コクサギ 小臭木

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Flora of Mikawa

ミカン科 Rutaceae  コクサギ属

中国名 臭常山 chou chang shan
学 名 Orixa japonica Thunb.
コクサギの花
コクサギの冬芽
コクサギの果実
コクサギ12月の葉
コクサギ
コクサギ葉
コクサギ種子
花 期 4~5月
高 さ 1~5m
生活型 落葉低木
生育場所 山地の湿った林内、林縁
分 布 在来種 北海道(西南部)、本州、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 幸田町 11.12.22
花 豊田市(足助町)  06.4.16
 葉は枝の左右に2個ずつつく特殊な互生で 、コクサギ型葉序と呼ばれる。葉はもむと強い臭気がし、指に臭いが残り、和名はこれに由来する。葉の長さは5~12㎝の倒卵状長楕円形。葉には油点がある。雌雄異株。雄花は総状につき、直径約8㎜。花弁は4個、淡緑色。雄しべも4個。雌花は長さ1~2㎝の花柄の先に1個ずつつく。果実は蒴果、分果は3~4個。種子は長さ約4㎜のやや楕円状の球形、光沢のある黒褐色に熟す。2n=34,40

コクサギ属

 family Rutaceae- genus Orixa

 低木又は小高木、落葉、雌雄異株、刺は無い。芽は覆瓦状の鱗片をもつ。葉は互生、単葉。花序は葉の間、基部~葉に腋生し、総状花序又は雌株ではしばしば花が単生する。咢片は4個、基部が合着する。花弁は4個、蕾中では覆瓦状。雄しべは4個、雌花では未発達、分離。花盤は4裂、雄花では広く平らになる。雌しべ群は4心皮だが、雄花では未発達か又は欠く。子房は基部が合着し、他は密着し、各1胚珠をもつ。花柱は頂生、4個の花柱の要素が密着する。柱頭は頭状、4裂する。果実は1~4個の基部が合着した袋果、それぞれ花柱の嘴をもつ。内果皮は軟骨質、裂開して種子を弾性的に放出する。種子は黒色、ほぼ球形~広楕円形、光沢がある。種皮は厚壁、薄くてもろい。胚乳は乏しい。胚はまっすぐ。子葉はほぼ円形、平らになり、胚軸は子葉の間に部分的に含まれる。
 世界に1種あり、アジア東部に分布する。

コクサギ属の種と園芸品種

1 Orixa japonica Thunb.  コクサギ 小臭木
  synonym Orixa japonica Thunb. f. velutina Hayashi
  synonym Orixa japonica Thunb. f. glabrifolia Sugim.
 日本(北海道の西南部、本州、四国、九州)、朝鮮、中国原産。中国名は臭常山 chou chang shan 。英名はJapanese Orixa 。別名はケナシコクサギ、ビロードコクサギ
 落葉低木。高さ1~5m。葉は枝の左右に2個ずつつく特殊な互生で 、コクサギ型葉序と呼ばれる。葉はもむと強い臭気がし、指に臭いが残り、和名はこれに由来する。葉の長さは5~12㎝の倒卵状長楕円形。葉には油点がある。雌雄異株。雄花は総状につき、直径約8㎜。花弁は4個、淡緑色。雄しべも4個。雌花は長さ1~2㎝の花柄の先に1個ずつつく。果実は蒴果、分果は3~4個。種子は長さ約4㎜のやや楕円状の球形、光沢のある黒褐色に熟す。2n=34,40。花期は4~5月。

品種) 'Variegata' (v)

参考

1) Flora of China
  Orixa
  http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=123173
2) GRIN
  Orixa japonica
  http://www.narc.gov.jo/gringlobal/taxonomydetail.aspx?id=460209
3) Plants of the World Online | Kew Science
 Orixa
 http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:6631-1