モッコク 木斛
Flora of Mikawa
モッコク科 Pentaphylacaceae モッコク属
別 名 | イイク、アカミノキ |
中国名 |
厚皮香 hou pi xiang |
学 名 | Ternstroemia gymnanthera (Wight et Arn.) Bedd. |
花 期 | 6~7月 |
高 さ | 10~15m |
生活型 | 常緑低木 |
生育場所 | 海岸付近のやや乾いた場所 |
分 布 | 在来種 本州(関東地方南部以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、インド、ネパール、スリランカ、ブータン、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、フィリピン、ベトナム |
撮 影 | 豊川市 13.7.11 |
ツバキ科 Theaceae からモッコク科 Pentaphylacaceae に分離された。若葉は赤色を帯び、美しく、よく庭木に使われている。
樹皮は暗灰色~黒灰色、平滑、ゴマ状の小さい皮目がある。葉は互生し、枝先に集まってつき、長さ4~6㎝、幅1.5~2.5㎝の楕円状卵形~狭倒卵形、無毛、光沢があって厚い革質、全縁、先は鈍頭、基部は楔形。葉柄は長さ3~6㎜、赤色を帯びる。両性花又は雄花だけの雄株。葉腋に直径約2㎝の花を下向きに単生する。花弁は5個、白色、長さ8~10㎜の狭長楕円形、平開する。雄花は雄しべ多数が3列につき、雌しべは退化。両性花は雄しべが1列につき、雌しべ1個。萼片は5個。花柄は長さ1~2㎝。蒴果は直径1~1.5㎝の球形、赤色になり、熟すと肉質の果皮が不規則に裂開する。種子は長さ約7㎜の倒卵形、橙赤色、仮種皮はない。
カナメモチもよく庭木として使われ、若葉が赤くなる。葉が大きく、細かい鋸歯がある。花は複散房花序に多数つく。
低木又は高木、常緑、雄花両性花異株(androdioecious)。葉は互生、枝先にしばしば束生して、偽輪生になり、縁は全縁、まれに鋸歯縁、葉柄がある。花は腋生、単生又は頻繁に葉の無い小枝に数個束生し、花柄がある。小苞は2個、互生~類対生、咢片に接してつき、宿存又は早落性。咢片は5個、覆瓦状、宿存又はまれに早落性、縁には腺のある歯があり、基部は±合着する。花弁は5個、覆瓦状、基部はわずかに合着。雄しべは30~50本、1又は2輪につく。花糸は短く、花弁の基部につく。葯は底着、長円形、無毛、葯隔は突き出る。子房は上位、2~4(~5)室、各室に胚珠は2(~5)個、中軸胎座。花柱は1本、先が2(~4)裂。果実は漿果(baccate)、非裂開又は不規則に裂開し、種子がぶら下がり、おそらく鳥によって散布される。種子は腎形、わずかに扁平、肉質に赤色の外層(仮種皮)をもつ。胚乳は豊富。
世界に約90種があり、熱帯、亜熱帯のアフリカ、アメリカ、アジアに分布する。
synonym Ternstroemia japonica Thunb.
日本(本州の関東地方南部以西、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国、台湾、インド、ネパール、スリランカ、ブータン、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、フィリピン、ベトナム原産。中国名は厚皮香 hou pi xiang
常緑低木、高さ10~15m。樹皮は暗灰色~黒灰色、平滑、ゴマ状の小さい皮目がある。葉は互生し、枝先に集まってつき、長さ4~6㎝、幅1.5~2.5㎝の楕円状卵形~狭倒卵形、無毛、光沢があって厚い革質、全縁、先は鈍頭、基部は楔形。葉柄は長さ3~6㎜、赤色を帯びる。両性花又は雄花だけの雄株。葉腋に直径約2㎝の花を下向きに単生する。花弁は5個、白色、長さ8~10㎜の狭長楕円形、平開する。雄花は雄しべ多数が3列につき、雌しべは退化。両性花は雄しべが1列につき、雌しべ1個。萼片は5個。花柄は長さ1~2㎝。蒴果は直径1~1.5㎝の球形、赤色になり、熟すと肉質の果皮が不規則に裂開する。種子は長さ約7㎜の倒卵形、橙赤色、仮種皮はない。花期は6~7月。
品種) 'Burnished Gold' , 'Copper Crown' , 'Conthera' , 'Hohb' , 'Sotall' , 'Variegata'
2 Ternstroemia gymnanthera (Wight et Arn.) Bedd. f. subserrata (Makino) Ohwi ヒメモッコク
synonym Ternstroemia japonica Siebold et Zucc. f. subserrata (Makino) H.Hara
葉柄が帯紫色。葉身の上部の縁に鋸歯がある。
Ternstroemia
Ternstroemia
Ternstroemia
樹皮は暗灰色~黒灰色、平滑、ゴマ状の小さい皮目がある。葉は互生し、枝先に集まってつき、長さ4~6㎝、幅1.5~2.5㎝の楕円状卵形~狭倒卵形、無毛、光沢があって厚い革質、全縁、先は鈍頭、基部は楔形。葉柄は長さ3~6㎜、赤色を帯びる。両性花又は雄花だけの雄株。葉腋に直径約2㎝の花を下向きに単生する。花弁は5個、白色、長さ8~10㎜の狭長楕円形、平開する。雄花は雄しべ多数が3列につき、雌しべは退化。両性花は雄しべが1列につき、雌しべ1個。萼片は5個。花柄は長さ1~2㎝。蒴果は直径1~1.5㎝の球形、赤色になり、熟すと肉質の果皮が不規則に裂開する。種子は長さ約7㎜の倒卵形、橙赤色、仮種皮はない。
カナメモチもよく庭木として使われ、若葉が赤くなる。葉が大きく、細かい鋸歯がある。花は複散房花序に多数つく。
モッコク属
family Pentaphylacaceae - genus Ternstroemia低木又は高木、常緑、雄花両性花異株(androdioecious)。葉は互生、枝先にしばしば束生して、偽輪生になり、縁は全縁、まれに鋸歯縁、葉柄がある。花は腋生、単生又は頻繁に葉の無い小枝に数個束生し、花柄がある。小苞は2個、互生~類対生、咢片に接してつき、宿存又は早落性。咢片は5個、覆瓦状、宿存又はまれに早落性、縁には腺のある歯があり、基部は±合着する。花弁は5個、覆瓦状、基部はわずかに合着。雄しべは30~50本、1又は2輪につく。花糸は短く、花弁の基部につく。葯は底着、長円形、無毛、葯隔は突き出る。子房は上位、2~4(~5)室、各室に胚珠は2(~5)個、中軸胎座。花柱は1本、先が2(~4)裂。果実は漿果(baccate)、非裂開又は不規則に裂開し、種子がぶら下がり、おそらく鳥によって散布される。種子は腎形、わずかに扁平、肉質に赤色の外層(仮種皮)をもつ。胚乳は豊富。
世界に約90種があり、熱帯、亜熱帯のアフリカ、アメリカ、アジアに分布する。
モッコク属の主な種と園芸品種
1 Ternstroemia gymnanthera (Wight et Arn.) Bedd. モッコク 木斛synonym Ternstroemia japonica Thunb.
日本(本州の関東地方南部以西、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国、台湾、インド、ネパール、スリランカ、ブータン、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、フィリピン、ベトナム原産。中国名は厚皮香 hou pi xiang
常緑低木、高さ10~15m。樹皮は暗灰色~黒灰色、平滑、ゴマ状の小さい皮目がある。葉は互生し、枝先に集まってつき、長さ4~6㎝、幅1.5~2.5㎝の楕円状卵形~狭倒卵形、無毛、光沢があって厚い革質、全縁、先は鈍頭、基部は楔形。葉柄は長さ3~6㎜、赤色を帯びる。両性花又は雄花だけの雄株。葉腋に直径約2㎝の花を下向きに単生する。花弁は5個、白色、長さ8~10㎜の狭長楕円形、平開する。雄花は雄しべ多数が3列につき、雌しべは退化。両性花は雄しべが1列につき、雌しべ1個。萼片は5個。花柄は長さ1~2㎝。蒴果は直径1~1.5㎝の球形、赤色になり、熟すと肉質の果皮が不規則に裂開する。種子は長さ約7㎜の倒卵形、橙赤色、仮種皮はない。花期は6~7月。
品種) 'Burnished Gold' , 'Copper Crown' , 'Conthera' , 'Hohb' , 'Sotall' , 'Variegata'
2 Ternstroemia gymnanthera (Wight et Arn.) Bedd. f. subserrata (Makino) Ohwi ヒメモッコク
synonym Ternstroemia japonica Siebold et Zucc. f. subserrata (Makino) H.Hara
葉柄が帯紫色。葉身の上部の縁に鋸歯がある。
参考
1) Flora of ChinaTernstroemia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=132484
2) GRINTernstroemia
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=11945
3)Plants of the World Online | Kew ScienceTernstroemia
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:332004-2