クロモ 黒藻
Flora of Mikawa
トチカガミ科 Hydrocharitaceae クロモ属
中国名 | 黑藻 hei zao |
英 名 | waterthyme, hydrilla, Florida-elodea |
学 名 | Hydrilla verticillata (L. f.) Royle |
花 期 | 6~10月 |
高 さ | 沈水植物 |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 溜池、河川、水路 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、中国、台湾、東南アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカ |
撮 影 | 豊川市 06.9.18 |
茎は丸く、長くなると60㎝に達し、3~8個の葉を輪生する。葉は冬に枯れ、長さ8~20㎜、幅1~1.8(4)㎜濃緑色、縁に鋸歯がある。雄花は水中の葉腋の苞鞘の中につき、分離して水面に浮上してから開花し、直径2~3㎜、萼片3個、花弁3個、雄しべ3個。雌花は子房が長さ10~50㎜の花柄状に伸びた先に1個つき、直径約5㎜、萼片3個、花弁3個、水面に出て開花する。雌花の基部にも筒状の苞鞘がある。受粉は雄花が流れて雌花に漂着することにより行われる。果実は長く、2~9個の刺状の突起があり、内部に2~6個の種子が入る。種子は長さ3~6㎜の両端が尖った短円柱形。雌雄異株と雌雄同株の2タイプがある。また、秋に塊茎を作るものと水中茎に腋性の殖芽をつくるものの2タイプがある。2n=16,32。
コカナダモは常緑で、葉が3個輪生し、ねじれて反り返り、鋸歯が不明瞭。
オオカナダモは常緑で、葉が3~5個偽輪生し、鋸歯があり、葉の長さが1.5~4㎝と大きい。
草本、沈水植物。茎は細長く、分枝する。葉は輪生または最下部が対生し、無柄、線形~狭楕円形、縁は鋸歯縁、2個の小さな房飾りある節の鱗片をもつ。雌雄異株または雌雄同株。花は単性、腋生。 雄花の仏炎苞(苞鞘:spathe)はほぼ無柄、膜質、ほぼ球形で、先につまみ(knob)と剛毛の光冠(corona)を持ち、花が1個つく。雄花は花柄が短く、花時に水面の上に仏炎苞から出る。萼片は3個、卵形または卵形、凸面状。花弁は3個、萼片より狭い。雄しべは3本。雌花の仏炎苞は筒状、無柄、先が2裂し、花が1個つく。雌花は萼片と花弁が雄花と似る。子房は円筒形、糸状の嘴に向かって漸尖する。花柱は(2または)3個。 胚珠は少数。果実は円筒形または線形。
世界に1種あり、アジア南東部~東部、ロシア、太平洋諸島、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカなど温帯から熱帯地域に分布する。
日本(北海道、本州、四国、九州)、中国、台湾、東南アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカ原産。中国名は黑藻 hei zao。英名はwaterthyme, hydrilla, Florida-elodea。別名はクルマモ。アメリカなど世界中に広く帰化している。
多年草、沈水植物。茎は丸く、長くなると60㎝に達し、3~8個の葉を輪生する。葉は冬に枯れ、長さ8~20㎜、幅1~1.8(4)㎜濃緑色、縁に鋸歯がある。雄花は水中の葉腋の苞鞘の中につき、分離して水面に浮上してから開花し、直径2~3㎜、萼片3個、花弁3個、雄しべ3個。雌花は子房が長さ10~50㎜の花柄状に伸びた先に1個つき、直径約5㎜、萼片3個、花弁3個、水面に出て開花する。雌花の基部にも筒状の苞鞘がある。受粉は雄花が流れて雌花に漂着することにより行われる。果実は長く、2~9個の刺状の突起があり、内部に2~6個の種子が入る。種子は長さ3~6㎜の両端が尖った短円柱形。雌雄異株と雌雄同株の2タイプがある。また、秋に塊茎を作るものと水中茎に腋性の殖芽をつくるものの2タイプがある。2n=16,32。花期は6~10月。
1-1 Hydrilla verticillata var. verticillata
日本、中国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、ヨーロッパ原産。中国名は黑藻 hei zao。
葉は長さ0.7~1.7㎝×幅1~1.8㎜。果実には2~9個の刺状突起がある。種子は2~6個。2n=16。
1-2 Hydrilla verticillata var. roxburghii Caspary
日本、中国、台湾、マレーシア、フィリピン; オーストラリア、ヨーロッパ原産。中国名は罗氏轮叶黑藻 luo shi lun ye hei zao。
葉は長さ0.7-1.3㎝×幅3-4㎜。果実は刺状突起がなく、平滑。種子は1~3個、普通、胚は無い。2n=24。
Hydrilla
Hydrilla
Hydrilla
Hydrilla
コカナダモは常緑で、葉が3個輪生し、ねじれて反り返り、鋸歯が不明瞭。
オオカナダモは常緑で、葉が3~5個偽輪生し、鋸歯があり、葉の長さが1.5~4㎝と大きい。
クロモ属
family Hydrocharitaceae - genus Hydrilla草本、沈水植物。茎は細長く、分枝する。葉は輪生または最下部が対生し、無柄、線形~狭楕円形、縁は鋸歯縁、2個の小さな房飾りある節の鱗片をもつ。雌雄異株または雌雄同株。花は単性、腋生。 雄花の仏炎苞(苞鞘:spathe)はほぼ無柄、膜質、ほぼ球形で、先につまみ(knob)と剛毛の光冠(corona)を持ち、花が1個つく。雄花は花柄が短く、花時に水面の上に仏炎苞から出る。萼片は3個、卵形または卵形、凸面状。花弁は3個、萼片より狭い。雄しべは3本。雌花の仏炎苞は筒状、無柄、先が2裂し、花が1個つく。雌花は萼片と花弁が雄花と似る。子房は円筒形、糸状の嘴に向かって漸尖する。花柱は(2または)3個。 胚珠は少数。果実は円筒形または線形。
世界に1種あり、アジア南東部~東部、ロシア、太平洋諸島、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカなど温帯から熱帯地域に分布する。
クロモ属の主な種と園芸品種
1 Hydrilla verticillata (L.f.) Royle クロモ日本(北海道、本州、四国、九州)、中国、台湾、東南アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカ原産。中国名は黑藻 hei zao。英名はwaterthyme, hydrilla, Florida-elodea。別名はクルマモ。アメリカなど世界中に広く帰化している。
多年草、沈水植物。茎は丸く、長くなると60㎝に達し、3~8個の葉を輪生する。葉は冬に枯れ、長さ8~20㎜、幅1~1.8(4)㎜濃緑色、縁に鋸歯がある。雄花は水中の葉腋の苞鞘の中につき、分離して水面に浮上してから開花し、直径2~3㎜、萼片3個、花弁3個、雄しべ3個。雌花は子房が長さ10~50㎜の花柄状に伸びた先に1個つき、直径約5㎜、萼片3個、花弁3個、水面に出て開花する。雌花の基部にも筒状の苞鞘がある。受粉は雄花が流れて雌花に漂着することにより行われる。果実は長く、2~9個の刺状の突起があり、内部に2~6個の種子が入る。種子は長さ3~6㎜の両端が尖った短円柱形。雌雄異株と雌雄同株の2タイプがある。また、秋に塊茎を作るものと水中茎に腋性の殖芽をつくるものの2タイプがある。2n=16,32。花期は6~10月。
1-1 Hydrilla verticillata var. verticillata
日本、中国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、ヨーロッパ原産。中国名は黑藻 hei zao。
葉は長さ0.7~1.7㎝×幅1~1.8㎜。果実には2~9個の刺状突起がある。種子は2~6個。2n=16。
1-2 Hydrilla verticillata var. roxburghii Caspary
日本、中国、台湾、マレーシア、フィリピン; オーストラリア、ヨーロッパ原産。中国名は罗氏轮叶黑藻 luo shi lun ye hei zao。
葉は長さ0.7-1.3㎝×幅3-4㎜。果実は刺状突起がなく、平滑。種子は1~3個、普通、胚は無い。2n=24。
参考
1) Flora of ChinaHydrilla
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=115981
2) Flora of North AmericaHydrilla
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=115981
3) Plants of the World Online | Kew ScienceHydrilla
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:19708-1
4) World Flora OnlineHydrilla
http://worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000018515;jsessionid=CDA9FF1ABC4F66EDE5ABB9D7507B122E