コウヨウザン 広葉杉
Flora of Mikawa
ヒノキ科 Cupressaceae コウヨウザン属
別 名 | オランダモミ、カントンスギ、 リュウキュウスギ |
中国名 | 杉木 shan mu |
英 名 | Chinese fir |
学 名 | Cunninghamia lanceolata (Lamb.) Hook. |
花 期 | 4月 |
高 さ | 15~30(50)m |
生活型 | 常緑高木 |
生育場所 | 公園、神社、寺院 |
分 布 | 帰化種 中国、台湾、カンボジア、ラオス、ベトナム |
撮 影 | 豊橋市 15.3.31 |
スギ科Taxodiaceaeはヒノキ科 Cupressaceae に含められるようになった。
日本には江戸時代末期に渡来した。幹は暗灰色~暗褐色~赤褐色、樹皮はスギに似て縦に裂ける。樹冠は円錐形。葉は螺旋状に互生し、枝先ではほぼ左右に水平に広がる。葉は質が硬く、鎌状に曲がり、長さ0.8~6.5(7)㎝、幅1.5~5㎜、線状披針形、先が鋭く尖り、先端に長さ0.3~2㎜の刺がある。葉表は光沢のある濃緑色。葉裏は中脈の両側に白色~緑白色の気孔帯が2本ある。葉縁は歯状、老木では不明瞭なこともあり、片側に18~55(90)個の細かい歯が並ぶ。雌雄同株。花粉コーン(pollen cone = 雄花序)は広卵形、枝先に1~3(5)個つき、長楕円形の雄花が8~20(30)個集まり、基部に短縮した鱗片葉が多数つき、花柄は長さ2~4㎜。球果(seed cone=雌花序)は1~4個、枝先につき、受粉時には長さ約12㎜、幅約8㎜の短円筒状卵形、後に7~8月に長さ2.5~4.5㎝、幅2.5~4㎝の卵形~類球形になり、基部に短縮した鱗片葉が多数つく。球果は熟すと褐色になり枝ごと枯れ落ちる。果鱗の先は尖り、果鱗内に3(~5)個ずつ種子が入る。種子は暗褐色、長さ5~6㎜、幅約4㎜、倒卵形、周囲に狭い翼がある。
常緑樹、雌雄同株。枝が輪生するかまたは不規則に輪生する。冬芽は卵形。葉は螺旋状に配置し、無柄、披針形または線状披針形、両面に気孔帯があるが、上面には少なく、基部は漸尖し、縁には小鋸歯がある。花粉錐(pollen cone)は頂生、束生する。小胞子葉(microsporophylls)は多数、螺旋状に配置され、無茎で、鱗片状で、上部の縁に小鋸歯状がある。花粉嚢は3個、垂れ下がる。胚珠錐(seed cones)は1~3個が一緒につき、頂生、球形、卵形、または円筒状卵形。苞と果鱗は螺旋状に配置され、無柄、下部で合着する。苞は宿存し、広卵形または三角状卵形、平らで、大きく、革質、基部は心形、縁には不規則で細かい小鋸歯があり、先は長い尖鋭形。胚珠は苞腋に3個つき、無柄。成熟した球果の果鱗は無柄、苞の外側の下部の中央部分に固着し、融合し、微細で、上部は分離し、3裂し、裂片の先に不規則な小鋸歯がある。種子は3個、無柄、果鱗の内側につき、扁平で、側部に2個の狭い翼がある。子葉は2個。発芽は地上。2n=22。
世界に2種があり、東アジアに分布する。
中国、台湾、カンボジア、ラオス、ベトナム原産。中国名は杉木 shan mu。英名はChinese fir。別名はオランダモミ、カントンスギ、 リュウキュウスギ。
常緑高木、高さ15~30(50)m。幹は暗灰色~暗褐色~赤褐色、樹皮はスギに似て縦に裂ける。樹冠は円錐形。葉は螺旋状に互生し、枝先ではほぼ左右に水平に広がる。葉は質が硬く、鎌状に曲がり、長さ0.8~6.5(7)㎝、幅1.5~5㎜、線状披針形、先が鋭く尖り、先端に長さ0.3~2㎜の刺がある。葉表は光沢のある濃緑色。葉裏は中脈の両側に白色~緑白色の気孔帯が2本ある。葉縁は歯状、老木では不明瞭なこともあり、片側に18~55(90)個の細かい歯が並ぶ。雌雄同株。花粉コーン(pollen cone = 雄花序)は広卵形、枝先に1~3(5)個つき、長楕円形の雄花が8~20(30)個集まり、基部に短縮した鱗片葉が多数つき、花柄は長さ2~4㎜。毬果=球果(seed cone=雌花序)は1~4個、枝先につき、受粉時には長さ約12㎜、幅約8㎜の短円筒状卵形、後に7~8月に長さ2.5~4.5㎝、幅2.5~4㎝の卵形~類球形になり、基部に短縮した鱗片葉が多数つく。毬果は熟すと褐色になり枝ごと枯れ落ちる。果鱗の先は尖り、果鱗内に3(~5)個ずつ種子が入る。種子は暗褐色、長さ5~6㎜、幅約4㎜、倒卵形、周囲に狭い翼がある。花期は4月。
品種) 'Aurea' , 'Bánó' , 'Chason's Gift' , 'Compacta' , 'Coolwijn's Compact' , 'Glauca' , 'Glauca Pendula' , 'Greer’s Dwarf' , 'Grounded' , 'Lemon Lime' , 'Little Leo' , 'Nana' , 'Ogishu' , 'Samurai' , 'Starling’s Dwarf'
2 Cunninghamia konishii Hayata ランダイスギ
synonym Cunninghamia lanceolata (Lamb.) Hook. var. konishii (Hayata) Fujita [Flora of China]
中国、台湾、ラオス、ベトナム原産。中国名は台湾杉木 tai wan shan mu。英名はTaiwan coffin fir , Hayata Tree。
葉の下面の気孔帯は7~15(~20)列の気孔がある。毬果(seed cones)は長さ1.8~3㎝×幅1.2~2.5㎝。
品種) 'Coolyns Compact' , 'Coolwyn's Dwarf' , 'Little Leo'
Cunninghamia
Cunninghamia
Cunninghamia
日本には江戸時代末期に渡来した。幹は暗灰色~暗褐色~赤褐色、樹皮はスギに似て縦に裂ける。樹冠は円錐形。葉は螺旋状に互生し、枝先ではほぼ左右に水平に広がる。葉は質が硬く、鎌状に曲がり、長さ0.8~6.5(7)㎝、幅1.5~5㎜、線状披針形、先が鋭く尖り、先端に長さ0.3~2㎜の刺がある。葉表は光沢のある濃緑色。葉裏は中脈の両側に白色~緑白色の気孔帯が2本ある。葉縁は歯状、老木では不明瞭なこともあり、片側に18~55(90)個の細かい歯が並ぶ。雌雄同株。花粉コーン(pollen cone = 雄花序)は広卵形、枝先に1~3(5)個つき、長楕円形の雄花が8~20(30)個集まり、基部に短縮した鱗片葉が多数つき、花柄は長さ2~4㎜。球果(seed cone=雌花序)は1~4個、枝先につき、受粉時には長さ約12㎜、幅約8㎜の短円筒状卵形、後に7~8月に長さ2.5~4.5㎝、幅2.5~4㎝の卵形~類球形になり、基部に短縮した鱗片葉が多数つく。球果は熟すと褐色になり枝ごと枯れ落ちる。果鱗の先は尖り、果鱗内に3(~5)個ずつ種子が入る。種子は暗褐色、長さ5~6㎜、幅約4㎜、倒卵形、周囲に狭い翼がある。
コウヨウザン属
family Cupressaceae - genus Cunninghamia常緑樹、雌雄同株。枝が輪生するかまたは不規則に輪生する。冬芽は卵形。葉は螺旋状に配置し、無柄、披針形または線状披針形、両面に気孔帯があるが、上面には少なく、基部は漸尖し、縁には小鋸歯がある。花粉錐(pollen cone)は頂生、束生する。小胞子葉(microsporophylls)は多数、螺旋状に配置され、無茎で、鱗片状で、上部の縁に小鋸歯状がある。花粉嚢は3個、垂れ下がる。胚珠錐(seed cones)は1~3個が一緒につき、頂生、球形、卵形、または円筒状卵形。苞と果鱗は螺旋状に配置され、無柄、下部で合着する。苞は宿存し、広卵形または三角状卵形、平らで、大きく、革質、基部は心形、縁には不規則で細かい小鋸歯があり、先は長い尖鋭形。胚珠は苞腋に3個つき、無柄。成熟した球果の果鱗は無柄、苞の外側の下部の中央部分に固着し、融合し、微細で、上部は分離し、3裂し、裂片の先に不規則な小鋸歯がある。種子は3個、無柄、果鱗の内側につき、扁平で、側部に2個の狭い翼がある。子葉は2個。発芽は地上。2n=22。
世界に2種があり、東アジアに分布する。
コウヨウザン属の主な種と園芸品種
1 Cunninghamia lanceolata (Lamb.) Hook. コウヨウザン 広葉杉中国、台湾、カンボジア、ラオス、ベトナム原産。中国名は杉木 shan mu。英名はChinese fir。別名はオランダモミ、カントンスギ、 リュウキュウスギ。
常緑高木、高さ15~30(50)m。幹は暗灰色~暗褐色~赤褐色、樹皮はスギに似て縦に裂ける。樹冠は円錐形。葉は螺旋状に互生し、枝先ではほぼ左右に水平に広がる。葉は質が硬く、鎌状に曲がり、長さ0.8~6.5(7)㎝、幅1.5~5㎜、線状披針形、先が鋭く尖り、先端に長さ0.3~2㎜の刺がある。葉表は光沢のある濃緑色。葉裏は中脈の両側に白色~緑白色の気孔帯が2本ある。葉縁は歯状、老木では不明瞭なこともあり、片側に18~55(90)個の細かい歯が並ぶ。雌雄同株。花粉コーン(pollen cone = 雄花序)は広卵形、枝先に1~3(5)個つき、長楕円形の雄花が8~20(30)個集まり、基部に短縮した鱗片葉が多数つき、花柄は長さ2~4㎜。毬果=球果(seed cone=雌花序)は1~4個、枝先につき、受粉時には長さ約12㎜、幅約8㎜の短円筒状卵形、後に7~8月に長さ2.5~4.5㎝、幅2.5~4㎝の卵形~類球形になり、基部に短縮した鱗片葉が多数つく。毬果は熟すと褐色になり枝ごと枯れ落ちる。果鱗の先は尖り、果鱗内に3(~5)個ずつ種子が入る。種子は暗褐色、長さ5~6㎜、幅約4㎜、倒卵形、周囲に狭い翼がある。花期は4月。
品種) 'Aurea' , 'Bánó' , 'Chason's Gift' , 'Compacta' , 'Coolwijn's Compact' , 'Glauca' , 'Glauca Pendula' , 'Greer’s Dwarf' , 'Grounded' , 'Lemon Lime' , 'Little Leo' , 'Nana' , 'Ogishu' , 'Samurai' , 'Starling’s Dwarf'
2 Cunninghamia konishii Hayata ランダイスギ
synonym Cunninghamia lanceolata (Lamb.) Hook. var. konishii (Hayata) Fujita [Flora of China]
中国、台湾、ラオス、ベトナム原産。中国名は台湾杉木 tai wan shan mu。英名はTaiwan coffin fir , Hayata Tree。
葉の下面の気孔帯は7~15(~20)列の気孔がある。毬果(seed cones)は長さ1.8~3㎝×幅1.2~2.5㎝。
品種) 'Coolyns Compact' , 'Coolwyn's Dwarf' , 'Little Leo'
参考
1) Flora of ChinaCunninghamia
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:331121-2
2) Plants of the World Online| KewscienceCunninghamia
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:60452048-2
3) World Flora OnlineCunninghamia
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000010046