キンチャクスゲ 巾着菅

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Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae  スゲ属

別 名 イワキスゲ
学 名 Carex mertensii Presc. var. urostachys (Franch.) Kuk.
キンチャクスゲの穂
キンチャクスゲの小穂
キンチャクスゲ
果 期 7~8月
高 さ 30~60㎝
生活型 多年草
生育場所 亜高山~高山の草地
分 布 在来種 北海道、本州(東北、中部地方)、南千島
撮 影 栂池自然園 07.7.27
多年草、高さ30~60㎝。根茎は短く、叢生する。葉は柔らかく、幅4~8㎜。小穂は雌雄性(gynaecandrous)。基部に短い雄花部がある。小穂は4~8個、固まってつき、垂れ下がる。鱗片は果胞より短く、黒褐色、中肋は緑色で先は長い芒となる。果胞は長さ4~5㎜の広楕円形、断面が扁平な3綾形、短い嘴がある。果実は長さ約1.7㎜の長倒卵形、基部に短い柄がある。柱頭は3岐。果期は7~8月。
 基本変種のカレックス・メルテンシィ var. mertensii は北アメリカ(カナダ、アラスカ、USA)原産。英名はMerten's Sedge 。標高0~2000mの開けた森林、牧草地、川岸に生える。
 多年草、叢生する。稈は高さ30~80㎝、上部はザラつく。葉は根生葉と茎葉、幅4~8㎜。下部の葉は鞘状になる。花序:下部の苞は通常花序を超え、たまに花序より短い。小穂は離れ、しばしば、下部の小穂は遠く離れ、垂れ下がり、長く、円筒形またはこん棒形、長さ10~40㎜×幅7~9㎜。頂生の小穂は雌雄性(gynaecandrous)。側小穂は4~6(~9)個つき、雌性。雌鱗片は縁まで暗褐色または黒色で、卵形~披針形、果胞よりも著しく短くて狭く、中脈は体より明るい色で、目立ち、しばしば隆起し、顕著で、微突形。果胞は斜上し、緑色、淡黄色または褐色になり、かすかに脈があり、卵形、長さ4~5㎜×幅2.5~3.5㎜、先は次第に嘴になり、平滑、嘴は長さ0.3~0.4㎜、先は切形または不明瞭な2歯があり、平滑。痩果は果胞の下部1/2またはそれ以下を満たす。2n=62。果期は6~8月。