コシアブラ 漉油
Flora of Mikawa
ウコギ科 Araliaceae コシアブラ属
別 名 | ゴンゼツ、ゴンゼツノキ、トウダイ(三河地方) |
学 名 | Chengiopanax sciadophylloides (Franch. et Sav.) C.B.Shang et J.Y.Huang Eleutherococcus sciadophylloides (Franch. et Sav.) H.Ohashi Acanthopanax sciadophylloides Franch. et Savat. |
花 期 | 8~9月(果期 10~11月) |
高 さ | 5~20m |
生活型 | 落葉高木 |
生育場所 | 山地の林内 |
分 布 | 在来種(日本固有種) 北海道、本州、四国、九州 |
撮 影 | 豊田市自然観察の森 05.11.26 |
葉はよい香りがして、柔らかい若芽が山菜とされる。三河地方ではトウダイ(灯台)の芽とよばれている。最近はタラの芽と並ぶ存在となっている。秋には黄色に紅葉するが、この頃でも葉はよい香りがする。和名は樹脂を漉(こ)して油塗料の金漆(ごんぜつ)としたことに由来する。
幹は灰白色、惰円形の皮目がある。葉は互生し、長い葉柄があり、長さ20~40㎝の掌状複葉。小葉は5個つき、不揃いで中央が大きく、倒卵状長楕円形。先は尖り、基部は楔形、縁に不揃いの鋸歯がある。葉表は光沢があり、葉裏は白色を帯び、脈腋に毛がある。花は小さな黄緑色の5弁花、長柄のある散形花序に多数つく。果実は直径約5㎜の扁球形、紫黒色に熟す。
落葉高木、両性、刺は無い。葉は掌状複葉、長いシュートと短いシュートにつく(後者は常にではなく、種による)。小葉は3~7(~9)個、縁は微細な小鋸歯があり、下面には2次脈の軸に小さな、軟毛のある分泌構造をもつ。托葉は小さく、葉柄に統合する。花序は頂生の散形花序からなる散房花序状の円錐花序。1次軸は短い。苞は早落性。花柄は子房の下に関節がない。咢の縁は5歯がある。花弁は5個、敷石状。雄しべは5個。子房は心皮が2個。花柱は2本、全体に統合し、宿存する円柱になる。果実は核果、側部が扁平の球形。種子は2個、胚乳は同型。
世界に2種あり、日本と中国に分布する。
synonym Chengiopanax sciadophylloides (Franch. et Sav.) C.B.Shang et J.Y.Huang f. albovariegatus (Sugaya) H.Ohashi
synonym Eleutherococcus sciadophylloides (Franch. et Sav.) H.Ohashi
synonym Acanthopanax sciadophylloides Franch. et Savat.
日本固有種(北海道、本州、四国、九州)。別名はゴンゼツ、ゴンゼツノキ、トウダイ(三河地方)。
落葉高木、高さ5~20m。幹は灰白色、惰円形の皮目がある。葉は互生し、長い葉柄があり、長さ20~40㎝の掌状複葉。小葉は5個つき、不揃いで中央が大きく、倒卵状長楕円形。先は尖り、基部は楔形、縁に不揃いの鋸歯がある。葉表は光沢があり、葉裏は白色を帯び、脈腋に毛がある。花は小さな黄緑色の5弁花、長柄のある散形花序に多数つく。果実は直径約5㎜の扁球形、紫黒色に熟す。花期は8~9月。果期は10~11月。
2 Chengiopanax fargesii (Franch.) C.B.Shang & J.Y.Huang
中国原産。中国名は人参木 ren shen mu
落葉高木、高さ約25m以下、胸高直径60㎝以下。若いときに、枝、葉、花序に密に短い鉄さび色の星状綿毛があり、無毛になる。葉柄は長さ13~50㎝。葉は掌状複葉、小葉柄は長さ1.5㎝以下。小葉は5~7(~9)個、楕円形~長円形~披針形、長さ4.5~13㎝×幅1.6~6㎝、紙質又は類革質、2次脈の軸の下部に短い軟毛(分泌構造)がある以外は両面とも無毛、葉基部は広楔形、縁は微細な小鋸歯、先は鋭形~尖鋭形。花序は頂生、散房花序状の円錐花序、幅20~30㎝、主軸は長さ約4㎝ (ときに、ごく短)、2次軸は長さ10~20㎝、苞は早落性。花序柄は長さ1~2㎝。散形花序は花が8~20個つき、花は直径7~10㎜。花柄は長さ3~6㎜。咢の縁には5歯がある。子房は2室。花柱は柱に統合する。果実は直径4~6㎜、宿存する花柱は長さ1.5~2㎜。花期は9月。果期は11~12月。
Chengiopanax
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=111440
2) Plants of the World Online | Kew Science
Chengiopanax
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:967843-1
3)GRIN
Chengiopanax
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=28369
幹は灰白色、惰円形の皮目がある。葉は互生し、長い葉柄があり、長さ20~40㎝の掌状複葉。小葉は5個つき、不揃いで中央が大きく、倒卵状長楕円形。先は尖り、基部は楔形、縁に不揃いの鋸歯がある。葉表は光沢があり、葉裏は白色を帯び、脈腋に毛がある。花は小さな黄緑色の5弁花、長柄のある散形花序に多数つく。果実は直径約5㎜の扁球形、紫黒色に熟す。
コシアブラ属
family Araliaceae - genus Chengiopanax落葉高木、両性、刺は無い。葉は掌状複葉、長いシュートと短いシュートにつく(後者は常にではなく、種による)。小葉は3~7(~9)個、縁は微細な小鋸歯があり、下面には2次脈の軸に小さな、軟毛のある分泌構造をもつ。托葉は小さく、葉柄に統合する。花序は頂生の散形花序からなる散房花序状の円錐花序。1次軸は短い。苞は早落性。花柄は子房の下に関節がない。咢の縁は5歯がある。花弁は5個、敷石状。雄しべは5個。子房は心皮が2個。花柱は2本、全体に統合し、宿存する円柱になる。果実は核果、側部が扁平の球形。種子は2個、胚乳は同型。
世界に2種あり、日本と中国に分布する。
コシアブラ属の主な種と園芸品種
1 Chengiopanax sciadophylloides (Franch. et Sav.) C.B.Shang et J.Y.Huang コシアブラ 漉油synonym Chengiopanax sciadophylloides (Franch. et Sav.) C.B.Shang et J.Y.Huang f. albovariegatus (Sugaya) H.Ohashi
synonym Eleutherococcus sciadophylloides (Franch. et Sav.) H.Ohashi
synonym Acanthopanax sciadophylloides Franch. et Savat.
日本固有種(北海道、本州、四国、九州)。別名はゴンゼツ、ゴンゼツノキ、トウダイ(三河地方)。
落葉高木、高さ5~20m。幹は灰白色、惰円形の皮目がある。葉は互生し、長い葉柄があり、長さ20~40㎝の掌状複葉。小葉は5個つき、不揃いで中央が大きく、倒卵状長楕円形。先は尖り、基部は楔形、縁に不揃いの鋸歯がある。葉表は光沢があり、葉裏は白色を帯び、脈腋に毛がある。花は小さな黄緑色の5弁花、長柄のある散形花序に多数つく。果実は直径約5㎜の扁球形、紫黒色に熟す。花期は8~9月。果期は10~11月。
2 Chengiopanax fargesii (Franch.) C.B.Shang & J.Y.Huang
中国原産。中国名は人参木 ren shen mu
落葉高木、高さ約25m以下、胸高直径60㎝以下。若いときに、枝、葉、花序に密に短い鉄さび色の星状綿毛があり、無毛になる。葉柄は長さ13~50㎝。葉は掌状複葉、小葉柄は長さ1.5㎝以下。小葉は5~7(~9)個、楕円形~長円形~披針形、長さ4.5~13㎝×幅1.6~6㎝、紙質又は類革質、2次脈の軸の下部に短い軟毛(分泌構造)がある以外は両面とも無毛、葉基部は広楔形、縁は微細な小鋸歯、先は鋭形~尖鋭形。花序は頂生、散房花序状の円錐花序、幅20~30㎝、主軸は長さ約4㎝ (ときに、ごく短)、2次軸は長さ10~20㎝、苞は早落性。花序柄は長さ1~2㎝。散形花序は花が8~20個つき、花は直径7~10㎜。花柄は長さ3~6㎜。咢の縁には5歯がある。子房は2室。花柱は柱に統合する。果実は直径4~6㎜、宿存する花柱は長さ1.5~2㎜。花期は9月。果期は11~12月。
参考
1) Flora of ChinaChengiopanax
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=111440
2) Plants of the World Online | Kew Science
Chengiopanax
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:967843-1
3)GRIN
Chengiopanax
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=28369