和名の由来は煙管に似ていることから。ススキなどの根に寄生する。
1年草、高さ15~20㎝。茎は基部近くで、分枝する。葉は長さ5~10㎜、幅3~4㎜の卵状披針形~披針形、無毛。長さ10~30㎝の花茎の先に横向きに淡紫色の長さ2~4.5㎝の筒状の花をつける。萼は黄褐色で、上側の先端が尖る。花冠の先はわずかに開く程度であり、開いていないことも多い。果実は長さ2~3㎝。種子は長さ約0.004㎜、黄色。2n=30。花期は7~10月。
2 Aeginetia sinensis G.Beck オオナンバンギセル 大南蛮煙管
日本(本州、四国、九州)、中国原産。中国名は中国野菰 zhong guo ye gu。別名はヤマナンバンギセル。英名はgiant aeginetia。山地の草地、道端に生える。
1年草、高さ15~30㎝、無毛。 茎は長さ6~7㎝、直径4~5 mm、普通、基部から分枝する。葉は茎の基部につき、卵状披針形または披針形、長さ6~8mm×幅3~4㎜。花は単生、頂生。花柄は紫赤色、直立し、長さ15~20(~25)cm、条線がある。萼片は仏炎苞状、長さ4.5~5㎝、先は鈍形~円形。花冠は赤紫色、ときに、上部が赤紫色で、下部が白色、ほぼ2唇形、長さ5.5~6㎝、先は5裂し、裂片はほぼ円形か、扇形、長さ約8㎜×幅1~1.2㎝、縁は歯がある。花糸は長さ1.3~1.5㎝。子房は1室。側膜胎座は4個。花柱は無毛、長さ2~2.5㎝。柱頭は直径8~9㎜。蒴果は円錐形、長さ2~2.5㎝×幅約1.5㎝。種子は多数、円盤形、直径約0.04mm。種皮は網状。花期は4~6月。果期は6~9月
2-1 Aeginetia sinensis G.Beck f. albiflora K.Asano シロバナオオナンバンギセル 白花大南蛮煙管
白花品種。参考
1) Flora of ChinaAeginetia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=100657
2) Plants of the World Online| KewscienceAeginetia
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30973-1
3) World Flora OnlineAeginetia
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000000753