クロガネモチ 黒鉄黐
Flora of Mikawa
モチノキ科 Aquifollaceae モチノキ属
別 名 | フクラシバ |
中国名 | 铁冬青 tie dong qing |
英 名 | kurogane holly |
学 名 | Ilex rotunda Thunb. |
花 期 | 5~6月 |
高 さ | 10~20m |
生活型 | 常緑高木 |
生育場所 | 山野、林内 |
分 布 | 在来種 本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、ベトナム |
撮 影 | 蒲郡市 12.1.11 |
庭木や街路樹としてよく植えられている。
幹は灰白色、皮目がある。枝は紫色を帯び、鈍い稜がある。葉は互生し、長さ6~10㎝の惰円形、全縁、先は短く尖り、基部は楔形、長さ1~2㎝の紫色を帯びた葉柄がある。葉は濃緑色、光沢のある革質、両面とも無毛、表面の中脈は少し凹む。雌雄別株。葉腋に新芽を出し、散形花序に2~7個の花をつけ、その年に開花する。花弁は4~6個、白色~淡紫色。萼片は4~6個。雄花の花弁は強く後方へ曲がり、退化した雌しべ1個があり、4~6個の雄しべが長く突き出る。雌花は花柱がなく、柱頭が球形の子房に接してつき、退化した短い雄しべがある。果実は直径6~7㎜の球形の核果、赤色に熟し、光沢がある。核は4~6個入り、長さ約5㎜、褐色、3稜形。
モチノキ Ilex integra は枝や葉柄が緑色、ほとんど紫色を帯びない。花が黄緑色、花弁、雄しべ、萼片すべて4個。開花はまる1年を経た2年生枝で開花する。果実は直径10~12㎜と大きく、光沢が少ない。
ナナミノキ Ilex chinensis は本州(静岡県以西)、四国、九州、中国、台湾に分布する。愛知県では三河地域に点在し、絶滅危惧種Ⅱ類に指定されている。葉は先がやや尾状に尖り、縁に浅い鋸歯がある。花は淡紫色。果実は長さ10~12㎜、幅6~8㎜の惰円形、赤く熟し、光沢がある。核は長さ約8㎜。
カナメモチ Photinia glabra も常緑、葉縁に浅い鋸歯があり、果実が赤い。バラ科、花が白色の5弁花、雄しべ20個。果実が小さく、光沢がない。
幹は灰白色、皮目がある。枝は紫色を帯び、鈍い稜がある。葉は互生し、長さ6~10㎝の惰円形、全縁、先は短く尖り、基部は楔形、長さ1~2㎝の紫色を帯びた葉柄がある。葉は濃緑色、光沢のある革質、両面とも無毛、表面の中脈は少し凹む。雌雄別株。葉腋に新芽を出し、散形花序に2~7個の花をつけ、その年に開花する。花弁は4~6個、白色~淡紫色。萼片は4~6個。雄花の花弁は強く後方へ曲がり、退化した雌しべ1個があり、4~6個の雄しべが長く突き出る。雌花は花柱がなく、柱頭が球形の子房に接してつき、退化した短い雄しべがある。果実は直径6~7㎜の球形の核果、赤色に熟し、光沢がある。核は4~6個入り、長さ約5㎜、褐色、3稜形。
モチノキ Ilex integra は枝や葉柄が緑色、ほとんど紫色を帯びない。花が黄緑色、花弁、雄しべ、萼片すべて4個。開花はまる1年を経た2年生枝で開花する。果実は直径10~12㎜と大きく、光沢が少ない。
ナナミノキ Ilex chinensis は本州(静岡県以西)、四国、九州、中国、台湾に分布する。愛知県では三河地域に点在し、絶滅危惧種Ⅱ類に指定されている。葉は先がやや尾状に尖り、縁に浅い鋸歯がある。花は淡紫色。果実は長さ10~12㎜、幅6~8㎜の惰円形、赤く熟し、光沢がある。核は長さ約8㎜。
カナメモチ Photinia glabra も常緑、葉縁に浅い鋸歯があり、果実が赤い。バラ科、花が白色の5弁花、雄しべ20個。果実が小さく、光沢がない。