ミズカンナ 水カンナ
Flora of Mikawa
クズウコン科 Marantaceae ミズカンナ属
英 名 | Powdery thalia , powdery alligator-flag , hardy water canna |
中国名 | 再力花 zai li hua |
学 名 | Thalia dealbata Fraser ex Roscoe |
花 期 | 7~10月 |
高 さ | 1~3m |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 湿地、池沼 |
分 布 | 外来種 北アメリカ、熱帯アフリカ原産 |
撮 影 | 幸田町 01.9.30 |
昭和初期に渡来した。和名は葉がカンナに似て、水のあるところに生えることから。池に植えられ、野生化したように見えるものがある。
全体に粉をかぶり白色を帯びる。葉は根生し、長さ17~55㎝、幅7~22㎝の卵形、全縁、硬い紙質、基部は円形、先は尖り、長い柄がある。長さ50~190㎝の茎の先に長さ7~18㎝の集散花序を出し、紫色の花を10~30個ほどつける。花軸の節間は2~3㎜。苞は長さ0.8~1.5㎝、赤褐色~赤紫色、著しく粉をかぶり白色に見える。萼片は長さ1.5~2.5㎝。カンナの花とややと似ており、暗紫色の花弁のように見えるのは仮雄蕊が変形したものである。果実は長さ8~12㎜のほぼ球形~広倒卵形。種子は長さ7~9㎜のほぼ球形~惰円形、暗褐色~黒色。2n= 12
類似のThalia geniculata(bent alligator-flag , fire flag)は花序の枝から2個ずつ、苞から花が突き出て垂れ下がり、苞は緑色。
水生植物、直立、しばしば、冬に枯れて根茎だけになり[乾期]、高さ1~3.5m。根茎は目立って大きくなく又はでんぷんを貯蔵する。葉は全て根生又は茎葉が1枚、節間の長い(0.7~2.5m)上につく。葉鞘は耳状にならず、スポンジ状、明瞭な空隙をもつ。葉身は平ら、卵形~楕円形。花序は分枝し、枝は短くて直立~長くてアーチ状になる。花序軸の節間は明瞭にジグザグになる。苞は脱落性。苞と前出葉の両方が果実ができなければ花とともに落ち、落ちた下部の軸は裸になる。各苞は花の1対を抱き、草質~革質。前出葉は明瞭な竜骨がなく、膜質。2次の苞は無い。小苞は無い。花は自家受粉し[異系交配]、淡~暗紫色(花冠と仮雄しべ)。咢片は果時に宿存し、長さ0.5~3mm、膜質。花冠筒部は長さ1~6㎜、花冠裂片はほぼ等形~強く不等形。外側の仮雄しべは1個、花弁状、華やか。硬い仮雄しべは主に肉質、先の拡大部は花弁状。僧帽形仮雄しべは2個の付属体をもち、ほぼ頂生、指状。花柱の動きは螺旋状。花柱は1個の付属体をもち、長く、ひも状。果実は蒴果、1種子を入れ、近球形~楕円形、果皮は薄く、非裂開。種子は暗褐色、球形に近く又は楕円形、平滑。外胚乳の溝(perisperm canals)は2本、曲がる。仮種皮は小さい。x=6。
世界に6種あり、熱帯アフリカ、北アメリカ南部、中央アメリカ、熱帯アメリカに分布する。
北アメリカ、熱帯アフリカ原産。中国名は虻眼 meng yan。英名はPowdery thalia , powdery alligator-flag , hardy water canna
多年草、高さ1~3m。全体に粉をかぶり白色を帯びる。葉は根生し、長さ17~55㎝、幅7~22㎝の卵形、全縁、硬い紙質、基部は円形、先は尖り、長い柄がある。長さ50~190㎝の茎の先に長さ7~18㎝の集散花序を出し、紫色の花を10~30個ほどつける。花軸の節間は2~3㎜。苞は長さ0.8~1.5㎝、赤褐色~赤紫色、著しく粉をかぶり白色に見える。萼片は長さ1.5~2.5㎝。カンナの花とややと似ており、暗紫色の花弁のように見えるのは仮雄蕊が変形したものである。果実は長さ8~12㎜のほぼ球形~広倒卵形。種子は長さ7~9㎜のほぼ球形~惰円形、暗褐色~黒色。花期は7~10月。2n= 12。
Thalia
Thalia
全体に粉をかぶり白色を帯びる。葉は根生し、長さ17~55㎝、幅7~22㎝の卵形、全縁、硬い紙質、基部は円形、先は尖り、長い柄がある。長さ50~190㎝の茎の先に長さ7~18㎝の集散花序を出し、紫色の花を10~30個ほどつける。花軸の節間は2~3㎜。苞は長さ0.8~1.5㎝、赤褐色~赤紫色、著しく粉をかぶり白色に見える。萼片は長さ1.5~2.5㎝。カンナの花とややと似ており、暗紫色の花弁のように見えるのは仮雄蕊が変形したものである。果実は長さ8~12㎜のほぼ球形~広倒卵形。種子は長さ7~9㎜のほぼ球形~惰円形、暗褐色~黒色。2n= 12
類似のThalia geniculata(bent alligator-flag , fire flag)は花序の枝から2個ずつ、苞から花が突き出て垂れ下がり、苞は緑色。
ミズカンナ属
family Marantaceae - genus Thalia水生植物、直立、しばしば、冬に枯れて根茎だけになり[乾期]、高さ1~3.5m。根茎は目立って大きくなく又はでんぷんを貯蔵する。葉は全て根生又は茎葉が1枚、節間の長い(0.7~2.5m)上につく。葉鞘は耳状にならず、スポンジ状、明瞭な空隙をもつ。葉身は平ら、卵形~楕円形。花序は分枝し、枝は短くて直立~長くてアーチ状になる。花序軸の節間は明瞭にジグザグになる。苞は脱落性。苞と前出葉の両方が果実ができなければ花とともに落ち、落ちた下部の軸は裸になる。各苞は花の1対を抱き、草質~革質。前出葉は明瞭な竜骨がなく、膜質。2次の苞は無い。小苞は無い。花は自家受粉し[異系交配]、淡~暗紫色(花冠と仮雄しべ)。咢片は果時に宿存し、長さ0.5~3mm、膜質。花冠筒部は長さ1~6㎜、花冠裂片はほぼ等形~強く不等形。外側の仮雄しべは1個、花弁状、華やか。硬い仮雄しべは主に肉質、先の拡大部は花弁状。僧帽形仮雄しべは2個の付属体をもち、ほぼ頂生、指状。花柱の動きは螺旋状。花柱は1個の付属体をもち、長く、ひも状。果実は蒴果、1種子を入れ、近球形~楕円形、果皮は薄く、非裂開。種子は暗褐色、球形に近く又は楕円形、平滑。外胚乳の溝(perisperm canals)は2本、曲がる。仮種皮は小さい。x=6。
世界に6種あり、熱帯アフリカ、北アメリカ南部、中央アメリカ、熱帯アメリカに分布する。
ミズカンナ属の主な種と園芸品種
1 Thalia dealbata Fraser ミズカンナ 水カンナ北アメリカ、熱帯アフリカ原産。中国名は虻眼 meng yan。英名はPowdery thalia , powdery alligator-flag , hardy water canna
多年草、高さ1~3m。全体に粉をかぶり白色を帯びる。葉は根生し、長さ17~55㎝、幅7~22㎝の卵形、全縁、硬い紙質、基部は円形、先は尖り、長い柄がある。長さ50~190㎝の茎の先に長さ7~18㎝の集散花序を出し、紫色の花を10~30個ほどつける。花軸の節間は2~3㎜。苞は長さ0.8~1.5㎝、赤褐色~赤紫色、著しく粉をかぶり白色に見える。萼片は長さ1.5~2.5㎝。カンナの花とややと似ており、暗紫色の花弁のように見えるのは仮雄蕊が変形したものである。果実は長さ8~12㎜のほぼ球形~広倒卵形。種子は長さ7~9㎜のほぼ球形~惰円形、暗褐色~黒色。花期は7~10月。2n= 12。
参考
1) Flora of North AmericaThalia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=222000385
2) Plants of the World Online | Kew ScienceThalia
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:37370-1