キズイセン 黄水仙
Flora of Mikawa
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae スイセン属
別 名 | イトズイセン、ジョンキルスイセン |
英 名 | jonquil daffodil , rush daffodil |
学 名 | Narcissus jonquilla L |
花 期 | 3~4月 |
高 さ | 10~30㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 園芸種 |
分 布 | 帰化種 ヨーロッパ(ポルトガル、スペイン)原産 |
撮 影 | 西尾市 17.3.9 |
葉がイグサのように細く、イトズイセンとも呼ばれ、香りが強く、匂い水仙ともいわれる。強健でヨーロッパ、北アメリカなどで野生化している。花は和名のとおり、黄色。園芸品種分類
7 Y-Y ジョンキル系スイセン。江戸時代後期の文化12年(1815年)に長崎に入港したイギリス船から持ち込まれたのが最初の渡来の記録である。弘化1年(1844年)の梅園草木花譜春之部2(35/49ページ)に毛利梅園が写生した彩色画が掲載されている。名は黄金水僊(阿蘭陀黄水仙)とされている。
ポルトガル、スペイン原産、フランス、イタリア、トルコ、旧ユーゴスラビア、北アメリカなどに帰化している。アルカリ土壌に生育。英名はjonquil daffodil , rush daffodil。多年草、球茎があり、強健。芳香が強く、ナルシス油(Narcissus Oil)が得られる。高さ10~30(36)㎝。葉はイグサに似て細長く、長さ10~30(36)㎝、直立し、ラテン語のjuncusはrushの意味であり、rush daffodilとも呼ばれる。花は花茎に2~5個、横向きにつき、黄色~濃黄色又は白色、直径3~4㎝、花披片は平開し、副花冠は短杯状、花被片と同色。花期は遅く、3~4月。 2n=14。
Narcissus jonquilla L. var. henriquesii Samp. ポルトガル原産の亜種。
原種 Narcissus cyclamineus
[スイセン属のスイセン亜属(Narcissus亜属 )Pseudonarcissus節]
①スイセン亜属(Narcissus亜属)
(5)Jonquilla節
N. assoanus、N. assoanus var. palearensis 、N. blanchardii 、N. flavus、N. gaditanus、N. jonquilla(キズイセン:ポルトガル、スペイン)、N. jonquilla subsp. jonquilloides 、N. viridiflorus(スペイン・ポルトガル・北アフリカ原産)
(6)Pseudonarcissus節
N. abscissus、N. alcaracensis、N. asturiensis、、N. confusus、N. cyclamineus(キクラミネウス:ポルトガル北西部、スペイン北西部原産)、N. dubius、N. enemeritoi、N. eugeniae、N. hispanicus、N. jacetanus(スペイン原産・小型)、N. longispathus、N. moleroi(スペイン東部原産・淡黄色)、N. munozii-garmendiae(スペイン原産・黄色)、N. nevadensis(スペイン原産)、N. primigenius(スペイン北西部原産)、N. pseudonarcissus(ラッパズイセン)、N. pseudonarcissus subsp. bicolor 、N. pseudonarcissus subsp. leonensis 、N. pseudonarcissus subsp. minor 、N. pseudonarcissus subsp. moschatus 、N. pseudonarcissus subsp. nobilis、N. pseudonarcissus subsp. pallidiflorus 、N. villarvildensis(スペイン原産)、N. yepesii
園芸品種分類
Division 7 Jonquilla and Apodanthu daffodils (ジョンキル系)
Jonquilla節(キズイセン)とApodanthi節の特徴をもつもの。
普通、芳香がある。花は小型。
1~5(まれに8)個の花を茎につける。
花被片は黄色~白色、平開又は反り返る。
副花冠は杯形~漏斗形~フレアー、普通長さより幅が広い。
花冠(perianth=petal)と副花冠(corona=cup)の3色で分類する
①花被片perianthの色
②副花冠の目 eye
(副花冠のカップ内側の部分 inner zone)の色
③副花冠 corona の中央(middle zone)の色
④副花冠の縁 rim=edge の色
色のコード Throckmorton's color code system
W(白色又は帯白色)、G(緑色)、Y(黄色)、P(ピンク色)、
O(オレンジ色)、R(赤色)
分類形式 ①-②③④
副花冠の部分が同の場合は省略する。
Division 9 W-Y ・・・・副花冠が1色
Division 9 W-GY ・・・・副花冠の目の色が異なり、縁が同色。
花被片の内側の色が異なる場合
Division3 WWY-O・・・・・花被片が白色、内側が黄色。
副花冠がオレンジ色
https://daffodilusa.org/
Daffodil Divisions Using the RHS System of Classification
https://daffodilusa.org/daffodil-info/daffodil-divisions-cultivars/
2) データベースがあり、品種名により検索できる。
http://daffseek.org/
ポルトガル、スペイン原産、フランス、イタリア、トルコ、旧ユーゴスラビア、北アメリカなどに帰化している。アルカリ土壌に生育。英名はjonquil daffodil , rush daffodil。多年草、球茎があり、強健。芳香が強く、ナルシス油(Narcissus Oil)が得られる。高さ10~30(36)㎝。葉はイグサに似て細長く、長さ10~30(36)㎝、直立し、ラテン語のjuncusはrushの意味であり、rush daffodilとも呼ばれる。花は花茎に2~5個、横向きにつき、黄色~濃黄色又は白色、直径3~4㎝、花披片は平開し、副花冠は短杯状、花被片と同色。花期は遅く、3~4月。 2n=14。
Narcissus jonquilla L. var. henriquesii Samp. ポルトガル原産の亜種。
スイセン属
多年草、球根(鱗茎)は膜質の外皮を持つ。葉は(1~)数個、根生し、線形~舌形、扁平~半円柱形、肉質。花茎は中実。花序は散形花序、花を2~20個又は単生花。総苞(仏炎苞)は膜質又は紙質、基部は筒状。花は有柄又は無柄、直立又は垂れ下がる。芳香がしばしばある。花被の筒部は円筒形又は)漏斗形、短い。花被片は6個、直立又は反り返り、ほぼ同長。副花冠(corona)は狭い筒状~花冠状~杯状。雄しべは6個、花被の筒部につき、しばしば長淡種類になる。葯は背着性。子房下位、3室、多数の胚珠がある。花柱は糸状、しばしば突き出る。柱頭は3裂し、小さい。果実は胞背裂開蒴果、3室、紙質~革質。種子は多数、類球形、しばしばエライオソームがあり、外種皮は黒色。 x = 7, 11(10)。キズイセンの分類
キズイセンの原種はNarcissus cyclamineusであり、キズイセンはスイセン属の2亜属、11節の分類では(5)Jonquilla節に含まれる。園芸品種はハイブリッドもあって、多数あり、Division 7 Jonquilla and Apodanthu daffodilsに分類される。原種 Narcissus cyclamineus
[スイセン属のスイセン亜属(Narcissus亜属 )Pseudonarcissus節]
①スイセン亜属(Narcissus亜属)
(5)Jonquilla節
N. assoanus、N. assoanus var. palearensis 、N. blanchardii 、N. flavus、N. gaditanus、N. jonquilla(キズイセン:ポルトガル、スペイン)、N. jonquilla subsp. jonquilloides 、N. viridiflorus(スペイン・ポルトガル・北アフリカ原産)
(6)Pseudonarcissus節
N. abscissus、N. alcaracensis、N. asturiensis、、N. confusus、N. cyclamineus(キクラミネウス:ポルトガル北西部、スペイン北西部原産)、N. dubius、N. enemeritoi、N. eugeniae、N. hispanicus、N. jacetanus(スペイン原産・小型)、N. longispathus、N. moleroi(スペイン東部原産・淡黄色)、N. munozii-garmendiae(スペイン原産・黄色)、N. nevadensis(スペイン原産)、N. primigenius(スペイン北西部原産)、N. pseudonarcissus(ラッパズイセン)、N. pseudonarcissus subsp. bicolor 、N. pseudonarcissus subsp. leonensis 、N. pseudonarcissus subsp. minor 、N. pseudonarcissus subsp. moschatus 、N. pseudonarcissus subsp. nobilis、N. pseudonarcissus subsp. pallidiflorus 、N. villarvildensis(スペイン原産)、N. yepesii
園芸品種分類
Division 7 Jonquilla and Apodanthu daffodils (ジョンキル系)
Jonquilla節(キズイセン)とApodanthi節の特徴をもつもの。
普通、芳香がある。花は小型。
1~5(まれに8)個の花を茎につける。
花被片は黄色~白色、平開又は反り返る。
副花冠は杯形~漏斗形~フレアー、普通長さより幅が広い。
キズイセン園芸種の例
Baby Moon 7 Y-Y, Bell Song 7 W-P (2n=21) , Dickcissel 7 Y-W (2n=21) , Fruit Cup 7 W-Y , Golden Scepter 7 Y-Y (2n=21) , Hillstar 7 YYW-YWW (2n=28) , Intrigue 7 Y-W (2n=21) , Martinette 7 Y-Y , Pueblo 7 W-W , Pink Angel 7 W-GWP , Pipit, Quail 7 YYW-W (2n=21) , Sailboat 7 W-W, Stratosphere 7 Y-O , Suzy 7 Y-O (2n=21) ,Sugarbush 7 W-YYW (2n=21) , Sweetness 7 Y-Y (hybrid 2n=21) , Trevithian 7 Y-Y (2n=21) , Waterperry 7 W-YPP (2n=21)スイセンの品種の表示
Throckmorton classification system花冠(perianth=petal)と副花冠(corona=cup)の3色で分類する
①花被片perianthの色
②副花冠の目 eye
(副花冠のカップ内側の部分 inner zone)の色
③副花冠 corona の中央(middle zone)の色
④副花冠の縁 rim=edge の色
色のコード Throckmorton's color code system
W(白色又は帯白色)、G(緑色)、Y(黄色)、P(ピンク色)、
O(オレンジ色)、R(赤色)
品種の表示例
品種名称 Division 9 W-GYR ・・・副花冠が3色分類形式 ①-②③④
副花冠の部分が同の場合は省略する。
Division 9 W-Y ・・・・副花冠が1色
Division 9 W-GY ・・・・副花冠の目の色が異なり、縁が同色。
花被片の内側の色が異なる場合
Division3 WWY-O・・・・・花被片が白色、内側が黄色。
副花冠がオレンジ色
参考
1) the American Daffodil Society(ADS)アメリカスイセン協会https://daffodilusa.org/
Daffodil Divisions Using the RHS System of Classification
https://daffodilusa.org/daffodil-info/daffodil-divisions-cultivars/
2) データベースがあり、品種名により検索できる。
http://daffseek.org/