ムシトリナデシコ 虫捕り撫子

mark

Flora of Mikawa

ナデシコ科 Caryophyllaceae マンテマ属

英 名 sweet William silene , garden catchfly
中国名 高雪轮 gao xue lun
学 名 Silene armeria L.
ムシトリナデシコ花
ムシトリナデシコ花2
ムシトリナデシコ果実
ムシトリナデシコ葉
ムシトリナデシコ
ムシトリナデシコ茎
ムシトリナデシコ種子
花 期 5~6月
高 さ 30~60㎝
生活型 1年草
生育場所 道端、荒地
分 布 帰化種  ヨーロッパ、トルコ原産
撮 影 蒲郡市形原町  02.5.26
ムシトリナデシコはナデシコ科マンテマ属の1年草。和名の由来は花の下の茎の茶色の部分から粘液を出し、虫がくっつくことから。江戸時代末期に観賞用に導入され、帰化したもの。世界に広く帰化している。
 1年生、ときに越年し、全体に無毛、±粉白色を帯び、ときに上部では粘る(花の下の茎の茶色の部分から粘液を出す)。直根は細い。茎は単純で、花序で分枝し、高さ(10~)20~40(~70)㎝。葉:開花前に根生葉が枯れ、葉身は披針状へら形、長さ2~5㎝。茎葉は無柄~抱茎、葉身は披針形~卵形または楕円形、長さ1~6㎝×幅5~25㎜、先は鋭形。花序は集散花序、苞がある。集散花序は頭状または細い枝先に花が集まって咲きます。 苞は槍状針状、長さ2~10㎜。小花柄は長さ0.1~0.5cm。花:萼は通常紫色を帯び、10脈があり、細長いこん棒形、先が5裂し、下部で狭くなり狭い筒になり、長さ13~17㎜×幅2.5~4㎜、やや膜質。萼片は卵状三角形、長さ約1㎜、先は鈍形。花弁はピンク色(まれに白色)、裂片はなく、拡大部は倒卵形、長さ約5㎜、基部の爪部は楔形、長さ6~8 mm、耳はなく、付属体は線形~披針形、長さ2~3㎜、先は鋭形。雄しべは10本、花弁の爪部よりわずかに長い。花柱は3(~4)本、突き出る。蒴果は長楕円形、長さ7~10㎜、6(または8)個の歯が広がって裂開する。分果柄(carpophore)は長さ7~8㎜、無毛。 種子は暗褐色、厚みのある腎状円形、直径約0.8㎜、厚さ約0.4㎜、しわがある。2n=24 (ヨーロッパ)。花期は5~6月(夏)。果期は6~7月。
品種) 'Aphrodite' , 'Electra' , 'Electra'