クサノオウ 草の黄(瘡の王)
Flora of Mikawa
ケシ科 Papaveraceae クサノオウ属
中国名 | 白屈菜 bai qu cai |
英 名 | greater celandine |
学 名 | Chelidonium majus L. subsp. asiaticum H.Hara synonym Chelidonium asiaticum (H.Hara) Krahulc. synonym Chelidonium majus L. 広義 |
花 期 | 4~7月 |
高 さ | 30~80㎝ |
生活型 | 越年草 |
生育場所 | 道端、草地 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、ロシア |
撮 影 | 設楽町 12.6.1 |
和名の由来は黄色の汁が出ることから。丹毒に効く薬草の王様ともいわれ、瘡の王とも書く。 ヨーロッパや西アジアに分布する母種 subsp. majus ヨウシュクサノオウ (celandine, greater celandine) を含めて広義に1種とするか、又は両者を別けて、2種とすることもある。
茎、葉など全体に長い白毛が生え、白っぽく見える。茎を傷つけると橙黄色の汁が出る。葉は長さ7~15㎝、幅5~10㎝、1~2回羽状に分裂し、葉先も裂片も円い。葉裏は白色を帯びる。花は茎頂の散形花序に、数個つく。花柄は細く、長い。花は直径約2㎝の4弁花。萼片は2個、開花とともに落ちる散萼であり、開花した花の裏には萼が無い。雄しべは多数。雌しべ1個、花柱が短く、子房が長くて曲がり、胎座は2個。果実は長さ3~4㎝の蒴果。種子は長さ1.2~1.5㎜、大きな種沈がつく。種沈は長さ1~1.4㎜。2n=10,(12)
ヤマブキソウは小葉の先が尖り、不揃いの鋸歯がある。花は葉腋に1~2個つく。
2年草又は多年草、 有茎、丈夫な根茎又は直根がある。汁(sap)は黄色~橙色。茎は葉がつく。葉は葉柄があり、根生葉はロゼットになる。茎葉は対生する。葉身は1~2回羽状分裂する。花序は腋生又は頂生、散形花序、花が少数つく。苞がある。咢片は2個、離生。花弁は4個。雄しべは約12本~多数。雌しべは心皮が2個。子房は1室。花柱は±明瞭。柱頭は2裂。蒴果は直立、狭い円柱形、数珠状、無毛、バルブ2個、基部から先まで裂開する。種子は少数~多数、仮種皮がある。 x = 6。
Chelidonium majus 1種だけの属。
※KewscienceやThe Plant ListではChelidonium asiaticumとChelidonium majusの2種としている。Fllora of China , Flora of North AmericaではChelidonium majusにまとめ、Ylistでは変種に別けている。
1-1 Chelidonium majus L. subsp. asiaticum H.Hara クサノオウ
synonym Chelidonium majus L. var. asiaticum (H.Hara) Ohwi ex W.T.Lee
synonym Chelidonium asiaticum (H.Hara) Krahulc. [Kewscience , The Plant List]
synonym Chelidonium majus L. var. hirsutum Trautv. et C.A.Mey.
日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は白屈菜 bai qu cai。英名はgreater celandine
2年草。高さ30~80()㎝。茎、葉など全体に長い白毛が生え、白っぽく見える。茎を傷つけると橙黄色の汁が出る。葉は長さ7~15㎝、幅5~10㎝、1~2回羽状に分裂し、葉先も裂片も円い。葉裏は白色を帯びる。花は茎頂の散形花序に、数個つく。花柄は細く、長い。花は直径約2㎝の4弁花。萼片は2個、開花とともに落ちる散萼であり、開花した花の裏には萼が無い。雄しべは多数。雌しべ1個、花柱が短く、子房が長くて曲がり、胎座は2個。果実は長さ3~4㎝の蒴果。種子は長さ1.2~1.5㎜、大きな種沈がつく。種沈は長さ1~1.4㎜。2n=10,(12)。花期は4~7月
1-2 Chelidonium majus L. subsp. majus ヨウシュクサノオウ
synonym Chelidonium majus L. [KewscienceやThe Plant List]
ヨーロッパ、南西アジア、北アフリカ原産。
花が小さく直径2.5㎝を超えるのはまれ。
Chelidonium
Chelidonium
Chelidonium
茎、葉など全体に長い白毛が生え、白っぽく見える。茎を傷つけると橙黄色の汁が出る。葉は長さ7~15㎝、幅5~10㎝、1~2回羽状に分裂し、葉先も裂片も円い。葉裏は白色を帯びる。花は茎頂の散形花序に、数個つく。花柄は細く、長い。花は直径約2㎝の4弁花。萼片は2個、開花とともに落ちる散萼であり、開花した花の裏には萼が無い。雄しべは多数。雌しべ1個、花柱が短く、子房が長くて曲がり、胎座は2個。果実は長さ3~4㎝の蒴果。種子は長さ1.2~1.5㎜、大きな種沈がつく。種沈は長さ1~1.4㎜。2n=10,(12)
ヤマブキソウは小葉の先が尖り、不揃いの鋸歯がある。花は葉腋に1~2個つく。
クサノオウ属
family Papaveraceae - genus Chelidonium2年草又は多年草、 有茎、丈夫な根茎又は直根がある。汁(sap)は黄色~橙色。茎は葉がつく。葉は葉柄があり、根生葉はロゼットになる。茎葉は対生する。葉身は1~2回羽状分裂する。花序は腋生又は頂生、散形花序、花が少数つく。苞がある。咢片は2個、離生。花弁は4個。雄しべは約12本~多数。雌しべは心皮が2個。子房は1室。花柱は±明瞭。柱頭は2裂。蒴果は直立、狭い円柱形、数珠状、無毛、バルブ2個、基部から先まで裂開する。種子は少数~多数、仮種皮がある。 x = 6。
Chelidonium majus 1種だけの属。
※KewscienceやThe Plant ListではChelidonium asiaticumとChelidonium majusの2種としている。Fllora of China , Flora of North AmericaではChelidonium majusにまとめ、Ylistでは変種に別けている。
クサノオウ属の主な種と園芸品種
1 Chelidonium majus L. クサノオウ 広義1-1 Chelidonium majus L. subsp. asiaticum H.Hara クサノオウ
synonym Chelidonium majus L. var. asiaticum (H.Hara) Ohwi ex W.T.Lee
synonym Chelidonium asiaticum (H.Hara) Krahulc. [Kewscience , The Plant List]
synonym Chelidonium majus L. var. hirsutum Trautv. et C.A.Mey.
日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は白屈菜 bai qu cai。英名はgreater celandine
2年草。高さ30~80()㎝。茎、葉など全体に長い白毛が生え、白っぽく見える。茎を傷つけると橙黄色の汁が出る。葉は長さ7~15㎝、幅5~10㎝、1~2回羽状に分裂し、葉先も裂片も円い。葉裏は白色を帯びる。花は茎頂の散形花序に、数個つく。花柄は細く、長い。花は直径約2㎝の4弁花。萼片は2個、開花とともに落ちる散萼であり、開花した花の裏には萼が無い。雄しべは多数。雌しべ1個、花柱が短く、子房が長くて曲がり、胎座は2個。果実は長さ3~4㎝の蒴果。種子は長さ1.2~1.5㎜、大きな種沈がつく。種沈は長さ1~1.4㎜。2n=10,(12)。花期は4~7月
1-2 Chelidonium majus L. subsp. majus ヨウシュクサノオウ
synonym Chelidonium majus L. [KewscienceやThe Plant List]
ヨーロッパ、南西アジア、北アフリカ原産。
花が小さく直径2.5㎝を超えるのはまれ。
参考
1) Flora of ChinaChelidonium
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=106616
2) Flora of North AmericaChelidonium
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=106616
3) Plants of the World Online | Kew ScienceChelidonium
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:31637-1