キチジョウソウ 吉祥草

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Flora of Mikawa

キジカクシ科 Asparagaceae キチジョウソウ属

中国名 吉祥草 ji xiang cao
学 名 Reineckea carnea (Andr.) Kunth.
キチジョウソウの花
キチジョウソウの花
キチジョウソウ
花 期 7~11月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草
生育場所 林内
分 布 在来種  日本(本州の関東地方以西、四国、九州)、中国原産
撮 影 豊川市(一宮町) 06.11.3
キチジョウソウはキジカクシ科キチジョウソウ属の草本。和名は花がなかなか咲かず、吉事があると花が咲くという謂れによる。
 多年草。高さ10~30㎝。根茎は円柱形、長く、太さ2~4㎜。葉は3~8個つき、線形~狭い倒披針形~披針形、長さ10~40㎝×幅0.5~3.5㎝、柔らかく、無毛、先は尖鋭形。花茎は葉よりかなり短く、長さ5~15㎝。穂状花序は長さ2~6.5㎝、淡紅紫色の花が多数つく。苞は卵状三角形、長さ5~7㎜。花は芳香があり、ときに雄花は穂状花序の上部につく。花被はピンク色~淡ローズ色、長さ0.8~1.3㎝、筒部は長さ4~6㎜、花被片は反曲し、長円形、長さ5~7㎜、わずかに肉質。雄しべが目立ち、花糸は分離部分が長さ3~4㎜。葯はほぼ長円形、長さ2~2.5㎜、両端は凹形。子房は狭卵形、長さ約3㎜。花柱は長さ7~10㎜。液果は熟すと赤色、直径6~10㎜。2n=38。花期と果期は7~11月。

キチジョウソウ属

  family Asparagaceae - genus Reineckea

 多年草、根茎があり、常緑。根茎は地面に平伏し、疎に多くの節がある。葉は根茎の先端に束生し、葉柄は不明瞭、基部に向かって次第に狭くなる。花茎は葉腋に生じ、直立し、葉より短く、裸。花序は頂生の穂状花序、花が少数~多数つく。苞は帯褐色または帯紫色、膜質。花は両性、無柄。花被片は下部が合着して筒部となり、上部は分離。雄しべは6本、花被の筒ののど部につく。花糸は糸状、下部が花被の筒部つく。葯は背着。子房は3室、胚珠は室に2個。花柱は円柱形、細い。柱頭は頭状~3裂。果実は液果、球形、種子は数個。
 世界に1種あり、日本、中国に分布する。
 

キチジョウソウ属の主な種と園芸品種

1 Reineckea carnea (Andrews) Kunth  キチジョウソウ 吉祥草
 日本(本州の関東地方以西、四国、九州)、中国原産。中国名は吉祥草 ji xiang cao。英名はChinese lucky grass。林内に生える。和名は花がなかなか咲かず、吉事があると花が咲くという謂れによる。
 多年草。高さ10~30㎝。根茎は円柱形、長く、太さ2~4㎜。葉は3~8個つき、線形~狭い倒披針形~披針形、長さ10~40㎝×幅0.5~3.5㎝、柔らかく、無毛、先は尖鋭形。花茎は葉よりかなり短く、長さ5~15㎝。穂状花序は長さ2~6.5㎝、淡紅紫色の花が多数つく。苞は卵状三角形、長さ5~7㎜。花は芳香があり、ときに雄花は穂状花序の上部につく。花被はピンク色~淡ローズ色、長さ0.8~1.3㎝、筒部は長さ4~6㎜、花被片は反曲し、長円形、長さ5~7㎜、わずかに肉質。雄しべが目立ち、花糸は分離部分が長さ3~4㎜。葯はほぼ長円形、長さ2~2.5㎜、両端は凹形。子房は狭卵形、長さ約3㎜。花柱は長さ7~10㎜。液果は熟すと赤色、直径6~10㎜。2n=38。花期と果期は7~11月。
品種)  'Alba' , 'Baoxing Booty' , 'Crug's Broadleaf' , 'Crug's Linearleaf' , 'Jinfo Jewel' , 'Variegata' (v)

参考

1)Flora o China
 Reineckea
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=128105
2) Plants of the World Online | Kew Science
 Reineckea
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:331272-2
3)GRIN
 Reineckea
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus?id=10304