マルバハッカ 丸葉薄荷
Flora of Mikawa
シソ科 Lamiaceae ハッカ属
別 名 | パイナップルミント |
中国名 | 圆叶薄荷 yuan ye bo he |
英 名 | pineapple mint, round-leaved mint, apple mint , woolly mint |
学 名 | Mentha suaveolens Ehrh synonym Mentha rotundifolia auct. non (L.) Huds. |
花 期 | 6~9月 |
高 さ | 30~80㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 道端、人家の周り |
分 布 | 帰化種 ヨーロッパ原産 |
撮 影 | 蒲郡市 09.6.29 |
雑草化して、草地などでも見られることがある。全体に強いハッカ臭があり、白毛が生える。
茎の断面は四角形。葉は対生し、長さ3~5㎝、幅2~4㎝の惰円形~円形、葉先が円く、柄がなく、基部は茎を抱く。葉脈は深く、葉脈の凸凹のしわがあり、縁に鋸歯がある。葉裏は腺点があり、毛が多く、分岐毛もある。枝先に長さ3~6㎝の花序を出し、白い唇形花を多数つける。花序の仮輪はほとんど連続する。雄しべは4個、うち2個が長く、花冠から突き出る。果実は萼に隠れ、4分果。ただし、3分果だけとなる場合も多い。2n=24。
学名にMentha × rotundifolia (L.) Huds.があてられ、synonyms とされていることがよくあるが、これはナガバハッカとマルバハッカの雑種である。The Jepson HerbariumではMentha suaveolensがパイナップルミント(pineapple mint)で、Mentha × rotundifoliaがアップルミント(apple mint)である。Mentha × rotundifoliaは通常雄しべが突き出ないが、マルバミント(Mentha suaveolens)は雄しべが突き出る。
1 Mentha × rotundifolia (L.) Huds. アップルミント
ヨーロッパ原産。英名はapplemint, apple mint , false apple mint, Egyptian Mint, roundleaved mint。別名はマルバハッカ。
マルバハッカ(Mentha suaveolens)とナガバハッカ(Mentha longifolia)の自然交雑種。
茎は30~100㎝、普通、短毛がある。葉は長さ2.6~6(8)㎝。葉柄は長さ0~2㎜。葉身は卵形、基部はほぼ漸尖~ほぼ円形、縁は普通、鋸歯状、先端は尖る。花序は穂状、上部の3~5節に束状につき、基部につく苞葉は卵形~披針状線形。萼は長さ1.5~2.5㎜、縁毛がある。花冠は長さ2.5~3.5㎜、白色~ピンク色~紫色。雄しべは普通、花冠裂片から突き出ない。花期は7~10月。2n=24。ケンタッキーカーネルミント(Mentha ×villosa)との区別は困難。[The Jepson Herbarium]
2 Mentha suaveolens Ehrh. マルバハッカ 丸葉薄荷
synonym Mentha rotundifolia auct. non (L.) Huds.
ヨーロッパ南部(ベルギー、ブルガリア、東エーゲ海諸島、フランス(コルシカ島)、ドイツ、イギリス、ギリシャ、イタリア(サルデーニャ島、シチリア島)、オランダ、ポルトガル(アゾレス諸島、マデイラ諸島)、スペイン(カナリア諸島、バレアレス諸島)、スイス、トルコ)、北アフリカ(アルジェリア、チュニジア、モロッコ)原産。英名はpineapple mint, round-leaved mint, apple mint , woolly mint。中国名は圆叶薄荷 yuan ye bo he。別名はパイナップルミント。
茎は50~100㎝、軟毛がある。葉は長さ1~4㎝。葉柄は長さ0~2㎜。葉身は卵形~楕円形~広楕円形、しわがあり、基部はほぼ円形、縁は円鋸歯状~鋸歯状、葉裏は綿毛があり、多数の分枝毛がある。花序は穂状、基部につく苞葉は卵形~披針状線形。萼は長さ1~1.5㎜、短毛がある。花冠は長さ2~3㎜、白色~ピンク色。雄しべは花冠裂片より突き出る。花期は7~10月。2n=24。
3 Mentha × villosa Huds. ケンタッキーカーネルミント
ヨーロッパ原産。英名はapplemint , Bowles mint , mojito mint。別名はアップルミント、ボールズミント。
マルバハッカ(Mentha suaveolens)とミドリハッカ(Mentha spicata)の交雑種。
茎は30~100㎝、普通、灰白軟毛がある。葉は長さ2~6(8)㎝。葉柄は長さ0~2㎜。葉身は卵形(楕円形)、基部はほぼ漸尖、縁は普通、鋸歯状、先端は尖る。花序は穂状、基部につく苞葉は卵形~披針状線形。萼は長さ1.5~2.5㎜、普通、灰白軟毛がある。花冠は長さ3~4㎜、白色~ピンク色~紫色。雄しべは普通、花冠裂片から突き出ない。花期は7~10月。2n=36。Mentha ×rotundifoliaとの区別は非常に難しい。
茎の断面は四角形。葉は対生し、長さ3~5㎝、幅2~4㎝の惰円形~円形、葉先が円く、柄がなく、基部は茎を抱く。葉脈は深く、葉脈の凸凹のしわがあり、縁に鋸歯がある。葉裏は腺点があり、毛が多く、分岐毛もある。枝先に長さ3~6㎝の花序を出し、白い唇形花を多数つける。花序の仮輪はほとんど連続する。雄しべは4個、うち2個が長く、花冠から突き出る。果実は萼に隠れ、4分果。ただし、3分果だけとなる場合も多い。2n=24。
学名にMentha × rotundifolia (L.) Huds.があてられ、synonyms とされていることがよくあるが、これはナガバハッカとマルバハッカの雑種である。The Jepson HerbariumではMentha suaveolensがパイナップルミント(pineapple mint)で、Mentha × rotundifoliaがアップルミント(apple mint)である。Mentha × rotundifoliaは通常雄しべが突き出ないが、マルバミント(Mentha suaveolens)は雄しべが突き出る。
1 Mentha × rotundifolia (L.) Huds. アップルミント
ヨーロッパ原産。英名はapplemint, apple mint , false apple mint, Egyptian Mint, roundleaved mint。別名はマルバハッカ。
マルバハッカ(Mentha suaveolens)とナガバハッカ(Mentha longifolia)の自然交雑種。
茎は30~100㎝、普通、短毛がある。葉は長さ2.6~6(8)㎝。葉柄は長さ0~2㎜。葉身は卵形、基部はほぼ漸尖~ほぼ円形、縁は普通、鋸歯状、先端は尖る。花序は穂状、上部の3~5節に束状につき、基部につく苞葉は卵形~披針状線形。萼は長さ1.5~2.5㎜、縁毛がある。花冠は長さ2.5~3.5㎜、白色~ピンク色~紫色。雄しべは普通、花冠裂片から突き出ない。花期は7~10月。2n=24。ケンタッキーカーネルミント(Mentha ×villosa)との区別は困難。[The Jepson Herbarium]
2 Mentha suaveolens Ehrh. マルバハッカ 丸葉薄荷
synonym Mentha rotundifolia auct. non (L.) Huds.
ヨーロッパ南部(ベルギー、ブルガリア、東エーゲ海諸島、フランス(コルシカ島)、ドイツ、イギリス、ギリシャ、イタリア(サルデーニャ島、シチリア島)、オランダ、ポルトガル(アゾレス諸島、マデイラ諸島)、スペイン(カナリア諸島、バレアレス諸島)、スイス、トルコ)、北アフリカ(アルジェリア、チュニジア、モロッコ)原産。英名はpineapple mint, round-leaved mint, apple mint , woolly mint。中国名は圆叶薄荷 yuan ye bo he。別名はパイナップルミント。
茎は50~100㎝、軟毛がある。葉は長さ1~4㎝。葉柄は長さ0~2㎜。葉身は卵形~楕円形~広楕円形、しわがあり、基部はほぼ円形、縁は円鋸歯状~鋸歯状、葉裏は綿毛があり、多数の分枝毛がある。花序は穂状、基部につく苞葉は卵形~披針状線形。萼は長さ1~1.5㎜、短毛がある。花冠は長さ2~3㎜、白色~ピンク色。雄しべは花冠裂片より突き出る。花期は7~10月。2n=24。
3 Mentha × villosa Huds. ケンタッキーカーネルミント
ヨーロッパ原産。英名はapplemint , Bowles mint , mojito mint。別名はアップルミント、ボールズミント。
マルバハッカ(Mentha suaveolens)とミドリハッカ(Mentha spicata)の交雑種。
茎は30~100㎝、普通、灰白軟毛がある。葉は長さ2~6(8)㎝。葉柄は長さ0~2㎜。葉身は卵形(楕円形)、基部はほぼ漸尖、縁は普通、鋸歯状、先端は尖る。花序は穂状、基部につく苞葉は卵形~披針状線形。萼は長さ1.5~2.5㎜、普通、灰白軟毛がある。花冠は長さ3~4㎜、白色~ピンク色~紫色。雄しべは普通、花冠裂片から突き出ない。花期は7~10月。2n=36。Mentha ×rotundifoliaとの区別は非常に難しい。