マコモ 真菰
Flora of Mikawa
イネ科 Poaceae マコモ属
別 名 | コモ、カツミ |
中国名 | 菰 gu |
英 名 | Manchurian wildrice |
学 名 | Zizania latifolia (Griseb.) Turcz. ex Stapf |
花 期 | 6~9月 |
高 さ | 100~250㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 河岸、池沼の水中 |
分 布 | 在来種 日本全土、韓国、中国、台湾、インド、ミャンマー、ロシア原産。 |
撮 影 | 幸田町 06.7.9 |
中国や台湾ではマコモを栽培し、黒穂菌の寄生により茎が異常に太くなったものをカウスンと呼び食用にしている。日本では水田の転作物として各地で栽培されはじめ、「マコモタケ」の名で新食材とされている。
河岸などの水中に生え、土中に太い根茎があり、群生する。アシより深いところを好む。多年草、根茎がある。 稈は直立し、高さ1~2.5㎜、直径約1cm、下部の節から発根し、節は無毛。葉鞘は節間よりも長く、厚くなり、下部の鞘はモザイク状になる。 葉身は広線形、長さ50~90㎝×幅1.5~3.5㎝、下面はザラつき、上面は無毛、基部に向かって先細になり、先は急に狭くなり長く尖る。葉舌は三角形、白色、長さ1~1.5㎝。円錐花序は長さ30~50㎝×幅10~15㎝、茎が長く、葉の2倍ほどの高さになる。下部の枝にはやや赤みを帯びた雄性の小穂がつき、上部の枝に淡緑色の雌性の小穂がつき、中間の枝は混合。いずれの小穂も1花からなる。枝は半垂直で、各節に多数つき、まばらに小刺がある。小梗の先は円盤状で、縁に小刺がある。雄性の小穂は長さ0.8~1.5㎝。護穎は楕円状長円形、縁に縁毛があり、芒は長さ2~8㎜、ザラつく。 葯は長さ5~8㎜。雌性の小穂は長さ1.5~2.5㎝。護穎は線形、脈がザラつき、芒は長さ1.5~3㎝、ザラつく。穎果は長さ約1cm、細長く、これを穀類とした時代もあった。花期および果期は6~9月。2n=30, 34。
一年草または多年草、雌雄同株、根茎および匍匐茎がときにある。稈は高く、直立し、丈夫。葉身は線形~広披針形。葉舌は膜質。花序は大きな円錐花序、小穂は単性で、ほとんどが別々の枝につく。下部の枝は広がり、垂れ下がる早落ち性の雄性の小穂をつける。上部の枝は熟すと直立または斜上し、圧着した、遅い脱落性の雌性の小穂をつけ、または中間の枝は雄と雌の小穂が混ざる。(Z.latifolia)。小穂は1個の小花をもち、全体で落ちる。苞穎は無い。護穎は小穂と同長、5脈がある。内穎は護穎の長さとほぼ等しく、より狭く、3脈がある。雄性の小穂は護穎が膜質、弱く平らになり、尖鋭形または先端が芒になり、雄しべは6個。雌性の小穂は護穎が紙質または革質、円筒形、長く細い芒に向かって先細りになる。内穎は護穎によって密に抱かれる。穎果は円筒形、胚は半分の長さで、へそは穎果とほぼ同じ長さ。x=15または17。
世界に4種あり、東アジアと北アメリカにする。
北アメリカ(カナダ、USA)原産。英名はwild rice , southern wild rice。別名はワイルドライス。
一年草。稈は高さ0.2~5m、普通、抽水生(水面から出る)。鞘は無毛または細かくザラつく。葉舌は長さ5~30㎜、上部の葉舌は切形~卵形または尖柄形、しばしば微細不整歯または不規則に分裂する。葉身は長さ1.5m以下またはそれ以上、幅(3)10~55(75)mm、下面および上面はザラつくかまたは無毛。円錐花序は長さ20~120cm×幅(5)10~50cm。枝は単性。雄性の枝は斜上~後屈する、小梗の先は幅0.2~0.6mm。雄性の小穂は長さ5~12.5㎜、披針形、先は尖鋭形または芒があり、芒は長さ3㎜以下。雌性の枝は散開し、ときに未熟または不稔の小穂のみを持っている場合は圧着する。小梗の先は幅0.5~1.2㎜。雌性の小穂は長さ5~24㎜×幅1~2.5㎜、披針形または長円形、紙質で柔軟性があり、鈍くまたは光沢がなく、短毛が散在し、先は短毛が密でないかまたはほとんどなく、芒があり、芒は長さ10㎝以下。護穎と内穎は、しばしば、成熟時に部分的に分離する。不稔の雌性小穂は幅0.4~1㎜、線形、しぼみ、しばしば糸状みまる。穎果は長さ6~22㎜×幅0.8~2㎜。 2n=30。
1-1 Zizania aquatica var. aquatica
usa東部、カナダに分布。英名はSouthern wildrice。
高さ5m以下。葉身は幅(5)10~75㎜。小穂は長さ7~24㎜。芒は長さ10㎝以下。
1-2 Zizania aquatica var. brevis Fassett
カナダ(ケベック州)に分布。英名はEstuarine wildrice。
高さ0.2~1m。葉身は幅3~12(20)㎜。小穂は長さ5~11㎜。芒は長さ1~8㎜。
2 Zizania latifolia (Griseb.) Turcz. ex Stapf マコモ 真菰
日本全土、韓国、中国、台湾、インド、ミャンマー、ロシア原産。中国名は菰 gu。英名はManchurian wild rice。東南アジアで栽培されている。別名はコモ、カツミ。河岸、池沼の水中に生える。
多年草、根茎がある。 稈は直立し、高さ1~2.5㎜、直径約1cm、下部の節から発根し、節は無毛。葉鞘は節間よりも長く、厚くなり、下部の鞘はモザイク状になる。 葉身は広線形、長さ50~90㎝×幅1.5~3.5㎝、下面はザラつき、上面は無毛、基部に向かって先細になり、先は急に狭くなり長く尖る。葉舌は三角形、白色、長さ1~1.5㎝。円錐花序は長さ30~50㎝×幅10~15㎝、茎が長く、葉の2倍ほどの高さになる。下部の枝にはやや赤みを帯びた雄性の小穂がつき、上部の枝に淡緑色の雌性の小穂がつき、中間の枝は混合。いずれの小穂も1花からなる。枝は半垂直で、各節に多数つき、まばらに小刺がある。小梗の先は円盤状で、縁に小刺がある。雄性の小穂は長さ0.8~1.5㎝。護穎は楕円状長円形、縁に縁毛があり、芒は長さ2~8㎜、ザラつく。 葯は長さ5~8㎜。雌性の小穂は長さ1.5~2.5㎝。護穎は線形、脈がザラつき、芒は長さ1.5~3㎝、ザラつく。穎果は長さ約1cm、細長く、これを穀類とした時代もあった。花期および果期は6~9月。2n=30, 34。
Zizania
Zizania
Zizania
Zizania
Zizania
河岸などの水中に生え、土中に太い根茎があり、群生する。アシより深いところを好む。多年草、根茎がある。 稈は直立し、高さ1~2.5㎜、直径約1cm、下部の節から発根し、節は無毛。葉鞘は節間よりも長く、厚くなり、下部の鞘はモザイク状になる。 葉身は広線形、長さ50~90㎝×幅1.5~3.5㎝、下面はザラつき、上面は無毛、基部に向かって先細になり、先は急に狭くなり長く尖る。葉舌は三角形、白色、長さ1~1.5㎝。円錐花序は長さ30~50㎝×幅10~15㎝、茎が長く、葉の2倍ほどの高さになる。下部の枝にはやや赤みを帯びた雄性の小穂がつき、上部の枝に淡緑色の雌性の小穂がつき、中間の枝は混合。いずれの小穂も1花からなる。枝は半垂直で、各節に多数つき、まばらに小刺がある。小梗の先は円盤状で、縁に小刺がある。雄性の小穂は長さ0.8~1.5㎝。護穎は楕円状長円形、縁に縁毛があり、芒は長さ2~8㎜、ザラつく。 葯は長さ5~8㎜。雌性の小穂は長さ1.5~2.5㎝。護穎は線形、脈がザラつき、芒は長さ1.5~3㎝、ザラつく。穎果は長さ約1cm、細長く、これを穀類とした時代もあった。花期および果期は6~9月。2n=30, 34。
マコモ属
family Poaceae - genus Zizania一年草または多年草、雌雄同株、根茎および匍匐茎がときにある。稈は高く、直立し、丈夫。葉身は線形~広披針形。葉舌は膜質。花序は大きな円錐花序、小穂は単性で、ほとんどが別々の枝につく。下部の枝は広がり、垂れ下がる早落ち性の雄性の小穂をつける。上部の枝は熟すと直立または斜上し、圧着した、遅い脱落性の雌性の小穂をつけ、または中間の枝は雄と雌の小穂が混ざる。(Z.latifolia)。小穂は1個の小花をもち、全体で落ちる。苞穎は無い。護穎は小穂と同長、5脈がある。内穎は護穎の長さとほぼ等しく、より狭く、3脈がある。雄性の小穂は護穎が膜質、弱く平らになり、尖鋭形または先端が芒になり、雄しべは6個。雌性の小穂は護穎が紙質または革質、円筒形、長く細い芒に向かって先細りになる。内穎は護穎によって密に抱かれる。穎果は円筒形、胚は半分の長さで、へそは穎果とほぼ同じ長さ。x=15または17。
世界に4種あり、東アジアと北アメリカにする。
マコモ属の主な種と園芸品種
1 Zizania aquatica L. アメリカマコモ北アメリカ(カナダ、USA)原産。英名はwild rice , southern wild rice。別名はワイルドライス。
一年草。稈は高さ0.2~5m、普通、抽水生(水面から出る)。鞘は無毛または細かくザラつく。葉舌は長さ5~30㎜、上部の葉舌は切形~卵形または尖柄形、しばしば微細不整歯または不規則に分裂する。葉身は長さ1.5m以下またはそれ以上、幅(3)10~55(75)mm、下面および上面はザラつくかまたは無毛。円錐花序は長さ20~120cm×幅(5)10~50cm。枝は単性。雄性の枝は斜上~後屈する、小梗の先は幅0.2~0.6mm。雄性の小穂は長さ5~12.5㎜、披針形、先は尖鋭形または芒があり、芒は長さ3㎜以下。雌性の枝は散開し、ときに未熟または不稔の小穂のみを持っている場合は圧着する。小梗の先は幅0.5~1.2㎜。雌性の小穂は長さ5~24㎜×幅1~2.5㎜、披針形または長円形、紙質で柔軟性があり、鈍くまたは光沢がなく、短毛が散在し、先は短毛が密でないかまたはほとんどなく、芒があり、芒は長さ10㎝以下。護穎と内穎は、しばしば、成熟時に部分的に分離する。不稔の雌性小穂は幅0.4~1㎜、線形、しぼみ、しばしば糸状みまる。穎果は長さ6~22㎜×幅0.8~2㎜。 2n=30。
1-1 Zizania aquatica var. aquatica
usa東部、カナダに分布。英名はSouthern wildrice。
高さ5m以下。葉身は幅(5)10~75㎜。小穂は長さ7~24㎜。芒は長さ10㎝以下。
1-2 Zizania aquatica var. brevis Fassett
カナダ(ケベック州)に分布。英名はEstuarine wildrice。
高さ0.2~1m。葉身は幅3~12(20)㎜。小穂は長さ5~11㎜。芒は長さ1~8㎜。
2 Zizania latifolia (Griseb.) Turcz. ex Stapf マコモ 真菰
日本全土、韓国、中国、台湾、インド、ミャンマー、ロシア原産。中国名は菰 gu。英名はManchurian wild rice。東南アジアで栽培されている。別名はコモ、カツミ。河岸、池沼の水中に生える。
多年草、根茎がある。 稈は直立し、高さ1~2.5㎜、直径約1cm、下部の節から発根し、節は無毛。葉鞘は節間よりも長く、厚くなり、下部の鞘はモザイク状になる。 葉身は広線形、長さ50~90㎝×幅1.5~3.5㎝、下面はザラつき、上面は無毛、基部に向かって先細になり、先は急に狭くなり長く尖る。葉舌は三角形、白色、長さ1~1.5㎝。円錐花序は長さ30~50㎝×幅10~15㎝、茎が長く、葉の2倍ほどの高さになる。下部の枝にはやや赤みを帯びた雄性の小穂がつき、上部の枝に淡緑色の雌性の小穂がつき、中間の枝は混合。いずれの小穂も1花からなる。枝は半垂直で、各節に多数つき、まばらに小刺がある。小梗の先は円盤状で、縁に小刺がある。雄性の小穂は長さ0.8~1.5㎝。護穎は楕円状長円形、縁に縁毛があり、芒は長さ2~8㎜、ザラつく。 葯は長さ5~8㎜。雌性の小穂は長さ1.5~2.5㎝。護穎は線形、脈がザラつき、芒は長さ1.5~3㎝、ザラつく。穎果は長さ約1cm、細長く、これを穀類とした時代もあった。花期および果期は6~9月。2n=30, 34。
参考
1) Flora of ChinaZizania
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=135329
2) Plants of the World Online| KewscienceZizania
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30001114-2
3) World Flora OnlineZizania
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000041239;jsessionid=8E949B316183F4AAC00C0D4199AB0BC6
4) World Checklist of Vascular PlantsZizania
https://wcvp.science.kew.org/
5) FNA - Flora of North AmericaZizania
http://beta.floranorthamerica.org/Zizania