コウキヤガラ 小浮矢柄

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Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae ウキヤガラ属

別 名 エゾウキヤガラ
中国名 海滨三棱草 hai bin san leng cao
英 名 cosmopolitan bulrush, alkali bulrush
学 名 Bolboschoenus koshevnikovii (Litv. ex Zinger) A.E.Kozhevn
 synonym Bolboschoenus maritimus (L.) Palla
 synonym Scirpus maritimus L.
  
コウキヤガラの穂
コウキヤガラの葉
コウキヤガラの小穂
コウキヤガラ
コウキヤガラ果実
花 期 7~10月
高 さ 40~70(100)㎝
生活型 多年草
生育場所 水田、海岸付近の湿地、河口
分 布 在来種 日本全土、朝鮮、中国、台湾、ロシア(サハリン)
撮 影 幡豆郡幡豆町 02.5.26
コウキヤガラは塩湿地性のイセウキヤガラと似たような河口付近にも生えるが、水田の雑草でもある。水田のやっかいな雑草であり、防除方法が研究されている。学名が混乱し、長くBolboschoenus maritimusとされてきたが、最近日本ではBolboschoenus koshevnikoviiとする見解が多くなってきた。Bolboschoenus maritimusの分布域はKew Science、GRIN、Flora of Chinaなどで、まだ異なっている。Bolboschoenus koshevnikovii は以前はBolboschoenus planiculmis(現在はイセウキヤガラ)の異名とされていたものであり、コウキヤガラの学名をScirpus planiculmis Frとしている文献もある。
 多年草。秋期、根茎の先端や株の基部が肥大して黒色で硬い直径1~2㎝の球形の塊茎となる。地中を横走する根茎から直立する3稜形の稈を40~70(100)㎝に伸ばし、稈は葉鞘に包まれて3~4節を有し、根茎のすぐ上には節がなく、花序を持つ稈と持たない稈がある。葉は2~8(~11)枚つき、線形で葉身長35~40㎝、葉身幅5~8㎜で硬質、中肋は太く、葉身の断面は扁平で葉縁はザラつき(上向きの微細な刺があり)、ザラつきは茎上部の葉で顕著。ただし、小穂着数が1~2個と少ない場合は最下の苞が稈のほぼ延長上に直立し、その横断面は三面状になる。春から夏にかけて花茎を伸ばし、頂部に葉と同形の(1)2~3枚の苞葉をつけ、4枚目が出るときは鱗片状になる。無柄または柄のある(1~)3~6(~10)個の小穂を頂生又は仮側生状につける。苞葉の縁も葉と同様にザラつき、葉より顕著。[小穂は卵形、長さ8~15㎜、光沢のある赤褐色、若いうちは明るい色調。]刺針状花被片は2~4(6)本。小花は雌しべ先熟で、柱頭は2岐または3岐、雄しべは3本。花序の真下の稈の稜上には上向きの透明で微細な鋸歯があり、上~下に向けてなぞるとザラつき、この部分の滑らかなウキヤガラとは容易に識別できる(森田2012)。痩果は長さ約3.5[3.5~4]㎜の扁平な倒卵形[中央部がやや窪む平凸レンズ形]、黄茶褐色で光沢を有し、種子千粒重は2500mg前後(草薙1976)。2n=50(星野ら2003)。