キバナキツネオラン 黄花狐尾蘭

mark

Flora of Mikawa

ツルボラン科  Asphodelaceae キツネオラン属

別 名 デザートキャンドル、フォックステールリリー、キャンドルリリー
英 名 narrow-leaved foxtail lily
学 名 Eremurus stenophyllus (Boiss. & Buhse) Baker subsp. stenophyllus
 synonym Eremurus bungei Baker
キバナキツネオラン蕾
キバナキツネオラン花
キバナキツネオラン花拡大
キバナキツネオラン雄しべ、柱頭
キバナキツネオラン葉基部
キバナキツネオラン
キバナキツネオラン葉
花 期 5~7月
高 さ 30~150㎝
生活型 多年草
生育場所 栽培種
分 布 外来種 イラン原産
撮 影 浜名湖ガーデンパーク 24.5.29
キバナキツネオランは花序が狐の尾に似た黄色花のツルボラン科キツネオラン属の栽培種。キツネオラン属は世界に約49種あり、主に中央アジアに分布し、総状花序が細長く直立し、デザートキャンドル、フォックステールリリー、キャンドルリリーなどと呼ばれ、観賞用に栽培されている。園芸では和名のキツネオラン属はあまり使われず、エレムルス属といわれる。
 キバナキツネオランは旧学名がEremurus bungei Bakerであったが、現在ではEremurus stenophyllusの亜種に分類されている。
 高さ30~150㎝。narrow-leaved foxtail lilyと呼ばれ、葉は幅が狭く、幅12㎜まで、まれにそれより広く、無毛、縁はザラつく。花茎は無毛。総状花序はローソク状の円筒形、密に多数の花がつく。苞は無毛。小花柄は長さ10~20㎜、外側に広がる。花被片は長さ8~13㎜で、明るい黄色で、乾燥すると橙褐色になる。花糸は花被片よりずっと長い。蒴果は直径6~8㎜、球形。種子は長さ5~6㎜、狭い翼がある。花期は5~7月。
 花が黄色のキツネオラン属はエレムルス・フスクス(Eremurus fuscus)やエレムルス・アルタイクス(Eremurus altaicus)もあり、ハイブリッド園芸種の'Emmy Ro'、'Image'、'Moneymaker'、'Moonlight'、'Tap Dance'など類似種も多い。

キツネオラン属(エレムルス属)

 family Asphodelaceae - genus Eremurus

 多年草、垂直に伸びる短く頑丈な根茎を持ち、首の部分は葉の基部があり、ときに古い葉の基部が分解した繊維に囲まれる。根は多数、長く、太く、肉質。葉は数枚つき、すべて根生、束生し、線形(線状三角形)、下側は隆起し、狭いかまたは幅広く、上側は平らまたは溝状である。花茎は単純、直立し、葉がなく、葉から突き出し、ときに非常に高くなり、丈夫に不稔の苞があり、頂生の総状花序がある。総状花序は通常密集して多数の花がつき、果時には通常細長くなる。苞は膜質、縁はしばしば微細な小鋸歯があり、または縁毛があり、先はしばしば長い糸状の尖鋭形になる。花は両性、白色、バラ色、くすんだ赤色、黄色または褐色、苞腋に1個ずつつき、小花柄がある。小花柄は関節が有または無。花被は鐘形、筒状、または円蓋形。花被片は6個あり、離生または基部で合着し、1、3または5脈がある(乾燥した植物では脈がより容易に識別できる)。雄しべは6本、子房上位(hypogynous)、しばしば突き出る。花糸は糸状または基部に向かって幅が広くなる。葯は長円形~線形、基部近くで背着し、基部に長さ0.5㎜までの2個の裂片を持つ。子房は3室、胚珠は室ごとに数個。花柱は糸状で長く、果時にしばしば宿存する。柱頭は非常に小さい。痩果は球形またはほぼ球形で、膜質またはほぼ木質、平滑またはまれに交差するしわがあり、胞背裂開する。種子は3または4個で、隔壁の両側につき、不規則な3稜形、、硬い種皮を持ち、ときに角(かど)に沿って翼があり、翼は狭いか(特に各区分の上部の種子)または 広い。
 世界に約59種があり、クリミア半島からモンゴル、中国まで広がる。英名はfoxtail lilies , desert candles。

エレムルス属の主な種

1 Eremurus aitchisonii Baker エレムルス・アイチソニー
  synonym Eremurus elwesii Micheli
 アフガニスタン、キルギス、パキスタン、タジキスタン、ウズベキスタン原産。標高1600~3000(3200)mの森林(black forest)、 森林(shiblyak)の上部、半サバンナの高地に生える。Flora of Pakistanでは標本からは明確に区別できないとしてEremurus himalaicusをsynonymとしている。Wendelbo (l.c.) はEremurus aitchisoniiとEremurus himalaicusを区別し、区別するキーには、花被片の色、蒴果の直径、種子の翼のサイズ、葉の幅が使用される。Eremurus himalaicus では花被片の色は白色、Eremurus aitchisoniiではピンク色またはバラ色。Eremurus himalaicaでは、蒴果の直径は約14㎜、種子には狭い翼があり、葉の幅は15~45㎜、Eremurus aitchisonii では、蒴果の直径は15~20㎜、種子には広い翼があり、葉の幅は80㎜にもなる。
 茎は高さ70~120cm、無毛、またはしばしば、基部はざらざらとした毛羽立ちがある。根は紡錘形で太くなり、太さ1~1.5cm。葉は広線形、外側の葉は幅3~5(8)㎝、明るい緑色、上面には広い溝があり、ほぼ平らで、下面は翼状の竜骨があり、無毛。総状花序は疎で、花は比較的少なく、円筒形で長さ20~45㎝。苞は長さ8~10㎜、三角状披針形~線形で長く伸び(drawn)、もじゃもじゃの縁毛がある。小花柄は水平につき、長さ30㎜まで、下部の小花柄は花被の2倍の長さがあり、果時に太さ約1.5㎜になる。花被片は長さ2~2.4㎝、1本の脈があり、ピンク色(またはバラ色)で、基部に黄色の斑点があり、外側の花被片は長円形で、内側の花被片のほぼ2倍の幅があり、広楕円形である。雄しべは花被の1.5倍短い。蒴果は球形、幅1.5~2㎝。種子は黒色、斜めの広い翼を持つ。花期は5~6月。果期は6~7月(Uzbekistan)。
品種) 'Albus' , 'Dawn'

2 Eremurus altaicus (Pall.) Steven エレムルス・アルタイクス
  synonym Eremurus spectabilis Ledeb.
  synonym Eremurus altaicus var. asperulus Regel
 中国(新疆ウイグル自治区)、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン原産。中国名は阿尔泰独尾草 a er tai du wei cao。標高1300~2200mの砂漠、日当たりの良い、砂利や岩の多い斜面に生える。
 葉は長さ20~35㎝、無毛、縁は平滑。花茎は長さ60~120㎝、無毛またはまばらに毛がある。花序は花時に長さ20~30㎝、花が密集して多数付く。苞は披針形、長さ1~2㎝、中脈は暗褐色、縁は淡色、膜質、まばらに長い縁毛があり、先は長い糸状の尖鋭形。小花柄は斜上し、花序柄に伏せず、長さ1~1.5㎝、細い。花被は狭鐘形。花被片は黄色または淡黄色で、ときに褐色または黄褐色に変わり、狭楕円状長円形または狭長円状披針形、長さ0.8~1.2㎝×幅0.2~0.25㎝、暗色で下部には3脈があり、上部は1脈、花後にすぐに内巻きし、宿存し、果時には反り返る。雄しべは花被から8㎜まで突出して目立つ。蒴果は通常緑褐色でほぼ球形で、直径0.6~1㎝、平滑、バルブはかなり薄く柔らかい。種子は両端に狭い翼がある。花期は5~7月。果期は7~8月。n=14。

3 Eremurus chinensis O. Fedtschenko エレムルス・チネンシス
  synonym Bulbinella caudata Kunth
  synonym Anthericum cauda-felis Linn.
 中国(甘粛省、四川省、西蔵、雲南省)原産。中国名は独尾草 du wei cao。標高1000~3800mの低木林、高山草原、石の多い牧草地、乾燥した開けた丘陵、砂利の斜面、岩や玉石の間、崖の割れ目や棚、酸性または石灰岩の基質に生える。
 葉は長さ15~55cm、無毛、縁は微細な小円鋸歯または小鋸歯があり、ときに不明瞭。花茎は高さ45~120cm、無毛。総状花序は花時に長さ10~40㎝、花が密集する。苞は披針形、長さ0.4~2(~3.5)㎝、中脈は暗褐色、縁は淡色、膜質で全縁または密に微細な小鋸歯~糸状突起があり(fimbriate) 、先は長い糸状の尖鋭形になる。小花柄は開出するかわずかに斜上し、長さ1~3.5㎝、細い。花被は狭鐘形、花被片は白色、狭楕円形または倒披針状線形、長さ1~1.2㎝×幅0.2~0.45㎝、基部に暗色の1脈があり、花後にわずかに内巻きし、果時に宿存しない。雄しべは花被より短い。蒴果は直立し(小花柄は先で曲がり)、緑色または緑黄色~褐色、ほぼ球形、直径0.6~1㎝、通常はしわがある。種子は褐色で、長さ4~5.5㎜×角に沿う幅0.1~0.8㎜の翼を含んで幅2.5~3㎜。花期は5~9月。果期は7~9 月。

4 Eremurus fuscus (O.Fedtsch.) Vved. エレムルス・フスクス
  synonym Eremurus altaicus f. fuscus O.Fedtsch.
  synonym Eremurus altaicus f. pallidus O.Fedtsch.
 カザフスタン、キルギス、パキスタン、タジキスタン、ウズベキスタン原産。中国名は黄花独尾草。英名はbrown foxtail lily。標高2000~3000mの山脈上部の中部および下部に生える。Flora of Pakistanでは中国も分布域に含めているが、Eremurus altaicusを含めているため。
 茎は高さ60~100(170)㎝、無毛。根は紡錘形で太くなり、厚さ3~8㎜。葉は広線形、外側の葉は幅1~4㎝、溝があり、竜骨があり、灰白色、縁は裸またはザラつき、線形、平滑。総状花序は密、花は多数つき、円筒形、長さ15~50(70)㎝。苞は三角形で基部は長く沿下し、もじゃもじゃの縁毛がある。小花柄はわずかに違う方向に偏向し、緑色で、下側の小花柄は長さが花被片の1.5~2倍あり、果時に直立し、花序軸にほぼ伏せる。花被片は3本の密接した脈があり、帯白色または帯黄色、外面は緑色、先は赤褐色、長さ9~13mm、花後は帯褐色になり、内側に巻き、外側の花被片は線状披針形、内側の花被片は披針形。雄しべは花被片よりわずかに長く、花糸は褐色を帯びる。蒴果は球形で平滑、幅0.8~1.2(1.5)㎝。種子には狭い翼がある。花期は6~7月。果期は7~8月。

5 Eremurus himalaicus Baker キツネオラン 狐尾蘭
  synonym Henningia himalaica (Baker) A.P.Khokhr.
 アフガニスタン、パキスタン、インド、ネパール原産。英名はHimalayan Desert Candle。標高2400~3300mの山地に生える。
 高さ75~100㎝。根は肉質。葉は長さ30~60㎝×幅1.5~4.5~6)㎝、無毛、縁はザラつく。花茎は高さ30~80㎝、総状花序は密集する。苞は長さ8~10㎜、線形、無色、基部は幅広く、縁毛がある。小花柄は長さ30㎜まで、外側に広がる。花被片は長さ17~20㎜、1脈があり、白色、乾いた状態では帯黄色になる。蒴果は直径約14㎜、球形。種子は黒色で、狭い翼がある。花期は5~9月。
品種) 

6 Eremurus olgae Regel ホソバキツネオラン 細葉狐尾蘭
  synonym Eremurus angustifolius Baker
  synonym Eremurus aschersonii Kuntze
  synonym Henningia angustifolia J.Gay ex Baker
 アフガニスタン、イラン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン原産。英名はgolden wand , Bog lily , Maori onion , Maori Lily 。丘陵地帯や山地の黄土の斜面に生える。
 茎は高さ50~160cm、細く、円筒形で無毛。根は紡錘形で肥厚し、肉質で、太さ7~10㎜、長さ35cmまで。頸部は繊維状の残渣と膜質の鞘に囲まれる。葉は狭く線形で、外側の葉は幅0.2~1.5㎝、長さ約30㎝、竜骨があり、溝があり、粉白色、平滑で無毛、縁と竜骨に沿ってザラつきがあり、花時までにはしおれる。総状花序は長いが、特に長いということはなく、密に、花が多数つき、円錐形で長さ30~50㎝、全体的な輪郭はほぼ円筒形または先端に向かって著しく狭くなる。苞は無毛で、糸状錐形、基部は膜質で、小花柄より短い。小花柄は水平につき、下部の小花柄は花被片の長さの5倍以下、先端に関節があり、下部の小花柄は長さ25~45(ときに60)㎜、上部の小花柄は長さ22~25㎜。花被片は広く開き(ほぼ車形)、花被片は1本の紫褐色の脈があり、淡ピンク色、基部に黄色の斑点があり、長さ1.2~1.6㎝、内側の花被片は幅8㎜、外側の花被片は披針形で狭く、内側の花被片は広長円形。雄しべは淡色で、花被片と同じ長さ。花柱が長い。蒴果は球形、平滑、革質、無毛、幅0.8~1.2㎝。種子は灰色、狭い翼があり、細かい横方向のしわがあり、長さ5~7㎜。花期は5~7月。果期は6~8月。

7 Eremurus stenophyllus (Boiss. & Buhse) Baker エレムルス・ステノフィルス

 アフガニスタン、イラン、キルギス、パキスタン、タジキスタン、ウズベキスタン原産。英名はnarrow-leaved foxtail lily。中国名は剑叶独尾草 jian ye du wei cao。標高1600~2500(3000)mの山岳地帯の石の多い斜面に生える。
 茎は高さ(50)70~100(150)㎝、基部はざらざらとした毛羽立ちがあり、まれに無毛で、円筒形、太さ3~4㎜。根は紡錘形で太くなり、太さ3~10㎜、基部に向かって著しく狭くなる。頸部は古い葉の残骸と膜質の鞘に密に囲まれている。葉は狭線形で、外側の葉は幅4~7(10)㎜、溝があり、竜骨があり、粉白色で無毛。総状花序は非常に密で、多数の花がつき、円筒形、長さ(10)20~40(70)㎝、直径4.5㎝以下。苞は三角形の基部からほぼ糸状で、通常無毛で、錐状の糸状で、小花柄の半分の長さである。小花柄は水平につき、下側の小花柄は通常花被片と同長か、まれに花被片より長い。花被は広鐘形。花被片は1脈があり、黄金色、花後は褐色になり、長さ9~12㎜、長円形、外側の花被片は内側の花被片よりわずかに狭い。雄しべは黄色で、花被片のほぼ2倍の長さ。花柱は黄色。子房は平滑で黄色。葯は橙色。蒴果は球形、平滑、幅5~8㎜。種子は狭い翼があり、小さく、先端まで扁平でない。花期は6~7月。果期は7~8月。
品種) 'Citronella' , 'Highdown Gold' , 'Magnificus' , 'Perfectus' , 'Sulphureus'

7-1 Eremurus stenophyllus subsp. stenophyllus キバナキツネオラン 黄花狐尾蘭

  synonym Eremurus bungei Baker
 イラン原産。英名はnarrow-leaved foxtail lily。中国名は剑叶独尾草 jian ye du wei cao。
 高さ30~150㎝。葉は幅12㎜まで、まれにそれより広く、無毛、縁はザラつく。花茎は無毛。総状花序は密。苞は無毛。小花柄は長さ10~20㎜、外側に広がる。花被片は長さ8~13㎜で、明るい黄色で、乾燥すると橙褐色になる。花糸は花被片よりずっと長い。蒴果は直径6~8㎜、球形。種子は長さ5~6㎜、狭い翼がある。花期は5~7月。

7-2 Eremurus stenophyllus subsp. ambigens (Vved.) Wendelbo

 アフガニスタン、タジキスタン、ウズベキスタン原産。標高350~600mの半砂漠地帯に生える。
 花茎は高さ(25)40~60(80)㎝、ざらざらとした毛羽がある。根は紡錘形に太くなり、太さ6~9㎜。葉は多数あり、狭線状、外側の幅4~7㎜、三角形、縁と竜骨に沿い、通常は脈に沿ってザラつく。総状花序は密集し、多数の花が付き、円筒形で長さ6~35㎝。苞は狭線状三角形で、基部から次第に狭くなり、わずかに縁毛がある。小花柄は水平につく、下部の小花柄は花被片と同等か1.5倍の長さである。花被片は淡黄色で、開花後にわずかに褐色になり、長さ10~13㎝、外側の花被片は披針形で、内側の花被片は長円形で幅がほぼ2倍と広い。雄しべは花被片よりわずかに長い。蒴果は球形で平滑、幅(7)9~10㎜。種子は表面に狭い翼がある。花期は4~5月。果期は5~6月。

7-3 Eremurus stenopohyllus subsp. aurantiacus (Baker) Wendelbo

  synonym Eremurus aurantiacus Baker
 アフガニスタン、キルギス、パキスタン、タジキスタン、ウズベキスタン原産。
 葉には微軟毛があり、無毛。茎には少なくとも基部に微軟毛がある。苞にはまれにまばらな縁毛がある。花期は4~5月。

8 Eremurus robustus (Regel) Regel オオキツネオラン 大狐尾蘭
  synonym Henningia robusta Regel
 カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン原産。英名はgiant desert candle , king's spears , foxtail lily。山岳草原に生える。
 茎は高さ100~200㎝、稀に400㎝に達し、太く(幅22mmまで)、円筒形で無毛、やや青みがかる。根は肉質で太く、円筒形で、エレムルス属の他のすべての種よりも長い(長さ150㎝まで)。葉は厚く(厚さ22mmまで)、円筒形で無毛、緑色~青緑色に変わり、長さ75㎝×幅7㎝・以下、まれに長さ120㎝×幅10㎝以下になり、縁はザラつく。総状花序は密で、非常に長く、花は多数つく(花数800個まで)。苞は広がった基部から線形で、密に羊毛状毛が生える。小花柄は真っすぐで突き出し、上部に関節がある。花被は広いほぼ車形、直径2~4㎝。花被片は淡ピンク色または白色、褐色のしみと竜骨があり、披針形で、内側の花被片が広い。雄しべの花糸は花被片と同長。子房は帯黄色、平滑。蒴果は球形、直径約2㎝。種子は灰色、翼が広い。花期は5~6月。果期は5~6月。
品種) 'Yellow Giant'

9 Eremurus × isabellinus P. Vilm. エレムルス・イサベリヌス
 栽培種。Eremurus stenophyllusとEremurus olgaeの交配種。
 花茎は高さ1.5m、頂生の密な総状花序を直立する。花色は黄色、橙色、桃色、ピンク色、白色など様々。葉は根生し、線形、青緑色、開花する頃に枯れる。花期は6~7月。 品種) 'Brutus'(純白) , 'Cleopatra'(橙色) , 'Copper Glow' , 'Copperboy' , 'Emmy Ro'(濃黄色) , 'Erfo Hybrids'(mixed colours) , 'Golden Dawn' , 'Golden Torch' , 'Highdown Dwarf' , 'Highdown Gold' , 'Image'(明るい黄色) , 'Isobel' , 'Karavaan' , 'Lady Falmouth' , 'Lemon Meringue'(soft yellow) , 'Line Dance'(白) , 'Moneymaker'(濃黄色) , 'Moonlight'(淡黄色) , 'Oase'(淡桃色) , 'Obelisk'(白色) , 'Parade' , 'Pinokkio'(橙色) , 'Rexona'(salmon pink) , 'Romance'(pale salmon) , 'Rosalind'(bright pink) , 'Ruiter's Hybrids'(mixed colours) , 'Rumba'(橙色) , 'Sahara' , 'Shelford Hybrids'(mixed colours) , 'Shelford Pink' , 'Tap Dance'(黄色) , 'Tropical Dream' , 'White Beauty'(clear white)

10 その他ハイブリッド
品種) 'Aad Ro' , 'Apricot Yellow' , 'Brimstone Beauty' , 'Bubble Gum' , 'Charleston' , 'Cleopatra' ruiter hybrid , 'Dawn' , 'Disco' , 'Flamengo' , 'Flash Dance' , 'Foxtrot' , 'Grace' , 'Harmony' , 'Helena' , 'Himrob' , Himrob Group , 'Jeanne-Claire' , 'Joanna' , 'Kazan' , 'Lemon Fizz' , 'Luca Ro' , 'Luna' , 'Macarena' , 'Moneta' , 'Obel , 'Orange Marmalade' , 'Paradiso' , 'Pink Fizz' , 'Pink Perfection' , 'Pink Persuasion' , 'Pink Sky' , 'Polka' , 'Primrose' , 'Primrose Queen' , 'Roford' , 'Rose Queen' , 'Ruiter Hybrid' , 'Samba' , 'Sandy's White' , 'Sarah Cato' , 'Simon' , 'Spring Valley Hybrids Mix' , 'Spring Valley Splendor' , 'Stephania' , 'Sulphur Beauty' , 'Sunna' , 'Sunset' , 'Tango' , 'Tender Beauty' , 'Twist' , 'White Beauty Favourite' , 'White Plume' , 'White Sensation' , 'Yellow Brush'

参考

1)Flora of Pakistan
 Eremurus
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=5&taxon_id=111968
2) Flora of China
 Eremurus
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=111968
3)Plants of the World Online | Kew Science
 Eremurus
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:24236-1
4) World Flora Online  Eremurus himalaicus Baker
https://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-0000766606
5) Plant Diversity of Central Asia 1(2):82-127 (2022)
 Genus Eremurus (Asphodelaceae) in the flora of Uzbekistan
https://www.researchgate.net/publication/363652488_Genus_Eremurus_Asphodelaceae_in_the_flora_of_Uzbekistan