マツモトセンノウ 松本仙翁
Flora of Mikawa
ナデシコ科 Caryophyllaceae マンテマ属
英 名 | Siebold's catchfly |
学 名 |
Silene sieboldii (Van Houtte) H.Ohashi et H.Nakai synonym Lychnis sieboldii Van Houtte. |
花 期 | 6~7月 |
高 さ | 30~80㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の草原 |
分 布 | 在来種(日本固有種) 本州(長野県)、九州(阿蘇) |
撮 影 | 蓼科高原 03.8.8 (栽培品) |
マツモトセンノウはナデシコ科マンテマ属の多年草。センノウ属(Lychnis)はマンテマ属に含められた。和名の由来は長野県松本にあったからともいわれているが、もとは九州阿蘇のツクシマツモトが原種ともいわれる。
多年草、高さ30~80㎝。茎には下向きの毛が生え、茎、葉は濃い緑色。葉は対生し、長さ3~8㎝の長卵形~広卵形、毛を散生し、柄はない。花は直径約4㎝、5弁、朱色の花弁の先がハート形に切れ込み、先が不規則に歯牙状になり、側面に1個の刺状突起があり、花弁の基部に2個ずつ濃色の鱗片がつく。雄しべ10個、花糸も花弁と同色。花柱5個。萼は長さ2.5~3㎝の円筒形、先が5裂する。蒴果は長さ1.5~2.2㎝の惰円形、熟すと先が5裂する。種子は長さ約1.5㎜の腎形、小突起が密にある。2n=24。花期は6~7月。
ツクシマツモト 筑紫松本(Lychnis sieboldii Van Houtt. var. spontanea Makino.)は阿蘇に自生する。現在ではマツモトセンノウに含められている。
チョウセンマツモト(Silene cognata)は朝鮮、中国、ロシアに分布する。中国名は浅裂剪秋罗(qian lie jian qiu luo)。花は直径3~5.5㎝。萼は長さ2~2.5㎝。蒴果は長さ約1.5㎝。茎、葉、萼に長毛が密生する。
多年草、高さ30~80㎝。茎には下向きの毛が生え、茎、葉は濃い緑色。葉は対生し、長さ3~8㎝の長卵形~広卵形、毛を散生し、柄はない。花は直径約4㎝、5弁、朱色の花弁の先がハート形に切れ込み、先が不規則に歯牙状になり、側面に1個の刺状突起があり、花弁の基部に2個ずつ濃色の鱗片がつく。雄しべ10個、花糸も花弁と同色。花柱5個。萼は長さ2.5~3㎝の円筒形、先が5裂する。蒴果は長さ1.5~2.2㎝の惰円形、熟すと先が5裂する。種子は長さ約1.5㎜の腎形、小突起が密にある。2n=24。花期は6~7月。
ツクシマツモト 筑紫松本(Lychnis sieboldii Van Houtt. var. spontanea Makino.)は阿蘇に自生する。現在ではマツモトセンノウに含められている。
チョウセンマツモト(Silene cognata)は朝鮮、中国、ロシアに分布する。中国名は浅裂剪秋罗(qian lie jian qiu luo)。花は直径3~5.5㎝。萼は長さ2~2.5㎝。蒴果は長さ約1.5㎝。茎、葉、萼に長毛が密生する。