カッコウセンノウ 郭公仙翁

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Flora of Mikawa

ナデシコ科 Caryophyllaceae マンテマ属

別 名 リクニス・フロロスクリ
英 名 meadow campion , ragged-robin
学 名 Silene flos-cuculi (L.) Greuter et Burdet
 synonym Lychnis flos-cuculi L.
カッコウセンノウの花序
カッコウセンノウの花
カッコウセンノウの花横
カッコウセンノウの茎
カッコウセンノウ
カッコウセンノウの花序2
カッコウセンノウ葉
花 期 5~8月
高 さ 30~80㎝
生活型 多年草
生育場所 湿った牧草地、道路の側溝、川岸、湖岸
分 布 外来種 ヨーロッパ~ロシア(シベリア)原産
撮 影 浜松市  20.1.30
カッコウセンノウはナデシコ科マンテマ属の栽培種。原産地では湿った草地に生える。観賞用に栽培され、北アメリカへ帰化している。
 多年草。耐寒性がある。直根は細い。てい幹は枝分かれする。茎は直立し、花のつかないシュートは傾伏し、分枝し、高さ30~90㎝、上部に粗く反曲 した毛があり、下部はほぼ無毛。葉: 葉身はときに基部に縁毛があるのを除き無毛。下部の茎葉は倒披針形、へら形、長さ2~15㎝×幅4~30㎜。中間および上部の茎葉はほぼ無柄~無柄、基部で合着し、葉身は倒披針形~狭披針形、長さ3~8㎝×幅4~15㎜。花序は集散花序、開き、苞がある。集散花序は枝分れし、長い柄があり、花が3~30個つき、複合。苞は狭披針形、長さ2~25㎜、先は尖鋭形。小花柄は長さ0.3~2㎝。花は直径30~35㎜。萼は明瞭に10本の脈があり、鐘形、果時に長さ6~10㎜×幅4~7㎜、ほぼ膜質、縁には歯があり、萼歯は5個、卵形、長さ約3㎜、縁毛があり、先は尖鋭形。花弁はローズピンク色(まれに白色)、爪部があり、爪部は萼に等しく、拡大部は深裂し、裂片は4個、線形、広がり、長さ約1㎝。副花冠の付属体は2個、深く2股に分かれ、狭く、長さ約4㎜。雄しべは短く突き出る。柱頭は5本、短く、突き出る。蒴果は卵形~広卵形、萼の長さと同じで、5個の鋭い外巻きする歯で開く。分果柄(carpophore)は非常に短い(長さ0.5㎜未満)か、または無い。種子は暗褐色~黒色、腎形、長さ0.5~0.7(0.8)㎜、粗い疣状突起があり、突起は三角形、長さは幅とほぼ同じ。2n=24。花期は5~8月(夏)。果期は8~9月。
品種) 'Alba' , 'Jenny' , 'Nana' , Petite Jenny , 'White Robin'