マメカミツレ
Flora of Mikawa
キク科 Asteraceae マメカミツレ属
英 名 | Australian waterbuttons , Australian cotula , Australian brass button , Australian brass buttons , Brass Buttons |
学 名 | Cotula australis (Sieber ex Spreng.) Hook.f. |
花 期 | 通年 |
高 さ | 3~20㎝ |
生活型 | 1又は越年草 |
生育場所 | 道端、草地 |
分 布 | 帰化種 オーストラリア、ニュージーランド原産 |
撮 影 | 吉良町 11.5.25 |
和名の由来はカモミール(カミツレ)に似ていることから。1940年頃日本で帰化が確認され、本州中部以南の都市部に見られる。
茎は基部から多数、分枝する。全体に白色の軟毛がある。葉は互生し、長さ2~6㎝の楕円形、2回羽状に深裂する。長さ5~10㎝の細長い柄の先に、直径3~6㎜の緑色の頭花をつける。頭花の中央部は両性の筒状花が12~40個つき、花冠の長さ0.5~0.8㎜。周囲は花冠がない雌しべだけの雌性花。総苞片は2~3列、普通13~22個。冠毛はない。痩果は2型ある。周囲の雌性花からは翼のある長さ1~1.2㎜の大きい痩果ができる。中央部の両性花からは翼のない長さ0.8~1㎜の痩果ができる。花の周囲の翼のある痩果から先に熟して落ちる。2n= 36, 46
1年草又は多年草、密毛は無く又は底着毛がある。葉は互生又はときに対生又はロゼットになり、羽状全裂、浅裂、又はたまに全縁。頭花は単生、花序柄があり、異性花で放射状頭花、まれに同性花で中心小花頭花。総苞は半球形。総苞片は2~3列につき、不等長、縁は狭く薄膜質。花托は平ら~円錐形、パレアは無い。周辺小花は1~数列つき、雌性、稔性、普通、小花柄があり、花冠筒部は短いか又は無い。弁部は普通、無く、あれば白色。中心小花は黄色、両性、稔性、先は4~5裂する。葯は基部が鈍形、先の付属体は披針形。花柱の枝は先が切形又は鈍形、又は花柱が分裂しない。痩果は背腹に扁平、しばしば側面に翼があり、痩果の先は芒状に長くなり、冠毛は無い。
世界に55種があり、ほとんどが南半球に分布し、少数の種がアフリカ東部、ニューギニア、中国に分布する。
オーストラリア、ニュージーランド原産。英名はAustralian waterbuttons , Australian cotula , Australian brass buttons , Brass Buttons , annual-buttonweed , bachelor's-button , carrotweed , common cotula , soldier's-button
1、2年草。高さ3~20㎝。茎は基部から多数、分枝する。全体に白色の軟毛がある。葉は互生し、長さ2~6㎝の楕円形、2回羽状に深裂する。長さ5~10㎝の細長い柄の先に、直径3~6㎜の緑色の頭花をつける。頭花の中央部は両性の筒状花が12~40個つき、花冠の長さ0.5~0.8㎜。周囲は花冠がない雌しべだけの雌性花。総苞片は2~3列、普通13~22個。冠毛はない。痩果は2型ある。周囲の雌性花からは翼のある長さ1~1.2㎜の大きい痩果ができる。中央部の両性花からは翼のない長さ0.8~1㎜の痩果ができる。花の周囲の翼のある痩果から先に熟して落ちる。2n= 36, 46。花期は通年。
2 Cotula coronopifolia L. ウシオシカギク
南アフリカ、ナミビア原産。英名はbachelor's-button , brass-buttons , buttonweed , water cotula , waterbuttons
多年草又は1年草。高さ(3)5~40+ ㎝。茎は平伏又は傾伏~直立し、節から根を出す。葉は無柄、長さ(1)2~7 +㎝、線形~披針形~長円形、基部は融合して、茎の周りに鞘状になり、葉身に樹脂腺点がある。花序は花序柄が長さ2~10㎝。総苞片は21~30+個、2~3列につく。中心小花は花冠が明るい黄色、長さ1~1.5㎜。外側の果実は長さ1.2~2㎜、明瞭な柄と翼がある。内側の果実は長さ0.7~1.5㎜、柄が短く、翼は無いか又は狭い。2n=20。花期は3~12月。
品種) 'Cream Buttons'
3 Cotula hemisphaerica (Roxb.) Wall. ex Benth. et Hook.f. タカサゴトキンソウ 高砂吐金草
synonym Cotula chinensis Kitam.
synonym Cotula anthemoides auct. non L.
中国、台湾、インド、ブータン、ナパール、パキスタン原産。中国名は山芫绥 shan yuan sui
1年草、小型。茎は枝が発散し、帯褐色の±絨毛がある。根生葉は短い葉柄がある。葉身は倒披針形、長さ3~5㎝×幅1~2㎝、両面ともほぼ無毛、2回羽状全裂し、1次の側羽片は5対。最終裂片は線形~線状披針形。中間の茎葉は似ていて、長円形、基部は抱茎。上部の茎葉は小さい。頭花は枝先に単生し、直径約5㎜。総苞は杯形。総苞片は2列につき、長円形、縁は薄膜質、先は鈍形~鋭形、褐色の中脈をもつ。周辺小花は雌性、多数つき、花冠は無いか又は花冠に2歯がある。中心小花は少数、花冠は黄色、4裂する。痩果は狭長円形、長さ約1㎜、わずかに背腹が扁平、側部の翼は狭く、柄の無い腺がある。冠毛は無い。花期と果期は1~5月。
5 その他ハイブリッド
品種) 'Platt's Black' , 'Tiffindell Gold'
Cotula
Cotula australis
Cotula
Cotula
茎は基部から多数、分枝する。全体に白色の軟毛がある。葉は互生し、長さ2~6㎝の楕円形、2回羽状に深裂する。長さ5~10㎝の細長い柄の先に、直径3~6㎜の緑色の頭花をつける。頭花の中央部は両性の筒状花が12~40個つき、花冠の長さ0.5~0.8㎜。周囲は花冠がない雌しべだけの雌性花。総苞片は2~3列、普通13~22個。冠毛はない。痩果は2型ある。周囲の雌性花からは翼のある長さ1~1.2㎜の大きい痩果ができる。中央部の両性花からは翼のない長さ0.8~1㎜の痩果ができる。花の周囲の翼のある痩果から先に熟して落ちる。2n= 36, 46
マメカミツレ属
family Asteraceae - genus Cotula1年草又は多年草、密毛は無く又は底着毛がある。葉は互生又はときに対生又はロゼットになり、羽状全裂、浅裂、又はたまに全縁。頭花は単生、花序柄があり、異性花で放射状頭花、まれに同性花で中心小花頭花。総苞は半球形。総苞片は2~3列につき、不等長、縁は狭く薄膜質。花托は平ら~円錐形、パレアは無い。周辺小花は1~数列つき、雌性、稔性、普通、小花柄があり、花冠筒部は短いか又は無い。弁部は普通、無く、あれば白色。中心小花は黄色、両性、稔性、先は4~5裂する。葯は基部が鈍形、先の付属体は披針形。花柱の枝は先が切形又は鈍形、又は花柱が分裂しない。痩果は背腹に扁平、しばしば側面に翼があり、痩果の先は芒状に長くなり、冠毛は無い。
世界に55種があり、ほとんどが南半球に分布し、少数の種がアフリカ東部、ニューギニア、中国に分布する。
マメカミツレ属の主な種と園芸種
1 Cotula australis (Sieber ex Spreng.) Hook.f. マメカミツレオーストラリア、ニュージーランド原産。英名はAustralian waterbuttons , Australian cotula , Australian brass buttons , Brass Buttons , annual-buttonweed , bachelor's-button , carrotweed , common cotula , soldier's-button
1、2年草。高さ3~20㎝。茎は基部から多数、分枝する。全体に白色の軟毛がある。葉は互生し、長さ2~6㎝の楕円形、2回羽状に深裂する。長さ5~10㎝の細長い柄の先に、直径3~6㎜の緑色の頭花をつける。頭花の中央部は両性の筒状花が12~40個つき、花冠の長さ0.5~0.8㎜。周囲は花冠がない雌しべだけの雌性花。総苞片は2~3列、普通13~22個。冠毛はない。痩果は2型ある。周囲の雌性花からは翼のある長さ1~1.2㎜の大きい痩果ができる。中央部の両性花からは翼のない長さ0.8~1㎜の痩果ができる。花の周囲の翼のある痩果から先に熟して落ちる。2n= 36, 46。花期は通年。
2 Cotula coronopifolia L. ウシオシカギク
南アフリカ、ナミビア原産。英名はbachelor's-button , brass-buttons , buttonweed , water cotula , waterbuttons
多年草又は1年草。高さ(3)5~40+ ㎝。茎は平伏又は傾伏~直立し、節から根を出す。葉は無柄、長さ(1)2~7 +㎝、線形~披針形~長円形、基部は融合して、茎の周りに鞘状になり、葉身に樹脂腺点がある。花序は花序柄が長さ2~10㎝。総苞片は21~30+個、2~3列につく。中心小花は花冠が明るい黄色、長さ1~1.5㎜。外側の果実は長さ1.2~2㎜、明瞭な柄と翼がある。内側の果実は長さ0.7~1.5㎜、柄が短く、翼は無いか又は狭い。2n=20。花期は3~12月。
品種) 'Cream Buttons'
3 Cotula hemisphaerica (Roxb.) Wall. ex Benth. et Hook.f. タカサゴトキンソウ 高砂吐金草
synonym Cotula chinensis Kitam.
synonym Cotula anthemoides auct. non L.
中国、台湾、インド、ブータン、ナパール、パキスタン原産。中国名は山芫绥 shan yuan sui
1年草、小型。茎は枝が発散し、帯褐色の±絨毛がある。根生葉は短い葉柄がある。葉身は倒披針形、長さ3~5㎝×幅1~2㎝、両面ともほぼ無毛、2回羽状全裂し、1次の側羽片は5対。最終裂片は線形~線状披針形。中間の茎葉は似ていて、長円形、基部は抱茎。上部の茎葉は小さい。頭花は枝先に単生し、直径約5㎜。総苞は杯形。総苞片は2列につき、長円形、縁は薄膜質、先は鈍形~鋭形、褐色の中脈をもつ。周辺小花は雌性、多数つき、花冠は無いか又は花冠に2歯がある。中心小花は少数、花冠は黄色、4裂する。痩果は狭長円形、長さ約1㎜、わずかに背腹が扁平、側部の翼は狭く、柄の無い腺がある。冠毛は無い。花期と果期は1~5月。
5 その他ハイブリッド
品種) 'Platt's Black' , 'Tiffindell Gold'
参考
1) GRINCotula
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=2999
2) Electronic Flora of South Australia species Fact Sheet Cotula australis
http://www.flora.sa.gov.au/cgi-bin/speciesfacts_display.cgi?form=speciesfacts&name=Cotula_australis/
3) The Jepson HerbariumCotula
https://ucjeps.berkeley.edu/eflora/eflora_display.php?tid=2391
4)Flora of ChinaCotula
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=129150