カミツレ 加密列

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae カミツレ属

別 名 カミルレ、カモミール
中国名 母菊 mu ju
英 名 common chamomile, German chamomile
学 名 Matricaria chamomilla L.
Matricaria recutita L.
カミツレ花
カミツレ花
カミツレ葉
カミツレ
花 期 5~7月
高 さ 30~60㎝
生活型 1・2年草
生育場所 道端、草地
分 布 帰化種 ヨーロッパ北部~西アジア原産
撮 影 蒲郡市西浦町  09.6.20
全体に芳香があり、柔らかい。ハーブ茶として広く用いられ、風邪などに効能があるとされる。世界で広く、栽培されている。
 茎は直立する。葉は長さ8㎝以下、1~2回羽状に細裂する。茎頂に頭花を多数つける。頭花は直径約2㎝、舌状花が10~25個筒状花が多数つく。舌状花は白色、長さ7~8.5㎜。筒状花の花冠は黄色、長さ1~2㎜。花床は円錐状に盛り上がり、中空。痩果に5本の縦肋がある。冠毛はほとんど無い。2n=18
 類似のイヌカミツレは香りがなく、花床に鱗片がなく、痩果の縦肋が3本。

カミツレ属

  family Asteraceae - genus Matricaria

 1年草、普通、芳香があり、密毛は無いか又は単純な基部で付着する毛がある。葉は1又は2回羽状全裂。合成花序は集散花序、普通、±頂部が平ら、ときに単生の頭花になる。頭花は異形配偶又は同形配偶、放射状頭花(radiate)又は中心小花頭花(discoid)。総苞は皿状(coryliform)。総苞片は2~3列。花托は円錐形~錐形、パレアは無い。周辺小花はあれば、1列、雌性、舌部は白色。中心小花は黄色又は淡緑色、両性、花冠は筒形、先は4又は5裂。葯の基部は鈍形、先の付属体は三角形。花柱の枝は線形、先は切形。痩果は小さく、円柱形、わずかに背腹に偏平、内面に3~5本の細いうねをもつ。光冠(corona)は小さいか又は無く、ときに周辺小花の痩果の内面の耳に現れる。
 世界に約7種があり、北アフリカ、南西アジア、温帯アジア、ヨーロッパ、北アメリカに分布する。

カミツレ属の主な種

1 Matricaria chamomilla L.  カミツレ加密列 
  synonym Matricaria recutita L.
 中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、ウズベキスタン、ヨーロッパ、北アメリカ原産。英名はblue chamomile , chamomile , common chamomile , German chamomile , Hungarian chamomile , matricaria , scented chamomile , scented mayweed , sweet false chamomile , true chamomile , wild chamomile。中国名は母菊 mu ju 。別名はカミルレ、カモミール。日本に帰化している。
 1年草又は短命の多年草、無毛。茎は高さ(10~)30~40㎝、直立、条線があり、上部で多数、分枝する。下部の茎葉は無柄。葉身は長円形~倒披針形、長さ(1.5~)3~4(~6)㎝×幅(0.5~)1.5~2㎝、2回羽状全裂、最終裂片は線形、先は微突形。上部の茎葉は下部の茎葉に似ていて、卵形~長卵形。頭花は異形配偶、直径1~1.5㎝、頂生の散房花序状につく。花序柄は長さ3~6㎝。総苞は杯形。総苞片は2列、縁は広く白色、薄膜質、先は鈍形。周辺小花は白色、舌部は長さ約6㎜。中心小花は多数、黄色、筒状。痩果は長さ0.8~1㎜、内面に5本の細い主うねをもち、光冠は内。花期と果期は5~7月。2n = 18。
品種) 'Bodegold' , 'Bona' , 'Podmoskovnaya' , 'Zloty Lan'

2 Matricaria matricarioides (Less.) Ced.Porter ex Britton  コシカギク 小鹿菊
  synonym Matricaria discoidea DC. [Flora of North America]
  synonym Matricaria suaveolens (Pursh) Buchenau
 朝鮮、中国、ロシア、カザフスタン、ブータン、北アジア、ヨーロッパ、北アメリカ原産。中国名は同花母菊 tong hua mu ju。英名はdisc mayweed , false chamomile , pineapple-weed , rayless chamomile , rounded chamomile , pineappleweed 。別名はオロシャギク。北海道に帰化している。
 1年草。茎は高さ5~30㎝、直立又は斜上、上部で又は基部から分枝し、無毛又は頭花より下にまばらに毛がある。茎葉は無柄。葉身は長円形~倒披針形、長さ2~3㎝×幅0.8~1㎝、2回羽状全裂、最終裂片は短い線形、両面とも無毛。頭花は異形配偶、不規則な散房花序状につくか又は枝先に単生する。花序柄は長さ0.5~1㎝。総苞は杯形。総苞片は3列、等長、長円形、外面は無毛、薄膜質の縁は透明、先は鈍形。全ての小花は両性、淡黄緑色、筒状、5裂。痩果は長円形、やや曲がり、長さ約1.5㎜、先は斜めの切形、内面に2~3本の細い白色のうねをもち、両側に1本の赤色の細い条線をもつ。冠毛は白色の光冠になる。花期と果期は7月。2n = 18。

参考

1) Flora of China
 Matricaria
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=119860
2)GRIN
  Matricaria
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=7328
3) Plants of the World Online | Kew Science
 Matricaria
 http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30012949-2
4) Flora of North America
 Matricaria
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=119860