ライラック 紫丁香花

mark

Flora of Mikawa

モクセイ科  Oleaceae  ハシドイ属

別 名 ムラサキハシドイ(紫丁香花)、リラ
中国名 欧丁香 ou ding xiang , 洋丁香 yang ding xiang
英 名 lilac , common lilac , pipe privet, pipe tree
学 名 Syringa vulgaris L.
Syringa sp.
ライラック花序
ライラック花
ライラック蕾
ライラック花2
ライラック葉表
ライラック幹
ライラック
ライラック花序2
ライラック葉表
花 期 3~6月
果 期 9~10月
高 さ 2~7(15)m
生活型 落葉低木、小高木
生育場所 庭木、公園
分 布 帰化種 ヨーロッパ(アルバニア、ブルガリア、旧ユーゴスラビア、ギリシャ、ルーマニア)原産
撮 影 豊橋市  17.4.14
ライラックの花は特に欧米で好まれ、ヨーロッパやアメリカ、カナダでは街路樹などとしてよく植えられている。日本には明治時代中期(明治22年)に米国から渡来した。日本では北海道以外では植栽されることが少ない。ライラックの花はライラック色(薄紫色)といわれる色が基本で、良い芳香があり、香水も作られている。園芸種はライラック色の他に白色、紫色、青色、ピンク色、マゼンタ色、パープル色、クリーム黄色などもあり、芳香の無いものもある。
 ライラックは狭義にはフランスなどヨーロッパで18世紀頃から広く栽培されてきたSyringa vulgaris種又はその栽培種を指し、和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)という。20世紀以降にフランスをはじめ、ベルギー、オランダ、アメリカなどでSyringa vulgaris系統の多数の栽培種が作出されている。19世紀末からハシドイ属の他種のハイブリッド品種も多くなり、現在ではライラックはハシドイ属の園芸種の総称となっている。
 ハシドイ属には約13種(亜種などを含めて約20種)の原種がある。日本の在来種はハシドイとマンシュウハシドイ(ハシドイの亜種)だけであり、花が白色で、高木。ハシドイは愛知県にも分布し、奥三河に少し見られ、準絶滅危惧種に指定されている。

ハシドイ属

  famiy Oleaceae - genus Syringa

 低木又は小高木、落葉。小枝は円柱形又は4稜形、髄は中実。冬芽は鱗片状、頂芽はしばしば欠く。葉は対生、単葉まれに羽状、葉柄がある。葉身は全縁、羽状全裂たまに羽状浅裂。花序は円錐花序、頂生又は側生、普通、小さな集散花序の複合花序。花は両性、無柄又は有柄。萼は鐘形、均等又は不規則に4歯又は類切形、宿存性。花冠は漏斗形、高坏形、輻状。花冠裂片は4個、広がり又は上向き、花弁状、普通、 僧帽形で先が尖る。雄しべ2個、花冠の中にあるか又は突き出す。胚珠それぞれの室に2個、下垂。花柱は糸状、雄しべより短い。柱頭は2裂。果実は胞背裂開蒴果、わずかに扁圧。種子は室に2個ずつ、平ら、狭い翼があり、 胚乳がある。幼根は直立。
 約13(21)種が日本、朝鮮、中国、アフガニスタン、インド、ネパール、パキスタン、アジア南西部、ヨーロッパ南東部に分布する。ほとんどの種が観賞用に栽培され、薬用に栽培されるものも少しある。

ハシドイ属 の種と園芸種

 異名とされるものが多く、別種として扱う説もある。
1 ヒマラヤハシドイSyringa emodi Wall. ex Royle (syn. Syringa tibetica) 
 インド、ネパール、パキスタン原産。英名はHimalayan lilac
 低木、高さ5m以下。樹皮、小枝は銀灰色、皮目がある。葉は長さ9㎝以下、幅5㎝以下、全縁、楕円状長楕円形、短く尖鋭形、基部は鋭形、皮革状、上面は暗緑色、無毛、下面は帯白色、若いときにわずかに短毛があり、葉脈は明瞭で閉じる。花は芳香があり、 密錐花序の円錐花序、普通、頂芽から生じ、基部に葉がある。花冠は白色又は紫色、筒部は長さ1㎝、裂片は短く、敷石状、線状頂楕円形、先で帽子状になる。葯は約1/2突き出る。蒴果は長さ15㎜、幅4㎜、円柱形、先が尖り、わずかに曲がり、半分に分かれて開く。花期は3~6月、果期は9~10月(Flora of Pakistan)。
品種) 'Aurea' 、'Aureovariegata' 、'Elegantissima' (v) 、'Variegata' (v)
2 Syringa inodora (L.) Moench (Basionym Philadelphus inodorus)
 アメリカ、サウスカロライナ州原産。英名はscentless-flowered Phiradelphus , Mock orange
 1738年にイギリスに渡った。
 葉が広卵形、先は尖鋭形、完全な全縁、3脈があり、普通、羽状脈。花は1~3個。花柱は先で4裂、柱頭は長楕円形。
3 ハンガリーハシドイ Syringa josikaea J.Jacq. ex Rchb.f. ヨーロッパ(ハンガリー、ウクライナ、ルーマニア)原産。英名はHungarian lilac。ヨーロッパ北西部の極地に近いフェロー諸島、ノルウエー北部~キルケネスでも栽培されている。
 落葉低木、高さ2~4m。葉は長さ6~12㎝、楕円形、先は鋭形、細かい縁毛がある。花序は長さ15㎝以下、細い円錐花序。花は暗ピンク色、強い芳香があり、花冠は長さ15㎜、裂片は4個、幅が3~4㎜と細い。花期は初夏。果実は平滑、乾き、褐色、2つに裂開する。種子は2個の翼がある。
4 西蜀丁香(中国名) Syringa komarowii C.K.Schneid. 中国原産
 低木、高さ1.5~6m。小枝は円柱形、無毛又は有毛。葉柄は長さ1~3㎝。葉身は卵状長楕円形~長楕円状披針形~楕円形~楕円状倒卵形、長さ5~19㎝、幅1.5~7(~9)㎝、上面は無毛又は中脈に沿って短毛があり、下面は短毛があり又は脈に密に毛がある。葉の基部は楔形、先は鋭形~長く尖鋭形。円錐花序は頂生、下向き又は垂れ下がり、コンパクト又は疎に長さ4~25㎝、幅3~13㎝。花序軸、花柄、萼には密に毛があるか又は無毛。花柄は長さ0~1.5㎜。萼は長さ2~3㎜。花冠は外側が紫赤色~赤色~淡ライラック色、内側が白色、長さ1~2.2㎝、花冠筒部は漏斗形、長さ0.8~1.5(~2)㎝。花冠裂片は卵形~卵状長楕円形、広がり又は普通上向き。葯は黄色、内部にあるか、花冠筒部の口から2㎜まで、ときに突出する。熟した蒴果は普通、反曲し、長楕円形、長さ1~1.5(~2)㎝、平滑、又はまばらに皮目がある。2n= 46, 48
品種) 'Emei Shan'
4-1 シセンハシドイ(レフレクサ) 垂丝丁香 Syringa komarowii subsp. reflexa (syn. Syringa reflexa)
 花序が長さ約20㎝、垂れ下がる。花が淡色、裂片が普通広がり、花が美しい。2n= 48
品種) 'Beautiful Susan'
5 オニハシドイ、紫丁香(中国名) Syringa oblata Lindl.
 低木又は小高木、高さ5m以下。小枝は無毛、ほぼ有毛、有毛。葉柄は長さ1~3㎝。葉身は卵状円形~腎形、長さより幅が広く、長さ 2.5~10(~14)㎝、幅2.5~8(~15)㎝、無毛又は短毛~長軟毛 があり、基部は類心形~切形~広楔形、先は急に鋭形~長い尖鋭形。円錐花序は直立、側生、密~疎、長さ4~16(~20) ㎝、幅3~8(~10)㎝。花柄は長さ0~3㎜、無毛又は有毛。萼は長さ2~3㎜。花冠は紫色~ライラック色~ときに白色。花冠筒部は類円筒形、長さ0.4~1.4㎝。裂片は卵状円形~長楕円形~倒卵状円形、長さ4~6㎜、広がる。葯は黄色、花冠の筒部の口から0~4㎜につく。蒴果は倒卵状楕円形~卵形~長楕円状披針形、長さ1~1.5(~2) ㎝、平滑。花期は4~5月。果期は6~10月。2n=46
品種) 'Alba' 、'Betsy Ross'、'Changtongbai' 、'Frank Meyer' 、'Nana'
5-1 ヒロハハシドイ Syringa oblata Lindl. subsp. dilatata (Nakai) P.S.Green et M.C.Chang
 朝鮮、中国原産 中国名は朝阳丁香。葉は卵形~卵状円形、幅より長さが長い。
 花冠筒部は長さ1~1.7(~2.2)㎝。裂片は長さ5~8(~10)㎜。蒴果は長さ0.7~1.2(~1.5)㎝。
品種) 'Cheyenne'
6 松林丁香(中国名) Syringa pinetorum W.W.Sm.(syn. Syringa mairei , Syringa wardii )
 中国原産
 低木、高さ1~3m。小枝は円柱形、長軟毛~短毛があり、徐々に無毛になる。葉柄は長さ2~7㎜。葉身は卵形~卵状披針形~披針形、長さ1.5~2.5(~4)㎝、幅0.8~2(~3)㎝、紙質、上面はまばらに毛があるかまたはほぼ無毛。下面は脈に軟毛があるかほぼ無毛。葉基部は楔形~広楔形、葉先は鋭形~尖鋭形。円錐花序は直立、側生、疎、長さ4~11 ㎝、幅 3~6(~8)㎝、花序軸、花柄や萼には普通、 微軟毛がある。 花柄は長さ0~3㎜。萼は長さ1.5~3㎜。花冠はライラック色又は淡赤色、長さ1~1.5(~2)㎝。花冠筒部は円筒形、長さ 6~10(~15)㎜。裂片は卵形~楕円形、広がる。葯は黄色、花冠筒部の口から3㎜につく。蒴果は長楕円形~披針形、長さ0.8~1.5㎝、ほぼ平滑。花期は3~7月。果期は7~9月。

7 蓝丁香(中国名)Syringa meyeri 中国原産。
  英名は Meyer lilac , Korean lilac
 低木、高さ1.5m以下。密に分枝する。小枝はわずかに4稜形、微軟毛がある。葉柄は長さ6~15㎜、無毛又は微軟毛がある。葉身は卵形~類円形、長さ2~5㎝、幅1.5~3.5㎝、下面は無毛又は脈に軟毛があり、掌状に5脈又はそれに近く、基部は楔形~類円形、先は鋭形~短く尖鋭形~鈍形。円錐花序は直立、側生、長さ2.5~10㎝、幅2.5~4㎝。花序軸と花柄は微軟毛がある。花は密。花柄は長さ1~2㎜。萼は暗紫色、長さ約2㎜、無毛又は微軟毛がある。花冠は青紫色、長さ約1.5㎝。花冠筒部は類円筒形、長さ0.5~1.5㎝。裂片は長楕円形広がる。葯は初め淡褐色、その後黒色になり、花冠筒部の口の下につく。蒴果は長楕円形長さ1~2㎝、明瞭な皮目がある。花期は4~6月。果期は8~9月。 2n = 46, 48.。
 品種)姫ライラック Syringa meyeri 'Palibin'
7-1 小叶蓝丁香 Syringa meyeri var. spontanea
  葉身は類円形~広卵形、長さ1~2㎝、幅0.8~1.8㎝。花は疎。花冠は紫赤色~紫ピンク色、又は白色。花冠筒部は長さ5~8㎜。花期は5月。果期は9~10月。2n = 46
8 トネリバハシドイ、羽叶丁香(中国名) Syringa pinnatifolia Hemsl.
 低木、高さ1~4m。小枝は普通、4稜形、微軟毛がある。花序軸、花柄、萼は無毛、葉は羽状複葉。葉柄は長さ0.5~1.5㎝。小葉は 7~11(~13)個、対生又はほぼ対生、無柄。小葉の葉身は卵状披針形~卵形、長さ0.5~3㎝、幅3~13㎜、無毛又は上面はわずかに短毛があり、基部は楔形~類円形、普通、斜め、先は鋭形~尖鋭形~鈍形。円錐花序は側生、わずかにした向き、長さ2~6.5㎝、幅2~5㎝。花柄は長さ2~5㎜。萼は長さ約2.5㎜、無毛又は微軟毛がある。花冠は白色又は淡赤色ややライラック色を帯び、長さ1~1.6㎝。花冠筒部はわずかに漏斗形、長さ0.8~1.2㎝。裂片は卵形又は長楕円形。葯は黄色、その後黒色になり、花冠筒部の口から4㎜につく。蒴果は長楕円形長さ1~1.3㎝、平滑。花期は4~6月。果期は8~9月。 2n = 46, 48.。
9 シナハシドイ、巧玲花(中国名) Syringa pubescens Turcz.
     (syn. コバノハシドイ Syringa meyeri )
 低木、高さ1~4m。小枝は4稜形又は類円柱形。葉柄、花序軸、花柄、萼は無毛、微軟毛、軟毛又は短毛がある。葉柄は長さ0.5~2㎝。葉身は卵形~卵状楕円形~披針形~倒卵形~類円形、長さ1.5~8(13)㎝、幅1~6㎝、上面は無毛、軟毛又は短毛があり、下面は軟毛、短毛、長軟毛があり又は無毛、基部は楔形~類形、先は鋭形~尾状尖鋭形~鈍形。円錐花序は長立、側生まrてに頂生、長さ5~16㎝、幅2.5~7㎝。花序軸は4稜形又は類円柱形。花はほぼ無柄~短柄。萼は長さ1.5~2㎜。花冠は紫赤色、紫色、ライラック色又は白色、長さ0.8~1.8㎝。花冠筒部は類円筒形又はわずかに漏斗形、長さ0.6~1.7㎝。裂片は長楕円形又は卵形、広がる。葯は紫色又は紫黒色、まれに黄色になり、花冠筒部の口から3㎜につく。蒴果は長楕円形~長楕円状披針形、長さ0.7~2㎝、明瞭な皮目がある。
9-1 巧玲花 Syringa pubescens Turcz. subsp.pubescens 
 小枝、花序軸は明瞭な4稜形、無毛。葯は花冠筒部の口から1~3㎜につく。花期は5~6月。果期は6~8月。 2n = 48。
品種) 'Palibin'、FlowerfestaR Pink、FlowerfestaR Purple、FlowerfestaR White
9-2 ウスゲハシドイ 关东巧玲花(中国名) Syringa pubescens subsp. patula 
   syn. Syringa debelderorum , Syringa palibinian
 朝鮮、中国原産
 小枝、花序軸はわずかに4稜形、有毛。葯は花冠筒部の口から1㎜につく。花期は5~6月。果期は8~10月。2n = 46。品種は1947年に韓国南部で集められた種からつくられたため Dwarf Korean Lilacs と呼ばれる。
品種) 'Colby's Starburst' 、'Colby's Twinkling Little Star' 、'De Belder' 、'Goscote Purity' 、姫ライラック'Miss Kim'(1963米) 、'Purple Be Dazzled'、'Tanika's' 、'Wonderland'
9-3 光萼巧玲花 Syringa pubescens subsp. juliana 
  syn. Syringa juliana
 小枝、花序軸は円柱形。萼は紫色、無毛。葯は花冠筒部の口から1㎜につく。花期は5~6月。果期は10月。英名は Weeping Lilac
品種) 'George Eastman'、'Hers'
9-4 小叶巧玲花 Syringa pubescens subsp. microphylla
  syn. Syringa microphylla
 和名はチャボハシドイ(矮鶏丁香花)、英名は Littleleaf lilac。
 小枝、花序軸は円柱形。萼は紫色、有毛。寒さに弱い。葯は花冠筒部の口から3㎜につく。花期は5~6月。果期は6~10月。2n = 46 , 48
品種) 'Superba'、
9-5 タケシマハシドイ Syringa velutina Kom. var. venosa(異分類)
 ウスゲハシドイの異名ともされる。朝鮮原産。高さ2~4m。葉は卵形、先はやや長い鋭形、基部は心形。上面は無毛、下面も無毛、葉脈に毛がある。葉柄は短く無毛又は短毛。花は白色、芳香があり、長さ7~8㎜。花冠裂片は反曲。蒴果は長さ9~12㎜。花期は5月。
10 ハシドイ Syringa reticulata (Blume) H.Hara
 低木又は高木、高さ 2~10(~15)m、無毛。葉柄は長さ1~3㎝。葉身は卵形、卵状披針形、楕円状卵形、長楕円状披針形又は類円形、長さ2.5~13㎝、幅1~6(8)㎝、紙質又はやや厚く、無毛又はまれに下面が有毛、基部は円形、切形、類心形、又は楔形先は尖鋭形~尾状尖鋭形~鋭形。円錐花序は側生、枝に1~多数の対につき、花序を形づくり、長さ 5~20(~27)㎝、幅3~20㎝。花柄は長さ0~2㎜。萼は長さ1~2㎜。花冠は白色、輻状花冠、長さ3~5㎜。花冠筒部は萼とほぼ同長又はわずかに長い。蒴果は長楕円形~披針形、長さ1.5~2.5㎝、平滑又は小さな皮目があり、先は鈍形~鋭形~尖鋭形。花期は5~8月。果期は8~10月。 2n = 46。
10-1 ハシドイ Syringa reticulata (Blume) H.Hara subsp. reticulata
 日本、朝鮮原産。愛知県準絶滅危惧種。英名はJapanese tree lilac。アメリカなど世界で広く栽培されている。
 落葉性小高木。高さは6~7m。樹皮は灰白色、横に皮目があり、サクラに似る。葉は対生し、葉柄は長さ1~2㎝。葉身は広卵形~卵形、長さ6~10cm、幅5~6cm、先は急に尖鋭形、基部は円形~浅い心形、全縁、上面は無毛、下面は短毛があり、中肋の基部近くに多い。円錐花序は頂生、新枝につき、花を多数、密につける。花は両性、白色、花冠は4 裂し、直径約5㎜。蒴果は狭長楕円形、長さ15~20m離、やや湾曲し、熟すと2 裂する。花期は6~7 月。
品種) 'Bailnce'、'Cameo's Jewel'、'City of Toronto'、First EditionsR Snowdance™、'Golden Eclipse' (v) 、'Ivory Pillar'、'Ivory Silk'、'Snowcap'
10-2 マンシュウハシドイ 暴马丁香 Syringa reticulata subsp. amurensis 
  syn. Syringa fauriei , Syringa amurensis , Syringa reticulata var. mandshurica
 日本、朝鮮、中国、ロシア原産 。英名はtree lilacs。朝鮮原産はホソバハシドイともいわれる。
 低木又は高木、高さ 4~10(~15)m。葉柄は強く、長さ1~2㎝、葉身は広卵形~楕円状卵形。~長楕円状披針形。萼は長さ1.5~2㎝。花冠は長さ4~5㎜。蒴果は先が鈍形。花期は6~7月。果期は8~10月。2n = 46。
10-3 ペキンハシドイ 北京丁香 Syringa reticulata subsp. pekinensis
  syn. Syringa pekinensis
  英名は Pekin Lilac 。
 低木又は高木、高さ 2~10(~15)m。葉柄は細く、長さ1.5~3㎝。葉身は卵形~卵状披針形~類円形。萼は長さ1~1.5㎜。花冠は長さ3~4㎜。蒴果は先が鋭形~尖鋭形。花期は5~8月。果期は8~10月。
品種) China Snow = 'Morton' 、Copper CurlsR、'Morton' 、'Pendula' 、'Summer Charm'、'Yellow Fragrance' 、'Zhang Zhiiming'
10-4 ケオオバハシドイ Syringa reticulata var. tatewakiana
11 毛丁香 Syringa tomentella Bureau & Franch. 中国原産
 低木、高さ1.5~7m。小枝はまばら~密に短毛がある。葉柄は長さ0.8~1.5㎝。花序軸、花柄、萼は短毛、長軟毛があるか、ほぼ無毛。葉身は卵状披針形~楕円状披針形、まれに卵形~倒卵形、長さ2.5~11㎝、幅1.5~5㎝。上面は伏毛があるか又は無毛。下面は葉脈や枝脈に毛があり、基部は楔形又は類円形、先は鋭形~尖鋭形。円錐花序は直立、頂生、ときに側生、疎、長さ10~25㎝、幅4~12㎝。花柄は長さ1~1.5㎜。萼は長さ2.5~3㎜。花冠はライラック赤色、ピンク色又は白色、長さ1~1.7㎝。花冠筒部はわずかに漏斗形、長さ0.8~1.4㎝。花冠裂片は卵形~楕円形、広がる。葯は黄色、花冠筒部の口に届くか又はわずかに突き出る。蒴果は長楕円状楕円形長さ1.2~2㎝、明瞭な皮目があるか又は平滑。花期は6~7月。果期は9月。2n = 46, 48。
11-1 四川丁香 Syringa tomentella subsp. sweginzowii
  syn.Syringa sweginzowii
 四川固有種。
 高さ2.5~4m。小枝は4稜形、無毛。葉柄は長さ0.5~2㎝、無毛~軟毛。葉身は卵形~卵状楕円形~披針形、長さ1.5~4(~8)㎝、幅 1~3(~5)㎝、上面は光沢があり、無毛、下面は脈に毛があるか又は無毛、基部は楔形~類円形、縁は若い時に紫赤色を帯び、先は鋭形~尖鋭形。円錐花序は頂生又は側生、長さ7~25㎝、幅3~15㎝。花序軸は普通、4稜形、花柄と萼は紫褐色、微軟毛又は無毛。花柄は長さ0~2㎜。萼は長さ1.5~2㎜。花冠はピンク色~白色、長さ0.9~2㎝、筒部は細く、類円筒形、長さ0.6~1.5㎝、裂片は卵状長楕円形~披針形、広がる。葯は黄色、花冠筒部の口の下か近くにつく。蒴果は長楕円形、長さ1.5~2㎝、平滑。花期は5~6月。果期は9~10月。2n = 46, 48。
品種) 'Superba'
11-2 ウンナンハシドイ 野桂花Syringa tomentella subsp. yunnanensis
  syn. Syringa yunnanensis
 中国原産
品種)  'Alba' 、'Rosea'
12 ベニハシドイ、红丁香 Syringa villosa Vahl 中国原産。
 別名はオオバハシドイ、ウスゲシナハシドイ。英名はJapanese lilac , late lilac , villosa lilac。
 低木、高さ4m以下、無毛又は微軟毛~長軟毛がある。葉柄は長さ0.8~2.5㎝。葉身は卵形~広楕円形~倒卵状長楕円形、長さ4~11(~18)㎝、幅1.5~6(~11)㎝。上面は無毛。下面は葉脈にだけ毛や軟毛があり、ときに無毛、基部は楔形~類円形、先は鋭形~短い尖鋭形。円錐花序は直立、頂生、ややコンパクト長さ5~13(~17)㎝、幅3~10㎝。花柄は長さ0.5~1.5㎜。萼は長さ2~4㎜。花冠はライラック赤色、ピンク色又は白色、クリーム白色、長さ1~2㎝。花冠筒部は細く、類円筒形、長さ0.7~1.5㎝。花冠裂片は卵形~楕円形、広がる。葯は黄色、花冠筒部の口近くにつくか又はわずかに突き出る。蒴果は長楕円状楕円形長さ1~1.5㎝、平滑又はほぼ平滑。花期は5~6月。果期は9月。2n = 46。
 品種)'Alba' 、'Marie Rogers' 、'Sun and Moon'
12-1 ハナハシドイ 辽东丁香 Syringa villosa subsp. wolfii
  sun. Syringa wolfii
  syn. Syringa wolfii var. hirsuta , Syringa robusta
 朝鮮、中国原産。スウェーデン名はkoreansk syren 
 低木、高さ6m以下、若枝は緑色、後に灰色になり、無毛又は短毛がある。葉柄は長さ1~3㎝、無毛又は短毛がある。葉身は楕円状長楕円形~楕円形~倒卵状長楕円形、長さ3.5~12(~18)㎝、幅1.5~7(~10)㎝。上面は無毛又はまばらに有毛。下面は長軟毛があり、基部は楔形~類円形、先は普通、鋭形~尖鋭形。円錐花序は直立、頂生、5~30㎝、幅3~18㎝。花序軸、花柄、萼は長軟毛又は短毛があり、ときに、類無毛。花柄は長さ0~2㎜。萼は長さ2~3.5㎜。花冠は淡紫色~紫赤色、長さ1.2~1.8㎝。花冠筒部は漏斗形、長さ1~1.4㎝。花冠裂片は長楕円状卵形~卵形、上向き又は広がる。葯は黄色、花冠筒部の口の近くか又はわずか下につく。蒴果は長楕円形、長さ(1~)1.2~1.7㎝、平滑。花期は6月。果期は8月。2n = 46。
13 ムラサキハシドイ(ライラック)Syringa vulgaris L. 英名はcommon lilac , lilac
  ヨーロッパ(アルバニア、ブルガリア、旧ユーゴスラビア、ギリシャ、ルーマニア)原産
 大きな落葉の低木又は多数雄しべの小高木。高さ6~7m。基部や根から二次シュート(suckers)を出す。幹の直径は20㎝以下、数10年の間に小さなクローンの茂みを作る。樹皮は灰色~灰褐色、若い幹は平滑、縦に溝があり、古い幹ははく離する。葉は単葉、長さ4~12㎝、幅3~8㎝、明緑色~粉白色、楕円形~心形、羽状脈があり、 先は微突形、全縁。葉は対生し、たまに3個、輪生する。花は花冠の基部が筒状、長さ6~10㎜、先が4裂し、開き、直径5~8㎜、普通、ライラック色~モーブ色(薄青紫色)、たまに白色。花は頂部の円錐花序に密につく。円錐花序は長さ8~18㎝。果実は乾き、平滑、褐色の蒴果、長さ1~2㎝。2つに分かれ、2翼のある種子を放出する。花期は4月末~5月(Mid Season)。
 原種はライラック色~モーブ色であり、白色を var. alba 、濃紫色を var. purpurea と分類する。
 Syringa vulgaris系統の品種をフレンチライラック(French Lilacd)という。
品種 ) ‘Abel Carriere’(1896; D III) , 'Abundant Bloomer' , 'Adelaide Dunbar'(1923 dVII) , 'Agincourt Beauty' , 'Albert F. Holden' , 'Aleksei Mares’ev' , 'Alphonse Lavallee' (d) , 'Alvan R. Grant' , 'Ambassadeur' , 'A.M.Brand' , 'Amethyst' , 'Ami Schott' (d) , 'Amor' , 'Andenken an Ludwig Spath™ ' , 'Angel White' , 'Anne Shiach' , 'Arch McKean' , 'Arthur William Paul' (d) , 'Atheline Wilbur' (d) , 'Aucubaefolia'(1919 green and yellow leaves) , 'Aucubifolia' (d/v) , 'Aurea' , 'Avalanche' , 'Azurea Plena' , 'Bacio di Amore' , Beauty of Moscow , 'Bella Donna Sara' , 'Belle de Nancy' (1891 dV) , 'Beth' , 'Blue Delft' , 'Blue Diamond' , 'Blue Ice' , 'Bogdan Przyrzykowski' , 'Bright Centennial' , 'Burgemeester Voller' , Burgundy Queen = 'Lecburg' , 'Calvin Coolidge' , 'Candeur' , 'Capitaine Baltet'(1919 sVI) , 'Capitaine Perrault' (d) , 'Carolyn Mae' , Carpe Diem(PBR) , 'Cavour'(1910 sII) , 'Charles Joly'(1896 dVI)™ , 'Charles X' , 'Charm' , 'Chmurka' , 'Chunge' (d) , 'Clyde Heard' , 'Comtesse d'Harcourt' , 'Condorcet' (d) , 'Congo' (1896 sVI) , 'Cora Brandt' (d) , 'Cora Lyden' , 'Cristalli di Cortina' , Cristophe Colomb"(1905 sIV) 'Danton' , 'Dappled Dawn' (v) , 'Dark Koster' , 'De Croncels' , 'Decaisne'(1910 sIII) ,De Miribel" (1903 sII) , Dentelle d'Anjou = 'Mindent' , 'Diane' , 'Diderot'(1915 sVII) , 'Dingle Variegated' (v) , 'Duc de Massa'(1905 dIII) , 'Dusk' , 'Dwight D. Eisenhower' , 'Edith Braun' , 'Edith Cavell' (1916 DⅠ) , 'Edward J. Gardner' (d)™ , 'Eleanor Berdeen' ,'Ellen Willmott'(1903 DⅠ) , 'Emile Gentil'(1915 dIII) , 'Emile Lemoine' , 'Etna' , 'Etoile de Mai' , 'Evert de Gier'(PBR) , 'Fale Baltyku' (d) , 'Fantaziya' (d) , 'Fiala Remembrance' , 'Firmament'™(1932 sIII) , 'Frank Paterson' , 'G. J. Baardse' , 'Gaby'(PBR) , 'Gastello' , 'General John Pershing' (d) , 'General Pershing' (d) , 'General Sheridan' , 'Gismonda' , 'Glory' , 'Gortenziya' , 'Heavenly Blue' , 'Henri Martin'(1912 dIV) , 'Henri Robert' (d) , 'Hope' , 'Hugo de Vries' , 'Hugo Koster' , 'I. V. Michurin' , 'Jacques Callot'(1876 sIV) , 'Jan van Tol'(1916 sⅠ) , 'Jane Day' , 'Jeanne d'Arc'(1902 sⅠ) , 'Joan Dunbar' (d) , 'John Dunbar' , 'K.A. Timiryazev' , 'Kardynal' (d) , 'Katherine Havemeyer' (1922 dV) , Kindy Rose = 'Gaby'(PBR) , 'Komsomolka' , 'Krasavitsa Moskvy' (d)™ , 'Kremlevskie Kuranty' , 'La Tour d'Auvergne' , 'Lavaliensis' , 'Le Notre' , 'Lecburg' , 'Lee Jewett Walker' , 'Leon Gambetta''(1907 dIV) , 'Leonid Leonov' , 'Letha E. House' , 'Lila Wonder' (PBR) , 'Lilac Lady' (d) , 'Lilarosa' , 'Lois Amee Utley' (d) , 'Louis van Houtte' , 'Lucie Baltet'(1888 sV) , 'Ludwig Spaeth'(1883 sVII) , 'Macrostachya'(1844 sV) , 'Madame Abel Chatenay' , 'Madame Antoine Buchner' (1905 dV) , 'Madame Casimir Perier' (d) , 'Madame Charles Souchet' , 'Madame F. Morel'(1892 sVI) , 'Madame Florent Stepman'(1908 sⅠ) , 'Madame Lemoine' (1890 dⅠ)™ , 'Maggie Brooks' , 'Marceau' , 'Marechal de Bassompierre' (d) , 'Marechal Foch'(1924 sVI) , 'Marechal Lannes' (1910 dII) , 'Marengo' , 'Margaret Fenicchia' , 'Marie Frances' , 'Marie Legraye' , 'Marlyensis Pallida' , 'Martha Stewart' , 'Massena' , 'Maud Notcutt' , 'Maurice Barres'(1917 sIII) , 'May Day' , 'Mechta' , 'Michel Buchner' (d) , 'Mindent' , 'Minkarl'(PBR) , 'Miss Ellen Willmott' (d) , 'Mme. Felix' , 'Monge'(1913 sVII) , 'Monique Lemoine' (d) , 'Monsieur Lepage' , 'Mont Blanc'(1915 sⅠ) , 'Montaigne' (1907 dV) , 'Monument' , 'Moondust' (d) , 'Mrs Edward Harding' (1923 dVI)™ , 'Mrs W. E. Marshall'(1924 sVII) , 'Mrs Watson Webb' , 'My Favourite' , 'Nadezhda' (d) , 'Nebo Moskvy' , 'Nesterka' , 'New Patriot' (v) , 'Night' , 'Nigricans' , 'Ogni Donbassa' (d) , 'Ogni Moskvy' , 'Olimpiada Kolesnikova' (d) , 'Olive May Cummings' (d) , 'Olivier de Serres' (1909 dIII) , 'P.P. Konchalovskii' , 'Pamyat O. S. M. Kirove' , 'Pasteur' , 'Pat Pesata' , 'Paul Deschanel' (1924 dVI) , 'Paul Hariot'(1902 dVII) , 'Paul Thirion'(1915 dVI) , 'Pavlinka' (d) , 'Peerless Pink' , 'Pink Cloud' , 'Pink Perfection' , 'Pinkie' , 'Pioneer' , 'Planchon' (d) , 'Pol' Robson' , 'President Fallieres'(1911 dIV) , 'President Grevy' (1886 dIII) , 'President John Adams' , 'President Lincoln'(1924 sIII) , 'President Poincare' (d) , 'President Viger' , 'Primrose'™ , 'Prince Wolkonsky' (d) , 'Princesse Clementine' (d) , 'Princesse Sturdza' , 'Priscilla' , 'Prodige' , 'Professor E. H. Wilson' , 'Professor Edmund Jankowski' , 'Professor Hoser' , 'Reaumur' , 'Reva Ballreich' (d) , 'Richard A. Fenicchia' (d) , 'Rochester' , 'Romance' , Rose de Moscou = 'Minkarl' (P , 'Ruhm von Horstenstein' , 'Russkaya Pennya' , 'Saint Joan' (d) , 'Saint Margaret' , 'Sarah Sands' , 'Senateur Volland' (d) , 'Sensation'(1938)™ , 'Silver King' , 'Slaters Elegance' , 'Sorok Let Komsomola' , 'Souvenir d'Alice Harding' (d) , 'Souvenir de Louis Spaeth' , 'Souvenir de Madame Louis Gei , 'Sovietskaya Arktika' , 'Tadeusz Kosciuszko' , 'Taras Bul'ba' , 'Taylor Mitchell' , 'Ukraina' , unidentified cultivar , 'Utro Moskvy' , var. alba , variegated (v) , variegated double (d/v) , 'Vesper' , 'Vestale'(1910 SⅠ), 'Victor Lemoine'(1906 dIV) , 'Violet Glory' , 'Violetta'(1916 vII) , 'Viviand-Morel' (d) , 'Voorzitter Dix' , 'Wedgewood Blue' , 'Wedgwood Blue' , 'Weston's Rainbow' , 'William Robinson' (d) , 'Winners Circle' , 'Wonderblue' , 'Yankee Doodle' , 'Znamya Lenina' 、桃源

ライラックの栽培の歴史

 世界には2500種を超える品種名がある。約300種類が普通に栽培され、加えて500種程度が樹木園に植えられている。種子で増殖するほか、種子ができない新品種を増殖する場合にはイボタノキ植物に接ぎ木される。
1 フレンチライラック French lilac
 Syringa vulgaris の栽培品種であり、フランスで最も多く作り出されたため、フランチライラックと呼ばれる。現在1000種を超えるといわれている。 ライラックのSyringa vulgaris が16世紀頃からフランスで栽培されるようになり、18世紀から19世紀後半までフランスで品種改良が盛んに行われた。中心になったのはヴィクトール・ルモワーヌ Victor Lemoine(1823-1911)である。 フランスの東部ロレーヌ地方ナンシーの育種場で Emile Lemoine 、Henri Lemoine の親子3代で1853年~1953年の間に214品種を作出した。
 その多くが1800年代にアメリカやカナダに輸入され、フレンチ・ライラック French lilacと呼ばれた。
‘Mme. Lemoine’ (1890), ‘Charles Joly’ (1896), ‘Katherine Havemeyer’ (1922), ‘Monge’ (1913), ‘President Grevy’ (1886).
2 八重咲きのライラック
 八重咲は(d)と品種名の後につけて表示されている。一重咲は(s)であるが、一般にはつけられていないことが多い。
 最初の八重咲きは1843年にベルギーでGilles Etienne Joseph Libert-Darimont.により偶発突然変異(spontaneous mutation)により得られ、Syringa vulgaris 'Azurea Plena' と名付けられた。
 フランスのVictor Lemoine (1823-1911) がハイブリッド 'Hyacinthiflora Plena'を1876年に作出。これが、Syringa × hyacinthiflora'の最初の品種であり、Plena'は八重、薄紫色である。現在では八重咲の品種も多い。
3 早咲きのライラック Early Hybrids 
 フレンチライラックは花期が中間の5月頃であるが、4~5月に咲く早咲きのオニハシドイ(S. oblata)とムラサキハシドイ(S. vulgaris)との交雑種 Syringa × hyacinthiflora を Early Flowering Lilac, Early Hybrid Lilacという。
 フランスのVictor LemoineがS. oblata と S. vulgarisのハイブリッドの 'Hyacinthiflora Plena 'を1876年に作出し、これが Syringa × hyacinthifloraの始まりである。'Turgot'、Neckar'(1921 SV)がこの品種。後にカナダでCanadian Hybridが作られ、カリフォルニアでも冬の寒さを必要としない品種群のDescanso hybridsが作り出された。

3-1 Canadian Hybrids
 カナダのFrank Leith Skinner (1882-1967)はマニトバ州のHardy Plant Nurseryで大草原地帯に適したものを選抜、育成した。この著名な交配家のSkinnerはS. oblata ssp. dilatataと S. vulgarisの交配を行い、1932年の最初の交配種に 'Minnehaha'が含まれ、有名な'Pocahontas' や最後の'Maiden's Blush'がある。この品種群はCanadian Hybrid Cultivarsといわれる。Skinnerはまた、S. villosa × S. vulgarの交配も行い、 'Donald Wyman' (Syringa × prestoniae)を作っている。
3-2 Descanso hybrids
 カリフォルニアの Walter B. Clarke (1876-1953)はClarke Nurseryで多くのライラックを1931~1948年に作出し、その中に'Blue Hyacinth'(1948 sIII) や 'Clarke's Giant'などのEarly Hybrids が含まれていた。
 Dr Walter Lammertsは有名な園芸家であり、Manchester Buddyが Rancho del Descanso.を所有していたときにそこで働いていた。1942年に Dr Lammertsはロサンジェルスのカリフォルニア大学に勤め、サンノゼの Clark NurserieのオーナーのW.B. Clarkを訪問した。 Dr Lammertsはいくつかのライラックの種子をそこで得た。 Clark氏が見つけた冬の寒さなしに咲くライラックの種子であり、 ‘Lamartine’, ‘Buffon’, ‘Vestale’, ‘Kate Sessions’, ‘Claude Bernard’、名前のない C112.を含んでいた。 Dr Lammert はカリフォルニアで播種した。1950年の春、ライラックのほとんどが咲いたとき、選別して、 Descansoで用意していたイボタノキ植物に芽接ぎした。その後、寒さなしに早く葉が出て、3月末~4月末に開花する商業的な導入が十分可能な花をもつ特性を引き継ぐ交配種を Descansoで作り出した。その最も有名な品種が 'Lavender Lady' である。他に‘Old Lace’, ‘Heather Haze’, ‘Big Blue’, ‘Sweet Charity’.の4品種がある。これらは1970年代後期の数年間、サンタアナの Hines Nursery により流布された。‘Lavender Lady’は今でも Monrovia Nursery と ワトソンビル 近くの卸し栽培者のGerd Schneider から提供されている。 Descanso hybrids の他の品種もDr Lammertsが作った品種の種子がおそらく元になっている。‘California Rose’、‘Chiffon’、‘Dark Knight’、‘David Gilfillian’、’Descanso Giant’、 ‘Little Pinkie’、 ‘Mrs Forrest Kresser Smith’、 ‘Pride of the Guild;’、‘Sylvan Beauty’、‘White Spring’がこれに該当する。これらの多くはロサンゼルス地域の種苗から入手できる。その後、後継者John Sobeckが引き継ぎ、併せて22品種を作出した。これがDescanso hybridsと呼ばれる。その内、12品種が商業的栽培がに可能であり、ほとんどがDr Walter Lammertsによって交配されたものである。

4 遅咲きのライラック
 カナダのIsabella Preston イザベラ・プレストン(1881~1965年)はオタワにあるカナダ農務省中央試験農場の園芸試験場でライラックやユリの品種改良を行い、1920年から、遅咲きの中国原産のベニハシドイ(ウスゲシナハシドイ)S. villosaと花序の垂れさがるシセンハシドイ(レフレクサ)Syringa komarowii subsp. reflexa (syn. Syringa reflexa) を掛け合わせ、遅咲きのプレストンライラックと呼ばれる品種群を作出した。
 ウスゲシナハシドイはウスゲハシドイSyringa pubescens subsp. patulaと間違えやすいので使わない方がよい。シセンハシドイSyringa komarowii subsp. reflexaは中国名の四川丁香 Syringa tomentella subsp. sweginzowiiと混同しやすい。
 また、 イザベラ・プレストンはハンガリーハシドイS. josikaeaとシセンハシドイ(レフレクサ)S. komarowiiを掛け合わせ、遅咲きのヨシフレクサ系の品種群も作出した。
4-1 プレストンライラック Preston Hybrids , Late Lilacs (Canadian Lilacsと呼ばれることもある)
   Syringa × prestoniae McKelvey (S. komarowii × S. villosa)
4-2 ヨシフレクサ ライラック Josiflexa lilac , Late Lilacs
    Syringa × josiflexa Preston ex J.S.Pringle (S. josikaea × S. komarowii , [subsp. reflexa]) 
   カナダのIsabella Preston イザベラ・プレストンが20世紀に作り出した。

5 複色のライラック bicolor lilac
 Syringa vulgaris 'Senseition'
  オランダのアムステルダム郊外のアールスメールで温室栽培をしていたDirk E Maarse (1881-1975) が発見した。切り花用ライラックの'Hugo de Vries' の枝変わり(Sport)であり、Dutch Sport と呼ばれた。自然発生の遺伝子変異によるもので、花が紫色で縁が白色になるライラック初の複色品種である。
6 姫ライラック Dwarf Lilac
 小型の品種 Dwarf Lilac の総称であり、1品種を指しているのではない。
  Syringa meyeri 'Palibin'
  Syringa pubescens subsp. patula 'Miss Kim'
  Syringa pubescens subsp. microphylla (syn. Syringa microphylla)
  Syringa 'Josee' =ジョシー
  Syringa Tinkerbell™ =ティンカーベル
  Syringa BloomerangR Pink Perfume
  Syringa x BloomerangR Purple

ライラックの品種登録

① カナダのバーリントンにあるロイヤル・ボタニカル・ガーデンズ(Royal Botanical Gardens)RBGは800種を超える世界最大のライラック・コレクションのKatie Osborne Lilac Collectionを所有しており、ライラックの国際品種登録機関International Cultivar Registration Authority (ICRA)になっている。 RGBが品種の登録管理を行い、館長が栽培種名の国際登録を維持している。現在、ライラックは約2600品種が登録されている。
 RGBサイトのThe Katie Osborne Lilac Gardenのページから閲覧できる。
 RGB https://www.rbg.ca/
 The Katie Osborne Lilac Garden  https://www.rbg.ca/lilacs
② The International Register of Cultivar names in the Genus Syringa
   ライラック(ハシドイ属)の栽培種名の国際登録
https://onedrive.live.com/™cid=e5a21b57fb1cb7a1&id=E5A21B57FB1CB7A1%
 ダウンロード」してpdfファイルを見ることができる。1ページに4品種程度が掲載され、700ページある。色はRHSカラーチャートを使用している。現在はRHS Colour Chart. 2015. London; RHS. Sixth edition

ライラックのハイブリッド園芸種

1 Syringa × diversifolia Rehder (S.oblata giraldii× S. pinnatifolia)
 マサチューセッツ州Jamaica Plain のAmold Arboretum で1929年に得られた。
 葉は全縁又は3~5裂。対につく円錐花序は長さ4.5in.以下
品種) 'Felice'、'Willaum Judd'
2 Rouen Hybrids , Chinese lilac , Metz Varin Lilac
 Syringa × chinensis Willd. ( S. persica × S. vulgaris ) 英名はChinese lilac
  (syn. Syringa × correlata A. Braun= S. × chinensis alba., Syringa × media Dum.Cours. ,Syringa × dubia , Syringa × speciosa DC , Syringa rothomagensis ともいう(aka))。
 フランスのRouenで1977年頃、作られた。花序が大きく、垂れ下がる。芳香がよい。
品種) 'Alba' 、'Amigo' (PBR) 、 'Bicolor' 、'Duplex(d)'、'Persian Lilac' 、 'President Hayes'、'Lilac Sunday' 、'Metensis' 、'Nana'(小型)、、'Red Rothomagensis' 、'Saugeana'
3 varyleaf lilac
 Syringa × diversifolia Rehder (S. oblata × S. pinnatifolia)
品種)'William H. Judd' , 'Felice' 、'Nouveau'
4 Henry's lilac
 Syringa × henryi C. K. Schneid.(S. josikaea × S. villosa)  Late hybrid(6月以降)
 フランスで1896年に作られた。落葉性低木。高さ3~4m。葉は披針形、全縁。花は薄紫色。
品種)'Alba' 、'Lutece'(1900 s/pale violet and pink 無香) , 'Prairial'(1933 s/fuschia purple)
5 ヒヤシンシフローラライラック  Early Flowering Lilac, Hyacinth-Flowered Lilac, Early Hybrid Lilac , hyacinth lilac , Syringa × hyacinthiflora Rehder [syn. S. giraldii](S. oblata × S. vulgaris)
  フランスのVictor LemoineがS. oblata と S. vulgarisのハイブリッドの 'Hyacinthiflora Plena 'を1876年に作出し、これが Syringa × hyacinthifloraの始まりである。'Turgot'、Neckar'(1921 SV)がこの品種。
 後にカナダでCanadian Hybridが作られ、カリフォルニアでも冬の寒さを必要としない品種群のDescanso hybridsが作り出された。
5-1 Canadian Hybrid Lilac
 カナダのFrank Leith Skinner がS. oblata ssp. dilatataと S. vulgarisの交配により、カナダの大草原地帯に適したものを選抜、育成した品種群。 'Minnehaha'(1932)、'Pocahontas'(1935) 、'Maiden's Blush'(1935)、'Asessippi'(1936 sIV)、'Mount Baker'(sI)がある。
5-2 Decanso hybrids
 カリフォルニア州の Walter B. Clarkeが育成した品種と、その種子からDr.Walter Lammertsとその後継者のJohn Sobeckがカリフォルニア州のDescansoで作出したSyringa × hyacinthiflora系統の品種群。
品種)'Anabel' (d) 、'Alice' 、'Alice Eastwood' 、‘Angel White’ 、'Asessippi'(1936 Canada) 、'Berryer' 、'Big Blue' 、'Blanche Sweet' 、'Blue Boy' 、'Blue Hyacinth'(1948 sIII) 、 'Buffon'(1921 sV) 、 'California Rose' 、'Catinat'(1923 sV) 、'Clarke's Giant' 、 'Daphne Pink' 、'Dark Night' 、'Declaration'、'Esther Staley'(1948 sVI) 、 'Evangeline'、'Excel' 、'Fantasy'、'Hyacinthiflora Plena' (d) 、'Lamartine'(1911 sV) 、'Laurentian' 、'Lavender Lady' 、'Louvois'(1921 sII) 、 'Maiden's Blush'(1935 Canada) 、'Maureen' 、'Minnehaha'(1932)、'Mirabeau'、'Missimo' 、'Montesquieu'(1926 sVI)、'Mount Baker'(sI)、'Neckar'(1921 sV)、'Old Glory' 、 'Pocahontas'(1935 Canada SVII) 、'Purple Glory' 、'Purple Heart'、'Rosenrot' 、'Royal Purple'、'Sierra Snow'、'Sister Justina' 、'Summer Skies' 、'Sunset' (d) 、'Swarthmore' 、'Sweet Charity' 、'Sweetheart' (d)、'The Bride' 、'Turgot' 、'Vesper Song' 、
6 Josiflexa Lilac , Late Lilacs
    Syringa × josiflexa Preston ex J.S.Pringle (S. josikaea × S. komarowii , [subsp. reflexa]) 
 カナダのIsabella Preston イザベラ・プレストンが20世紀に作り出した。
 落葉低木。叢生し、高さ1.8~3m。花は薄ピンク色。芳香がある。
品種)'Agnes Smith' 、'Anna Amhoff' 、 'Bellicent' 、'Guinevere' 、'Enid'(1927 s/cyclamen purple) , 'James MacFarlane' (1959 sⅤ)、'Lilac Pink' 、'Lynette'(1921 s/rhodamine pink) 、'Redwine'、'Royalty' 、'Holger'.
7 cut-leaf lilac , cutleaf lilac
   Syringa × laciniata (S. protolaciniata × S. vulgaris)
 アジア南西部に見られ、17世紀にイラン、アフガニスタン、パキスタンの栽培種として記録がある。1915年に中国で発見された。
 落葉低木、高さ2m以下。葉は長さ2~4㎝、全縁又は3~9全裂又は深裂。花は淡ライラック色。円錐花序は長さ7㎝以下。花期は春。
8 Syringa × nanceiana McKelvey( S. henryi × S. sweginzowii)
   1925年フランスで初めに作られた。
品種)'Floreal' 、'Rutilant'
9 Persian lilac
  Syringa × persica L.(S. afghanica × S. x laciniata)
 (syn. Syringa × angustifolia Salisb. , Syringa × capitata S.G. Gmel.)
  ペルシャライラック Syringa persica L.(syn. Syringa afghanica , Syringa protolaciniata)ともされる。
 自然交雑種と考えられている。おそらく栽培種であり、アジア原産。英名はPersian lilac
 低木、高さ1~2m。枝は広がり、皮目がある。葉はほぼ全縁、ときに分裂するが羽状ではなく、長さ2~4㎝、幅0.8~2㎝、卵状披針形~楕円形、葉柄がある。花序は疎、普通、狭く~最上部に小枝があり円錐花序になり、頂芽と高い側芽からだけ生じる。花はSyringa laciniataに似る。花粉は不稔。
品種) 'Alba' 、'Gigantea' 、'Taff's Treasure' 、'Lindsayi'
10 プレストンライラック Preston Lilac , Late Lilacs (Canadian Lilacsと呼ばれることもある)
  Syringa × prestoniae McKelvey (S. komarowii × S. villosa)
 カナダのIsabella Preston イザベラ・プレストン(1881~1965年)が1920年からオタワで作出した。 耐寒性があり、花期が半月ほど遅く、Late Lilacs といわれる。花序が大きく、直立又は下垂。花はピンク色。
品種) 'Agnes Smith'(1970 sⅠ)、'Alexander's Pink'、'Ariel'(1927 s/petunia purple) , 'Audrey' 、'Calphurnia' 、'Coral'(1927 s/rhodamine pink) , 'Dawn'(1927 s/rhodamine pink) , 'Desdemona' 、'Donald Wyman' 、'Elinor' 、'Ethel M. Webster' 、'Goplana' 、'Grande' 、'Handel'、'Hecla'(1927 s/rhodamine pink) , 'Helen' 、'Hiawatha'(1927 s/rhodamine pink) 、'Isabella'(1927 s/fuschia purple) 、 'James MacFarlane'、 'Jessica' 、'Juliet' 、'Lucetta' 、'Lavendula Pafume'、'Minuet' 、'Miranda(1927 s/fuschia purple) , 'Miss Japan'、'Miss Poland' 、'Nerissa'(1927 s/cyclamen purple) , 'Nike' 、'Nocturne' 、'Redwine'、'Romeo'(1927 s/rhodamine pink) , 'Royalty' 、'Telimena' 、'Ursula'(1927 s/fuschia purple) , 'Variegata'、'Virgilia' 、'W. T. Macoun'
11 Syringa × swegiflexa J.S.Pringle (S. komarowii × S. sweginzowii)
 高さ1.5~3m。花序が細長い。花は上向き、漏斗形、初め赤色、後にピンク色。
品種)'Syringa swegiflexa' , 'Perlen-Flieder'
12 その他のInter Specific Hybrids
品種) Betsy Ross(S.oblata x unidentified S.)、BloomerangR Dark Purple、BloomerangR Pink Perfume、'Fairy Dust'、FairytaleR Prince CharmingR、 FairytaleR Sugar Plum FairyR、FairytaleR ThumbelinaR、First EditionsR Virtual Violet™、'Foxey Lady'(S. pubescens subsp. microphylla × S. meyeri)、四季藍(S. meyeri x S. microphylla )、Josee'™ (S. patula x S. microphylla x S. meyeri)、
 'Minuet'( Syringa × josiflexa 'Redwine' x S.× prestoniae 'Donald Wyman')[1972Canada SⅡ]、'Miss Canada'(Syringa×josiflexa 'Redwine' x S.× prestoniae 'Hiawatha')[1967Canada SV]、Prince Charming™ 'Bailming'( S. meyeri 'Parbin' x S. microphylla 'Superba')、'Red Pixie'(Syringa meyeri x Syringa julianae 'Hers')、Scent and Sensibility™ Pink、Sugar Plum Fairy™ 'Bailsugar'( S. meyeri 'Parbin' x S. microphylla 'Superba')、THUMBELINA™ 'Bailina'、'Tinkerbelle™'Bailbelle'( S. meyeri 'Parbin' x S. microphylla 'Superba')

ライラックの花分類

1 ライラックの花色による分類(1/3の蕾が開いたときの色)
 The Wister Color Codeを使用。VIIIは後に追加されたもの。
  The Wister Color Code
White 白色   V Pink ピンク色
II Violet 紫色   VI Magenta マゼンタ色
III Blue 青色   VII Purple パープル色
IV Lilac ライラック色   VIII Creamy Yellow クリーム黄色
 
2 花弁の数や色などの略記号
 s :single 一重  
 d :double 八重 [例 sV:一重ピンク]
 & :2色      [例:. VII & I  パープルと白色]
  / : 色の組み合わせ
    [例:. III/VII 青パープル色; V-VI 帯ピンク色~マゼンタ色]
 * :まだらや金色の葉をもつ栽培種
 ? :栽培種名が登録されている太字で表示される不完全な情報i
3 品種の表記
 品種名 ; ‘Abel Carriere’, Syringa vulgaris
  作者  ; Lemoine
  年   ; 1896
  Wister Color Code ; D III

ライラック園

1 川下公園ライラックの森 〒003-0000 札幌市白石区川下2651番地3外
 TEL(011)879-5311
 ライラック約200種、1700本。4月中旬~4月下旬
2 大通公園 札幌市大通西5丁目~7丁目
 ライラック400本 さっぽろライラックまつりが毎年5月中旬~下旬頃に開催される。
3 札幌百合が原公園 〒002-8082 札幌市北区百合が原公園210
 TEL 011-772-4722
 フレンチライラックを中心に約50種
4 北海道大学植物園 〒060-0003 北海道札幌市中央区北3条西8丁目
 TEL 011-221-0066
 ライラック並木に約20種 5~6月
 宮部金吾記念館の正面左に、札幌最古のライラックがある。
  スミス女学校(現北星学園)の創始者サラ・C・スミス女史がアメリカから持参したもの。
5 Royal Botanical Garden ;Hamilton, Ontario, Canada
 カナダ・オンタリオ州ハミルトンにあるロイアル・ボタニカル・ガーデンの中にKatie Osborne Lilac Collection がある。800種を超える世界最大のライラック・コレクション
6 Rochester’s Highland Park (Highland Botanical Park);Rochester, New York
 ライラック500種
7 Arnold Arboretum (マサチューセッツ州 ボストンの樹木園)
 ライラック442種

参考

1) The Katie Osborne Lilac Garden Royal Botanical Gardens
http://www.rbg.ca/lilacs?
2) Royal horticaltural Societ
https://www.rhs.org.uk/Plants/Search-Results?form-mode=true&query=Syringa
3) International Lilac Society
http://www.internationallilacsociety.org/news-events
4) LILACS A New Hampshire Perspective
http://www.katiebentleylilacproject.com/pdf_documents/JB_Lilac_Booklet.pdf