ミコシギク 御輿菊
Flora of Mikawa
キク科 Asteraceae ミコシギク属
別 名 | ホソバノセイタカギク |
中国名 | 小滨菊 xiao bin ju |
学 名 | Leucanthemella linearis (Matsum.) Tzvelev synonym Chrysanthemum lineare Matsum. |
花 期 | 9~11月 |
高 さ | 30~100㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 平地や低山の日当たりの良い湿地 |
分 布 | 在来種 本州、九州、朝鮮、中国、ロシア |
撮 影 | 新城市 07.9.8 |
愛知県では三河の数か所の湿地に残っているのが確認されているだけで、愛知県の絶滅危惧ⅠA類に指定されている。全国では絶滅危惧II類。和名は頭花が大きく、大名行列の御輿を連想することから。
長い地下茎があり、茎は高く直立し、枝別れは上部でわずか。葉は互生し、上部の葉は線形で、細い。下部の葉は羽状に深裂し、裂片は1~2対で、幅2~3㎜。頭花は枝先に1個ずつつく。頭花は直径3~6㎝。総苞は幅10~15㎜、長さ約5㎜。総苞片はほぼ同長で、3列。舌状花は白色、周囲に1列。筒状花は黄色、先が5裂。痩果は長さ約3㎜、冠毛はなく、縁が舌尖状。2n=18。
多年草、 平伏する根茎がある。密毛は無く又は底着毛と中着毛がある。葉は互生し、全縁又は羽状深裂。合成花序は緩い、頭が平らな集散花序、しばしば単生の頭花に減じる。頭花は異性花、放射状頭花(radiate)。総苞は葉状。総苞片は2~3列につき、縁は薄膜質、褐色~暗褐色。花托は凸面、パレアは無い。周辺小花は1列、雌性、普通、不稔、花弁は白色又は又は帯赤色。中心小花は多数、黄色、両性。花冠は筒形、先は5裂する。葯は基部が鈍形、先の付属体は卵形又は楕円状卵形。花柱の枝は線形、先は切形。痩果は明瞭な8~12うねがあり、先に縁(rim)は無く、冠毛は無い。
世界に2種あり、アジア東部、ヨーロッパに分布する。
synonym Chrysanthemum lineare Matsumura
日本(本州、九州)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は小滨菊 xiao bin ju。別名はホソバノセイタカギク。 平地や低山の日当たりの良い湿地に生える。
多年草。高さ30~100㎝。長い地下茎があり、茎は高く直立し、枝別れは上部でわずか。葉は互生し、上部の葉は線形で、細い。下部の葉は羽状に深裂し、裂片は1~2対で、幅2~3㎜。頭花は枝先に1個ずつつく。頭花は直径3~6㎝。総苞は幅10~15㎜、長さ約5㎜。総苞片はほぼ同長で、3列。舌状花は白色、周囲に1列。筒状花は黄色、先が5裂。痩果は長さ約3㎜、冠毛はなく、縁が舌尖状。2n=18。花期は9~11月。
2 Leucanthemella serotina (Linnaeus) Tzvelev レウカンテメラ・セロティナ
synonym Chrysanthemum serotinum L.
ブルガリア、チェコスロバキア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、ウクライナ、ユーゴスラビア原産。英名autumn oxeye , giant daisy , high daisy , Hungarian daisy , moon daisy。アメリカに帰化している。荒れ地、野原、道端に生える。
多年草、高さ50~150cm、茎は丈夫で、基部から複数あり、ほぼ直立し、葉が密生し、ふさふさした塊を形成する。花茎は短い細い毛で覆われ、花序以外は分枝しない。最下の葉は花期までに枯れる。葉は単葉、濃緑色、長さ50~120+㎜ ×幅15~30+㎜、披針形~楕円形、粗くて深い鋸歯があり、腺点がある。頭花は緩い散房花序に2~8個つき、幅4~6㎝。花序柄は長い。周辺小花の花弁は白色、長さ10~25㎜。中心小花は黄金色~緑黄色。総苞片は2~3列に覆瓦状につき、緑色で幅広の膜状の暗褐色の縁取りがあり、外側の総苞片は内側のよりも長い。痩果は長さ2~3㎜。冠毛は無い。花期は6~10月。2n = 18。
品種) 'Herbststern'
Leucanthemella
Leucanthemella
Leucanthemella
Leucanthemella
長い地下茎があり、茎は高く直立し、枝別れは上部でわずか。葉は互生し、上部の葉は線形で、細い。下部の葉は羽状に深裂し、裂片は1~2対で、幅2~3㎜。頭花は枝先に1個ずつつく。頭花は直径3~6㎝。総苞は幅10~15㎜、長さ約5㎜。総苞片はほぼ同長で、3列。舌状花は白色、周囲に1列。筒状花は黄色、先が5裂。痩果は長さ約3㎜、冠毛はなく、縁が舌尖状。2n=18。
ミコシギク属
family Asteraceae - genus Leucanthemella多年草、 平伏する根茎がある。密毛は無く又は底着毛と中着毛がある。葉は互生し、全縁又は羽状深裂。合成花序は緩い、頭が平らな集散花序、しばしば単生の頭花に減じる。頭花は異性花、放射状頭花(radiate)。総苞は葉状。総苞片は2~3列につき、縁は薄膜質、褐色~暗褐色。花托は凸面、パレアは無い。周辺小花は1列、雌性、普通、不稔、花弁は白色又は又は帯赤色。中心小花は多数、黄色、両性。花冠は筒形、先は5裂する。葯は基部が鈍形、先の付属体は卵形又は楕円状卵形。花柱の枝は線形、先は切形。痩果は明瞭な8~12うねがあり、先に縁(rim)は無く、冠毛は無い。
世界に2種あり、アジア東部、ヨーロッパに分布する。
ミコシギク属の主な種と園芸種
1 Leucanthemella linearis (Matsum.) Tzvelev. ミコシギク 御輿菊synonym Chrysanthemum lineare Matsumura
日本(本州、九州)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は小滨菊 xiao bin ju。別名はホソバノセイタカギク。 平地や低山の日当たりの良い湿地に生える。
多年草。高さ30~100㎝。長い地下茎があり、茎は高く直立し、枝別れは上部でわずか。葉は互生し、上部の葉は線形で、細い。下部の葉は羽状に深裂し、裂片は1~2対で、幅2~3㎜。頭花は枝先に1個ずつつく。頭花は直径3~6㎝。総苞は幅10~15㎜、長さ約5㎜。総苞片はほぼ同長で、3列。舌状花は白色、周囲に1列。筒状花は黄色、先が5裂。痩果は長さ約3㎜、冠毛はなく、縁が舌尖状。2n=18。花期は9~11月。
2 Leucanthemella serotina (Linnaeus) Tzvelev レウカンテメラ・セロティナ
synonym Chrysanthemum serotinum L.
ブルガリア、チェコスロバキア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、ウクライナ、ユーゴスラビア原産。英名autumn oxeye , giant daisy , high daisy , Hungarian daisy , moon daisy。アメリカに帰化している。荒れ地、野原、道端に生える。
多年草、高さ50~150cm、茎は丈夫で、基部から複数あり、ほぼ直立し、葉が密生し、ふさふさした塊を形成する。花茎は短い細い毛で覆われ、花序以外は分枝しない。最下の葉は花期までに枯れる。葉は単葉、濃緑色、長さ50~120+㎜ ×幅15~30+㎜、披針形~楕円形、粗くて深い鋸歯があり、腺点がある。頭花は緩い散房花序に2~8個つき、幅4~6㎝。花序柄は長い。周辺小花の花弁は白色、長さ10~25㎜。中心小花は黄金色~緑黄色。総苞片は2~3列に覆瓦状につき、緑色で幅広の膜状の暗褐色の縁取りがあり、外側の総苞片は内側のよりも長い。痩果は長さ2~3㎜。冠毛は無い。花期は6~10月。2n = 18。
品種) 'Herbststern'
参考
1) GRINLeucanthemella
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=6762
2) KewscienceLeucanthemella
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:9789-1
3) Flora of North AmericaLeucanthemella
https://ucjeps.berkeley.edu/eflora/eflora_display.php?tid=2391
4)Flora of ChinaLeucanthemella
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=118352