コガネノウゼン 黄金凌霄
Flora of Mikawa
ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae ハンドロアンサス属
別 名 | キバナイペー |
中国名 | 金风铃 jin fen ling |
英 名 | golden trumpet tree , yellow trumpet tree |
学 名 | Handroanthus chrysotrichus (Mart. ex A.DC.) Mattos synonym Tabebuia chrysotricha (Mart. ex DC.) Standl. |
花 期 | 3~4月 |
高 さ | 5~15m |
生活型 | 半常緑/半落葉高木 |
生育場所 | 栽培種 |
分 布 | 外来種 ブラジル、アルゼンチン原産 |
撮 影 | 浜松湖フラワーパーク(花) 21.4.10 浜名湖ガーデンパーク(実) 21.5.24 |
コガネノウゼンはノウゼンカズラ科ハンドロアンサス属の観賞用の栽培種。キバナイペーとも呼ばれる。ハンドロアンサス属はアメリカに分布する高木。
半常緑/半落葉の高木、高さ10 (~15)m。小枝の上部に褐色の星状毛をもつ。 葉は掌状複葉。小葉は5個(ときに、3個で小さな木では小葉が1個)、倒卵形~長円状楕円形、長さ2~15㎝(しばしば、形や大きさが変わり、基部の対は他より小さく、頂小葉は最も大きい)、上面は暗緑色、星状毛があるが、重ならない。下面は淡緑色、星状毛はしばしば重なり、縁は全縁~先に歯があり(若い木では歯がより明瞭)。葉柄と小葉柄は褐色の星状毛をもつ。花は華やか、花冠は明るい黄色、のど部に帯赤色の縦の脈をもち、長さ70(~100)㎜以下、筒状漏斗形、 5裂片は広がり、しばしば縁が波打つ。萼は円蓋形で、萼片は短く、長さ約5㎜、金褐色~さび色の星状毛をもつ。蒴果は長さ50㎝×幅2㎝以下。種子には翼がある。花期は春。
落葉又は半落葉。葉は対生、掌状複葉、普通、小葉は3又は5個、しばしば、樹枝状毛(dendritic hair)や星状毛(stellate hair)をもつ。花はしばしば、頂生の束生する集散花序につく。萼は鐘形~円蓋形、5歯。花冠は筒状鐘形、大部分は黄色又はピンク色。蒴果(豆果に似ていてpodともいわれる)は長くて、細く、疎~密に毛がある。
世界に約30種があり、中央アメリカ、南アメリカに分布する。観賞用によく栽培され、大きな華やかな花をつける。
高木、高さ20m。幹は真っすぐ、樹幹はピラミッド形~円蓋形、樹皮は割れ目が入り、黄褐色、クリーム色、又は淡褐色。葉は掌状複葉(小葉は同じ点から生じる)、小葉は披針形又は楕円形、先は尖鋭形、基部は円形、上面は明るい緑色、下面は鈍い緑色、中脈に腋毛の束がある。葉柄は長さ6~20㎝、無毛。頂小葉の小葉柄は長さ0.9~4.5㎝、無毛。花序は頂生の円錐花序、集散花序の枝をもち、長さ8~10㎝×幅10~20㎝、鱗片状の星状毛をもつ。花柄は長さ8~15㎜。花は左右相称。萼は緑黄色、長さ1~1.3㎝、筒形、萼歯は4個、長さ3~4㎜、楕円形又は三角形、上側の咢片は小さくて、円くなり、星状鱗状毛が両面にある。花冠は長さ6~7.5㎝、筒形、拡大部は2唇形、上唇は2裂し、長さ2.5~3㎝。下唇は3裂、長さはほぼ3.5㎝。花冠の首と筒部に絨毛がある。雄しべは4本、2強雄しべ、長い雄しべは長さ1.8~2㎝、花冠筒部の基部から5㎜につく。花糸は黄色、基部は色があいまい。葯は矢じり形、褐色、2裂する。仮雄しべは1個、長さ約1㎝、細い。環状の蜜腺が子房の基部の周りにある。子房は2室、胚珠は多数、長く、無毛。花柱は長さ2.5~3㎝、太く、無毛。柱頭は2個の平らな裂片をもち、無毛。蒴果は長さ35~45㎝、細く、わずかに捻じれ、多数の縦筋をもち、緑褐色、わずかに毛がある。種子は多数、扁平で翼があり、長さ1.5~2㎝、褐色。
synonym Tabebuia chrysantha (Jacq.) G. Nicholson
南アメリカ、メキシコ原産。英名はyellow poui。
南アメリカ(コロンビア、エクアドル、ペルー)原産。アンデス山脈の標高1200~2600mの湿潤森林の一部に分離して分布する。斜面、窪地の湿った地域に生える。葉の下面に密に星状毛があり、萼が大きい。
樹高20m、DBH50㎝まで。樹皮は非常に淡く、平滑、縦に亀裂が入る。若い枝は断面がほぼ四角形、密に毛があり黄褐色、若いときは星状毛があり、無毛になる。葉は掌状複葉。葉柄と小葉柄は鱗片と毛があり、毛は星状毛と樹状毛。小葉は楕円形、全縁、基部は鈍形、先は鋭形、上面は部分的に無毛になり、下面は星状毛と樹状毛が密にあり、毛のため黄褐色になり、脈腋に似ているがより長い毛の房がある。花序は頂生の円錐花序、短い~わずかに広がる。枝は星状毛がある。苞は長さ5~20㎜、目立ち、線形。萼は長さ1.5~2.2㎝x幅0.9~1.4㎝、鐘形、不規則に5裂し、思春期があり、シナモン赤色の星状毛と樹枝状毛がある。花冠は長さ約6㎝、筒部の口で幅2㎝、筒状漏斗形、毛のある切れ込みを除いて外側は無毛、喉の床と雄しべの挿入部分には密に毛がある。雄しべは半葯は長さ3~4㎜。蜜腺ディスクは長さ1㎜、直径2~5㎜、環状のクッション状(annular-pulvinate)。雌しべは線状長円形の子房を持ち、長さ5㎜×直径1.5㎜、無毛。果実は未知。
南アメリカ(コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラ、コスタリカ、パナマ)原産。主に低~中標高の湿った森林に分布する。渓谷、山地、斜面に生える。この木材は、緻密で耐久性があり、虫の攻撃に強いため、鉄道の梁、柱、屋外建設に使用される。
高さ30mまで。 0.7㎝までの小さな控え壁(buttresses)がある。樹皮はかなり平滑。若い枝は断面がほぼ四角形で、若いときは星状毛があり、多少、無毛になる。葉は掌状葉、5~7小葉。葉柄は長さ6~30㎝、赤みを帯びた星状毛がある~無毛になり、頂部の葉柄は長さ3~8㎝、側葉柄は短い。小葉は楕円形~長円状卵形、成熟すると全縁、膜質、基部は鈍形~切形、先は鋭形~短い尖鋭形。上面は多少無毛になり、しばしばまばらに鱗粉がある(lepidote)。下面には多少、宿存する毛があり、少なくとも主要な脈に沿って星状毛があり、通常は表面全体にまばらにある。主な脈は一般に多少微軟毛があり、星状毛がある。頂小葉は長さ25㎝x幅14㎝・以下、側小葉は徐々に小さくなる。花序は収縮した頂生の円錐花序で、多くの場合、ほぼ束生し、星状毛があり、赤みを帯びる。苞と小苞は通常長さ3~4㎜。萼は長さ(1.2~)1.4~1.9㎝×幅0.9~1.9㎝、鐘形、5裂片が一般に多少、後屈し、短い赤褐色の星状毛があり、基部でより密になる。花冠は長さ6~11.5㎝、口部の幅1.8~3㎝、筒状漏斗形、黄色で喉部に帯赤色の線があり、裂片の縁と筒部に網状脈があり、乾燥した葉は同色。裂片と筒部の上部の主要な脈に沿っていくつかの星状毛があるのを除いて、外側は無毛、切れ込みと喉の床にはかなり密に毛があり、内側には長い毛状突起がある。筒部は長さ4~8㎝、裂片は長さ1.5~3㎝。雄しべは散開する半葯を持ち、長さ2~3㎜。蜜腺ディスクは長さ1㎜、直径 3.5㎜、環状のクッション状(annular-pulvinate)。雌しべは長さ3~3.9㎝。子房は長さ4~8㎜、直径1.5~2㎜、線状長円形、密に微細な鱗粉で覆われ(lepidote)~無毛に見える。果実は蒴果で、長さ30~80㎝×幅1.5~2.4㎝、線状円筒形、一般にほぼ全体が無毛になる。種子は長さ0.6~0.9㎝×幅2.5~3.4㎝、薄く、透明な膜質の翼は種子体からよく分化している。
synonym Tabebuia chrysotricha (Mart. ex DC.) Standl.
ブラジル、アルゼンチン原産。英名はgolden trumpet tree , yellow trumpet tree。中国名は金风铃 jin fen ling。別名はキバナイペー。
半常緑/半落葉の高木、高さ10 (~15)m。小枝の上部に褐色の星状毛をもつ。 葉は掌状複葉。小葉は5個(ときに、3個で小さな木では小葉が1個)、倒卵形~長円状楕円形、長さ2~15㎝(しばしば、形や大きさが変わり、基部の対は他より小さく、頂小葉は最も大きい)、上面は暗緑色、星状毛があるが、重ならない。下面は淡緑色、星状毛はしばしば重なり、縁は全縁~先に歯があり(若い木では歯がより明瞭)。葉柄と小葉柄は褐色の星状毛をもつ。花は華やか、花冠は明るい黄色、のど部に帯赤色の縦の脈をもち、長さ70(~100)㎜以下、筒状漏斗形、 5裂片は広がり、しばしば縁が波打つ。萼は円蓋形で、萼片は短く、長さ約5㎜、金褐色~さび色の星状毛をもつ。蒴果は長さ50㎝×幅2㎝以下。種子には翼がある。花期は春(3月下旬~4月中旬)。
3 Handroanthus impetigiosus (Vell.) Mattos アカバナイペー
synonym Tecoma impetiginosa Mart. ex DC.
synonym Tabebuia avellanedae Lorentz ex Griseb.
synonym Tabebuia impetiginosa (Mart. ex DC.) Standl.
synonym Tabebuia palmeri Rose
南アメリカ、メキシコ原産。英名はpink trumpet-tree , taheebo, îpe-roxo。スペイン語名はipe , lapacho , quebracho。
落葉高木、高さ15m以下。小枝は無毛。葉は対生、掌状複葉。小葉は普通、5個(ときに3又は7個、小さな木は単葉)、卵形~披針形、長さ3~15(~20)㎝、上面は暗緑色、無毛又は脈上や縁に微細な毛があり(ときに歯の間のくぼみの基部に毛束をもつ)。下面は淡緑色、大きな脈が中脈と交差する箇所に小さな毛(単純毛の束と軟毛)がある以外は無毛、ときに主脈に微細な毛(単純毛又はときに、分岐毛や星状毛)があり、縁は歯状~鋸歯状(苗木では明瞭)。葉柄と小葉柄は±無毛又は疎らな毛がある。花冠は筒状漏斗形、裂片は5個、広がり、ピンク色、普通、のど部が黄色、長さ60㎜以下。萼は円蓋形、萼片は浅く、長さ約7㎜、微細な星状毛がある。蒴果は長くて細い(長さ40㎝以下)。種子は淡褐色、両端に翼がある。
品種) 'Raspberry'
Handroanthus
Handroanthus chrysanthus
Handroanthus
Tabebuia chrysantha subsp. meridionalis
半常緑/半落葉の高木、高さ10 (~15)m。小枝の上部に褐色の星状毛をもつ。 葉は掌状複葉。小葉は5個(ときに、3個で小さな木では小葉が1個)、倒卵形~長円状楕円形、長さ2~15㎝(しばしば、形や大きさが変わり、基部の対は他より小さく、頂小葉は最も大きい)、上面は暗緑色、星状毛があるが、重ならない。下面は淡緑色、星状毛はしばしば重なり、縁は全縁~先に歯があり(若い木では歯がより明瞭)。葉柄と小葉柄は褐色の星状毛をもつ。花は華やか、花冠は明るい黄色、のど部に帯赤色の縦の脈をもち、長さ70(~100)㎜以下、筒状漏斗形、 5裂片は広がり、しばしば縁が波打つ。萼は円蓋形で、萼片は短く、長さ約5㎜、金褐色~さび色の星状毛をもつ。蒴果は長さ50㎝×幅2㎝以下。種子には翼がある。花期は春。
ハンドロアンサス属
family Bignoniaceae - genus Handroanthus落葉又は半落葉。葉は対生、掌状複葉、普通、小葉は3又は5個、しばしば、樹枝状毛(dendritic hair)や星状毛(stellate hair)をもつ。花はしばしば、頂生の束生する集散花序につく。萼は鐘形~円蓋形、5歯。花冠は筒状鐘形、大部分は黄色又はピンク色。蒴果(豆果に似ていてpodともいわれる)は長くて、細く、疎~密に毛がある。
世界に約30種があり、中央アメリカ、南アメリカに分布する。観賞用によく栽培され、大きな華やかな花をつける。
ハンドロアンサス属の種と園芸品種
1 Handroanthus chrysanthus (Jacq.) S.O.Grose キバナノウゼン 黄花凌霄
南アメリカ、メキシコ原産。英名はyellow poui , golden trumpet tree , golden goddess。高木、高さ20m。幹は真っすぐ、樹幹はピラミッド形~円蓋形、樹皮は割れ目が入り、黄褐色、クリーム色、又は淡褐色。葉は掌状複葉(小葉は同じ点から生じる)、小葉は披針形又は楕円形、先は尖鋭形、基部は円形、上面は明るい緑色、下面は鈍い緑色、中脈に腋毛の束がある。葉柄は長さ6~20㎝、無毛。頂小葉の小葉柄は長さ0.9~4.5㎝、無毛。花序は頂生の円錐花序、集散花序の枝をもち、長さ8~10㎝×幅10~20㎝、鱗片状の星状毛をもつ。花柄は長さ8~15㎜。花は左右相称。萼は緑黄色、長さ1~1.3㎝、筒形、萼歯は4個、長さ3~4㎜、楕円形又は三角形、上側の咢片は小さくて、円くなり、星状鱗状毛が両面にある。花冠は長さ6~7.5㎝、筒形、拡大部は2唇形、上唇は2裂し、長さ2.5~3㎝。下唇は3裂、長さはほぼ3.5㎝。花冠の首と筒部に絨毛がある。雄しべは4本、2強雄しべ、長い雄しべは長さ1.8~2㎝、花冠筒部の基部から5㎜につく。花糸は黄色、基部は色があいまい。葯は矢じり形、褐色、2裂する。仮雄しべは1個、長さ約1㎝、細い。環状の蜜腺が子房の基部の周りにある。子房は2室、胚珠は多数、長く、無毛。花柱は長さ2.5~3㎝、太く、無毛。柱頭は2個の平らな裂片をもち、無毛。蒴果は長さ35~45㎝、細く、わずかに捻じれ、多数の縦筋をもち、緑褐色、わずかに毛がある。種子は多数、扁平で翼があり、長さ1.5~2㎝、褐色。
1-1 Handroanthus chrysanthus (Jacq.) S. Grose subsp. chrysanthus キバナノウゼン 狭義
synonym Bignonia chrysantha Jacq.synonym Tabebuia chrysantha (Jacq.) G. Nicholson
南アメリカ、メキシコ原産。英名はyellow poui。
1-2 Handroanthus chrysanthus (Jacq.) S. Grose subsp. meridionalis (A. H. Gentry) S. Grose
synonym Tabebuia chrysantha subsp. meridionalis A. H. Gentrysynonym Tabebuia spectabilis (Planch. & Linden) G. Nicholson
synonym Tecoma spectabilis Planch. & Linden南アメリカ(コロンビア、エクアドル、ペルー)原産。アンデス山脈の標高1200~2600mの湿潤森林の一部に分離して分布する。斜面、窪地の湿った地域に生える。葉の下面に密に星状毛があり、萼が大きい。
樹高20m、DBH50㎝まで。樹皮は非常に淡く、平滑、縦に亀裂が入る。若い枝は断面がほぼ四角形、密に毛があり黄褐色、若いときは星状毛があり、無毛になる。葉は掌状複葉。葉柄と小葉柄は鱗片と毛があり、毛は星状毛と樹状毛。小葉は楕円形、全縁、基部は鈍形、先は鋭形、上面は部分的に無毛になり、下面は星状毛と樹状毛が密にあり、毛のため黄褐色になり、脈腋に似ているがより長い毛の房がある。花序は頂生の円錐花序、短い~わずかに広がる。枝は星状毛がある。苞は長さ5~20㎜、目立ち、線形。萼は長さ1.5~2.2㎝x幅0.9~1.4㎝、鐘形、不規則に5裂し、思春期があり、シナモン赤色の星状毛と樹枝状毛がある。花冠は長さ約6㎝、筒部の口で幅2㎝、筒状漏斗形、毛のある切れ込みを除いて外側は無毛、喉の床と雄しべの挿入部分には密に毛がある。雄しべは半葯は長さ3~4㎜。蜜腺ディスクは長さ1㎜、直径2~5㎜、環状のクッション状(annular-pulvinate)。雌しべは線状長円形の子房を持ち、長さ5㎜×直径1.5㎜、無毛。果実は未知。
1-3 Handroanthus chrysanthus (Jacq.) S. Grose subsp. pluvicola (A. H. Gentry) S. Grose
synonym Tabebuia chrysantha subsp. pluvicola A. H. Gentry南アメリカ(コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラ、コスタリカ、パナマ)原産。主に低~中標高の湿った森林に分布する。渓谷、山地、斜面に生える。この木材は、緻密で耐久性があり、虫の攻撃に強いため、鉄道の梁、柱、屋外建設に使用される。
高さ30mまで。 0.7㎝までの小さな控え壁(buttresses)がある。樹皮はかなり平滑。若い枝は断面がほぼ四角形で、若いときは星状毛があり、多少、無毛になる。葉は掌状葉、5~7小葉。葉柄は長さ6~30㎝、赤みを帯びた星状毛がある~無毛になり、頂部の葉柄は長さ3~8㎝、側葉柄は短い。小葉は楕円形~長円状卵形、成熟すると全縁、膜質、基部は鈍形~切形、先は鋭形~短い尖鋭形。上面は多少無毛になり、しばしばまばらに鱗粉がある(lepidote)。下面には多少、宿存する毛があり、少なくとも主要な脈に沿って星状毛があり、通常は表面全体にまばらにある。主な脈は一般に多少微軟毛があり、星状毛がある。頂小葉は長さ25㎝x幅14㎝・以下、側小葉は徐々に小さくなる。花序は収縮した頂生の円錐花序で、多くの場合、ほぼ束生し、星状毛があり、赤みを帯びる。苞と小苞は通常長さ3~4㎜。萼は長さ(1.2~)1.4~1.9㎝×幅0.9~1.9㎝、鐘形、5裂片が一般に多少、後屈し、短い赤褐色の星状毛があり、基部でより密になる。花冠は長さ6~11.5㎝、口部の幅1.8~3㎝、筒状漏斗形、黄色で喉部に帯赤色の線があり、裂片の縁と筒部に網状脈があり、乾燥した葉は同色。裂片と筒部の上部の主要な脈に沿っていくつかの星状毛があるのを除いて、外側は無毛、切れ込みと喉の床にはかなり密に毛があり、内側には長い毛状突起がある。筒部は長さ4~8㎝、裂片は長さ1.5~3㎝。雄しべは散開する半葯を持ち、長さ2~3㎜。蜜腺ディスクは長さ1㎜、直径 3.5㎜、環状のクッション状(annular-pulvinate)。雌しべは長さ3~3.9㎝。子房は長さ4~8㎜、直径1.5~2㎜、線状長円形、密に微細な鱗粉で覆われ(lepidote)~無毛に見える。果実は蒴果で、長さ30~80㎝×幅1.5~2.4㎝、線状円筒形、一般にほぼ全体が無毛になる。種子は長さ0.6~0.9㎝×幅2.5~3.4㎝、薄く、透明な膜質の翼は種子体からよく分化している。
2 Handroanthus chrysotrichus (Mart. ex A.DC.) Mattos コガネノウゼン 黄金凌霄
synonym Tecoma chrysotricha Mart. ex DC.synonym Tabebuia chrysotricha (Mart. ex DC.) Standl.
ブラジル、アルゼンチン原産。英名はgolden trumpet tree , yellow trumpet tree。中国名は金风铃 jin fen ling。別名はキバナイペー。
半常緑/半落葉の高木、高さ10 (~15)m。小枝の上部に褐色の星状毛をもつ。 葉は掌状複葉。小葉は5個(ときに、3個で小さな木では小葉が1個)、倒卵形~長円状楕円形、長さ2~15㎝(しばしば、形や大きさが変わり、基部の対は他より小さく、頂小葉は最も大きい)、上面は暗緑色、星状毛があるが、重ならない。下面は淡緑色、星状毛はしばしば重なり、縁は全縁~先に歯があり(若い木では歯がより明瞭)。葉柄と小葉柄は褐色の星状毛をもつ。花は華やか、花冠は明るい黄色、のど部に帯赤色の縦の脈をもち、長さ70(~100)㎜以下、筒状漏斗形、 5裂片は広がり、しばしば縁が波打つ。萼は円蓋形で、萼片は短く、長さ約5㎜、金褐色~さび色の星状毛をもつ。蒴果は長さ50㎝×幅2㎝以下。種子には翼がある。花期は春(3月下旬~4月中旬)。
3 Handroanthus impetigiosus (Vell.) Mattos アカバナイペー
synonym Tecoma impetiginosa Mart. ex DC.
synonym Tabebuia avellanedae Lorentz ex Griseb.
synonym Tabebuia impetiginosa (Mart. ex DC.) Standl.
synonym Tabebuia palmeri Rose
南アメリカ、メキシコ原産。英名はpink trumpet-tree , taheebo, îpe-roxo。スペイン語名はipe , lapacho , quebracho。
落葉高木、高さ15m以下。小枝は無毛。葉は対生、掌状複葉。小葉は普通、5個(ときに3又は7個、小さな木は単葉)、卵形~披針形、長さ3~15(~20)㎝、上面は暗緑色、無毛又は脈上や縁に微細な毛があり(ときに歯の間のくぼみの基部に毛束をもつ)。下面は淡緑色、大きな脈が中脈と交差する箇所に小さな毛(単純毛の束と軟毛)がある以外は無毛、ときに主脈に微細な毛(単純毛又はときに、分岐毛や星状毛)があり、縁は歯状~鋸歯状(苗木では明瞭)。葉柄と小葉柄は±無毛又は疎らな毛がある。花冠は筒状漏斗形、裂片は5個、広がり、ピンク色、普通、のど部が黄色、長さ60㎜以下。萼は円蓋形、萼片は浅く、長さ約7㎜、微細な星状毛がある。蒴果は長くて細い(長さ40㎝以下)。種子は淡褐色、両端に翼がある。
品種) 'Raspberry'
参考
1) NEW SOUTH WALES FLORA ONLINE - PlantNET - FloraOnlineHandroanthus
http://plantnet.rbgsyd.nsw.gov.au/cgi-bin/NSWfl.pl?page=nswfl&lvl=gn&name=Handroanthus
Handroanthus chrysotrichus (Mart. ex DC.) Mattos
http://plantnet.rbgsyd.nsw.gov.au/cgi-bin/NSWfl.pl?page=nswfl&lvl=sp&name=Handroanthus~chrysotrichus
Handroanthus impetiginosus (Mart. ex DC.) Mattos
http://plantnet.rbgsyd.nsw.gov.au/cgi-bin/NSWfl.pl?page=nswfl&lvl=sp&name=Handroanthus~impetiginosus
2) Handroanthus chrysanthus - Magnoliopsida | Flora de Costa RicaHandroanthus chrysanthus
http://floracostaricensis.myspecies.info/taxonomy/term/23594/descriptions
3) GRINHandroanthus
http://tn-grin.nat.tn/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=24610
4) FLORA DE COLOMBIATabebuia chrysantha subsp. meridionalis
http://www.biovirtual.unal.edu.co/floradecolombia/es/description/444/