ミツバツチグリ 三葉土栗
Flora of Mikawa
バラ科 Rosaceae キジムシロ属
中国名 | 三叶委陵菜 san ye wei ling cai |
学 名 | Potentilla freyniana Bornm. |
花 期 | 3~6月 |
高 さ | 8~25㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 日当たりのよい山野 |
分 布 | 在来種 日本全土、朝鮮、中国、ロシア |
撮 影 | 新城市(旧作手村) 13.5.13 |
ツチグリに似て根が肥大するのが和名の由来である。根茎は肥大し、短くて太く、塊状になる。小さな葉をつけた匐枝を伸ばして増えるのが特徴。匐枝はときに分枝する。葉は3出複葉、長い葉柄があり、葉柄の基部に薄い托葉がある。全体に毛が生える。小葉は長さ2~5㎝の長楕円形~卵形、鈍頭、鋸歯はキジムシロよりやや粗い。葉裏が紫色を帯びることが多い。細い花茎を立ち上げ、上部で1~2回枝分かれし、散形状に多くの花がつく。花茎には無柄~短柄の小さな葉が数個つき、小さな苞葉があり、花梗(小花柄)は長さ1~1.5㎝。花は直径(8)10~15㎜の黄色の5弁花。萼片(内萼片)5個は披針形、副萼片(外萼片=萼状総苞片)は線形~線状披針形で幅が狭く、短い。雄しべ、雌しべとも多数。葯は黄色。痩果は帯白褐色、長さ1.1~1.2㎜、幅0.8~0.9㎜の全体に丸みを帯びた卵形、表面にしわがあり、腹面に細長い付属体がある。
キジムシロは全体に毛が多く、奇数羽状複葉、小葉が2~7個。匐枝はなく、根茎が塊状にならない。
ツルキジムシロはキジムシロに似て、葡枝を出す。
西日本に多いツチグリは小葉が3~7個、葉裏に白毛が密生し、葡枝を出し、根茎が塊状に肥大する。キノコにも同名のツチグリがあり、まぎらわしい。
高山などに生えるツルキンバイは3小葉で、葡枝を出すが、葡枝の葉が大きく、副萼片の先が2~3裂する。
キジムシロは全体に毛が多く、奇数羽状複葉、小葉が2~7個。匐枝はなく、根茎が塊状にならない。
ツルキジムシロはキジムシロに似て、葡枝を出す。
西日本に多いツチグリは小葉が3~7個、葉裏に白毛が密生し、葡枝を出し、根茎が塊状に肥大する。キノコにも同名のツチグリがあり、まぎらわしい。
高山などに生えるツルキンバイは3小葉で、葡枝を出すが、葡枝の葉が大きく、副萼片の先が2~3裂する。